紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

第75回富士登山競走〜五合目コース参戦記〜準備編

2020年3月、クリック合戦に勝利してから2年4ヶ月…ついに富士登山競走に出走してきました。…長かった。

 

レース紹介

言わずと知れた富士登山競走。

富士吉田市役所から山頂に駆け上がるわかりやすいレースです。

人気が出てからは

「五合目コースで2:20切れたら翌年の山頂コース挑戦権あげます」ルールになり、クリック合戦含めて簡単には山頂に行けないレアレースになりました。そのため、五合目コースに出たら何が何でも2:20切りしたいわけです。

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↑は公式から作成した五合目コース分析。

簡単に言うと

・ロード11キロ

・トレイル4キロ

・全部登り

です。平均キロ9分で2:15。そんなレースです。

 

練習

走力的にはサブ4とか3:45切り相当など言われる五合目コースサブ2:20ですが、確実に突破するため、それなりに練習を積んできました。

大きく分けて2系統

・ロード坂ペーラン

・ミドルトレイル

ですね。

 

坂ペーランは、以前は児島湾大橋だったんですが、あまりにユルく短いため、金山メインに。南区は干拓地で激フラット。クラブハウスのある赤磐や岡山市中区・北区に練習の中心を移してきたんですね。

 

金山走は牧石小〜招き猫までの3.2キロか、

牧石〜峠までの6.2キロのどちらかですね。

斜度が浅間神社〜馬返しまでのロードに近く、距離もあるのでピッタリ。

いきもの舎前の「いきもの坂」は距離こそ500メートルですが序盤の斜度に近いので繰り返しダッシュ練。東山もいろいろ利用。

また、気分転換に本宮高倉山やぶどうの里コースなども走り「一定ペースで止まらず登り切る」練習をしてきました。

 

ミドルトレイルは「疲れた足でしっかり登る」筋力と気力を養うため。

富士登山競走、トレイルは短いですが、ロードで疲れてゼーハーで入るので、ミドルトレイルでその状態をイメージ。

続けてきたRezzoの週一トレラン練習に加え、那岐ピークス向け練習、その後の毎週連続ピークスでしっかり足を作った…つもり。

仕上げに、金山連続3登、萩往還板堂峠での追い込みと1人龍ノ口登山競走。ロードダッシュからのトレイル早歩きに対応する体になった、かな?

「こんな暑い中で走る必要ないだろ、北海道マラソンの練習になるからいいか」なんて思ってましたが、結果的に暑熱順化は奏功することになりました。

空気の薄さは対応が難しく、とりあえず2日おきのタバタ式トレーニングを継続しました。21秒9セットに負荷を上げ、最大酸素摂取量を伸ばしたつもりです。

唯一無二のコースを誇る大会だけに何が最適解かわからず、その中でできるだけのことはやった。そんな感じです。

 

いざ、富士山へ

前泊は決めていましたが、可能な限り早く富士吉田入りし高地慣れすることに。天気予報は曇り時々雨。気温よりも大雨が心配でしたね。

幸いなことに時間が取れたので、木曜早朝には富士吉田に着くことができました。晴れてる!

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道の駅に立ち寄ります。ここ、フィニッシュ後のエキスポ?会場。大会本部でもあり、荷物受け取りのホールなんです。参加者はクーポンで500円まで買い物もできちゃう。

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朝から五合目にバスで向かい山頂を試走することも考えましたが、WATARUさんブログでダウンジャケットなのを見て防寒具が弱すぎると判断。諦めてコース下見に。

下見…のつもりが完全試走

本番ではコース3キロ地点の浅間神社に。ここから日陰ゾーンになるポイントです。

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涼しいですね〜7:45スタートしたんですが、驚くほど爽やか。スイスイ走れます。

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第一給水ポイント。こんなに涼しかったら給水いらないんじゃ?というほど涼しい。

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たまに日も当たりますが、基本木陰ゾーンですね。

こんな爽やかな空気の中で走るのは久しぶり。坂もまだ緩いし、刺激入れを兼ねてもう少し走ります。

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少し大きい交差点。

マリランさんのYouTube映像のポイントですね。

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なかなか長い坂ですが、気持ち良すぎてどんどん進んでしまいます。

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気づけば中の茶屋エイドのポイント。コースはどれだろうと調べていると後ろから女性ランナーが。試走でしょうか。とりあえず着いていくことに。あ、他にも降りてくるランナーさんや散歩の方もいます。

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中の茶屋を過ぎると勾配も急に。なかなかハードですが走れます。前のランナーをペーサーにして、気持ちよく飛ばします。舗装がかなり崩れているので、足元は注意。コース取りも考えながら走る必要あり。

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馬返し手前で先行ランナーを交わして前へ。そのまま馬返し着。馬返しエイドから、トレイルです。

ここで思ったこと。「金山走2登の方がキツい。」気温が違いますけどね。

金山は九十九折ポイントやたまごファームからの左カーブなど斜度が一部突出して高い箇所がありますが、ここにはそれがないです。


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鳥居をくぐったり、他の下見の人たちに挨拶したり。楽しく富士山満喫。


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流れてくる土砂を食い止める石のプールがあります。映像では見ていましたが実物は初めて。左右に分かれて進みます。埋まってるところはそのまま進めます。これポイント。

二合目でヤマレコ起動。標高はすでに大山を超えてます。

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滑りやすい岩場。ここで思ったこと。「萩往還じゃん」

そして、頭が重く感じられてきます。気圧の低さでしょうか。

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そんなこんなで登っているとあっという間に五合目到着。これ、楽しい!

感じる歓迎ムード

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五合目は観光地ですね。登山客が大勢。ガイドの方にバス乗り場を聞くと「明日走られるんですか?」「どちらのコース?」

五合目に出ることを伝えると、山頂コース出られるようにがんばって!とみなさんで応援してくださいました。うれしい!

バスまでの時間、お土産屋さんを冷やかします。2200メートルの空気にも慣れたい。

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見つけた富士山メロンパンでカーボローディング。

そして、バスに乗ろうとするとバス案内の方からも、もしかして明日出るんですか?と。今日は他にもランナーが来ているそうで、ここでもまた応援されてしまいました。テンション爆上がりです。みなさん、富士登山競走に出る選手へのリスペクトを持っている感じなんですよね。身が引き締まります。

なお下山バスは富士山駅まで1570円…。

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富士山駅からまたコースにでます。沿道には青い「富士登山競走」の幟が。これ町中に立てられてます。

ここからまたラン再開し、車に戻りました。これで、ほぼ本番と同じコースを同じ距離走って確認したことに。時計止めてますが、荷物を背負って2:20くらいで13キロほど行けたので自信がつきました。

ファミマでガリガリくんを二つ買い、足をアイシング。それから、いざ前日受付へ。

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写真では分かりにくいですが、ドライブスルー方式なんですね。場所は市のワクチン接種会場をそのまま利用。体調チェックシートと、「免許証とワクチン接種シールを撮影した画面」を提示して、青いバンドを受け取ります。おばちゃんたちが満面の笑顔で、明日はがんばって!と送り出してくれました!

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これで完了。あとは当日の検温だけ。

街中で見かけた吉田のうどんが気になり、カーボローディングはコレに決めます。オススメをTwitterでたずねましたが、教えていただいたところが軒並み定休日…。

とりあえずドリンクなど購入し、ゲストハウスへ。

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二階建て、5部屋のゲストハウス。外観も廊下もぼろぼろなんですが

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中はめちゃくちゃきれい!

外国人を呼びたくて始めたそうで、畳、ふとん、和風ランプなどの要点は押さえつつ、風呂はシャワーのみ、テレビなし、出入りは暗証番号で自由など割り切ったシステムのゲストハウスでした。

おじさん1人でやってるらしく、料金先払いで早朝だと勝手にチェックアウトしてね、という素敵な仕組み。もちろん富士登山競走はよくご存知で、10時前に先頭フィニッシュの花火が上がるんだとか天気予報は当てにならないよとか教えてくださいました。そしてもちろん応援も。

吉田のうどんは、昼限定が多くて夕方以降はほぼやってないんです。仕方なくGoogleマップで検索。こんなときにshibaki王子がいてくれたら…。

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どうにか見つけた吉田のうどんの店。店に見えない…。とりあえず入ったらお姉様たち4、5人がビールとツマミで歓談。「ごめんなさい、女子会中で笑。どーぞどーぞ」という常連のためのお店。

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肉玉うどん、いただきました。

ほんとに手打ちでした。

おもしろかったです。

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宿に帰り、さらにカーボ。

最強どん兵衛アゲ抜き、米粉パンなど。

今回は試走でがんばりすぎたので、しっかりプロテインも摂るという…仕方ない。

また鉄サプリ、ミネラルジェル補給。発汗と高度に備えます。効くかどうかわかりませんが、何でもやっておく!

アドバイスと目標設定

夜、応援LINEをたくさんいただきました。

るーさんからは、「絶対突破できるから、落ち着いて入るように」とのアドバイス。「絶対突破できるから」…。いい助言でした。浮き足だった感覚や焦りが消えましたね。平常心を心がけよう、周りを見る冷静さを持とうと決意。

Reiさんからは「目標タイムは?」

当然2:20だったんですが、2時間切りを宣言します。明日は出し切ってみる、と。

お二人からのアドバイス、真逆に見えて実は同じ方向。それは、あくまで自分との戦いだということ。そこに目を向けることができました。周りの走りに惑わされず、自分のレースをします。仲間ってほんとありがたい。

外は大雨になっていました。トレイルはぬかるむんだろうか?もしや雨のレース?そんなことを考えつつ、21:30過ぎに就寝。

 

レース編に続きます。