紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

NIKEズームフライ3(2020)

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妻が熊本城マラソンに出走するため実家に一泊した時、お義父さんが買ってくださった一足。きっと「NIKEの厚底ブーム」をご存知で、私が好記録を出して「あれはワシが買ってやったんだ」と言いたくてのプレゼントだろうと思う。まさか「それはヴェイパーフライという別のモデルでしてね」とは言えず、それでも初めてのカーボンプレート入りNIKEシューズに心が踊る。ずっとasicsだったので実質初めての非asicsラソンシューズである。

店員さんからのレクチャー通り、足首あたりをきっちりとシューレースで固定して、立ち上がると視点が高い。ちびっ子な私にはもうそれだけで効果は十分…。

走り出すと、体を前に倒しただけで次々と脚が繰り出される。自然と加速する。

そもそも私は短い足で最大限ストライドを作るために「母指球着地の親指蹴り出し」が基本スタイル。ズームフライは着地でプレートをたわませ、その蹴り出しの時にきれいに反発してくれる。それがぴったり合うらしい。そしてなるほど、シュータンが足首をゴムで締める構造なのは、走り続けてもプレートが曲がる位置を常に修正して変えないためなのか。

数字を見ると体感と比べてキロ10秒は速く走れている。そして、10kmTTであっさり40分切り。なんなんだこのシューズ。これはみんな履くわけだ。

また、もう一つ大きな効能。足が疲れないのだ。とにかく厚底のクッションがバツグン。足に合い、フィッティングが間違っていなければ、足へのダメージはかなり軽減される。

その後も、何となく体が重い時など履いてみると、スイスイ走れて楽しくなる。走ることを楽しくするシューズと誰かが言っていたがよくわかる。

お義父さんに報告するために鹿児島マラソンはズームフライかなと浮気も考えたが大会は中止に。いつの間にか、足を休ませたい時、走りを楽しみたい時に履くシューズになってしまった。

耐久性より速さ優先のシューズ。外側部のソールが削れ過ぎてしまい、もはやレースでは使えない。しかしNIKEの特性やカーボンプレート、厚底のクッション性など多くの気づきを与えてくれた一足だった。