紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

小さな奇跡 「女神」が引き寄せる何度目かの出会い 父がマラソンを走りたがった理由

父の話をしたいと思います。

父は若い頃から、あるマリンスポーツをしていました。自分でジュニアクラブを立ち上げるほどの熱の入れようでしたね。私もさせられていたんですが、それも中学くらいまでの話。その後どうなったかはあまり気にかけていませんでした。

私が岡山を離れた後だと思うんですが、大人ばかりの新しいグループを作って楽しんでいるのは知っていましたし、そのグループに来ている人たちの話は断片的にですが耳にしていました。

父はとにかく海が好きな人間で、マリンスポーツ命、という性分。陸のスポーツにはまったく興味がないどころかやや嫌っているのかなという態度でした。トレッドミルのCMに噛みつきあんな練習なんて無意味だろ、なんてことまで言っていたことを覚えています。

その父が、ある時フルマラソンを走ってみたい、と言いだしたのです。耳を疑いましたね。どう練習しようか、トレッドミルいいなぁなんてニコニコ話し出す始末。態度の変わりように驚きました。ただ小太りの父にマラソンなど走れるはずもなく、こちらは呆れて無視していました。

その父も歳を取り、マラソンに挑戦することもなく他界。私がフルマラソンを初完走した時、親父が生きてたらなんて言ったかな、羨ましがっただろうか、そんなことを考えましたね。わかるんですよね、親父が言うのは「3時間は切れないのか?5時間半もかかるのか?ひ弱だな!」そんなことです。そういう父でしたからね。

 

さて、話は変わって最近の話。

Reiさんとロング走をよくさせてもらうんですが、ある時Reiさんがペルピエの先生の話をしてくれました。

なんでも先生ご夫妻はスポーツにのめり込むあまり、資格を取って治療院を開院し、お二人でさまざまな活動をされてきた、と。

どこかで聞いた話でした。そして思い出したのは、そんな話を父から聞いたこと。大人たちのマリンスポーツのグループの中にそんな夫婦がいるという話を聞いていたんです。

もちろん、そんな夫婦は1組や2組ではないでしょうから、まさかとは思いつつも、もしかしたらと。

 

そして、今日の話。

Reiさんから依頼された30kペーサー。河川敷に呼び出されアップしていると、Reiさんやフルモさんたちが。「ペーサーしてあげて!」とフルモさんに言われて、突然ペルピエ練習のペーサーをさせていただく光栄にあずかることに。

そこから13キロ、4'20"くらいへのビルドアップ走をしました。集団走って和気あいあいとしていて時間を忘れて走れますね。那岐peaks試走で知り合えた方の他にもお会いしてお話しすることができ、つながりが広がったことにも感謝ですね。

 

その後、Reiさんがペルピエの先生に私を紹介してくださいました。こんな機会はなかなかないので、思い切って父のマリンスポーツのグループのことを尋ねてみたんです。

そのまさか、でした。父が話していた夫婦というのがペルピエの先生ご夫妻でした。先生ご夫妻たちは父のことをよく覚えていてくださり、治療院の内装に大工だった父が関わったことも話してくださいました。

そして、先生ご夫妻が父にマラソンの話をしてくださったことも。そうです、父が突然マラソンを走りたいなんて言い出したのはペルピエの先生ご夫妻の影響だったようなんです。間違いないと思います。

 

ペルピエの先生ご夫妻は父の知り合いでした。

私がマラソンをしていなかったら、ReiさんがTwitterで絡んでくれていなかったら、ペルピエの話をしてくれていなかったら、間違いなく知ることのなかった父のことを聞くことができました。わたしに取って、これは小さな奇跡です。

 

その後、いきもの舎までペーランし、ロング走スタート。スタート時点ですでに28キロラン済み。そこからの32キロ走で、本日締めて60キロ。序盤に3'38"のミニガチがあったので、壮大なガチユル走になりました。こんなに走れるとは思ってなかったのでホクホクです。

 

久々に父のことを思い出し、思いめぐらせながらのロング走。夏のような暑さの中で、今日の出会いと小さな奇跡に感慨を覚えつつ走了。いきもの舎でshibakiさんと会えたのは…こちらも奇跡でしょうか。

 

これからも人と人との出会いを大切にしながら、ランニングを続けていきたいと改めて感じる1日になりました。

父に褒められるために、何が何でもサブ3を達成するしかないですね。そのための仲間は父が導いてくれたような気がしています。