紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

仮想愛媛マラソンコースノンストップペーラン

愛媛を想定したTTペーランをやってみました。

本番と同じ装備を準備し、スタート時刻も9時と設定して、何があってもその時刻スタートとしました。

装備ですが、シューズはライトレーサー3。新しい=クッションが生きてること、比較的柔らかいこと、カカトを守る系であることが決め手。

5本指ソックス(指にワセリン)、エアリズムブリーフ、6ポケットランパン、エアリズムTシャツ(貼るカイロ)、松本MのTシャツ、手袋といういでたち。

ジェルは、

10ピットイン半分

15ピットイン残り

20マグオン

25アスリチューン

30マグオン(カフェイン)

35メダリスト

というラインナップ。

ツーランもポケットへ。

時計はEPSONとGarmin235。

本番では、これにゼッケンとレインジャケットが加わる感じです。

給水はReiさんに依頼。


カーボローディングは前日に炭水化物メインの食事。鉄分系ジェルを飲み物がわりにして飲み物を控えました。トイレ対策。

当日朝はパンとおにぎり。鉄分系ジェル。

スタート地点までの移動中にアミノバイタル青。


児島湾大橋北端の野球場駐車場がスタート地点。ここでアップ。1kmジョグの後、動的静的S、動き作り。アミノバイタル赤。ポカリを勧められて断ったのが、実は痛かった…。

ウインドブレーカーとパンツを脱いで、時刻通りにスタート。


まず百間川の土手に出て北上。とても軽く走れました。理想的なスタートですね。キツさなし。ただ、ここで4:01、4:09と飛ばしたのは失敗かも。4:20くらいの入りの方が楽に安定ペースに持ち込めそうです。本番では人も多いしペーサーもいるので、突っ込むことはなさそう。


沖田神社辺りがぼんやり見えてくる4キロ弱で折り返し、スタート地点に戻ります。ここで給水。8キロ。すぐに児島湾大橋の上りです。


先日、ペーランで確認した通り、4:45あたりで上ります。ヒールとハム全体を使ってふくらはぎを消費しないように。これで600mは上れました。平田の坂の方が緩やかだと思います。

下りは最速3:26。時間を稼ぐために飛ばしました。これが今回最大の失敗。この時は実に軽快に下れたんです。うまくひざのクッションを使ったツモリでした。しかし、着地時に母指球の肉を押しつけて、ズラすような力が加わっていたと思われます。

この時はすぐに痛みも何もありませんでした。この1キロのラップが4:17で、うまく橋を越えられたな、と満悦…。

下り切ってからも特に問題なく、ファミマで2回目の給水。直前に(旧ザバス)ピットインを半分摂取。早めに糖を補給しておきます。10.6km。信号回避のために脇道に折れ、車のないところを渡って元の道に復帰。これも同じペースで走ったので、なかなか足裏には負担だったかも。

郡の信号でも同様に信号ストップを回避。思えば足裏への負担が大きいことをかなりしていますね。

ここから児島湖沿いを巡航。信号もないのでただただ一定ペースで走ります。やや追い風なので稼ぎ気味に走りました。このペースでボッチランだとメンタルやられます。暇なのにツラい…。14kmで、やっとフル1/3かよ…なんてことも考えました。とにかくフォーム修正とペース安定に注意。フォーム修正ができていたかどうか怪しいです。とくに左足の足捌きバランスですね。

16km、自然環境体験公園で給水。ピットインの残りを摂ります。17.7くらいで千両街道へ。この時、左の母指球辺りの火傷っぽい痛み、肉のズレを明確に感じました。ちょっと今までにないタイプの痛みで焦りました。肉のズレが大きい。マメなのかどうかわからないですが、ズル向けだったらどうしようという感触です。ただ、他はまだ動くので接地点を外に変えてみたり、膝クッションにしてみたり、いろいろ試しつつ南下です。全体的にストライドを落としてピッチをあげてペースをキープしていきました。

19kmで給水。疲れるに連れて、4:15辺りでの給水が難しくなってきます。ペースは落としたくない、むせたくもない。また予定ではマグオンのタイミングなんですが、足のことがあって摂取せず。そのまま遊歩道を光南高校方向へ。距離調整で光南を過ぎてから折り返し、千両街道から田井に抜ける峠を上ります。足のことがあるので坂はキャンセルしようかとも思いましたが、せっかくなので上ることに。愛媛マラソンだと中間地点過ぎの坂にあたります。こんなにキツくなかったよな、と思いつつ4:45で上ります。下りはさすがに慎重になって最速3:59。右の母指球にもズレを感じ始めます。さらに、下った後の直線で左脇腹にさしこみ。給水後の坂ランで揺さぶられたか。

右ふくらはぎの攣りも感じるので、がんばってマグオン摂取。25.4kmで給水。この攣り。たぶん、脱水によるものだったかも。

ここから向かい風がキツくなります。といっても2-3メートルでしょうか。ただペースキープのためには蹴らざるを得ず、痛みを伴うために結局ピッチを上げることに。どんどんペース維持が難しくなります。

当然、母指球の痛みも増大。この辺りで止めることも頭をよぎります。

難しいのは、この痛みや「止めたい」のが

・単なる弱気やメンタルの弱さ

なのか、

・実際にストップするべき状況

なのか、区別がつかないところ。キツい時はストップする合理的で正当な理由を全力で考えています。それに対して強いメンタルでより大きな達成を掲げたりストップ後の悔しさを想像したりして止めさせないように心を鼓舞し続けるわけですが、実際問題、真の止めるべき状況もあるわけです。

しばらくは「これは単に怠け心である。弱気に負けずに走るべし」という結論でペースキープしました。

28.3km給水。キャンセルも考えましたが、一口だけ飲みました。摂るはずのマグオンもアスリチューンも摂る気が起きず…。情けない。

蹴れない、向かい風、ペース上がらない、ピッチ上げる、息が上がる、という傾向がいよいよ強くなります。ここで気づかなかったのですが、脱水でフラフラになり、姿勢維持にも体力を使っていた気がします。

30km通過は11時06分あたり。それ以外のことは覚えていません。キツかったのかな。

そして、もう母指球の痛みが危険水域に。シューズ変更を思い立ちます。持参していたhyper speedならクッションあるし、ターサーエッジなら前足部がタイト。履いてみて痛みのない方にして児島湾大橋だ、と。

32.2km給水で、一旦停止。シューズ替えるぞ!

…シューズをReiさんの車に積み替えてなかった。靴下脱いで確認すると、水ぶくれ一歩手前ながら、広範囲に危険なマメが。しかも母指球の下(カカト方向)に赤い横線が寄るくらいの状態に。

Reiさんから「ここでがんばっても誰も褒めてくれないぞ。マメ潰して練習できなくなったら愛媛すら危うい。ここで止めて治し、しっかり練習すべきだ。今日は十分にトレーニングできた」との趣旨のことを言われてリタイア決定。本当は行けるところまで4:15で行きたかった。児島湾大橋の復路を上りたかった。しかし、マメ潰してしまったらしばらく走れませんからね。潰してなくても走れるかどうか、なのに。

そして、止まって気づいたのが、フラフラになっていたこと。脱水です。頭痛と薄い吐き気にも見舞われました。止めててよかった。

汗かいてないのは、涼しくからじゃなくて、水分がないから!

車に乗せてもらって、両足ふくらはぎが強烈に攣りました。見てわかるくらいに変形するほどの攣り。ミネラルも不足していたんでしょうね。というわけで仮想愛媛マラソンコースペーランは32.2で終了。


得られたポイントをレースを想定して、まとめます。

前準備は万全でした。装備は確定ですね。シューズ選定は前足部のズレないタイプ。やはりターサーでしょうか。

レインジャケットでスタートまで粘り、気温次第で捨てるタイミングを見ます。カイロも必要ですね。

カーボローディングも問題なし。前夕飯はしっかり早めに。朝は早めに適量。ジェルメインの水分補給。スタート直前にジェルをしっかり摂って水分は確保。

アップはジョグからの動静S、動き作りのルーティン通りに。

スタート直後は流れに乗りつつペーサーに合わせてゆっくりスタートが吉。

気温にもよりますが、例年通りなら「給水は全部取る」ですね。4:15ペースだと真冬でも発汗量がかなりある上に、汗かいてる感覚がないのでとにかく全部飲むことにします。またハーフすぎて足攣りを少しでも感じたら、すかさずツーランを摂ります。

一気に飲むとさしこみになるので、一口一口じっくりと。ジェルも直前でなく、1km手前から少しずつ。これは備北パークと同じですね。備北は給水が狭すぎる上に直前が意味不明な土手ランプだったので仕方なくだったんですが、今回は計画的に。そして「走りたいなら嫌でもジェル!」気力を振り絞り、これもランの一環だと思ってジェル!

また摂取順も臨機応変に。痛みが出たら先にカフェイン入りを摂るのもあり。

平田の坂の上りは4:45まで落としても大丈夫。十分に取り返せます。下りは飛ばし過ぎないこと。着地時に母指球に負担をかけない=肉のズレを起こさない走りで。これは練習しておきます。

フォーム修正のポイントは、左足の回り込みにも留意すること。つま先の向きと膝の向きを合わせる意識で。

ペースの作り方は脳内iPodに任せます。今回は感覚ピエロの「HIBANA」。ややピッチが速くなるのでFLOWの「PENDULUM 」も検討します。

あとは粘り倒すこと。ラストの平田の坂がどうなるか。そこで足を残して下り切ることができれば、後は気力で足が折れても走ります。


あと1.5ヶ月。丁寧で無理のない調整をして、本番に臨んでいこうと思います。