紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

東京マラソン2024 Be friends

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初めての東京マラソン。その備忘録です。

都市伝説かと思っていた東京マラソン当選。

夢物語はここから始まりました。

間髪入れず、走ったことのある東京の友人に連絡し相談。とりあえず秋葉原東横インを予約。手が震えましたね。

 

計画

人生で何度走れるかわからない、とっておきの東京マラソン

どんなランをするか。ガチか、仮装か。

これは悩みましたね。高速コースだというのは有名な話。しかし聞けば、サブ3ゾーンごときでは混雑が激しくタイムは狙えないのでは、とのこと。仮装に傾きます。

東京マラソン、応援には何度か行ったことがありまして、去年はリーダーshibakiさんの追っかけをしました。

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その時、海外ランナーさんとチラッと絡んだんですがとにかく多いんですね、海外からの参加者。6大ワールドメジャーシリーズの完走メダル、シックススターをもらうには東京を走るしかなく、当然のように海外ランナーが参加します。今回だと約14000人とか。おかやまマラソンの定員レベルじゃん。

海外ランナーと絡みたい。そうなるとやはり

…🐮です!🐮コスプレをして、メッセージを掲げ、海外ランナーに話しかけて仲良くする。そんなことができたら、超楽しそう。

そして、せっかくの高速コース。大阪で作った3:26:02の🐮ベストを更新し、世界に🐮の速さを知らしめたい笑

こうして、東京マラソンは🐮でPBを狙うことにしました。

詳しくは後述しますが、ざっくりサブ200、いや、サブいちご…んー、ここは大きくシュガーカットいっちゃう?

そんな話をチームメイトにしていました。

 

ウシスーツ改良へのラン

当初の予定では、さいたまがシーズンラストでホイミンでファンランも考えていましたが、これを🐮ランし、🐮でPBを出すための前哨戦とすることに。克服すべき課題を見つけます。

 

別大PBで気をよくしたまま、翌週を迎えました。

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いざ、さいたまへ…行く途中で、姫路に寄ります。

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ハッチさんや番長の応援も兼ねつつ、あおまちさん詣で。敬愛する超高速コスプレランナーです。招き猫でサブエガ挑戦中のバケモノ…。

さいたま、東京に向けて、パワーをもらいます!

翌日のさいたまでも、牛飼い役すけさんのアテンドでシューズ円陣に2箇所参加したり、ラン友さんと再会したり、ここでもパワーをもらいました。


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そのレース。

シューズはいつもと同じズムフラ4、目標エイド完食&サブ4あたりでスタート。

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大声援とエイドで気持ちよく走っていたんですが、途中から足がモーレツに重くなります。

ハーフまではキロ5でいけたのに、後半はサブ4ペースに落ちる事態に。

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これ、jing-iさんに撮っていただいた動画からなんですが、いつものぷりぷりおしりじゃない…

実は吸気ファンが故障して体が膨らませられなくなってました😫

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まるでフル完走で干からびたようなウシに…乾燥?🙄

実は、膨らんでないと汗で濡れた足にスーツ生地がベッタリ張り付いてまとわりつくので、筋トレ効果が増し増しなんですね。

さらに、頭のホイミンを支える風船でできた帽子も割れるし、エイドは胸焼けするし笑笑

別大ご褒美マラソンとして楽しんださいたまですが、同時に、🐮ガチランへの課題がたくさん見つかりました。

 

ウシスーツ1.0へ

これまで改良を重ねてきたウシスーツ。シュガーカットのためには、途中でアクシデントを起こさず、ノンストレスで走り切れるようにしたいですね。

まずは吸気ファン。

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さいたまでファンが止まった理由はモータの断線。半田付けしなおしましたが、心許ないので恐竜スーツのファンに切り替えました。つまりほぼ新品にチェンジ。

ホイミンや顔を支える部分は、軽量メットに発泡スチロールの土台に変更。

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これを牛の顔と脳天に固定して、安定した走りを実現。同時に内部の余計な布をカットして軽量化。鼻の部分を下部も固定。子供から顔が見えやすいようにしてます。

ちなみにこのメット、富士登山競走の公式レンタルと同じものです。今年のグランドスライムのために買ったもの。富士ではホイミンと合体予定。

他には、ゼッケンケースを東京マラソンサイズのジッパー付きケースにして磁石も増量。手袋や飴ちゃん、スマホを一時的に保持できるように。

また、牛スーツに直接磁石を貼り付けて軽量化と着脱を容易に。

背中のゼッケンケースは左右の傾きが起きないように固定。

ボロボロになってきたヒヅメはテープで補修。

モバイルバッテリーの固定方法をマジックテープと固定ヒモにしてシンプルに。

これで、スマホとジェル3つを保持できるようにしました。

東京マラソンではスマホ持参が推奨されてますからね。

こうしてウシスーツ1.0完成です。

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試走は、そうじゃ吉備路マラソン応援ランで。

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ジョグしたところ、仕上がり上々。

スピード上げた時の感覚を確認するため、今をときめく黒田朝日選手のハーフスタートと沿道で対決。

…500mも持たない笑笑

まぁ、そりゃそうだ。でも、しっかり走れました。ウシスーツ、完成です🐮✨

 

故障?!…直前の大ピンチ

別大以降、サブ40に目標を定めた私は練習に意欲が湧きすぎて走りすぎていた模様。足にかなり疲労を溜めていました。別大、さいたまの連戦というだけでもキツいのに、ロングをポンポンやるという素人練習。

やはり足にきまして、2/26つまり東京の前週には5:40ペーサーを途中継続できなくなるほどのふくらはぎ奥の痛みを感じます。ウォーキングはできるのに、走り出すとふくらはぎの奥が痛みだし走れなくなるパターン。この痛みがなかなか引かず、東京マラソンに黄色信号。

あわててことぶき整骨院で相談し、施術を受け、ウォーキング調整。

どうにか水曜には20km走れるように戻りました。しかし、ふくらはぎの爆弾に怯えるコンディション。

木曜にボディワン先生にほぐしてもらう時にも、「…ペース、落とせますよね?」と忠告を得ます。つまり、痛みが出たら即座にペースダウンしろ、という警告です。これはやってしまったか。

金曜はレースペース走のはずがキャンセルし回復に努めます。それでも足の張りはまだ残る嫌な状況。

目標としていたシュガーカットは当面封印。3:25のPB更新でもいいじゃないかと考えを変えました。なにやってんだ…。

そうして、出発の日を迎えます。

 

おら東京さ、いぐだ!

金曜の夜、岡山を発ちます。お決まりのマイカー遠征。牛スーツ一式やらホイミンやら荷物が多いし、ピンポイント移動ができる車は便利なんです。いざとなったら車中泊できますしね。東京でベコ駆るだ!

今回も客人を乗せ、隣で騒いでもらって眠気防止。ランチューバーの話題などで盛り上がりつつ東へ。晩御飯は海鮮丼。海鮮を客人に食べさせて海鮮抜き海鮮丼…。そんなカーボローディング。

翌朝には東京へ。新たな出会いに期待が高まります。なお、おにぎり4つ、菓子パン3つ、カステラ、まんじゅう、ゼリードリンクなどでカーボ溜め込みました。

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台場〜

ここをマイカーで走れることに興奮🤩

有野課長のバス運転以外では見たことすらない…

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駐車場にしばし混乱しましたが、8時過ぎだったため受付会場直近に停められました。…高いけどね。

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開場まで1時間以上あるのにすでに長蛇の列。

さすが3.8k人参加の大会。人多すぎ。

一応、どなたかTwitter仲間さんと会えたらと思い識別子たるホイミンを同行します。

素敵な出会い

そして、噂に違わぬ海外ランナーの多さ。お隣も海外ランナーらしくなにやらおしゃべりしてます。でもチームとかではなく、ここで知り合った模様。どちらもアジア系っぽい男女。

聞いていると、この女性、6大メジャーのうち東京以外は完走したんだ、と話してました。おおっと、思わず声をかけます。じゃ、東京走るとあのデカいメダルもらえちゃうの?

そうなんだよ!でもそんな頑張って走らない。マイペースでいく。そんな話からアレコレ盛り上がることに。なんでもロスから来た韓国系アメリカ人だそうで、昨日受付した時にリストバンドもらえず、今日はそれをもらいに来たとか。リストバンドがないとスタートブロックに入れないから注意しろと言われます。お名前はサラさん。

そして、もう1人は韓国人ランナーのハンさん。やっと東京の抽選に当たって初参加。慶州さくらマラソンのことやら、年齢のことやら、さんざん盛り上がります。

「頭のそれで走るのか?」「いや、牛コスプレだ!」「まじかよ!」

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Twitterはやってないそうで、インスタは私が使わない…3人揃うのがストラバなので仲良くフォロー。使ってないんだけどね。そして、互いの健闘を誓い合い、いざ受付へ。
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気分あがるー!
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来たぜ、受付!

ゼッケンは20179。
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次はエキスポへ。広い!

とりあえず岡山県ブースで挨拶し、アスリート枠を新設しろと要望🙇いや、ほんとアスリート枠ほしい。おかやまマラソン、宣伝しなくても倍率高いのに、なぜここでがんばるの?🥺

続いてasicsブース。みなさんのツイートでめちゃくちゃ気になってたメタスピード・パリシリーズを試着、試走。

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ここでいきなりシューズレビュー
超フレンドリーなスタッフさんと歓談しつつ、まずはエッジを。
うん、すごくクッション効いてて、その場で軽く跳ねてもぴょんぴょん。前足部にマシュマロがあるみたいな感触です。シューズの軽さも相まって、雲の上って感じ。乗ったことないけど。
試走用のコースまであって、そこで走ることができました。ロッカー構造と相まって、軽い力でもぽよんぽよん跳ねます。でもこれ、キロ3分台だと沈みすぎないかな?膝の安定性はどうだろ。やや柔らかな印象で、私の下手くそな足捌きだとやや心配。それでも気持ちよーく走れました。
続いてスカイ。履いた感触は「エッジより硬い」。その場では跳ねません。コツコツに近い接地感。
ところが試走してびっくり。しっかり乗り込むと、ばっっい〜〜ん‼︎と一気に体を運んでくれます。なんだこれは!こんな軽いシューズに驚異の反発性能。前半を軽い力で乗り切れば後半に残せそうな予感。ストライドもしっかり確保してくれるのではないかと期待大。うん、サブスリー万歩(フルマラソン三万歩未満フィニッシュ)請負シューズはキミに決まり!
というくらい興奮しました。
これを履きこなすには、かなりの脚筋力や柔軟性、足捌きなど求められるものも多そうですがチャレンジし甲斐もリターンも大きいと確信します。アルファフライも履いてみたいんですけどね…笑 
エッジが人気らしいですが、私の接地位置のクセもあって、これはスカイが気持ちよかったです。買うならスカイですね。

その後はホイミンを見つけてくれたシカちゃんに会えたり、

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正装写真撮ったり、
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EXPOを満喫〜。

そして、今夜のホテルの駐車場が先着15台というシビア設定なので一旦秋葉原に向かい、車を置いて再度ビッグサイトへ戻ります。


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大塚のブース。東京マラソン攻略法を読みながら行列するとポカリジェルプレゼント🎁

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今回のスペシャルゲストと一緒にエキスポ回りました。さて、誰でしょう。練習メニューの相談にも乗ってもらいつつ、いろいろレクチャーを受けました。ジェルのチョイスとか、給水とか、学ぶこと多かったなぁ。そして、ワッフル番長御一行と合流。
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駅の適当な食堂でカレーディナー。川内優輝選手のマネしてガッツリ食べます。

その後は各自散会し、レース準備へ。

カレーだけでは足りないので、おにぎりとどん兵衛を追加。相木さんはなか卯をルーティンにしてるそうですが、私はけっこうロックンロール。それでも塩むすびにシャケむすび、カステラは定番ですね。

去年の大阪もでしたが、牛スーツでもバチバチのレース前準備をしています。別大の時と同じようにローディング。少なくとも🐮でなければサブエガで走るぞ、という意識を持つようにしています。そうしないと牛でまともにフル完走できないですし、スタッフに迷惑かけてはいけませんからね。

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そんなわけで準備完了。

ホイミンは実際はミニに。お菓子は配布用。

「Run together Be friends」のプレートは背中に貼って走ります。海外ランナーさん、気づいてくれるかな?

 

当日の朝
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4時起きしてパンとおにぎり、カステラをプロテインドリンクでとり、ホテルチェックアウト。クラークの方が「東京マラソンですか?がんばってください!」と。うれしい!

車をアキッパ駐車場に移動させ、番長のホテルに移動。ここでは隣の飲食店の外国人スタッフが、牛よ!牛がいるわ!と他のスタッフを呼びにいって笑ってくれます。朝から盛り上がるなぁ。番長と合流したら、パンダと牛で新宿へ。

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🐮と🐼でteamいきもの舎!

スタート地点まで番長をエスコートすることになってましたが、ブロックの違いで駅降りてすぐにサヨナラ〜。健闘を誓い合います。

さ、牛さん行くよ!

周りはランナーだらけ。気分上がります。走るんですか?とけっこう聞かれてテンション上がる上がる。

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なんと、ここでコリドーレさんと再会!

道マラに続き、偶然会えちゃいました!

運命の赤い糸を感じますね〜

コリドーレさんは200分切り目標とのこと。ついていけるかな。この時点では不安の方が大きく、3:25が現実タイム。コリドーレさんにも3:20はムリだ〜と弱音を吐きます。しかし、コリドーレさんと別れて、フツフツと湧き上がる闘志。せっかくの東京マラソン。痛みが出るまで走ってみよう。今日はスーパーカーなんだし、走ってみるまでわかんないぞ。

「生まれた時から…」

迫り上がる気分のまま、スタートブロックのゲートに到着。東京都庁を目の前にします。

よし、都庁をバックに自撮り、と。そして、ちゃんと都庁を向いていたか確認。

ふと、前を見るとこちらを家庭用ビデオカメラみたいなので撮影しているおじさんがいます。YouTuberでしょうか。牛スーツで撮影慣れしてまして、ハーイ!と手を振りますとあちらから近づいてきて

「日テレのバンキシャという番組の取材の者なんですが、少しお話をうかがってよろしいでしょうか?」

おっ、テレビクルーだったのか!f:id:RunTazzo:20240314221401j:image

バンキシャに映ってた自撮りはコレ。

 

そこで、コロナ禍でのランナーの思いや東京マラソンへの意気込み、目標などなどインタビューを受けました。そして、

「生まれた時からウシです。…って答える設定でやってます」

「めちゃくちゃ走りにくいですよ」

まさか、1番使ってほしい、ココを放送していただけるとは!

後からディレクターさん?から説明があり、承諾書の代わりに名刺をいただきました。こちらからはミルクのサンダーをプレゼント。

バンキシャの方、とても丁寧で好感触でした。

まさかの出走不可?!

さて、スタートブロックへ。

ゼッケンをすでにつけてますので、すんなり中へ…と思ったら、ゲートのスタッフの方に止められます。着ぐるみは、ちょっと…、と。ボランティアリーダー的な人が呼ばれますが、判断できないとのこと。インフォメーションで確認してきてくれ、確認とれたら通すとのこと。なんだって…。

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↑その時の牛の様子。あけそんさんが撮っててくださいました。

 

仮装ランナー、イラついてはいけません。穏やかに引き下がり、インフォメーションテントへ。ここで事情を話します。ブロックのゲートで止められたならダメでは?的な話をされるので、いやインフォメーションで確認とのことなので、と食い下がります。

インフォメーションのリーダー的な方としばらくお話しして、禁止事項である「顔全体を覆う」ことはしていないこと、個別の服装についての問い合わせには一切応じないとのことなので確認はしないで来たこと、ミッキーマウスのような着ぐるみが禁止なのはわかるが、顔が全て出ているし、これは服であることなど丁寧に説明。とにかく変質者と思われたら止められそうなのでジェントルマンを貫く…。

その姿を撮影されて本部へ送信、上の判断を仰いで、ようやく許可がおりました。ふぅ…。

なんだか面白いなと思ったのが、許可が降りた途端にとてもフレンドリーで、ようこそ!って感じで案内されたこと。変なやつは中に入れないぞ、でも、ランナーはウェルカムだぞという意識が徹底してました。これは、いい意味で言ってます。セキュリティの厳しさは、翻って普通のランナーへの優しさなんですね。ペットボトル持ち込み禁止でアワアワしている場面も見られましたが、これも私たちランナーの安全のため。ありがたいですね。

さて、大変なお手数とご迷惑をおかけしたので、とにかくお礼を伝え、謝りまくります。

中に入ります。そして、次はセキュリティゲート。なんと空港みたいな金属探知機で検査&手荷物検査です。あ!牛のファンとバッテリーが〜!

慌ててファンを外し、バッテリーをまとめてバッグへ。もうてんやわんやです。ゲート自体はなんなく通過できました。

ここまで付き添ってくださったインフォメーションデスクの方にお礼を、と振り返るともう姿が見えませんでした。きっと大変お忙しい中、牛コスプレの相手をしてくださったんでしょう。ありがとうございました。これでガチランするしかなくなりました。生半可な気持ちでコスプレランをやってるわけではないことをランで証明するしかない。東京マラソン2024、牛が沸かせます!

ウシmeets海外ランナー

さて、大幅に時間を使いました。かなり早めに来たとはいえ、トイレの時間やアップを考えると急いで準備が必要です。慌ててウシスーツを着直し、ファンを始動。東京の地にふっくらウシさん登場!そしてダッシュでトイレへ。相木さん情報に基づき小トイレに行くと、なんと待ち時間ゼロで入れました。ブラボー👏

次にアップです。キロ4:30で飛び出すためにはアップが欠かせません。まずストレッチから、と動的ストレッチをしていたら声がかかります。なんと海外ランナーさんから、お前、その格好で走るのか?と。もちろんだ👍というと、そりゃすげーな!写真撮ろうぜ!

おう、こっちも撮っていい?撮ろう撮ろう!

と記念撮影。そして、がんばろうぜ!と健闘を誓い合う。

そこから始まるセルフィの嵐!フランスから参加だというランナーさん、コロンビアから、中国からと、次々と撮影しては健闘を誓い合うというめちゃくちゃ楽しい交流タイムに!

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結局アップそこそこで整列時刻が迫ります。もう一度トイレに並び、準備完了ということに。ボランティアさんにスタートブロックを聞くと説明だけでなく応援やらコスプレいじりをしてもらえます。東京マラソンのボランティアさんってすごくコミュニカティブ。事務的に応答するのではなくて、フランクにお話ししてくれるんですね。これがどこでも徹底していて、すごく気持ちいい。東京マラソン、参加できてよかった。

スタートブロックに入ります。

ここでなんとウシさん発見!ウシ〜!!とお互い歓喜!負けられないぞ!

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セレモニーが始まっても海外ランナーさんはお構いなしにセルフィ撮りまくります。

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写真は、フィニッシュ後も含めてになりますが、自分で撮影できた分だけで35組。お話しのみやら写真撮られただけも含めるとさらに大勢のみなさんと絡みました。みんな、ありがとうね。

小池都知事のあいさつやコーラスにマーティンフリードマンのギター演奏が盛り上げるなか、ついに東京マラソン2024はスタート時刻を迎えます。

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いよいよ、スタート

東京都庁前、号砲とともにペーパー桜吹雪が空を覆います。舞い散る紙吹雪を見上げると3月の澄んだ青空。こんな気持ちのいいスタート過去にありません。Bブロック最後尾からですが、スタートロスは29秒。スムーズに走り始めました。

ここでウシマラソン時のマイルール紹介。

・可能な限り声援には応える。

→声かけや手を振る、向き直るなどで反応します。顔出しなので目を合わせて笑うのもあり。

・ハイタッチにはできるだけ応じる。

→こちらからもするけど、向こうからのハイタッチに気づいたらできる限りハイタッチ返しする。

・ボランティアさんにあいさつ。

→給水などで積極的にお礼を伝える。

・折り返しやカーブは奥まで回る。

→ランナーが最短ルートを走ると、ランナーに絡めないところで応援してくれてる人のところにハイタッチに行く。これはマメタ師匠のマネ。

・ちびっこからの私設エイドはできるだけ受け取る。

→食べて元気になる演出つきで!

・できるだけ笑顔で楽しげに走る。

→仮装するなら楽しげに走れよと言われたのでスマイルを欠かさない。

・ラストはスキップして楽しげにフィニッシュ

→楽しげな演出最高峰。100mほどスキップする余力を残す。

仮装ランナーする時は、タイム狙いであってもできるだけ盛り上げることを忘れずに走りたいですね。

 

さて、岡山では見ることのない高層ビルの間を抜けていきます。広い道の両側には何重もの観客。さっそく「ウシだ!」の声が聞こえます。ウシです!

都庁周辺を一回りするとコースは東方向へ。聞いていた通り、下り基調で進みます。当然ながら中々のハイペース。心肺は別大よりも一回りキツい感覚。ちょっとオーバーペースか。確認のために時計を……。老眼であまり見えない!

そう、曇らないようにメガネじゃなくてコンタクトにするのが最近のウシ定番装備。遠くは見えますが手元がボヤけるんです。なんとなくキロ3分台のように見えます。今日はタイム狙い。たしかにウシさん、スーパーカーに乗ってます。つまりNIKEの憎いやつ、VFN%2です。それでも、そんな速くないだろ。

何度か時計を見ますが、やはり3分台に見える。そこで気づきます。相木さん、手動ラップって言ってたな…。そうか、この高層ビル群の中ではGPSは不正確。ましてやこのウォッチは旧型で精度は低め。時計は当てにならない…。ここで時計は諦めました。

とりあえず感覚に任せて走ります。VFN%2に乗り込めば、足取りはこれまでに感じたことのない軽いウシランニング。サブ3:10ペーサーに抜かれなければ目標達成。抜かれたら着いていけばいいという判断です。まさか、とっておきの東京マラソン、タイム狙いガチランをマラソンウォッチなしで走ることになろうとは…。

自己最速での入りは別大の3'44"ペース。ウシはギアこそローですが出力としてはそれを上回る感覚です。このペースでの完走は不可能だと体感でわかります。しかし、サブ3ペーサーに追随できています。これがヴェイパーフライの性能か…。重くなっても、それをむしろ推進力に変えるバネ。恐るべし。

沿道からは常に「ウシ!」「がんばれ!」が聞こえます。期待していた通りの東京マラソンがそこにはありました。まだ手を振る余裕あり、応えます。また、海外ランナーから話しかけられます。へい、お前はミルク出すんだな!あっちにはビールもいるぞ!と、確かにいました、生ビールコスプレランナー。あちらもかなりハイペースコスプレさん。負けられませんね〜

 

コースは東へ。防衛省前では自衛隊の楽団演奏。去年は「ロマンティックが止まらない」を聴きましたが、今年はマラソン応援系の曲でした。曲名は失念しましたがランナーは盛り上がってました。

やがて最初の給水。東京マラソンでは、混雑防止のためにゼッケンナンバー末尾1桁の数字で給水テーブルが割り当てられるルール。

見たところ最初のテーブルが大混雑してまして、やはり機能していない様子。そりゃそうだよね笑 アナウンスも万全ではないし、いつものレースの流れになるでしょう。ただ両側にテーブルがあり、それも長いので混乱はありません。

ウシさんはきっちり9番テーブルで取ります。しかし、テーブルが一つになるのでミスは許されないし、2杯飲むのも難しい。3.8万人を捌くための仕組み作りって、大変…。

ボランティアさんは元気よく応対してくれました。ほんと気持ちいいですね!

ここを過ぎたあたりで、個人的スペシャルゲストなお二人がなんと私の名前を書いたプレートで応援してくださってるのを発見!マラソン人生初体験です。これ、めちゃくちゃ嬉しいやつ!

ランナーが対面に走るコースに向けて左に折れると秋葉原。ちょっとはっきりしませんが、朝ホテルの隣で話してくれたカフェ店員のおふたりっぽい人が見えました。同じようにCoooow‼︎って叫んでくれてたから。うれしい!

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↑写真はトニオさんが撮ってくださった動画から。

 

10k通過はサブ3ペース。給水が見えてジェルを摂ります。牛は手を内部に抜いてユレニクイから引っ張り出すので時間がかかる…。

ウシで水を飲むとたいがいボランティアさんがウケてくれます。「ウシが水のんでる!笑笑」って感じで。これもまたウシランの楽しみですね!混雑する序盤は周りのランナーにはかなり気を遣いますが…。東京マラソンのボランティアさんの威勢の良さに、この後もずっと元気をいただきました。

上野近くまで行くと、一度南下して東に折れ、再度北上して浅草方向に向かいます。気温が上がり始め、日差しも強い。ウシさんの中はすでに低温サウナ状態。汗びっしょに。

この辺りではまだ3:00ペーサーがかろうじて見える位置でした。しかし、どれだけVFN%2がスーパーカーといってもやはりウシスーツは楽じゃない。速い分だけ風も受けます。足は重くなり徐々に引き離され始めます。

正面に浅草寺。この角度から見えるのは貴重だなぁと眺めつつ右に折れると視界には青空とスカイツリー!うぉ!

さすがにランナーたちからも歓声が上がります。これは東京ならではの絶景。そんな感動の中、折り返して南下へ。

ここら辺で、暑くて外した手袋をランパンのポケットに入れたはずが、そのままスーツ内に落下。ウシの後ろ足のヒヅメ…つまり、普通に裾あたりに落ちた状態に。こうなると、一歩ごとに汗で重く丸まった手袋が振り回されて、足に絡んで走れない!仕方なく止まって手袋を回収してポケットに。

さらに手袋で振り回されたため、ヒヅメをシューズに留めてるゴムが外れて、今度は風で煽られてヒヅメが絡まる事態。再度止まってゴム紐をシューズに結び直すという大幅タイムロス。痛恨…。1分以上無駄にしました。

もちろんサブ3ペーサーは見えなくなり苦しい展開。でも,沿道からの大声援は変わりません。3:10ペーサーに追いつかれないよう気合いを入れ直します。ハーフまではこのペースを維持したい。しかし、足はどんどん重くなります。

そんな時に、沿道にピンクうちわの集団!これは予告してもらってたセーターさんご一行!お絵描きランのアーティストから応援されるなんてめちゃくちゃうれしい〜!!

さらに、まるお製作所の応援団のみなさん!マリランさんにくまさんです。くまさんがリラックマ着ぐるみで登場!思わずキュンキュンしました。惚れてまうやろ〜(なんか違う)

また左に折れると蔵前橋です。スカイツリーを斜め左に応援を受けて鮮やかに疾走!…と思ったら風に思い切り煽られます。

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↑わかりにくいですが、風に煽られて慌てて体を前に折りたたんで耐えながらのラン。

↑このYouTube動画で見つけました。ありがとうございます🐮

動画を見ていただくとわかる通り、牛は極端に風に弱いんです。何度もコケそうになりつつ橋を渡りきります。当然足も使うしスタミナも消費。風がなければなぁ。

ハーフまではなんとかまともなランがしたいんですがエネルギー切れを予感。ジェル2個とって3個目に手を伸ばすもうまくポケットから取れません。諦めます。ウシスーツの弱点…

ほどなくして中間点です。

1:29:17

なんとウシさん、ハーフ90分きり達成!

このペースを守り切ればサブスリー。でも、この段階ですでに限界突破していました。サウナになったスーツに汗びっしょりだし、スタミナも相当程度消費。足は当然重くなります。牛は持てるジェルは少なく、ガス欠は確定気味。天気予報が正しいならさらに向かい風区間もある。スレスレを狙うための時計もない。なので、体のキツさに合わせて走ることにしようと考えました。3:25は達成できるだろうから、ペース落とそう…

しかし、沿道からずっとずっと「うし!がんばれ!」「モーモー,ファイト!」声がかかり続けているのにどうしてペースダウンなどできましょう…。気合いでハイペース続行決定。ガス欠どうする…

22km給水へ。ここには給食看板!なんとカロリーメイトゼリーが配布されています。渡りに船だ!これは確実にとって一気飲み!うまい!これでなんとか走りきりたい。

やや向かい風の中、門前仲町まで走って折り返します。根性で大回り折り返し。やはり奥の観客のみなさんから大声援をあびます。大回りした以上の元気を得て、北上。追い風になると今度は暑さとの戦いです。日差しも強くウシスーツ=温室内は熱々。顔のところを手で広く開けてスーツ内に風を入れます。これをすると少しペースを上げられる感じ。後半〜終盤はこれの繰り返しで乗り切りました。

蔵前橋を渡り返すと南方向へ曲がり、やがて30km。もう走りはグダグダになり、足がもつれます。それでも途切れない応援の声。いったい何万人が応援してくれているんだ。

東京駅辺りを南下し、銀座に入ります。ここを走れるなんて…。フラフラだけど感激しつつ走り抜けます。有楽町方面に折れて日比谷公園前を南へ。向かい風はビル風と相まって振り回されるウシさん。煽られた足の布に足を取られ、幾度もコケそうになります。足も終わってきて真っ直ぐ出てないのかも。シリコンスプレーをもっとかけておくべきだったか。

それでも声援に押されて田町へ。

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くまさんが貴重な一枚を撮ってくださっていました。ウシ絶賛冷却中。

折り返すと後は東京駅に戻るだけ!でも、頭の中は、「こんなウシマラソン2度とやるものか!」だってあまりにキツいから。別大の方がまだ楽でした。

どこかでとったブドウ糖タブレットと給水のポカリをエネルギーにしてなんとか北上。日比谷公園に戻ってきます。この辺りでスライド区間から離れて狭い通りに。看板は41キロ。フィニッシュは近い。ここで応援煽りをしながらカーブを折れます。

フィニッシュ!

目の前に石畳と街路樹のストリートが現れました。なんて小洒落た小径なんだ。そして、両サイドに黒山の観客。ものすごい声援です。耳が痛いほど。レースプロデューサーはランナーにここを走らせたかったんだろうなとわかる素敵なラスト1キロ。東京マラソンではないと実現しないであろう景色と声援です。スタート時の桜吹雪の都庁前と対をなすエンディングロード。これは感動です。

もちろん、ウシさんにもものすごい声援。手を挙げるくらいしかできませんが、どうにか応えます。

ランナーが左に折れるのが見えます。ついに旅の終わり。目に入るのはフィニッシュゲート。さぁ、ウシさん、スキップですよ!

楽しげにスキップ。そして、ハイタッチ。ここでもう疲れも苦しさも吹き飛びます。(この動画が見たいけど、どなたか撮影してくださってないかなぁ)ハイタッチのままスキップを続け、そのままフィニッシュゲートに飛び込みます。

 

3:05:53

 

ウシでシュガーカット=3:10切り達成しました!

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↑team330+α(弓削田真理子チーム)の方が話しかけてくださり写真まで撮ってくださいました。ありがとうございました。

 

さすがVFN%2…裏切りませんね。牛の重さを利用して、空気抵抗をものともせずに運んでくれました。

そして、途切れない応援の声。途切れないって言葉は東京のためにある。

また、抜き去りながら声をかけてくださったたくさんのランナーのみなさん。ありがとうございました。

フィニッシュ〜幸福なマラソン

そして、ここからまた海外ランナーとの熱い交流スタート。噂に聞いてきた超ハイテンションのランナーたちと盛り上がります。

おまえ、ガチではえーじゃん!まじでウシで走ったのかよ!風受けて進むから追いつけなかったぜ!スタート前にも撮ったけどフィニッシュ後も撮っとこうぜ!YouTube出していい?と、次々に絡んでもらえました。こんな楽しいフィニッシュ後の歓談は初めてです。あ、日本人ランナーからも声をかけていただきました。

また有名ランナーさんともパチリ。


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エリックに写真を頼んだら、日本語で返事が返ってきて失笑。そして、ハリー杉山。かなりお疲れの様子なのに写真になるとビシッと欲しい絵をくださる…なんてサービス精神の塊なの。

ひとしきりフィニッシュ後の交流を満喫したら手荷物受け取りと下着チェンジに向かいます。

途中、メダルにポンチョ、ラン後リカバリーグッズを受け取ります。ポカリとボディメンテゼリーで素早く補給。アルミシートや入浴剤、ボディーシートと至れり尽くせり。ボランティアさんも楽しく話しかけてくれてとにかく楽しい!

ゼッケンの色ごとに分かれた動線をのんびり歩いて更衣室の用意されたビルに向かいます。f:id:RunTazzo:20240323132017j:image

38000人ものランナーですが、ゼッケンカラーで10箇所程度に割り振って、少し離れたところに分散しているので、まったく混雑を感じません。これはよく考えてある。ちょうどいいほぐしウォーキングにもなりますね。

とあるビル前広場に手荷物返却スペースがあってボランティアのみなさんがで迎えてくれます。笑顔と拍手とおめでとうございますの声。

荷物を受け取るありがとうございますの声が詰まりました。ここで感情が溢れます。自分はなんて幸せなマラソンを体験させてもらったんだろう、と。ちょっと落ち着いてからのこの優しい演出に涙が出ました。

番長を追え

着替えはビルの上階。エスカレーターだからストレスなし。暖房の効いた広めの部屋でゆったりお着替え。牛を一度脱いで下着を変え、再度ウシに戻ります。そして荷物をまとめてトレランザックに。さぁ、応援に行くぜ!

これが大変でした。動線が限られていて,ランナーのコースに戻れない。せめて番長には「走れ!漢だろ!」と定番の応援がしたい。しかし、なかなか捕まえられません。ウシスタイルなので声をかけられたら写真撮影に応じますし、子供の相手もするので動けない…。なぜかご褒美にお菓子もらったり🤣

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そうこうするうちに地下で迷い、右往左往しているところでなんとたかひろさんと遭遇。聞けば、番長に2回会ったとのこと。無事そうでなにより。安心して合流地点に向かいます。

途中、首にでっかいメダルをかけたランナーさんを見かけます。そう、シックススター!アボット6大メジャー完走の証。ボストン、ロンドン、ニューヨークシティ、シカゴ、ベルリン、そして、東京マラソン。この東京で完全制覇したみなさんですよ!

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シックススターおめでとう!みたいに思わず声をかけます。数人におめでとうを伝えましたが、みなさん、とてもうれしそうで誇らしげでした。うらやましいぞ!なお、東京マラソン完走後にアボット事務局?から星一つのメールが届きました。あと、5つ!笑

番長との合流まで1時間くらいかかりました。交通規制と地下迷宮に阻まれまくり…。その後は電車で車まで戻りましたとさ。

打ち上げ!

なんと東京マラソンは打ち上げやりました〜

といっても番長と一緒に東京ディズニーリゾートイクスピアリで、なかみちゅさんとディナーという素敵お食事会。全てのラン女子の彼氏でもあるなかみちゅさん、そのホスピタリティは本物!楽しかった東京マラソンに花を添えていただきました。

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まとめに代えて

東京マラソンは聞きしに勝る素晴らしい大会でした。唯一無二の東京の景色や規模もさることながら、まったく途切れない大声援、事務的対応一切なしのボランティアスタッフのおもてなしの精神、ストレスのないランナー目線の環境、そして多数の海外ランナーとの交流、と魅力が溢れていました。また走りたいかと問われたら迷わず走りたいと答えます。

ウシ・コスプレで走ることに関して。仮装ラン自体への賛否もあるでしょうし、もったいないという見方もできます。

ですが今回のタイム、また声援の大きさを考えると、自画自賛ながらこれは大成功だったと思っています。レース前は3:25でそつなくウシPBだと考えていましたが、VFN%2のブーストもあって思わぬ好記録が出ました。また、スタート前〜レース中〜フィニッシュ後も賑やかしとして盛り上げに一役買えたかなと自負しています。レース中はほぼ全てのカーブで大回りハイタッチできましたし、観客とのコミュニケーションもしっかりとれました。そのことが活力になって好記録を後押ししてくれたと思います。脚の痛みを感じることなく走り切れたのも応援のおかげですね。

東京マラソンは単に首都で開かれる最大規模の大会ということを超えて、ランナーとして、人として感動できる夢のマラソン大会でした。

夢の終わりに

レース後、ストラバ経由で受け取ったメッセージを紹介させてください。

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ええ、また会えますよね。同じ気持ちです。

 

満たされた気持ちになれた東京マラソン。それは素敵な人たちとの出会いに溢れた大会だったからでした。

改めて、全てのスタッフのみなさん、沿道で応援してくださったみなさん、そして、一緒に走ってくれた全てのランナーに感謝の気持ちを伝えたいです。

走らせてくれて、ありがとう。

 

 

 

番外編🐮サブスリーの可能性

大阪2023で3:26だった時、人から🐮サブスリーだと言われても、そりゃいくらなんでもムリムリ🤣と答えてました。だって3:26でも倒れるほどキツかったし。しかし、3:05:53までくれば、狙いたくなりますよね。

実のところ以前から🐮サブスリーの可能性について計算はしていました。

🐮スーツはこれまでのところスッピンに対して10-12%ダウンするようです。長距離ほどダウン幅が大きい。

スッピンベストである別大の2:40:58から12%ダウンすると3:00:17。実は計算上、走力的にはサブスリーに肉薄しています。もちろんVFN%2に頼っての記録なので今回は🐮VFN%2で走ったわけです。

ただ、はじめに述べたとおり、仮装ランナーとしては、愛想を振りまいたり、ハイタッチしたり、大回りしたり、子どもの私設エイドがあれば立ち寄ったり、とサービス優先で走るので、目標はシュガーカットにしていました。脚を痛めて、一時ひっこめましたが…。

そんなわけで🐮サブスリーを達成するための条件を考えると、以下です。

  • 極寒で曇り、無風の環境。

基本的に汗だくで熱中症気味になります。寒いくらいに気温が低いことに加えて、日照がないとかなり違いますね。そして、ウシ最大の敵である風が弱いこと。向かい風だとキロ6でもしんどいです。

時計確認不要だと助かりますね。老眼で見にくいし。そして風除けが大きいとラクです。その意味で集団がいい。

  • VFN%2より高反発なシューズ

重くなる分、反発の強さを活かして走ることでパフォーマンスダウンを最小限に。頼れるものには頼りたい。

  • 十全のアップ

今回は不十分でスタートして序盤苦しみました。別大レベルのアップをするべきですね。ウシと言っても4:10くらいでスタートするので出力としてはキロ3分台です。そのつもりでやる。

  • サービス封印

「🐮サブスリー」自体をサービスとして見てもらうことにして、ハイタッチや大回りをしない。ランに集中する。つまんないウシだなと思われるかな。

  • 足回りへの工夫

シリコンスプレーで滑らかにして絡まりを防ぐ。ヒヅメ部分をしっかり固定。手袋など小物を🐮スーツに落とさないなど。今回、とにかく足に絡まってコケそうになったので。

  • ジェルの保持の工夫

今回取れたのは2つだけ。モバイルバッテリーの他にジェルを取り出しやすく収納する工夫をしていく。

  • 給水への集中

脱水すると一気にペースダウンなのでスポドリ+水の組み合わせで糖質濃度の低い飲料として飲むなどの工夫。塩分も摂りたい。

足にまとわりつくスーツ生地がキツイので、それに対抗できる筋力をつける。金山スキップ走など。

  • テーパリング

今回は疲労感の残る中で参加する大会だったため、次回があれば、休足したうえで臨みたい。疲労感があっては後半の粘りがでない。

  • 全体的な走力、Vo2MAXの向上

最大の対策がこれですね。計算上は2:38くらいの走力があれば牛サブスリー圏内。サービスも継続して達成するならやはり地道なトレーニング。

 

 これくらいの対策をしていけば、大台も見えてきそうです。問題は走る大会ですが、仮装オッケーで混雑の少ない真冬のレース...どこでしょうね。

 東京マラソンという特別な大会で勢いづいた牛マラソン。走力のあるうちに大記録を出してみたいものです。

次は津山加茂郷フル、そして、5月にはえびすだいこく100kmで🐮ウルトラにチャレンジします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別府大分毎日マラソン2024 -the towers of speed

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はじめて別府大分毎日マラソンに参加してきました。備忘録です。

 

初参加です

初参加なの?とよく聞かれるので、その経緯をば。興味ない人は読み飛ばしてね。

別大を知ったのは忘れもしない、さいたま国際マラソン2018の打ち上げです。「埼玉のはるな愛ちゃん」からの提案。このコースでサブ4できるんだったら防府読売マラソン別府大分毎日マラソンに出たらいいよ、と。

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聞いた時の走力は、「苦しんで苦しんで走り抜いてネットサブ4」でしたから、そんなグロス3時間半でフルマラソンを走りきれるなんて思っていなくて、別大は遠い夢物語のようでした。そもそもタイム狙って走ってなかったですからね。(なおコロナ以降、別大は「ネット」3.5切りでエントリーできます)

しかし、グロスサブ4のためのトレーニング開始、その達成…スモールステップを積み重ねるうちに、もしかしたら自分にでもサブ3.5は狙えるんじゃないかと思いはじめました。ランスマでのハブサービスのチャレンジも刺激になりました。同い年だし。とくしま2019や道マラ2019では未達でしたが、満を持して出場した松本マラソン2019でサブ3.5達成。ついに夢の切符をつかんだわけです。3:28:29。40kmで足が残っていたあの興奮はいまだに忘れられない!

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しかし、そこからが長かった。松本マラソンは10月のレースなので、翌年2020の別大には間に合わず、出られません。そうこうしているうちに、例の病禍で大会は軒並み中止に。そしてやっと2023年、別大は復活しましたが、その時の記録はまだサブスリーではありませんでしたから、カテゴリー4、つまり抽選でしか出走権が得られない状態。しっかりクジに外れ、走ることはできませんでした。

それから走力を上げ、防府読売でサブエガ達成。(2:55でカテゴリー2です)これで抽選なしで別大に出られる権利を得たわけです。サブ3.5達成から既に4年4ヶ月が経過していました

そんなわけで別大初挑戦です。

 

目標は?

2023年シーズンのガチレースの中で最後のレースとなるのが別府大分毎日マラソン。その位置づけで最初目標は「2時間45分切り」を設定していました。しかし防府で頑張ってしまって、先にそれを達成。

防府読売の後にツイートしましたが、新たに目標として掲げたのが

フルマラソン3万歩未満でのフィニッシュ

サブスリーまんぽ

です。

ストライド防府の138から142センチに伸ばし、距離ロス込み42.500キロを走れば29930歩。新たなサブスリーの達成です。え、30000はthirty thousandだろって?こまけぇこたぁいいんだよ!むりやりサブスリーって言いたいだけなんだから笑

いくぜ、股下72センチの戦い!ちょっとおふざけ?

 

サブスリー万歩へのトレーニン

本気で「目標3万歩」なの?

別大は市民ランナーにとって厳粛で神聖な特別の大会ですから下手な走りはできません。なんとしてでもプライベートベストを記録したい。防府からあまり時間はありませんでしたが、防府で得た経験を生かして一体どうすればPBが出るか考えたんですね。

おふざけのような30,000歩未満でのフィニッシュ。しかしこれは決して、ただのおふざけではありません。ここからタイムを伸ばす。そのためにはストライドを伸ばすのが絶対に必要になります。ピッチを上げる事は難しい。年齢のこともあって、最大酸素摂取量を急激には増やせない。

しかし脚筋力に関してはまだトレーニングの余地があります。つまりしっかりとした脚筋力を鍛え、カーボンプレートの反発を十分に生かした走りができるようにする。そうすればおのずとPBはついてくるだろうと考えました。この辺の運動生理学的見地は今回もことぶき先生のお世話になっています。

 

地獄のスキップ走

その脚筋力のトレーニングに使ったのがスキップ走です。スキップというのはあげている方の足は、反対側がツーステップする間上げたままにせざるを得ず、また、蹴る方の足も反動を使わずにもう一歩蹴り出さなくてはなりません。高負荷をかけるにはこれが最善だと考えました。

実際には、金山走をスキップで実施。6.2キロで500メートル近く駆け上がる急坂をスキップ登坂!…開始100メートルで後悔…苦笑

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写真は金山コースフィニッシュ地点の金山タワー。そうタワー。スタート地点から見るとゾッとする電波塔ですがスキップ到達した時の達成感はフル完走レベルです。下りは雑にならないようにフォーム超意識の快調走で。

この金山タワースキップ練を2本。うち一本は翌日にキロ4のハーフPRをセット練してみたりもしました。

また備南たましまロードレース10kmでは牛スーツでスキップ10km。こちらは下りもスキップ。

翌日に足が悲鳴を上げるんですが、その度に足が強くなるのを感じ取れましたね。

その他のトレーニングと組み立て

Vo2Max系では、ノーマルタバタ、タバタプロトコルでの坂・階段ダッシュ(22s-9sで10本)

ジョグはQ-jog(1kmウォーク、静的動的ストレッチ、レースフォームジョグ、ダウン、ストレッチ)と呼称することで質を高めています。

いわゆるポイントはガチゆる、閾値走、キロバル。これらはVDOTで目標を決めて実施しています。

またRezzo練は、Reiさんペーサとして4:20台〜6:30くらいの決められたペースを徹底して守り、ペース感覚を掴む集中力ランを中心に行っています。トレランは停滞気味。

そして街中ファルトレク。好きなペースで上げ下げしつつ、信号はきっちり止まりドリルで繋ぎ→再スタート。飛ばせるところではダッシュ、人がいればウォークもする、そんな変化走です。

組み立てとしては、

・ノーマルタバタ+Q-jog

・斜面ダッシュタバタ+Q-jog

・ポイント練

・金山走

LSD

・Rezzo練

・街中ファルトレクやQ-jog

というバリエーションでやっています。アクティブレストはショートQ-jogですね。

テーパリングからレース前ルーティン

最終週からのズムフラ(それまでは薄底)、ラスト水曜の20kQ-jogなどいつもの調整メニューをこなしています。

そして、ラスト木曜にボディワン。先生から脚が引き締まってますねと指摘され、スキップが聞いたかなと手応えのようなものを感じました。

やや心配だったのが体脂肪率。いつも5%、つまり測定限界未満だったのが6%を超えており、食べ過ぎが祟ったかなと。ジタバタしても仕方ないので、月〜木は高タンパク低カロリーにしつつ、金曜からは普通にカーボローディングしました。

理論武装

防府読売は3回走って様子がわかります。しかし別大は様子がわからない。なので先達に助言を頼みました。

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なんと相木さんから詳細な参戦記レポートをいただいてしまいました。どんだけ助けられたら気が済むんだ…。詳しくはレースレポートの中で。

また、るーさんから去年の別大パンフをいただき、かなり具体的に前日・当日の様子を確認させてもらいました。

事前に知っているかどうかで自律神経の乱れを防ぎ、糖質の浪費も抑えることができます。持つべきものは頼れる先輩ランナー。まさにa tower of strength ならぬthe tower of speed!

(頼れる人って意味ですね)

 

出発

朝ごはんはどんぶりTKG。土曜の朝、車で別府へ出発。

新車になって運転が半自動で超快適。疲れを最小にして向かいました。カーボローディングも快適にできます。

車中でラジオを聴いていると、漫才?漫談?が流れてきてネタの歌?が流れます。

 


「タワータワー🎵東京タワーにのぼったわー

売店でお土産買ったわー。東京タワーよかったわー」

寒空はだか、という芸人さんの「東京タワーの歌」というらしい。


…おう、こちとら金山タワーまで登ったわー。スキップしながら登ったわー。そんなことを呟きつつ、車内でカーボローディング。

おにぎり4個、パン5個、まんじゅう、カステラ、ドリンクゼリー2個、プロテインドリンク、プロテインバー…しっかりカーボを摂ったわー笑

途中、別府湾SAでるーさんと遭遇!

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お互いの「サブスリー」に向け共闘です。

そこから数分で別府入り。

高速を降りると謎の構造物が見えてきます。

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看板には「グローバルタワー」

なんだろ?

実は別大の前日受付会場だったわー。

駐車場は大行列で進まないので、少し離れたスーパーで買い物をし、ついでという感じで会場へ。

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来たぜ、別大!

なんと選手にはIDカードが渡されます。

大会でエリート選手が首からかけてるやつー!

これ、憧れです。しかもカテゴリーで色分け…笑

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噂の別大カーストってやつですな。

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るーさんと合流。

会場には飲食ブースもあり、選手は500円のチケットで食事も可能。私はお土産に柚子胡椒をもらいました。

グッズ売り場では別大クッキーが飛ぶように売れてましたね。チーム内でのお土産かな?


さて、会場を後にし別府市街地へ。コースを5.6キロ試走します。足の状態は悪くありません。疲れないうちに終えます。

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準備に移ります。本降りの雨の中、まず温泉へ。市営温泉無料チケットで200円が無料に。ありがたい。ポカポカに温まります。

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カーボローディングの仕上げはあったかいおうどん!せっかくの九州ですから資さんうどんへ。…岡山にもあるんですけどね。

ネギ抜きかけうどんとご飯で白白しい晩ごはん!これで万全!

近くのスーパーで買い物をし、トイレを借りて、車中泊。準備ができたら、おやすみなさいませ。

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やや寒くて何度か目が覚めますが、それなりによく眠れました。

 

当日、スタートまで

4時に起きてトイレを済ませ、おにぎりやパン、まんじゅう、プロテインドリンクで朝ごはん。味変しつつ胃と相談で量を決定しました。スタートが12時ですから4時間前の朝8時までに固形物は完了。そこからはジェルしか取りません。

8時過ぎに市営駐車場へ。シャトルバス乗り場に近いところです。周りもランナーっぽい人だらけ。その流れに乗ります。

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別府タワー登場。

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別府タワーの近くからシャトルバスにのったわー。

ラソン本戦でも2回ほど見かけることになるのかな?


さて、ついにスタート会場、うみほたるです。ランナー憧れのあの地点ですよ。

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カテゴリー別に待機場所が違います。カテゴリー2は快適なのかなー。テントの中へ。

…濡れた芝にシート敷いてるだけだから、上をあるいたらソックス濡れるやんけ!

暖房も弱く、さむーいテント内。そう、快適にお着替えできるのはカテゴリー1だけ…。がんばろ。

快適なスタート会場という意味では防府読売の方がはるかに理想的でした笑

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さて、るーさんと合流してエール交換。シューズは履き替える前だからHOKAですがもちろんレースはVFN%2です。2人とも「サブスリー」しなきゃね。テントに戻り、最後の服装チェック。補給のジェルをポッケに。


ギア

シューズ…VFN%2

サブエガ以降のタイム狙いはずっとこれ。

靴に頼らないとこんなに速いレースは楽しめません。ありがとう、NIKE

なお、今回も予備としてhyper speed2持参。


ウェア…adidasシングレット

天気予報の気温がいろいろ変わるのですが、12時スタートなのでやはりシングレット。


パンツ…アスフォームのマルチポケット
下着…エアリズムブリーフ
ソックス…タビオ
時計…EPSON J-300
アームカバー…防府読売からワークマン。

ちょっとずり落ちてくるのが難点。

手袋…軍手。

防府読売と同じく使い捨てました。

メガネバンド…もし雨だと必須。
レインコート…DAISO

保温のために上に羽織っておき、スタート時に廃棄。

ジェル…アスリチューンのみ。

味と食感、飲みやすさでこれにしてます。

ぶどう味2、オレンジ2、コーヒーチェリー2。

セロテープで開けやすいandゴミでない工夫。計600kcal。

なお、他のサプリ系は何も持ってません。軽量化。


荷物を預けます。アップに向かうと大高さんを見つけました。勝手にライバル視してるんですよね。サロマ湖では惨敗。フルでは先に45分切り。今回、45分は切ってくるでしょうから、今日は負けられません。

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アップ

ウォーク1km

静的ストレッチ、動的ストレッチ

ジョグ3km

ややふくらはぎに不安があり、腓腹筋、ヒラメ筋のストレッチは丁寧に。また過去一長いアップジョグをしました。キロ3:50で飛び出すにはそれなりのアップが必要かな、と。猫ひろしさんに聞いた時も冬場は3kmと言ってましたしね。

最終トイレを済ませたら整列です。別大は「ラインナップ表」なるものがあります。映画館の座席予約みたいな感じで、並ぶ場所が明確に指定されてるんですね。ただ、枠も何もないので周りのゼッケンを見て、自分の場所を決める感じ。

そして、時間になると生演奏の響く中、スタートブロックまで入場行進です。噂に聞いてたけど、これ、テンション上がるわ…

スタートブロックに到着したらあとはカウントダウン。レインコートを脱ぎ、右端にいるスタッフに捨ててもらいます。これなら先に捨てておくべきだったかな。

薄曇りの空、ひんやりとした空気、ほぼ感じない海風の中、スタート時刻12時を迎えます。スタート。

レースプラン

全て距離ロス300メートルを加え42.5キロにし、またスタートロス・混雑ロスは距離ロスに集約して簡略化のうえ考えています。

A…安全プラン キロ3:50ペース。

防府読売より1秒速いプラン。PBのための最低限度の、かつ明確な目標はキロペースを1秒だけ上げること。

→2:42:55〜2:43:40。これでもかなりのPB更新になりますね。

B…凡庸プラン キロ3:49ペース

夢の3分40秒台ペース。

→2:42:12〜2:42:50。ラスト5キロでスパートできたら2:42切りも?

C…チャレンジプラン キロ3:48ペース

→2:41:30〜2:42:11。アボットなんたらシリーズの招待状が届くタイムになるプラン。ただ、計算した時は取らぬ狸のなんとやらで恥ずかしいくらいに思ってました。

 

スタート〜いっちゃえ

号砲と同時に前のランナーがダッシュ

え?っと躊躇うヒマも与えられずレースになだれ込みます。ハーフや10キロのスタートみたいな感覚。今までにないスタートでした。ロス6秒。スタートラインはわかりません。気づけば始まっていました。

落ち着いてフォームを固めていきます。骨盤、胸の張り、腕振り、膝の軌道、つま先、接地感、そして呼吸。うん。スーパーカーの心地よさ。

前を見るとまだ先頭グループと中継車が見えます。なんだかかっこいいぞ。

次にペースを決めていきます。時計に合わせるのではなく、感覚に合わせてみます。防府読売は時計で合わせてキツいスタートになり、余裕なく始まりましたが、今回はキツすぎず走りきれそうな限界を狙っていきます。3:50を挟んで…んー3:48くらいだと速いかな。まぁ3:52でも取り戻せばいいしなんて考えながらアップ気分で進みます。

どう考えても周りが速くて怖いんですが無理せず走って1キロ。ラップを見ると3:44

…速すぎた。何がなんでも突っ込みすぎだろ。相木さんも周りが速いから冷静に、と。それでも防府読売よりキツくはない。そうだ、今大会のテーマは「強気で攻める。悔いなく攻める」

…このまま行ってしまえ。

こうして無謀なチャレンジは幕を開けたのでした。

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コースですが、おさるさんで有名な高崎山をスタートし、まず別府市街地に向かいます。

道は広ーい別大国道。ストレスなく走れますね。聞いた通り、風もそんなに吹いてない。

右手には別府湾。1キロ目のペースを保ったまま、北上していきます。

途中クレイジーカロさんを見かけます。ブラインドランナーの伴走をされていました。周りの状況を後ろまで確認し、逐一伝えていくんですね。このペースでこのサポート。頭が下がりますね。

しばらくすると別府市街地へ。天気は悪いのに、沿道には多くの観客。そして声援。

別府タワーが見えてきます。突っ込んじゃったわー、なんて考える余裕なし。

5キロ目ラップ 18:39

(時計のラップです。公式は18:50)

ちょっと笑えました。5kmTTかよ笑

スーパーカーの性能に驚嘆です。いっちゃえ。

 

5〜10キロ…集団走へ

走りやすい集団を探します。今回はコバンザメではなく引っ張っていくくらいのレースをしようと思っていますが、同じくらいのペース集団と一緒に走るのはラクというだけでなく楽しさもあります。

ただ、スタートした周囲のランナー=申請持ちタイム2:47あたり(キロ3:55位)よりかなり速いペースではいったので、まだ前を追います。

6km…最初の給水です。

まずスペシャルが見えます。

スペシャルが見えたらジェルを取る→スポドリ

というのが一つの形になります。防府と同じですね。

別大は6キロ以降2.5k ごとに

スポドリ→水→スポドリ→…と繰り返します。

とても計算しやすい配置。

ジェルは6キロからのスポドリゾーンで6回の予定。まずはオレンジ味。うん、うまい。

想定以上のペースなのでジェル補給は確実に取りたい。しかし、呼吸が苦しく疲労しました。そして、体温上昇から判断し軍手を廃棄。これは失敗でした。

別府の湯煙を左手奥に眺めつつ、昨日ジョグした通りをラン。情報通りの橋越えアップダウンはありますが、たしかに気になるほどではないですね。

折り返しが気になり始めるころ、前に大きな集団を発見。追います。折り返しあたりで後ろにつけました。10キロ目ラップが3:39。さすがに息があがります。でも、この追随が最終的な好走につながることに。

10km地点での5kmラップも18:39。

10kmを37:18。(公式37:45)

はっきりいって飛ばしすぎなんですが、今回は構わない。撃沈上等。ストライドは気にしません。このペースならまず142cmの目標は満たしたいるはず。

 

10〜15km…タワさんにつけ!

折り返してしばらくするとるーさんとすれ違います。今日はそこそこ引き離したぞ。そんなことを考えつつ南下。

ここで、集団内に見た顔を見つけます。このウェア、間違いない。TWAのタワさんです。上下動のない、あまりに美しいランニングフォーム。なんていう安定感なんだろう。ついていきたい。しかし、実力が違いすぎる。いや、今日はやるぞ。TWAは岡山でメジャーなガチランチーム。その代表と競る。おもしろい!

「タワさんに勝ったわー」とか言ってやろうじゃないか。

11km給水。ややジェルの取り出しと開封に手間取ります。手袋を捨ててしまったため指先が冷えていました。気温は高くとも風は冷たい。判断ミス。

どうにかジェルは取りますがスポドリはスレスレで一杯。ここも無駄な体力を使います。給水に余裕なし。でもぶどう味おいしい。

実力不相応な集団についていきます。とにかくランに集中しないといけません。フォームが崩れるとすぐに遅れます。ランにも余裕なし。でも、楽しい!

防府読売では感じなかった、変な高揚感。のちにTwitterで連絡をくださる小力さんや女子優勝のマカランさんもこの集団に。

15km 18:31(公式18:44)

なお、今回の最速5kmラップでした。

 

15〜ハーフ…ケ・セラ・セラ

集団について走っていましたが、ずっとコバンザメだったわけでないです。何度か前に出ます。引っ張ったるで!無茶したなぁ笑

16km給水はジェルなしで確実にスポドリをとります。そして18.5kmの水テーブルに合わせてジェル。カフェイン投入。コーヒーチェリーは好きなんですが呼吸苦しくてしんどい…。

うみほたるへ戻ります。なるほど、たしかにバンクがありますね。疲れてくるとはっきりわかります。最短距離を走るためにグループから外れることも厭いません。

しかし、キツい笑

こんなペースで走ったことはありません。頭にあるのは

「ハーフまでがんばろう。あとはあとの自分がなんとかするだろう。」

「ハーフ80分切れるんじゃね?公認されるし、とっちゃえ!」

もう別大だから、と変なテンションです。

そして、うみほたるが見えてきます。スタート地点です。なんとここでゆかさんが!下田裕⚪︎太目当てに別府まで応援ツアーだそう。ついでに応援していただきました。防府に続き、ありがとう。

20km 18:49(公式18:54)

集団のペースがやや落ちます。それでもハーフ80分切りできそう。せっかくなのでペースダウンして後ろの集団に下がる選択はしません。

ハーフ公式 79:29

やりました〜。ハーフPB。

陸連登録で走るとハーフも公認されますからね。

…しかし、こんなのをあと一回やるの?

キツいなぁ。でも、タワさんに勝ちたい。そんな大それたことを考えつつ、後半戦へ。

 

ハーフ〜 正念場

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バンクのある別大国道を大分方向へ。徐々に道は南東方向へ向いていきます。今日は東の風。さらにしんどさが増します。はるか先が見えるんですが、小さいランナーが走っています。見たら気が遠くなるので見ない見ない笑

キツいのでとにかく目の前のランに集中。

 

23.5でオレンジジェル。取り出しも開封も難しい。呼吸もあがり全部吸うのがキツいです。


25km 18:43(公式18:53)

やや戻しますが、距離ロスが広がっていっていますね。


大分市街地へ。

たしかこの辺りかな、はっきりしませんが小力さんやタワさんがマカランさんとおしゃべりしていました。

「〜で会いましたよね〜、〜で走ってました〜?」

そして、

「今日の目標は?」

「40分切りです」

そんな声が聞こえてきました。

そういう集団だったのか…。

計算外の高速集団。でも今日のテーマは「攻める」。やったろやないかい!

28.5kmでコーヒーチェリー。カフェイン追加。うまく飲めないですが少しでも流し込みます。

30kmが近づいて向かい風がキツくなるゾーン。集団のペースが,さらに落ちます。これでは40分切れないぞ、と無謀にも前に出て先の集団を追います。キツいけど楽しいっ!

橋を超えます。確かに相木さんの言うとおり、見た目と裏腹にキツさがガツンときます。ゆるいはずの橋なのに体が上がっていかない感覚。ミッドフット寄りに接地を移し、ややストライドを落として橋を超えます。

さらに途中、右手にフィニッシュ地点を確認。すでに先頭はフィニッシュ地点に近い様子。ここまで戻るのか。

30km 18:57(公式19:05)

タワさんたちに数秒先行。しかし、余裕はなくなっていました。

 

30km〜…失速

ストライドが気になり膝を上げることを意識。40分切るならやめときゃ良かった気もしますが、なによりサブ3万歩は達成したい。

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この辺りから向かい風区間。一気に足にきます。攣りそうな気配。なにより膝が上がらなくなってきます。ピッチ走法にしようかと思うんですが、ここは初志貫徹。

長い直線区間で心も疲労し始めます。先行したはずのタワさん、マカランさんに追い抜かれ、小力さんにも追いつかれる展開。苦しい。

苦しい区間でした。攻めの気持ちも揺らぎます。ここからただただ小力さんの背中を追い続ける展開に。やはり前半の突っ込んだ走り=貯金は借金だったか。ジェルも取れません。ポケットから取り出すのに手間取るとその間手が振れません。飲む間は呼吸も難しい。それを躊躇。

折り返し手前で橋を超えます。ちょっと40分切りは難しい。それでもここまで粘ったら3万歩はいけるんじゃないか。そんな期待感を持って折り返しへ。

35km 19:23(19:28)

防府読売の平均ペース程度に落ちます。

 

35km〜動け、足!

ここから追い風になってラクになる…そんな期待は泡と消えます。住宅地に入り、むしろ無風。いわば走りやすいゾーン。しかし追い風もない。

大分の皆さんから熱い声援を受けラストの粘り。ただ小力さんを追い、落ちてこないか、追いつかないかと足をあげます。

この辺りでウルトラみやこさんの何度目かの応援。すごく通る声で声援を送ってくれていました。大音量や絶叫系の応援は大好物なのでとても助かります。たぶん4回くらいお目にかかりました。動画に出ている以外でも全力応援されてます。ありがたいですね。

もう足も上がりません。でも3万歩は切りたい。もはや必死の腿上げ。ふくらはぎは攣りかけ、思うように走れなくなりますが、あと5キロ。いけ、おれ。

小力さん追随マシンと化したtazzo、どうにか最終盤へ。

40km 19:08(19:37)

なんと時計でのペースは平均3:49に上げているのに、公式タイムでは平均3:55に落ちているという…どんだけ距離ロス出してるんだ…笑

右手に回り込むと、遂にフィニッシュ地点のスタジアム。

ここで歩数を増やしてはいけないと、可能な限りストライドを伸ばします。残り1キロ、スパートです。膝を高く上げ、飛びます。2時間41分あたりか?このタイムならいけるぞ。サブスリー万歩を確信。

競技場に入ります。時計は目の前で2:39:59から2:40:00へ。残り300メートル。40分台は取りたい!

スタジアムの時計とにらめっこしながらカウントダウン、まにあえー!

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フィニッシュ!
グロス 2:40:58(公式)

望外の好記録が出ていました。

 

サブ3万歩のゆくえ

…吐きそう。防府読売と同じパターン。

落ち着いてから小力さん(この時は名前を存じ上げず、ナンバー⚪︎⚪︎⚪︎の方でしたが)を探しますが見つかりません。残念。後半は完全に頼りっきりでした。

そして、タワさんに話しかけます。

「岡山で牛で走ってるものです」

…我ながらとんでもない自己紹介だな。これで通じるからまた面白い。

タワさん、見事40分切り達成とのこと。くー、悔しい!でも、満足!引っ張っていただきありがとうございました。LSDが効いたと話してくださいました。やっぱり勝てなかったわー。なんてね。それにしても美しいフォームでした。あんなフォームで走りたいです。

タワさんと小力さんは今回のthe tower of speedでした。おかげでいいタイムでたわー。おふざけはこれくらいにして、ほんと感謝です。

そして、大高さんがフィニッシュ。大高さんは見事45分カット。私が前を走っていたことにがっかりされていた様子でした笑

大高さんと感想戦を楽しみつつ、スタジアムを後にします。若い彼には福岡国際を走ってもらいたいですね。

おしゃべりが楽しすぎてタオルへの刺繍サービスを見逃します。あぁもったいない。

さて、ゾンビ軍団で体育館に入り、スマホに時計のデータを転送。さぁ、サブ3万歩は?!


30268歩……がーーーん

 

わくわくした気持ちは泡と消えます。42.195キロ地点は3万歩未満で通過していたことを付記しておきます。

ストライドは目標の142cmを達成。股下72センチの戦い完全勝利は、次に持ち越しです。

仲間からのラインで、るーさんのサブスリー未達を知ります。んー、残念。でもまだるーさんは若い。次に期待しましょう。

足が攣りかけで着替えに時間がかかり、動線がややこしくて応援には回れませんでした。なんといっても関門が3.5ですからあっという間にレースが終わります。シビアだなぁ。

るーさんと合流し、シャトルバスで大分を後にしました。しばし感想戦のあと、別府で解散。夢は続きますよ。

別府タワーがお出迎え。また帰ってくるぜ。

 

まとめ

+厚底対応トレは成功

-距離ロスが大きい

→この方向で継続的なトレーニング!

+カーボローディングOK

 -情報を活かしきれない準備不足

→来年は万全の体制で。


Twitterではサブスリー万歩!と言いつつ,そのトレーニングでPBを狙う二正面作戦は、それなりの成功を見たと思います。

いわゆる厚底カーボンの特性にあったトレーニングが想定以上に効いたのではないでしょうか。

なお、40km(時計)からフィニッシュまで9:39で2.65キロ走ってました。平均3:38ペース。ラストだけ、がんばりましたね。それにしても距離ロスでかいなぁ。450メートルも長くムダ走りしてました。

走行時の平均ペースは3:46。距離ロスがあと300メートル少なければサブ40。次の目標は決まりですね。あと1分縮めてやるぜ。今の2倍がんばれば達成できる気がします。

別大はサブ3.5ランナーのみが走るレース。それに相応しく走りやすいコースにレースできる運営がなされているなと感じました。

だからこそ、タイムを狙うランナーが集まり、速い集団も大きく多く形成される、良循環のあるレースだなと思います。

出たくてたまらない大会は、期待以上に興奮を誘う素晴らしい大会で、その上で想定以上の結果までついてきました。なにより強気のレース展開を貫けたのは、この環境があったからこそだなと感じています。

このゾーンでのレースをもっと走りたいと強く感じさせてくれたのも別大ならではかもしれません。

 

次はご褒美ファンランの「さいたまマラソン」。

そして、ランナー垂涎、一度は走りたいレース、

…「東京マラソン」!!

牛ベスト狙います!

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2023総まとめ ベスト10

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今さらながら2023年の総まとめ、恒例のランイベントベストテンを書き記しておきます。ザ・自己満足🤣

一度データ消えたので(はてなブログアプリ恒例)遅くなったけど、取り急ぎ。

 

第10位 トイレ脱出ゲーム!🐮加茂郷フル

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4月開催の津山加茂郷フルマラソン

牛コスプレでサブ4くらいを設定してファンランしました🐮

途中で入ったトイレでゼッケンをくくりつけていたテグスが絡まりトイレから出られない事態に😱

引田天功よろしく脱出ゲームに七転八倒。牛スーツ脱いで飛び出し、他のランナーさんに助けられるマヌケな展開。

慌ててサブ4に間に合わせようとするも、沿道のおじいちゃんおばあちゃんたちと写真撮影!で万事休す🐮💦

ハッチさんの激走があったり、ことぶきちゃんとのすれ違いがあったり、ワイワイできたのも楽しいポイントで、素敵なファンランになりました。

写真撮影に呼び止めてくれたおじいちゃんおばあちゃん、ありがとう🐮💕

 

第9位 お遍路マラニック・土佐編スタート
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去年はじめた遍路マラニックは2022-2023の年越しで高知入り!修行の道場と呼ばれる土佐の国を周りました。3回で28番までしか進めませんでしたが、毎回、出会いと感動、気づきがあって忘れられない旅ランを楽しめています。

「動」のレースに対して「静」の遍路マラニック。精神修養としても継続したいですね。

 
第8位 🐮でサブ3.5!大阪マラソン
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初の🐮フルとなった大阪マラソン

超大型都市マラソンに🐮コスプレで臨みました。コスプレランナーだらけの大阪マラソン…あんまり目立ちませんでしたが、骨髄バンク啓発ランナーとして走ったため、他のランナーからもめちゃくちゃ応援される感動の42キロに。

沿道からは耳鳴りがするほどの熱い声援をいただき、それまた感涙。

極寒という🐮には最高のコンディションもあって見事にサブ3.5達成!

それでもサブエガよりキツかったです…

 
第7位 冗談は現実に…ホイミンサブ3達成!f:id:RunTazzo:20240105162647j:image

2018年のおかやまマラソンから始めたホイミンキャップ・ラン。頭にホイミンがしがみついてるような愛らしい姿(自画自賛?)にウケてくださる方も増えていきました。サブ3.5到達以降はいくどとなく「ホイミンキャップでサブ3しろ!」との声をいただくことに。はじめは冗談としか思っていませんでしたが、サブエガ達成で「もしかしてサブ3ならできるんじゃ?」と。

第1回のびわ湖マラソンという貴重な場を舞台にチャレンジ決行。ズムフラ4の力と熱い現地応援の力を借りて、ホイミンサブ3を達成できました!煽ってくださったみなさん、ありがとう😭

またやりたいですね〜

 
第6位 グランドスライム王手!ホイミンウルトラサブ10!
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ホイミンでサブ3したら欲が出ます。ウルトラ、富士登山競走をホイミンで走ってグランドスラムを取れば、グランドスラムならぬ「グランドスライム」!というバカバカしいダジャレを思いつく…。

こういうのは異常に燃えるのが私。サロマ湖は陸連登録で行くので、えびすだいこくでチャレンジ決定。

頭の上のホイミンが巨大化していくような錯覚に囚われるキツさの中、粘りに粘ってサブ10達成。グランドスライムに王手をかけました。

各地区の特色あるエイドとあたたかいもてなしに励まされての100km。ありがとうございました。

 

第5位 アレがコーラ色!サロマ湖サブ9!
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グランドスラムの中でサブ10は楽じゃないかという失礼なコメントを見たことがありますが、そういうのを黙らせるには記録を出した上で「サブ3と同様、サブ10もキツいよ」と発言すること。

それが目的というわけではないですが、目標サブ9でサロマ湖ウルトラに臨みました。

過去最高の暑いレースになったというサロマにたいし、誤って帽子をドロップバッグにイン!地肌に日光直撃で走ってしまい、頻尿オシ⚪︎ッコがコーラ色になるという事態に見舞われながらもどうにかこうにかサブ9達成。

これで富士登山競走サブ4して、フルサブエガ、ウルトラサブ9と合わせて真グランドスラム!という新たな目標もできたサロマ湖でした。

ウルトラマエストロのアトムさんや大高さんと走れたのもうれしい大会でしたね。

 
第4位 完全復活おかやまマラソン!🐮!
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私のマラソン原点にして最高の大会、「おかやまマラソン」が完全復活!沿道のみなさんを盛り上げ、笑わせたくて、🐮にてエイド完食目標を掲げて出走しました。

シューズ円陣も、なかみちゅさん歓迎企画も盛り上がり、楽しくて楽しくて仕方ないお祭りレースになりました。

円陣参加のみなさま、ありがとうございました!

 

第3位 大撃沈!今年も敗北!北海道マラソン
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2022の恥ずかしい失態レースから1年。同じミスはしない、気温30度でもサブスリーしてやる!と息巻いて乗り込んだ猛暑の札幌。

カーボローディングに失敗し、見事にハンガーノックで序盤失速。猛暑の札幌で寒さに震えるマヌケレースを展開しました…。マラソン知らないド素人か…

そして、今年も相木さんに敗北を喫し、サッポロクラシックで慰められるという痛々しい結果に苦笑 マラソン後のビール初体験🍺

さて、2024年は三度目の正直となるか、二度あることは三度ある、となるか。もう失敗はできない、と気合が入り直ったレースにもなりました。

 

第2位 サブ10000!超えてサブ45!防府読売マラソン
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前年のタイムに満足していた自分。若い人に励まされる中で気づいた自己ベスト2:47:18=10038秒。

あとキロ1秒縮めたら10000秒カット、桁が変わる。桁違いの速さ!というやっぱりダジャレに闘志を燃やし、そこに道マラ失敗からの気合いが乗って迎えた12月。

VFN%2というスーパーカーと仲間からの声援とを力に、見事に9876秒→サブ10000達成。

(写真は速報値のネットタイム

そしてなんと煽ってくれたしょうたさんの予言通りサブ45まで達成!

メンタルの弱さが前面に出た不本意レースながら結果が出たことで、仲間たちの支えが本当にリアルな力なんだと再度認識させられましたね。

 

第1位 グランドスラム達成!富士登山競走サブ4!
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2023年の第1位はやっぱり、これ。

市民ランナーの大目標の一つ、グランドスラム

初めて聞いた時は雲の上の記録だったんですが、いつしか手の届くところに。そして、ついにその時がきました。

軽装で無休憩、21キロ走って3000メートル駆け上がるという無茶苦茶レース。途中からまったく走れず歩き倒すも3:51:51で完走。目標としていたサブ4も達成できました。

山頂で「グランドスラム達成!!!」とシャウトし、周りのランナーさんたちから祝福していただいたことも嬉しい思い出です。

日本一の山のてっぺんで達成するグランドスラムは最高でした!

苦しい練習の果てに到達する景色…もし目指そうとしている人がいたらぜひ言いたい。いろいろなことを犠牲にしてでもたどり着く価値、絶対あります。

 

まとめ

🐮ラン、遍路、記録の三本立ての2023でした。(逆にトレラン、マラニック、チーム練は少ないという)

ランニングって、駅伝やリレマラを別にすれば、常に単独走の個人競技なんですよね。でも振り返ると常に、人と人との繋がりの中で走っているように思います。それを新たにした2023でした。

🐮を楽しんでくれる沿道のみなさんや🐮きっかけで知り合ったランナーさんたち、遍路で出会った人たち、記録達成のためにお世話になったみなさん。ランのためにつながり、ランのおかげでつながる。その輪をさらに広げていける2024年になることを祈念したいと思います。

 

 

 

 

 

四国霊場八十八ヶ所お遍路マラニック その8【土佐国編③】アゲハ蝶の羽ばたき

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前回は27番札所神峯寺への急登をクリアした遍路マラニック。今回は28番札所土佐・大日寺を打ちます。27番神峯寺から36キロほど。その次まで回ると50キロ超えそうなので無理せず1ヶ所のみ。

なお「大日寺」って88ヶ所の中に3寺ありまして、紛らわしいので土佐大日寺って表記してる人もいて、それを踏襲しています。

スタート地点まで

朝4:45に岡山を発ち、6:45くらいには大日寺近くの駐車場に車を停めて「のいち駅」へ。

土佐遍路はスタートまでが長い…

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ギア

気温が年末とは思えない17度予想で、白衣Tシャツにアームカバー。下はトリムテック。

シューズはhyper speed2、Reiさんはズムフラ

一応、スタート時はウインドブレーカー着ました。Reiさんは朝寒くてさらにレインジャケットを着込みます。午後から天気は崩れるというし、安全第一。

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土佐くろしお鉄道で前回フィニッシュ地点近くの唐浜に向かいます。のいち駅は、大日寺最寄とあって遍路フレンドリー。
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さて、7:26の電車で出発!と思ったら電車が全力阪神タイガース。これぞほんとの阪神電車?!とか思いながら乗り込みます。
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内装も阪神仕様。熱狂的阪神ファンなの?Joshin電気なの?答えは「阪神の安芸キャンプ」詳しくは後ほど。
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土佐くろしお鉄道の各駅には、やなせたかしデザインのゆるキャラがいて、唐浜駅は「へんろくん」。

アップを済ませたら8:20スタートです。

静かなスタート

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ほぼほぼ海沿いが今回のルート。
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謎の壁画に見送られ出発。絵にある通りナスが名産品。ふむふむ

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まずは前回のフィニッシュ地点、唐浜休憩所へ。振り返れば27番神峯寺が…見えない笑

気温は低くないんですが、風が冷たい。朝日が当たればほんのり暖か。そんな冬の土佐の海沿いを北西に進んでいきます。
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今回はいつもの遍路標識があまり見当たりません。「四国のみち」の道標がうれしい。
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左に太平洋、右に土佐の大地という景色が今回の象徴的ランコース。
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海風に吹かれつつ進みます。朝の太平洋が気持ちいい。
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徐々に明るくなっていきます。太平洋の変化を楽しめるのも土佐遍路の楽しみの一つ。
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お遍路さん向けの宿泊施設も見かけました。やってるのかな?車遍路メインの昨今だと運営は難しいのかも。
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5キロほどで道の駅大山(おおやま)。
サイクリストの大学生たちがたくさんいました。四国一周かな。

寄り道〜岩崎弥太郎の生家へ

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安芸市に入ります。
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やはり津波対策の表示は目につきます。

目につくように考えられているんですね。
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遍路道の石碑と看板。

実のなる木を植えてくださってるみたい。いろいろなお接待の形があるんですね。
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少し街になります。遍路小屋は助かりますが…。まぁ、何も言うまい。
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橋を2本渡るといよいよ安芸市の中心地。
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遍路道に入ると、お馴染み保存会の赤矢印!これ見ると安心です。無許可で貼ってるから次々と剥がされてるらしい笑

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今回、途中で遍路道を外れて安芸市街を北上します。寄り道ツアー!まず立ち寄ったのは安芸駅。ここは「うたあきこ」ちゃんというゆるキャラがいます。童謡「春よこい」が生まれた場所だそう。なんだか楽しい安芸市です。
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さて寄り道の目的地は、岩崎弥太郎の生家。三菱グループの創設者ですね。Reiさんのかねてからの願いでちょっと6キロほど寄り道。うん、ウルトラランナー的な発想。

売上高70兆円を超えるという三菱グループ(非連結含む数字)を創始した弥太郎が育った場所ってどんなところだろう。空の広い農地の中を北上します。
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着きました。でっかい岩崎弥太郎の像がお出迎え。前の広場には日本地図。スケールの大きさを表しているのかな。
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こちらが生家。そんなに広くない、昔むかしの民家でした。
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岩を並べて日本列島に見立て、野心を募らせていたという、さすが弥太郎。
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蔵には三菱マークが残されています。岩崎家と土佐藩主の家紋から考案されたというスリーダイヤ。鬼瓦には岩崎家家紋が。そんな歴史的経緯も生家では確認できます。

なお「三菱鉛筆」は三菱グループではなくて、実は三菱マークを先に使っていたのは三菱鉛筆だというという…。
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さて、あまりのんびりしてると札所の5時閉店に間に合わなくなるので再スタート。三菱グループ創始者が生まれた場所ということで三菱自動車がめちゃ多い!…と思いきや、まるで見かけません。

遍路道に戻るまでカウントしてみましたが、

ホンダ・スズキが二強で

MAZDAダイハツが続くイメージ。

…いろいろあって弥太郎が村を追放されたことと関係…ないか笑

岡山のランナーとしては三菱自動車を応援したいんですけどね〜(かく言う私はホンダ乗り)

ちなみに、コンビニは高知ではローソンが圧倒的に多いです。さすが三菱?

安芸市の西の端に差し掛かると土佐くろしお鉄道の球場前駅があります。人口約15000人の街に「球場前駅」ってすごくないです?

そう、ここは阪神タイガースのキャンプ地。今は野球の街なんですね。市営球場に室内練習場に安芸ドーム。街をあげて阪神を応援してるのが伝わってきます。阪神のアレの時は、さぞかし盛り上がったでしょうね!

さて、時間はそろそろお昼時、生徒からのオススメにあった美味しいお店に立ち寄ります。
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よし、営業中!

安芸名産のしらす丼、並んでも食べるぞー!


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あれ?

覗いたところで開いたりしませんね…。

「行ったら閉店」はteamいきもの舎の華…。

修行の中盤

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安芸市に別れを告げ、太平洋沿いをひたすら走ります。
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ここはサイクリングロード。
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整備がしっかりされていて、とても快適に走れます。
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走っていると、またこの立て札を見つけました。
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果樹を植えてお接待。素敵ですよね。
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みかんがなってました。暖かいから虫もたくさんいるであろう地域。アゲハ蝶の猛攻を耐えた野生のパワー?が詰まったおみかんです。
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ありがたくいただきます!

小ぶりだし、種も多いけど、しっかり甘さと酸味、なによりみずみずしさが溢れてる!うまい!

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清々しい太平洋沿いのサイクリングロードをひた走ります。
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途中、休憩所もあってホント快適。
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サイクリストたちも時折り通ります。
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また、賑やかな遍路小屋もありました。屋根が飛びそうなほど年期の入った小屋。

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土佐くろしお鉄道は高架部分が多くて、踏切はほとんどありません。津波対応でしょうか。
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10キロ以上、こんな景色が続きます。トレーニングには最高でしょうね。
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たまに見かける遍路道ステッカーに安堵。
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こんなしっかりした遍路小屋もありました。
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近くにはコンビニも。歩き遍路組にはとても助かるポイントです。
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香南市

ここでトンネル回避で海沿いの道へ。

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ややアップダウンがありますが、それほどでもありません。今回はフラットなロードばかりの楽なコースでした。
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空と海。
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高知の遍路はまさに空海、です。

ここを抜けるといよいよヤーシィパーク。何かというと道の駅。そこから市街地に向かうんですが、リーダーオススメのお店の閉店時間が迫ります。急げ!
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あ、橋が…。この橋を渡ったらすぐなのに、なぜ…

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可動橋がありまして、30分ほどで水路と道路が交互に進める仕組み。見事に引っかかりました。実は回り道をしたらすぐに先に進めるんですが、眺めちゃいました。
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奥が、降りた可動橋です。f:id:RunTazzo:20240103094246j:image

ヤーシィパーク。お店は諦めます。

でもリーダーはLINEで「道の駅があいてます!」と。
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16時までやってるはずのお店がclose!

なんてこった涙

 

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と思ったら奥のお店は開いてました。
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念願の「焼き茄子アイス」を手に入れたぞ!

これ、ガチで焼きナス味。焼いた皮の香ばしさ。うまいっ!

高知名物を堪能します。

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ここからは遍路道を北上して大日寺へラストスパート。
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津波の標語がお出迎え。
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あと少し!
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大日寺が近づいてきました。山の上に見えるのが大日寺?!いや、あんな標高だとゲームオーバーだぞ…。
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ラスボスは階段!
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ヒーコラしながら登ります。
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ついに山門が!
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本堂です。初詣の準備でしょうか。

第28番札所 法界山 高照院 大日寺
(ほうかいざん こうしょういん だいにちじ)

打ちました!

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このお寺は、納経所がオープンで、筆使いを見学できます。いつも鮮やかな筆使いには驚嘆。

走り遍路への労いの言葉もいただきました。疲れも吹き飛びますね。なお年末のNHK特番で出ていた走り遍路さんは我々とは別です。
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奥之院へ。
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水があれば飲む!

ここまで遍路での生水で当たったことはありません。

日が暮れてくるので大日寺を後にします。

ラン距離は44キロほど。ちょうどいい長さの遍路マラニックでした。
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近くの温泉で汗を流します。龍馬マラソンの協力施設とのこと。ランナーにはうれしいですね。

今回もカツオやウナギには辿り着けず、大戸屋リカバリーになりましたとさ。

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次回は29番札所、土佐国分寺を目指します。高知中心部ラン、楽しみですねー

 

おっさんのごたく

学生のころ、ゼミでM.ヴェーバーの「プロ倫」を精読しました。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という舌噛みそうな名前の本、ですね。

簡単に言うと、ヨーロッパの資本主義成立過程にプロテスタンティズムの倫理観が影響を与えた可能性がある、という内容。丁寧に積み重ねられた調査研究の上に築き上げられていく議論に、何やらすごいものに触れてるなと高揚しながら読み進めたものです。

さて今回の遍路では、安芸市岩崎弥太郎の生家に立ち寄りました。三菱を作った人、です。200年近く前にこの地で偉大な起業家が生まれたんだなと、思いを馳せる旅になりました。そう、彼の育った街は遍路道が通る街。弥太郎もお遍路さんを見かけながら育ったんでしょうか。あの生家にお遍路さんを泊めていたりするんでしょうか。想像すると心躍りますね。

次元を異にする想像になりますが、彼の起業家精神にお遍路さんは何か影響を与えなかったんだろうか?そんなことも考えました。利他心、超越性、忍耐力…そんな共通項はないんだろうかと、遍路と起業とに共通しそうな精神性を妄想。いわば「遍路接待の文化と起業家の精神」と言ったところでしょうか。やりすぎ?!

もちろん、そういう研究はすでに行われていそうですし、ここでそれを議論するつもりもありません。あくまで私の妄想です。

バタフライエフェクトという言葉がありますね。チョウの羽ばたきのような小さな風が遠くで嵐を引き起こす、かもしれない。そんなニュアンスでしょうか。

岩崎弥太郎とお遍路さんとの間に何かしらの邂逅があったかどうか、影響が見られたかどうか、わかりません。わかりませんが、もしかしたらチョウの羽ばたきのようにそれがわずかながらも影響を与え、それが彼の、三菱の、嵐のような興隆に繋がったかもしれない。

もしそこに何かしらの「良いもの」があり、そこに遍路の「良い」精神性が反映されていたら。そんなことを考えるワクワクしませんか?

翻って、自分自身が遍路を歩く中で、また遍路から得たものを日常生活に反映させる中で、自分が一羽のチョウとなり、誰かに少しでも影響を与えたら、それはもしかしたら、はるか未来に「良いもの」をもたらすきっかけかもしれない…。なんて、ね。

まぁ、アゲハ蝶と自分とに共通するのはミカンの木が大好きということ、くらいに落ち着きそうです。

おあとがよろしいようで。

 

teamいきもの舎2023まとめ

ツイートで振り返る2023年

1月

Rezzoは年越遍路で2023をスタート。

るーさんはさすがの30k。

試作段階の芋天に感動

金山走がチーム練の聖地に

星の郷はなかなかの寒さ。🐮乱入

2月

るーさんの別大壮行会を兼ねて。

牛の高速ランシリーズはじまる

るーさんのチャレンジに興奮。ナビで追いかけつつ、他のメンバーはベイファーム後にランチタイム満喫しつつ応援。

芋天ブーム到来

激坂エーゲ海Mを激走

珍しい15kレース。

ゲリラ豪雨からの快適ラン。舞妓さんに感動。

ぽんぽこ準優勝

牛サブ3.5という驚異の大記録達成。

3月

リーダー応援にハッチ&Tazzoが駆け付ける!

ジョッキ2杯で撃沈のワースト記録達成。

ついにホイミンSUB3!からの名古屋というムチャ記録。

垂涎の名古屋WM。

応援ホイミンがMP使い切る過酷なレース

Makiさん無双

団ラン。

4月

フードファイターオリンピック。

レアキャラみかりんと花見。

ハッチさんの死闘に盛り上がる。一方で🐮はトイレ脱出ゲームに敗北。

チーム金山走!

ランチューバ―主催の熱いレース

5月

いちご3秒ルールを見る。

絶景からのことぶきラン

すけさんのお孫ちゃんかわいい

打ち上げこそいきものチームの花。

たいやきもらって涙。

チーム2名掲載はなかなかの快挙。

ホイミンサブ10

6月

ことぶきフォームに驚愕

家族でナギピーか!

るーさんの強さが光る

まーくん、誰におごられたのかな?

言葉が出ないと走れないMakiさん

るーさんトレラン強し。

コーラ尿出るまで追い込む。

7月

そうめん食わせろ

みんな凍り付いたニュース

一安心

チーム山練が定番化?

グランドスラム達成。ついでに車中泊

8月

つゆだく練。

サブスリーシリーズはじまる?

無念すぎる…

こんな状態になり、

撃沈の道マラに。チーム全滅状態。

9月

閉店シリーズ。

開運シリーズ。

何に対抗?🙄

中年の戯れ

レースに向けた加速がはじまる。

10月

どこまでも運の悪い…

みんなで楽しく吉備高原激走

ニュース映像に爆笑

毎週のように🐮乱入

おかやまマラソンに向けて盛り上がりはじめる

街中にもランナーあふれる

番長、金沢を満喫

🐮最終調整

リーダーがリーダーらしく

ついにおかやまマラソン完全復活

それぞれが全力で走り、全力で楽しんだおかやまマラソン。番長、ついにサブ5達成

リーダー、安定の完食

ハッチさん、PB &連続サブ4記録

🐮も完食

追い込みすぎつつも好記録

コース相性はバツグンのるーさん。

おかやま祭り,終わる。

サブ10000で桁違いネタ完結。

ハッチさん、エリートレースデビュー

体調不良をおしての出走のるーさん。

走れば入賞のReiさん

2023の🐮ラストレース

強運リーダーはきっちり牡蠣ゲット

番長は「ジェットコースター」奈良マラソンを好走。

るーさん、リアルおじいちゃんランナーに!

2023最終レースは暴風極寒の加古川

Twitterつながりのみなさんと楽しく盛り上がりつつ、招き猫サブスリーに圧倒されつつ、粘りのReiさん。

リーダーのティラノコスプレが来年の岡山ランニングシーンを席巻する予感をさせつつ、無事に2023も終わりそうです。

来年も楽しく走っていきましょう🐮💨

 

防府読売マラソン2023 sub10000への苦闘

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防府読売マラソンの備忘録です。

1年前の参戦記って読み返すとほぼ他人なのでできるだけ詳細に思い出して書いておきます。

去年の防府読売にて

昨シーズンの大目標サブスリーを達成し、厚底カーボンプレートシューズ解禁。ことぶき理論とたこちゃん追随で叩き出したタイム

2:47:18(陸連公認2:47:33)

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満足している自分がいました。

これが生涯最高成績でいいんじゃ?

だって「市民ランナーとしてマラソンやってました」と胸張って言える大記録です。

サブスリーくらいの走力は維持しつつ、あとはもうファンラン転向でも悪くない…

 

防府読売の結果ツイートで、こんなやり取りがありました。

仮装や賑やかしに逃げようとしてますね。

でも、しょうたさんははっきり「45分切り」という目標とトレーニング方法のヒントをくださっていました。まさかこれが一年後の壮大な伏線になろうとは。

 

そして防府の記録を分析する中、あることに気づきます。

2:47:18=10038秒。

1キロあたり1秒削れば9996秒

…桁が変わる。

 

サブ200(3:20)、シュガーカット(3:10)、サブエガ(2:50)などフルマラソンの区切り表現数あれど、桁が変わるものは他に聞いたことがない。

2:46:40=10000秒を切り、

「桁違いの速さになっちゃいました。テヘペロ」ツイートをする。これは面白い。

そして、勢いに乗り初出場の別大でしょうたさんの予言通りサブ45とか?

そんな遠大にして無謀な目標を立てました。

シャレのためなら命も削る…

 

長期プラン

2023年シーズンはまずグランドスラム達成が最大目標でした。できればウルトラサブ9、富士登山競走サブ4を決めて「真・グランドスラム(自称)」としたい。

そのため前半戦はこっちに集中。えびだい含めてウルトラに富士山ですから脚作りと捉えます。

そこからスピード持久力に切り替えて、道マラサブスリーを鮮やかに決める。おかやまマラソン含めたミニレース群を🐮ラン。これはおふざけではなく、VFN%2でのフォーム作りと筋トレを兼ねる。

そして、ラスト3週間で仕上げて防府でサブ10000。その達成にむけてきれいなプランに思えました。

 

自信喪失

果たして富士登山競走までは順調そのもの。

ホイミンサブ10、サロマ湖サブ9、富士登山競走サブ4と3連続目標達成。

勢いに乗って、道マラサブスリー!のはずが暑さ対策ばかりに気を取られハンガーノックで大撃沈したのはご存知の通り。一年かけて覚えたのは「ペースダウンして救護室直行」という情けない結果に。

これはショックでした。120%サブスリーで、あわよくば相木さんのコース記録を抜くつもりでしたから、まさか15キロ失速での撃沈に終わるとは…。ペーラン以下。言われた暑さも内地に比べたら大したことないのに…。

あれだけ走り込んで、準備して、それでも走れないのかと、走力に不安を感じます。あれはまぐれだったのか。

グランドスラム達成してるんだし、走れるでしょ?と言われるんですが、タイプが違います。ウルトラは省エネと代謝レース、富士登山競走は坂力&山力。対してフルマラソンはスピードレース。3割30本と30盗塁は違うんです…

 

レーニン

1年後の北海道マラソンサブスリーを達成するためにも月間走行距離をそれまでの300kmから400kmに引き上げることを決めました。

ただ、やみくもに100km増やせば故障するのは確実です。アップでのウォーキングやペースの遅いジョグなど、比較的負荷の低い運動で距離を伸ばすことにしました。こうすることで足を作り、スピード練習にも対応しようと考えたんです。

既に決めたレース計画を変更するわけにはいきませんから、牛コスプレでのレース参加は継続しました。大阪マラソンでの牛コスでのサブ3.5達成以降、牛コスは相当程度前腿の引き上げが鍛えられるということはわかっていました。

ですから、ここから先の牛レースで前腿の引き上げをトレーニングし、これによって厚底カーボンプレートシューズによる走行効率の引き上げが可能であると踏んだのです。

特に、腕振りがうまくできるようになると、牛フォームと人間フォームが同じになりました。人間フォームは少々崩れてもゴリ押しすれば走れますが、牛はフォームが多少でも崩れたら一気に失速するのでより集中が必要。これが良いトレーニングになっていきます。

 

具体的にまとめておきます。

9月はタバタプロトコルでの坂ダッシュやインターバル、ガチユル、金山ダッシュ、金山バルなど、高強度でのスピ練をポイントにしつつ、チーム練でのロングを織り交ぜて、充実したメニューをこなしました。

10月は、牛レース月間。

吉備高原ハーフ95分 キロ4:30

蒜山高原10km 42分 キロ4:13

浅口マラニック27km 3.5時間

と、うしコスでのハード走を中心にして、ジョグでつなぐ流れに。

その後で、おかやまマラソン前に高強度のレースペース走を予定していたのですが、膝の違和感から結局実施せずでした。

おかやまマラソン 3:50 キロ5:24

で、牛シリーズ完了。

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ここで、ズムフラでおかやまマラソンを走ったことぶき先生とまたまた雑談で盛り上がります。カーボンプレートの反発を活かした走りとそこへ至るトレーニング談義に花を咲かせ、その見地を得ました。

 

11月の残りは、金山ダッシュ、金山走、閾値走をメインにして本番ペースをイメージしたランを中心に組み立てました。ズムフラで走る時は新ことぶき理論を意識してラン。

たた、情けないことに去年の練習レポートを取り出し、去年のメニューを踏襲するという超守り調整をやってしまいました。もちろん新しい取り組みや強度アップはあるんですが、確実に去年と同じパフォーマンスを得たくて、攻めのトレーニングは封印。なるほど、人はこうして革新力を失うのかと納得…。

そのため結局11月も高強度のロング走は見送りに。かわりにガチゆるを入れますが、時計なしで3'10-15くらいを作ったつもりが3'25"。2本目必死に走って3'22"。ズムフラなのにこのタイムしか出ないの?

直前になれば何もできませんから、練習内容には不安を抱えたまま、ラスト1週間へ。

 

1年ぶりのスーパーカー

VFN%2はSTEPの開店セールで買ったため格安でしたが、今買うとなればVFN%3になって超高額シューズ…。怖くてなかなか履けません。しょうたさんからは「VFN%2で走り込めば」というヒントをいただいていたわけですが、練習は薄底、たまにズムフラ。実際に履いたのは大会4日前の水曜日という…。

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ただ、1年ぶりのスーパーカーは違和感そのものでした。こんな乗り込みだっけ?反発だっけ?スイートスポットが違うんです。水曜日は試し履きで接地感やスポットだけ確認して終了。不安レッドゾーン。

翌、木曜日にズムフラで12kmジョグ。ここで、VFN%2のつもりでフォーム確認しました。つま先あたりの感覚がまるで違うんですね。また足首の締め具合も。「これがVFN%2ならこの辺りに接地して…」そんな感じでエア・VFN%2練習…貧乏くさい…

そして金曜日。ファイナル練習で再度リアルVFN%2を履きます。接地、乗り込み、反発、足の返し、膝…と確認。ことぶきフォームのポイントをおさえつつ、一歩一歩確かめるように走りレースペースくらいを作ります。こんなもんかなと走って時計を見ると…

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3'39"からの3'22"…。このシューズ、バケモノか。

脱力しながらの確認ランなのに息もそう切れずにこのタイム。さすがスーパーカー。履くだけで爆上がりですよ。走力上底シューズ…。

これで不安もかなり吹き飛びました。練習内容の不足分はVFN%2がなんとかしてくれるんじゃないかな…。

 

カーボローディング

道マラでのカーボローディング不足による失速に恐れをなし、今回は金曜日から卒なく食べました。小麦カットは封印です。

基本は塩ご飯にダシうどん。塩は瀬戸のほん塩。ミネラル豊富なんです。岡山産。うどんは冷凍ですけどレンチンでサクッとおかわりできます。

加えて、ドンレミーアウトレットのスポンジ。

マイプロ黒糖ミルクティー味にさらに黒糖を入れ、さらに豆乳ラテに。

これを金・土のメインに据え、おやつに

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マリオなリゾットで無限1UP

などなど。とにかく食べまくりました。

 

防府

土曜の仕事のあと、車で向かいます。

車の中でもおにぎりやらパンやらカステラやらむしゃむしゃ。ドリンクの代わりにinゼリー(っぽいドラッグストアの廉価ゼリー)とプロテイン

そして下松サービスエリアで車中泊です。フィットだけど小柄で良かった!

これまで「びわ湖、サロマ湖、富士山」で車中泊グランドスラムは達成済み。ここで好記録を残して真・車中泊グランドスラムにグレードアップしたいですね。

翌朝はおにぎり2個にパン2個、まんじゅう、ゼリー2個。スタート時刻が10:40と遅めなので朝ごはんもゆっくりで大丈夫。6時過ぎに出発して、7時にはソルトアリーナ到着。

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開場が7:30なのでそれまでに車の中でお着替え完了。今年はとにかく早く行動です。
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それでもこんな行列。みなさん、チームの場所取り担当なのかな。
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体育館は、いい場所をガッツリ確保。空いてるトイレ直行。そして、るーさんを待ちつつ、出走準備です。

 

レースプラン

さて今回のレースプランです。今年も3案準備。

A…安全プラン

自己ベスト2:47:18を切るプラン。

キロ3'56"で巡航すれば達成。

去年より1秒速ければいいんですが、同じタイムを出せる自信も保証もありません。道マラ失速の嫌なイメージを払拭して確実に達成したい。

 

B…凡庸プラン

サブ10000秒プラン。2:46'39"目標

混雑や距離ロス、失速も視野に、レースペースは3’54”に設定。→5kmラップ19’30”

距離ロスを10kにつき15秒入れると
10k-39’15
20k-1:18’30
30k-1:57’45
40k-2:37’00
残り2.2kmが4’20”に落ちても2:46’32”
同ペース維持なら2:45’35”
スタートロスを頭に入れておいて、グロスでも達成できるように粘りたい。大本命。

 

C…チャレンジプラン

プランBペースより2秒速いペース。

3'52"で巡航し、スタート&距離ロス込みで

10k-39’00
20k-1:18’00
30k-1:57’00
40k-2:36’00

残り2.2kをキロ4で2:44'48"

夢のサブ45プラン。

しかし、これは別大用だと考えていました。


ギア

シューズ…VFN%2

一年ぶりの登場となるNIKEの憎いやつ。

高級スーパーカーです。私にとっては履くだけで速く走れる夢のシューズ。

なお、予備としてhyper speed2も持参しました。


ウェア…adidasシングレット

今年は気温も高く、風もない。暑さ対応です。


パンツ…アスフォームのマルチポケット

下着…エアリズムブリーフ

時計…EPSON J-300

アームカバー…NIKEに代わってワークマン

手袋…軍手。使い捨てました。

メガネバンド…汗でズレないように。メガネを直す動作すらキツイですから。

レインコート…保温のために上に羽織っておき、スタート時に廃棄。

ジェル…アスリチューンのみ。

味と食感、飲みやすさでこれにしてます。

ぶどう味2、オレンジ1、コーヒーチェリー2。

セロテープによる開けやすいandゴミでない工夫をしました。

計525kcal。プランCに合わせます。

またOS-1パウダー、芍薬甘草湯を持ちました。足攣り対策ですね。

 

スタートまで

レースプランの確認やら、ギアのチェックしている時にkenさんの到着に気づきご挨拶。レース前の朝に10km走してるツワモノ…。レースペースが近いのでどこかで絡めるかもという期待もわいてきます。そして、今回の防府読売の目玉企画?名刺交換!

ランナー全員に名刺が配られ、交換できるという愉快な交流プロモーション。いろいろ考えてくれますね〜。こういうのを楽しめる人間でいたいですね。

そのkenさんの紹介でODさんともご挨拶。おかやまマラソンなら優勝も狙えちゃうレベルのランナー。ゼッケン2桁だよ!サイン入り名刺をいただきました!

その後、るーさんたちと合流。ひゅうまさんたちともお会いでき、楽しく名刺交換会。星飛雄馬じゃなかった笑

速効元気でカロリーを補いつつ、ストレッチやらなにやらしてるうちにスタート時刻1時間前。貴重品を預け、体育館を出ます。

今回はリユース可能な貴重品預かり袋でした。エコ!

 

アップ

防府はサッカーグラウンドがスタートブロックと並んでおり、人工芝でスタート直前までアップできます。

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右手が選手控え室のソルトアリーナ。

めちゃくちゃ楽な動線です。

アップに向かう途中でしょうたさんにご挨拶。しかし、レース直前です。集中を乱してはいけないので、挨拶だけ。

ウォーク1km。自衛隊音楽隊によるクリスマスソングを聴きながら。腕の動的ストレッチも。

静的ストレッチで腓腹筋、ヒラメ筋、大腿四頭筋,ハム、腸脛靱帯など。

動的ストレッチはニーアップ、サイドリフト。

陸上部のアレ。

ジョグ1kmほど。軽めのws。

仕上がったところで、ゆかさんから声をかけてもらいました。エール交換。この時は、目標45分切り?と聞かれてムリムリと答えました。まだ不安の方が強かったですからね。

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それにしても防府スマホ持って走るってすごいな…ついでに自撮りの時はスマホを横向きに持とうよ…笑

なお、今年から防府読売マラソンはレース中の撮影は不可になりました。名だたるランチューバーの皆さんが軒並み「映像なし」になってるのはそのためです。

最後のトイレを済ませたら整列。

【スタートライン】

招待

エリート

151〜300

301〜450

451〜600←ココ

601〜750

スタート直前にレインコートを廃棄。11.8度、北北西の風3メートル、くもり。やや気温が高いことを除けば、かなり良好なコンディション。不安の中、スタート時刻を迎えます。

 

スタート〜10km 快調すぎる出だし

スタートロス9秒でゲートを出ます。

去年より配置が自然で、スルスルっと加速。

気持ちよく走り始めます。

速やかに3:54に乗りたいと時計を見ると3:30。慌てて力を抜きました。ナチュラルに減速。

さすがエリートレース。スタートしやすいですね。1キロ目3:51。やや速いかなと思いましたが、足に任せます。この数字が今回のキーになっていきます。

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ブリヂストン工場前をぬけ、3キロで左に折れます。そこからぐるっとまわって4キロで初めの給水。すでに発汗を感じます。しっかりスポドリ給水。スポンサーはダイドー。miuですね。

ややキツさのある走り。まだ脂肪燃焼不十分なんだろう、楽になるさ、と言い聞かせます。MAZDA工場に向かう手前で5キロ。時計で19:17、公式ネット19:28。3:54ペース確保。

そのままスタート地点に戻り8キロ。この給水手前でジェル。アスリチューンぶどう味投入。早めの補給です。おやつ気分でいただきます。

スポドリでスッキリ。

9キロくらいで北方向に折れると向かい風気味に。うまく集団走で抜けます。

次の左折前で10キロ。

時計で38:28。

公式グロスで39:00。

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なんとCプランと誤差ゼロ。

ただ、3:40台が3本あり、さすがにキツさがあります。いつ失速するかわからず不安も抱えつつ、突き進むことに。時計の平均ペースは3:51。このペースで後半も走れるのか…

 

10km〜20km 楽にならない中盤へ

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前半はソルトアリーナ付近を変則的に2周するのが防府読売のコースの特徴。その2周目になります。

10キロで切り替える人も多いようで、このスピードゾーンでもグループ再編成が始まった様子。あまりに遅いグループだと後がキツくなりますが、速すぎるグループにつけば後で地獄を見る…。慎重かつ大胆に判断したいところ。12キロあたりで去年を思い出しつつ前グループを追いました。去年よりはタコちゃんの背中を追ったんだよなぁ。今年は自分でペース作り。

14キロ給水でもジェル。オレンジ味。ポケットのどこにオレンジを入れたのか忘れてやや混乱。小さな反省点。

15キロ地点での5キロラップは時計で19:14だった模様。

それにしても楽な区間が来ません。なんというかフォームがカチっと決まらず、常に修正している感じ。付け焼き刃でどこまでいけるか。

17キロで再びスタート地点に戻ってきます。防府は3回目ですが、方向がもうよくわからない…。給水。ジェルはスルーしてmiuだけ。

ここからいよいよ南部工業地帯を脱して、本格的な防府読売マラソンが始まります。

この辺りでペースの合うランナーさんを捕まえ、並走に。ともに集団についたり、前を追ったりして、楽をさせてもらいます。やや向こうが速く、追う展開なのがちょうど助かりました。

しかし、レース巧者なそのランナーさん、左に大きくカーブしていく18-19キロで引き離され、私は前グループにつけず、向かいの風を受けてのランに。

苦しい中、各都道府県の応援幟に岡山県を見つけ、気を紛らわせます。今年もありがとうございます。47本の幟に47人のボランティアスタッフ。行きも帰りも長時間にわたる応援。力になってます。

向かい風の先に大きなグループが見えます。あれが2:45を目指す集団かな。そんなことを考えますが2〜300メートルはあるでしょうか。追えません。4回ある坂超えの1つ目、三田尻大橋交差点へ港大橋を上ります。去年はここてタコちゃんに追いついたんだけどな。

下ると20km。

グロスで1:17:51。

プランCに9秒のアドバンテージ。

時計では平均ペース3:51のまま。キロ3秒ずつ20キロ=1分貯金。残りを3:57でもプランB Cは確保。そんな計算をします。

これは貯金なのか後の借金になってしまうのか。楽にならないまま、中間点へ。

 

20〜30km 中間疾走

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コースは防府市中心部へ。

しかし、強風ではないにしても向かい風。グループ後方につけることができず、体力を削られる展開。その後捕まえたグループで粘ろうとしますが、今度はややグループが遅い。痺れを切らして前に出ようとすると、ほぼ同時に別のランナーが出て追随。助かった。2人で前を追い、中間点を前にして先に追随していたランナーさんについに追いつき後ろにつきます。しかし、追いついたというよりそのランナーさんが失速気味なので、前に出ることに。前を譲られただけかも…。

中間点1:22:12。いい調子に見えて、突っ込みすぎではないかという不安が消せないキツさ。

22km給水でジェル。ぶどう味。miu。

街中になり応援がグッと増えます。和太鼓やなにか歌謡など毎年の声援がうれしい区間。駅前は特に大勢の皆さんが声かけしてくださいます。

それなのに足が重い。フォーム修正だと言い聞かせて直すんですが、集中できません。グループにつけられないままのラン。

25km地点までの5キロラップ、19:35(時計で19:32)ついに目標ペース19:30を割り込む流れ。平均ペースもついに3:52。プランCへの貯金を潰しました。

ここでコースは南方向へ左折。植松跨線橋。二つ目のアップダウン。中継車や審判車両が反対車線に。トップグループです。川内は?

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来た!

先頭は川内優輝

思わず「かわうちーっ!!」と叫びます。

(中継映像にもしっかり声が入ってました。たぶん私)

来てほしい人が先頭で来ている。力をもらい、跨線橋を下ります。風も追い風気味になり、やや加速。

ここからが長く感じます。コースは把握していたので頭の中にだいたいの場所は思い描きつつ、給水でジェルを取れば少しは楽にならないか、など考えます。

その27キロ給水。アスリチューンのコーヒーチェリー味。ややシロップが少なく感じ、呼吸を妨げるために美味しく楽しめません。キツいとアスリチューンすら取るのが大変なのか。

徐々にキツさで記憶が曖昧になっていますが、周囲にランナーの少ない中で折り返しを迎えたと思います。29.5キロ。

折り返した時、去年ほどの向かい風は感じません。去年は強風の中3:58で走れたことでメンタル復活でしたが、今年はそれでは失速です。ここからソルトアリーナまで足が持つのか?ほんとに今年は弱気で進行しました。

この5キロは19:31。時計では19:18ですが距離ロスが大きかった模様。体力を無駄に使います。

30km地点。1:56:57。グロスでほぼプランC。

しかし、ベクトルは下降気味。頭の中は貯金をどのペースで使い潰すのか、になっていました。

 

30〜37.2km  マラソンに必要なもの

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大丈夫だ。貯金がある。

1キロにつき2秒。残り12キロ、3:59でもサブ10000は取れる。46分台だぜ。十分すげーよ、無理するな。

そんな心の声の中で北上しました。植松跨線橋を越えて右折すれば、追い風になって楽になる。そこまで粘ればいい。

とにかく弱気です。

るーさんとすれ違います。声をかけていただいたようなのに、返す余裕なし。

そしてはるか前方だった大集団が徐々にばらけ始めるのを見ます。拾って加速だ、とはなりません。むしろ、あんなすごいランナーが脱落していくんだから、次は自分かな、と。

リタイアするエリートゼッケンも目の当たりにしてさらに弱気に。平均ペース3:52を3:51にもどす気力もありません。ただフォームを直します。

32.33キロラップが3:57-56。意識しても上がらないラップにいよいよ下降局面かと覚悟。道マラの失速が頭をよぎり、やはり練習内容が悪かったかと反省まで。

どうにか落ちてくるランナーを拾っては休み拾っては休みを繰り返し、植松跨線橋の復路を越えます。右折。

追い風に乗って…のはずが、さほど上がらないラップ。意識的に上げたのに3:53。むしろ加速でキツくなる情けなさ。やはり3:58まで落とし、無理なくサブ10000しよう。拾ったランナーを追随すればいい。ラスト給水を取りジェルを流し込みつつ、そんな弱気に。

その時、すれ違うランナーから「tazzoさん!」の声。ハッチさんだ!少し向き直り、手を挙げることしかできません

しかし、赤穂線ランの時の熱い思いが蘇ります。50キロ地点で苦しい時に差し入れされたこと。

「マラソンには応援が必要だろ?」

…あと少しでも粘らねば。

その先はわからないが、あと少し押していこう。キツい波の後は楽な波が来る。自分の可能性を微塵も疑うな。

減速戦略は却下。ペースこそさらに落ちますが3:56で食い止めます。ここより先、これ以上にペースは落ちませんでした。ええ、これが応援の力。ただ一回、名前を呼んでもらえることのもたらす凄まじいパワーです。

なお、この辺りでゆかさんからも声かけいただきました。ありがとうございました。

35km地点での5kラップ19:46。時計でも19:36。タイム的には1番悪く、崩れかけた35キロでしたが、メンタルは持ち直していました。

そして、もう一つ嬉しい応援が。

去年、同じあたりで私を指差し

「腕が振れてないよ!腕振って!」

と個人指定の具体的なアドバイスをくださった方がいらしたんです。そこで腕が振れてないことに気づいてしっかりした腕振り再開、ラストスパートができたんですね。

きっと同じ方でしょう。私を指さして

「フォアフットできてるね!軽やかだねぇ」

と。褒められた!

時速15.5キロ(私の場合)で通過するランナーたちをつぶさに観察して、適切な声かけしてくださる。しかも、接地点まで見てくださっている…。そして、まだ走れてるらしいぞ。粘れ。

防府駅前に来てやや追い風に。少し戻します。そして南下方向に右折。完全に追い風。集団はもう不要です。

残り5キロ おっさんの底力を

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右折してすぐに「残り5km」看板。

時計を見ます。スプリットタイム

2:25:0-

もう細かくは見えていませんが、残り20分で5キロ走りきればグロスサブ45。キロ4でスレスレ。もし3:54で走り切れば距離ロス含めて間に合う。

「もう一本19:30の5キロ走,したろうやないかい」

頭の中で唱えました。明確にサブ45を意識したのはここがはじめて。

褒めていただいたフォーム、さらにピシッと修正します。骨盤の位置はここだ、接地はここ、腕の引く位置、胸の張り具合、膝の上げ具合、できるぞ。

右足ふくらはぎが攣りかけていました。足が流れるのは承知で接地時のヒール押しつけを深めてストレッチをかけます。あと5キロだけもってくれ。

この辺りで颯爽と抜いていく800番台の若い選手がいました。チャンス!追随します。あっという間に引き離されますが、ペースメイクにはありがたい。38,39キロラップが3:47-44と息を吹き返す走りに。

三田尻大橋交差点を必死で上ります。戦略的にか歩くランナーもいますが、攻めます。

40キロ目ラップ3:53(時計=距離ロス込み)

最後の難関を越えました。ほどなくして計測マットが見えます。(時計とのズレがすでに300メートルほど)

40キロ地点2:36:12。プランCにグロス12秒遅れ。いや、まだ間に合う。まだだ、まだ終わらんよ!again

サブ3.5やサブ3の時の「…もらった」感はありません。キロ3分台を維持しないと達成不可能。右足は攣り気味。余裕など皆無。

それでもあとはソルトアリーナへダッシュのみ。とにかく必死で前を追います。もう目を開けるのもつらい。視覚情報をシャットアウトして糖の消費を抑えないといけないほどの枯渇状態か。

苦しさを吹き飛ばそうと、残り1キロで脳内BGMを再生。富士登山競走あたりからの追い込み定番曲、ゼノブレイド3より「ChainAttack」。自分のとっておきパワーソングを持っておくとカンフル剤として効きますね。

41,42キロ目3:51-48。

アリーナが遠くにぼんやり見えてきます。この時です。目をあまり開けられてなくて気づかなかったんですが、しょうたさんを交わしていました。そうです。サブ45、ヴェイパーの使い方次第、並走というヒントと勇気、励ましをくれたしょうたさんと並べた、のに気づかずにスルー…なぜだ…涙。こんな奇跡、もうないぞ。しょうたさんはおかやまでPB出したばかりだし、他のレースにもたくさん出ていらっしゃいますから疲労などありますよね。

時計もよく見えていませんから、とにかく必死で陸上競技場へ。競技場入り口に時計があります。

「2:42:--」

最低でもあと2分ある。トラックは400メートル。これはいったか?

周りのランナーも死に物狂いなのが伝わってきます。その中を食らいついて可能な限り加速。ラストラップは600メートルながら3:32。これがVFN%2の力か。

コーナーを曲がり終えて呼吸ができない。もう限界。牛コスプレサブ3.5を上回ろうかという苦しさの中、計測マットを踏みます。

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2:44:36(ネット2:44:27)

切った。10000秒切った。そしてプランCにあったとはいえ、やってしまった、サブ45。

時計を止め、コースに一礼、の儀。

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口に手を当てているのが私です。感極まって嗚咽を堪えて…るんじゃなくて、ラストスパートがキツすぎて吐きそうになってます…すみません。青タータンに吐いてはいけない、どこに吐く?!という真っ只中。はい、胃の中は空っぽだから何も出ませんでした…。助かった。

写真からわかる通り、フィニッシュした選手がもんどり打って倒れたり、ゴール手前で足が攣り転倒する選手も。45分を巡る死闘。やはりみなさん、ギリギリ限界を狙ってくるんですね。走り込んでくるランナーたちに声をかけながら陸上競技場をあとにします。

体育館に戻る途中、段差で足を攣り、車イスで道を渡らせてもらいました。ご迷惑をおかけし申し訳ないと伝えます。オッサンの遊びのために本当にごめんなさい、と。理学療法士さん、遊びじゃない、すごいですよ、と褒めてくださいました。ありがとうございました。

糖とプロテイン摂って一息。応援に回りたいと思ってましたが、その力はなかったです…。

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帰路では、サブ10000できたら聴く予定だったLife will changeを流しながら。

"Can't move fast without breaking
Can't hold on or life won't change


Now we know that life will change"

うん、いい歌詞。

また聴くぞ。

まとめ

こんな弱気のランになるとは思いませんでした。

去年はサブ3達成した後で気楽に臨み、たこちゃん追随でランも気軽。肩の力を抜いて楽しめました。

一方で今回は真逆。サブエガランナーとしてグランドスラムも達成、走れば目標クリアして当たり前という中で道マラ撃沈。もう失敗はできないぞという自分で上げたハードルとプレッシャーで押しつぶされそうになっていたように思います。

走った距離もトレーニングの質も数段上げてのレースでしたから走れるはずだという気持ちと、練習内容のミスマッチなど走れないのではないかという不安が拮抗。守りに入ったメンタルとの戦いでした。

走っていても序盤の威勢の良さが裏目に出て、失速ばかり気にする流れ。爽快なレースを展開した感触ではないです。

その不安を払拭してくれたのは、去年のしょうたさんからのコメントやレース中のハッチさんはじめの声援など、周りからの応援でした。

キツい時、気持ちを強く持てたのは声をかけてもらえたからこそ。人にとって大切なことをまた改めて学べました。

受け取ってばかりの私ですが、どこかで誰かの役に立てたらいいですね。

謝辞

今回もチームには本当に支えられました。

るーさんとはレース、ロングを通じて切磋琢磨させてもらいました。机上理論の雑談レクチャーことぶきちゃんこと大久保先生にはVFN%2でのフォーム、トレーニングのアドバイスをいただきました。戦友Reiさんとは毎度ながらLSDの抑え役、ペーサーとして細かいペース調整、コーチングを通じての自分の観察など1人ではできない練習をサポートしてもらいました。千両役者ハッチさんにはいつも「ここぞ」というところで熱い応援。ありがとうございました。主人公は必ず最高のタイミングで登場しますね。

shibakiリーダーと番長、taromiからのほのぼのとした応援が肩の力を抜いてくれてます。ありがとうございます。

そして、TWAのしょうたさん。

去年、あのメッセージをくださってなかったら、このチャレンジも達成もなかったかもしれません。少なくとも45分切りなんてこれっぽっちも考えてませんでしたからね。私の天井を取り払ってくださりありがとうございました。

去年に続き、若いみなさんに励まされ支えられてのマラソン。ほんとうに幸せなことだと思います。改めて感謝です。

 

別大の目標は、すでに宣言した通り

サブスリー万歩=30000歩未満でのフルマラソン完走に変更です。

達成は不可能に近いですが、チャレンジしなけりゃ可能性はゼロ。待ってろ、別大!

 

おまけ

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EPSON Watchの全ラップ。

右端は5キロラップ

その隣は、その地点までの平均ラップ

=その時、時計で見ていた平均ラップ

アップダウンは相殺され、

風はラップを落とすことが明確。

距離ロスを考えると、サブ45は19:20でなく、19:15あたりでの巡航が求められるのか。

 

自己満足コーナー

今回の達成

自己ベスト=SB=コースベスト

サブ10000秒

サブ45

真・グランドスラムアップデート

車中泊・真グランドスラム

エイジシュート(47歳)

初マラソンのタイム半減(5:29→2:44)

 

陸連公認

1マイル、15km、20km、ハーフ、25km、30km

→全てPB。他のレース走ってないから笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウシ月間シリーズ2023後編

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おかやまマラソン2023

各方面から寄せられる「他のマラソン大会で🐮コスプレを見た」情報。YouTube上でも、小布施ミニマラソンなど仮装ランナーの多い大会を見ていると、同じタイプの🐮ランナーの出走を確認できます。これじゃ誰が誰だかわかんないぞ…

と、いうことで、ホイミンランナーらしく、牛の頭にホイミスライムを乗せることにします。

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いつものホイミンキャップを乗せることも考えたんですが、重すぎて頭が凹んじゃうんですね。なのでちっさいホイミンを召喚。それでも角に乗せると頭が傾くので真ん中にくっつけることに。

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牛飼い番長に見てもらって、皮のたるみ調整が必要だと気づきます。

そして、いろいろ試した結果、牛の頭の中にアートバルーン?を使って支えを作れば皮のたるみを解消しつつ、ホイミンをうまく乗せられることに気づきます。

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こんな支えを帽子にマジックテープで留めるわけです。

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ホイミン、乗りました。

帽子と牛との固定もマジックテープを増やして改善。おかやまマラソンは仮装ランナー顔出しルールがあるので、顔を固定するのも大切。

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また、足の内側にシリコンスプレーを施し、動きをスムーズに。そして、チームロゴを前後にプリントしました。ゼッケンケースは前後に。前につけるものはB5サイズのコンパクトなものにしてランを邪魔しないようにしました。カスタマイズしまくりです。

レース直前には浦安公園で試走。散歩中のおじいちゃんたちに応援されてしまいました。一応、ジャンボリミッキーも練習。他の大会でそんな応援動画があったので、もし流れたらレッツダンス!吉備高原では演奏ありましたが、ヘロヘロで踊れなかったですしね。

他にもボランティアの高校生たちにも牛マラソンをアピール🐮💦これはわかりやすい、と行ってもらえました笑笑

 

おかやまマラソン開催

さてさて、おかやまマラソン前日。

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牛じゃなくて人間で受付へ。ゼッケンは栄光のSブロック!

…しかし、牛なのでSでは出ません。ざっくりサブ4くらいで走る予定でいたのでReiさんやことぶきちゃんあたり=Bブロックから走ることに。Reiさんのサブ4サポートランをやります。

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そして、エイド完食という目標に向けてあんちょこも用意してます。

 

会場ではWataru兄に声をかけていただき、テンション上げ上げの受付になりました。

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レース当日

すけさんをピックアップし、一緒に会場に。途中でも🐮はとても人気で話しかけられたり写真撮られたりで見事にチーム集合時間に遅刻…

今回のおかやまマラソンスペシャルゲスト…なかみちゅさんがエントリーということでチームみんなワクワクでした。ラン女子を集めておもてなしだ!ということで、Reiさんから「シューズ円陣のツイートして人を集めるべし」との号令がかかり、かつてないシューズ円陣企画がスタート。想像を超える30名超の参加をいただきました。ご参加くださったみなさまありがとうございます。めちゃくちゃテンションあがり、楽しいおかやまマラソンになりました。ただ、私の段取りが悪く、あまりに慌ただしくなってしまって、どなたが参加されたのか、Twitterの誰が誰なのか、まるでわかりませんでした…申し訳ない…。

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かみちゅさんをラン女子で囲んで写真撮影したのはご承知の通り。傑作ですね。

そして、なんと番長のお弟子さん、みかりんは🐮に合わせて牛コーデで参加してくれました!

これ、めちゃくちゃうれしいやつ!

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2頭の牛が並んでます🐮🐮

 

はい。

その後、補助陸でアップ。

牛ベスト3:26に対してサブ4は余裕がありそうですが、エイド全制覇、ラーメン完食、可能な限りハイタッチ、応援に感謝&煽りというフルコースで臨むとなれば、真剣にアップせねばなりません。

全力でふざけるためには、全力で準備が必要なんですね。基本的に、牛スーツでなければ2:50で走り切れるイメージで仕上げてます。つまり手抜き一切なし。

ウォーキング、気になるポイントの静的ストレッチ、動的ストレッチからのジョグ2km。動きづくり、とこなしました。

 

さて、スタートブロックに入るとテンションさらにアップ。Reiさんのご友人の男性ランナーさんとしばし歓談。セレモニーはよく聴こえないので、こんな出会いや交流がうれしいですね!

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牛では写真撮れないので、後から撮ったやつです…

 

レースへ

そして8:45スタート!去年は初のサブスリーをかけて緊張のスタートでしたが、今年は気楽です。うえーい。

 

左端を陣取って走れば、うれしい沿道からの声!「うしっ!うしっ!」「モーモーきたよ!」

去年は雨とアレのせいで応援も少なく、そもそも人間で走っていたため沿道とのコミュニケーションは皆無でしたが、今年は最初から全開です!応援ありがとう!

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1キロペースは5:35あたり。だいたいReiさんに合わせます。ただ、多人数ですし、牛は走行経路をある程度限られるので序盤はペース合わせに苦労しました。間を縫う動きはムリ…

 

後楽館の吹奏楽、就実の演奏、学芸館の和太鼓…序盤で立て続けに応援の楽団があるってホント贅沢。ありがとうを連呼しつつ、岡山駅前へ。

ここでTV局のカメラマンっぽい人からインタビューを受けました。なぜコスプレで?というような質問に真面目に答えてしまい、リーダーから「そこは『生まれつきの姿です』と言い張れ」と…たしかにボケればよかった。次からがんばります。

 

毎年、母がドンキホーテ前で応援してくれてます。今年はめちゃくちゃわかりやすいぞ!

しっかりハイタッチ🤚実は仮装を歓迎してるのは母だったりします。ランナー多いとわからないですからね。

 

市役所を過ぎる頃には徐々に集団もバラけてきて走りやすくなります。毎年変わらぬねりわさび三兄弟さんたちの応援や花番長のヤングマン。もちろんYMCAは全力でやりました!牛だとわかりにくいけど…

給水もしっかり取ります。今回は顔出ししてるので飲みやすいですね。暑さに発汗が進み、すでに脱水の悪寒が。ただ、その後は気温が上がらず、脱水は心配不要でした。

それにしてもボランティアのみなさんからの応援のすごいこと!これ、力になるわー

 

泉田の跨線橋からいつもの応援横断幕…は見当たらず…残念。しかし、この辺りから沿道からの大応援が始まります。この辺り、うちの近所。

牛、大人気につきハイタッチにつぐハイタッチ。楽しい〜!しかし、油断するとペースが上がります。いかんいかん…。

 

エイド食レポ

さてさて、今回のおかやまマラソンの大目標は「エイド完食」。全部食べて回りますよ!

10kmくらいで最初の給食、シャインマスカット晴王!ウマー。以前はハズレを引きましたが、今年は甘く瑞々しい!草食動物には嬉しい緑色です。

そして、瀬戸大橋まんじゅう。いわゆるミルクまん。博多通りもんみたいなおまんじゅうです。通りもんほどのねっとり加減はないんですが、マラソン中はこれでいいかも。

カバヤのメロンパンクッキー…岡山が有する全国区の菓子メーカーなんですが…サクサクパンダの方がうまいですな…笑

カバヤの国産果実グミ…悪くはないが普通のグミ。噛むのがダルい笑 カバヤには、なし太郎を投入してほしいところ。

ラソンの給食って、目玉になる地元スペシャルな一点物と、栄養目的で数が用意される一口お菓子系とがあると思うんですが、おかやまマラソンではカバヤが後者を一手に担ってる感じです。なんといってもカバヤは「塩分チャージタブレット」が超有名。全国各地の大会でランナーの塩分と糖分を支えてくれてますね。感謝!

さて、水で流し込んでゴミをゼッケンケースにしまったくらいで、源吉兆庵の工場前へ。ここでは毎年、私設エイドが出てます。源吉兆庵さんはオフィシャルエイドも出してくださってるわけですが、さらにランナーサービスしてるんですよね。ほんと感謝。今年は果実系のミニゼリー。別ブランドで販売されてるお菓子かもしれません。これもしっかりいただきました。高級和菓子屋さんだけあって美味い!

そこから3キロほどで次の給食なんですが、そこに源吉兆庵の水ようかん「清水かげ」。今年初登場のエイドです。みずみずしい水ようかんなのでスルッと食べられて甘くて幸せ。マラソン中はこういうのが助かる!パッケージも開けやすく、吉兆庵さんわかっていらっしゃる。

さらに新登場、佐藤玉雲堂さんの「吉備の雪」。柚子風味の求肥ですね。がっつり柚子!味わって食べたいけど、お隣にトマトが待ってるので、それを掴んで走りながらムシャムシャ。

そして、そのトマト。トマピカルという品種?らしいです。なんでも甘さがウリとか…確かに甘い,と思う。うん。隣が水ようかんと柚べしだったからよくわかりませんがきっと甘いトマトです。並び順が悪いよ!笑

この第4エイドは3つとも新登場でした。どれも定番になってほしい逸品ですね〜

藤田地区を毎年恒例の半オフィシャル応援、佐藤鐵工所のベンチャーズ!今年もエレキのサウンドがランナーを鼓舞してくれます。くぅ!たまらん

倉敷川を渡り紅陽台が見えてくると第5エイド。ここは第一きび団子ポイントです。スポーツきび団子をチョイス。以前のスポきびは味がイマイチでしたが今回はレモン風味になって食べやすくなってました!

そして、カバヤのゴールドチョコ。マラソン中のチョコって美味しさ32倍なので口へポイ。ん、溶けない…。外気温が低いため、チョコが口の中で溶けてくれない。冬季限定の「あっさりショコラ」なら口どけなめらかなんですが、気温が上がったら配布前に溶けちゃうから難しいのかな…。それにしてもカバヤのチョコ、おいしくなりましたよね。わたしが小学生の頃は………でしたけど笑

あっという間に折り返し地点。カーブの奥までしっかりハイタッチにまわります。仮装ランナーの義務ですね。

この辺りで強烈な尿意が…。気温が下がってる状況、序盤からの給水、エイドを水で流し込む食べ方、全てが水分過多の要因に。チコちゃんは、緊張時の尿意は気のせいって言ってましたが、これは気のせいじゃないぞ。

Reiさんを放置して、19kmでトイレに駆け込む🐮💦

そして、後方からReiさんを追いかけます。後ろから探した方が見つけやすいですからね。

すぐに第6エイド。清水白桃ゼリー!ちっこいお猪口みたいなカップに冷凍カチカチの清水白桃ゼリー…ゼリーじゃなくてアイス。他のランナーも「これは難しいわ!」と叫んでましたが、ほんとカップから出てこない。味は本物でした。清水白桃の甘み凝縮。桃の香りが広がります。落ち着いて食べたいやつです。

そして、みかん!丸ごと一個!Reiさんが見当たらず、ここのラップがキロ4:21まで加速する中、みかんをむいて味わいつつ、皮を牛の中に収納する芸当…。みかんは甘かったです。早稲っぽいのに酸味より甘みの強いおみかんでした。

再度、佐藤鉄工所のベンチャーズが聞こえてくると中間点。超えて第7エイド。新登場の敷島堂は「いちご夢二」。しっとりミルクまん系で餡はいちごクリームという幸せテイスト。これ、美味いわ。敷島堂さんには、ぜひマスカットきび団子も追加してほしいですね。どうせなら岡山のきび団子メーカーが勢揃いして、きび団子食べ比べエイドとかやりません?

また、鈴木屋の「オリジナルたまごせんべい」も。これは、ありがちなたまごせんべいなんですが、おかやまマラソンのロゴ焼き印入り!ちょっと硬いですがお土産にぴったりです。口の中が痛い笑

干し梅は、甘い系のやつ。食べやすくて美味しいです。ただ、これはとんでもなく取り出しにくかったです。張りつくんですよね、袋に。牛には試練でした。

以前にあった「千両ナスの浅漬け」は今年も無し。なぜ復活しないんでしょうか?あれほど美味く、ランナーに大好評のエイドを出さないなんて…。フィニッシュ地点で販売したらバカ売れ確定だと思うんですが。

北上すると私の練習拠点、浦安公園が見えてきます。ランスマで金さんがやってきた聖地!そして、ここは第8エイドでもあります。第二きび団子ポイントで白桃きび団子。喉につかえる笑 水で流し込みます。美味しいきび団子なんですけどね。やはり、中にシロップの入ったマスカットきび団子希望…。続いて、バナナ!バナナ…丸ごと一本…。思わず「一本ですか…」とため息が。なにせ、もうお腹はかなり膨れてます。さらにバナナ一本いくの?ええ、食べましたよ。美味しいバナナでしたよ!

南区役所前の環状通りに。まだReiさんが見えません。どこだ、Reiさん。

そんな折、見慣れた赤色ウェア発見。ことぶきちゃんです。なかなかのペースで走ってるじゃん。後ろから膝カックンしてやろうかと思いましたが、整骨院を出禁になったら困るので普通に接近。

話せばReiさん知らない、前にいきものTシャツのランナー見たよ、とのこと。ハッチさん?すけさん?

Reiさんを追い抜いてしまった悪寒はしましたが、どうせラーメンエイドで再度抜かれることを想定し、そのまま走ることに。

Tシャツはすけさんでした!すけさーん!

お孫さんたちが応援に来てくれてたようで、後から動画いただきました。ありがとうございます。しかし、ハイタッチできてない🐮💦ごめんね!

いつも走ってる道を駆け抜けると、第9エイド。ここはみかんなので鮮やかにスルー。

続くはおかやまマラソン最大の「名所」岡南大橋。難所というのはテレビ局が勝手に言ってるだけで、30キロ地点くらいで緩やかに17メートル上るだけのわかりやすい橋ゾーン。計算しやすいし、足もあるからペースを落とせばなんてことはないです。景色いいですからね。ご堪能あれ。応援や私設エイドも多くて楽しいポイントですよ!

ここを下ればお楽しみのラーメンエイドじゃが!もちろん、カーブの奥まで応援に応えつつ折り返します。ラーメンエイド看板を持つボランティアさんに「あ、腹が減った!」と無駄にアピール。ウケてくれました。減ってないけど!

なんかラジオ中継をかき乱したらしいですが、飛び込んだラーメンエイド。今年は、桃太郎商店の塩、八方の豚骨醤油、のんきぼうの味噌から選べる3色屋台。一瞬、塩と迷いましたが、胃の調子を考え、慣れた八方へ。初めて八方のラーメンを待ち時間ゼロで食べます。お店に行ったら開店前から大行列ですからね。

んー…。熱々のスープが染み渡ります。角切りチャーシューも嬉しい。丁寧に作られた豚骨醤油は癖がなく、マラソン中でも問題なく最後の一滴まで飲み干せました。これは美味い。美味すぎる。ずっとカメラに撮られてたので緊張しちゃいましたが、八方を満喫できました。

餃子や桃ジュースがなくて残念ですが、土手に上ってレース再開。しなきゃ、さてReiさんは?なぜか応援ナビが使えず、そのまま「前にいる」と思って追いかけます。実際は後ろだった模様…。

空は雨模様に。そんな中でも声援を送ってくれる沿道のみなさん、ありがたいです。「雨の中、応援ありがとうございます!」思わず叫びましたね。

今年もホテルXOは電光掲示板で応援してくれてました。こんな人がワラワラ通ると、商売あがったりでは?

土手から降りると第11エイド。私設エイドでドリンクをいただき、そこからモンキーバナナカステラへ。これ、工場直売所に買いに行くくらい好きなんですが、口の中の水分を完全に吸収します。もうパッサパサ。たまらず、フルーツコラーゲンゼリーを投入して水分回復、水で流し込みます。

高瀬舟羊羹もあるんですが、たまらず立ち止まりました。走ってたら食えない…。口の中のカステラとゼリーがなくなったら、羊羹を一口で。うん、いつもの高瀬舟。シャリシャリの表面は小城羊羹のそれと同じテクスチャ。お茶と一緒にいただくと美味いんですが、とにかく水で流し込む…。うん、まんぷく。これにて、おかやまマラソンエイド、全制覇!やったね!

重いお腹をさすってリスタート。これで4時間切れば自分のミッションコンプリート。しかし、Reiさんどこ?もう見つかりません。

とにかく走ります。ハイタッチにありがとうシャウト。まだまだ余裕ありまっせ!

東山中吹奏楽部にも全力ありがとう、シンフォニックバンド、山陽学園吹奏楽にもありがとう!で、土手を抜けます。

新鶴見橋も声援に応えつつ越えました。走力に余裕ができると、最後まで応援に応えまくれる。初マラソンの後、走力を伸ばしたくなったのは応援に応えたいからでした。それが今できてます。これだよ、これ。マラソンのおもしろさ。

就実のギターマンドリン部のかっこいい演奏にも背中を押され、レースは最終盤へ。ファイナル給水でも、ボランティアのみなさんが爆笑しつつ応援してくれます。あがるー!

清心町交差点を右折すればビクトリーロード。ここで沿道から「あ、ホイミン」の声が!牛の頭のホイミンに気づいてもらえました!牛のインパクト強すぎてホイミンには気づかれないまま終わるかなという終盤にきて、ちっちゃなホイミンに声がかかるとは感激です。

スタジアムまでの大通りでは、「もっと応援して〜」「声小さいよー」の応援煽り!どこかの大会で応援してる時、この応援煽りしているランナーさんがいて「なんだ、もっと応援ほしいんだ?!」と応援が楽しくなったことがあり、マネしてやってます。走ってても他のランナーさんがやってたりしますね。

スタジアムへのゲート付近ではずっとハイタッチでラン。そのまま入場へ。

スタジアム内に入ると、逆に応援が遠くなります。このままフィニッシュでもいいんですが、防府読売マラソンが3週間後に迫っているため、少し心肺に刺激を入れねばとトラックだけダッシュ!牛コーデみかりんがその様子を見ていてくれたらしいです。本日のパーソナルMVPですね笑

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なお写真は今年もさんデジ写真館から。かっこよく撮っていただきありがとうございます。大阪の時みたいな必死フィニッシュになってるよ笑

その後、ことぶきちゃんとReiさんがほとんど同じゾーンで悔しいサブ4逃し…。Reiさんのリベンジマラソン加古川は帯同して懺悔予定です。

 

🐮シリーズランは、これにて一旦終了。

岡山のローカルレースを多少は盛り上げられたかなと自負しておきます。

あとはおまけ↓

 

おっさんのごたく番外編

〜仮装ランナーのレゾンデートル

〜っていうか仮装の言い訳

大型の大会ではランナーは公道を貸し切ってマラソンをしています。これが許されるコンセンサスの根拠は、一つは経済効果でしょうし、一つは市民の健康増進にあるのではないかと思っています。明確な公益が推定可能。

しかし、それだけではないはず。二次的な根拠かもしれませんが「限界へ挑戦するランナーが与える感動」であったり「応援すること、されることでの地域コミュニケーションの増加」もあるかもしれない。市民目線で見れば、実は経済効果や健康増進より、こうした感情的なものがマラソンに市民権を与えているような気もします。

その「コンセンサスの感情的根拠」って、「ただ走ること」だけが唯一認められるものでしょうか?たしかに、努力を重ねてトレーニングし限界へ挑戦するランナーの走りは人に感動を与えます。私もその1人のつもりです。

しかし、ただ中年が走ってるだけで面白くもなんともないという人もいるでしょう。応援していてもほとんどのランナーは反応できませんから、つまらなく感じる人、とくに子どもなどは少なからずいるはず。

だからこそ、普通のランナーに加えて、仮装ランナーがいることが、このコンセンサスを補強していると思うのです。全員が仮装ではただの仮装行列になってしまってなんのことやらわかりませんが、フルコースの中のデザートのように色合いの違うランナーがいることが、市民マラソン大会を彩り、その街を彩るように思うのです。そして、仮装ランナー目当てでも、沿道に来た子どもの目に必死で走るランナーの様子が焼き付けられれば、いつかその子がランナーとして戻ってきてくれるかもしれない。そんな役割も仮装ランナーにはあるのではないかと考えています。

あるランナーさんが神戸マラソンで招き猫仮装でサブスリーを達成されたことは記憶に新しいですが、そのツイートで、これまであれこれ言われてきたことを告白されていました。これには驚きました。それを言ってしまうなら、練習せずに参加している冷やかしランナー全てにクレームを入れるべきということになるでしょう(そんなランナーでも、マラソンにハマるきっかけになるかも知れませんからね。)

もちろんやっかみだとは思いますが、彼に文句を言う人は、彼よりも素晴らしい感動を与えているでしょうか。公道を貸し切って行う以上、公益との釣り合いは必要なのです。(これはマラソンそれ自体についても言えることですが。プロスポーツが興行として成立するのは、観客がいて初めてありうるわけで。)

もちろん、他のランナーや運営に迷惑をかけることはあってはいけないと思います。その上で、仮装ランナーには意義も公益もあると信じて今後も牛やホイミンで走り続けようと思います。ええ、もちろん、防府や別大、長野みたいな大会は別ですし、おかやまの顔出しルールなどはきっちり守りますけどね。

 

さてさて仮装ランナーのごたくは以上。

ここからスピード系に切り替えていきます。

防府→別大は自己ベスト更新をかけて臨みます。

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