紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

ターサーエッジ(2019-2021)

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asicsターサーエッジ(初代)

「いつかはクラウン」というコピーがあったが、asicsで走り始めたおじさん市民ランナーにとっては「いつかはターサー」。

薄底軽量。クッションよりも地面からの反発力。足の保護もasicsにしては控えめ。サブ3を視野にしたランナー向けモデルという志向。

ターサーシリーズでは、ターサージール、ターサーJapanが人気だが、技術的にはエッジがやはり先進とのこと。

サブ200を掲げた防府読売マラソン2019でPBとなる115'08"、つまり約3:15を達成し、満を持して購入に踏み切った。自分も生意気になったもんだなと誇らしく思ったのを覚えている。

180gと軽量で、それでいてソールは地面をしっかりと捉えてくれるのだが、とにかく耐久性はライトレーサーに比して低いとのこと。たしかにあっという間に削れていくのだ。なのでレース用にしてくださいねと釘を刺された。

それでも嬉しさで、自己計測でのハーフ走を実施、その時のベストとなる94'34"で走り切る。

ターサーの気持ちのいいところは、やはりフィット感。地面をはっきりリアルに捉えられる感覚にあろう。どこで着地し、どの部分で蹴り出したか、重心がどう移動していったのかわかるため、軸をとり反発力を体幹でうけるイメージが作りやすい。逆を言えば、体幹やフォームが弱いと不安定で走れない。その要求水準の高さもプライドをくすぐるのだ。

3ヶ月後に迫った鹿児島マラソン2020で310切り。そんな無謀な夢も見てしまうが、大会が軒並み中止になっていったのは周知の通り。

ただ今思えば、調子に乗っていただけで、あの時鹿児島マラソンをターサーで走っても自己ベストが出たかどうか。恥をかかずに済んだだけなのかもしれない。そして、しばらく棚の飾りに…。

日の目を見たのは、天満屋サブ3プロジェクト最終選考会。トラックで走ると聞いてワクワクでターサーを履く。トラックをしっかり捉えるグリップの良さは購入から一年経過しても健在で、山口衛里がラップを取る中、気持ちよく10000mを走らせてくれた。

選考に漏れた天満屋プロジェクトだったが、そのリベンジとなる黒部名水にエントリーし、彼らより先に公認コースサブ3を!と思った矢先の延期アナウンス。調整レースを予定していたbihoku パークマラソンはタイム狙いとなり、決戦シューズ、ターサーで走ることに。

雨のレースのためシューズが重くなることが予想されたが、さすがの軽量シューズ。水を含んでもさして蹴り出しに影響なし。しかも、このシューズだけ26.0。26.5より足にきっちりフィットしているため、足が動かず濡れてもマメができにくい。アップダウンの激しいbihokuでベストを出せた一因にターサーのフィッティングは間違いなく挙げられるのだ。

しかし、残念ながらフィッティングしてくださったスポーツオーソリティの宮島さんは体調不良で退社されたとのこと。直接お礼が言えなくて残念至極である。

なお、外側部のアウトソールが消失したので、このターサーはわずか1レースで引退となった。