紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

四国八十八ヶ所マラニック その5【阿波国編⑤】空海と不正ランナーとヒーローと

四国霊場八十八ヶ所マラニック阿波国編もついにラスト。徳島最後の札所、薬王寺を打ってきました。今回はシンプルです。

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私もるーさんも北海道マラソン出走で、Reiさんが気を遣って遍路マラニックは5/1以降おやすみにしてくれていました。久々の遍路です。

 

計画

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前回の終着点22番札所平等寺から23番薬王寺までは最短で約20キロ。歩き遍路道としては、国道沿いの山ルートと海沿いルートがあるんですが、まず国道沿いルートで薬王寺にアプローチし、余裕があれば海沿いルートを引き返して帰りの電車賃を浮かせる計画で臨みました。るーさんは農作業があってお休みに…まぁあっという間に追いつかれちゃうでしょう。

 

はじまりはじまり

徳島も南部になると、スタート地点までも遠い…。

朝5時に岡山出発。阿波橘駅近くに駐車し、JRで新野駅に。そこからスタートして一旦平等寺に向かいます。

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今回のギアはこんな感じ。完全夏仕様ですね。シューズはクッションがヘタってきているホカをやめて新しい方のズムフラ3。私も同様に対暑熱対閃光防御でズムフラ3。

途中の水分補給を考えてハイドレ持参で臨んだんですが、今回も水漏れしており、あえなくユレニクイとPETボトルで出発。

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朝からなかなかの暑さですが、真夏よりは随分とマシに。

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電車から一緒だった歩き遍路の方を見かけました。このマラニックでは白衣を着たお遍路さんを見かけたら積極的に話しかけてますが、この方は寡黙な雰囲気だったので、とくに話しかけず。何事もバランスバランス。

新野駅から2キロ弱で平等寺です。


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↑時代の流れ? 仁王門に直貼りでした。Reiさんは湧き水で手を清めたり、写真撮ったり満喫の様子。

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さて、一路、薬王寺へ。
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雲もありましたが、ほぼ炎天下のお遍路マラニックに。序盤はこんな田園風景と住宅地をのんびりジョグします。
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遍路道は、道沿いに昔ながらの石碑がよく立っています。これを見ると、あぁお遍路に戻ってきたな、という気持ちになりますね。

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お遍路スタイルのお地蔵さん?も。

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次第に道は山がちになっていきます。

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途中、少し国道を離れるポイントが。
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今回も、遍路道おなじみの「人の庭」っぽいところを通過。
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いい雰囲気の小径へ。
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大きな杉の木がありました。


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こんなサイズ感。広角で撮ってるので歪みまくってますが…。
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ここは月夜御水大師(月夜御水庵とも)という空海ゆかりの場所。朽ち果てそうなお堂でした。形あるものはいつか壊れます。
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ここを抜けると、また国道に。

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しかし、道は狭くなり山深くなります。
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こんな看板がたくさん。それは不法投棄の多発地帯であるということ。
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残念なことにゴミだらけでしたし、不法投棄と思われる茶色の液体が大量に流れており油が浮いていました。

しばらく走ると広く新しい道に合流します。
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ついに「室戸」の文字!高知の気配が!

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今回も↑のシールにはお世話になりました。これ見るとほんとホッとします。
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要所要所に大きめのステッカー。周りにお遍路さんも近所の人もいないと、これが頼り。地図はあってもどれが正しい道なのかはっきりしないことも多いですからね。
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少しだけトレイル。
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コケむしていてツルツルでした。
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瞑想できそうな雰囲気ですが、今回は山道がごく短かったです。
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あっという間に国道へ。
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古い道も探せばあるんでしょうが、整備されていないようで、今回はトンネル通過。
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こんな遍路小屋がありました。除くと人影。お遍路さんです。
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話しかけると、なんと通し打ち=一気に八十八ヶ所回る歩きお遍路さん。50日かけて回るんだとか。聞けば、本職は木版画家だそうで、光と陰の表現を見ながら海ルートに行くそう。
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お話好きな方で、いくらでも聴いていたかったんですが、17時に遅刻できないので泣く泣くお別れ。

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こんな素敵な絵葉書をいただきました。この土管坂、アドベンチャーランナー北田さんがチタイチで坂ダッシュしていたところですね!

今回の1番の出会いでした。こんな出会いがあるからお遍路はやめられません。

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しばらく国道を進むと、小さな集落に出ます。

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やっぱり不法投棄への警告が…。
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ここが海ルートと国道ルート(山ルート)の分岐点。
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すぐ近くに、遍路小屋があります。といっても休校になった小学校を利用させてもらえる豪華な休憩所。福井南小学校跡です。
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いわゆる遍路小屋もありますし、
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ウォシュレットな清潔トイレも。これはありがたい…。喜多郎シルクロードが流れてました。気分は西安
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小学校は当時のまま。昭和感のある廊下でした。
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整備してくださっている方々もいて、どうぞゆっくり休んでいってください、と声をかけてくださいました。いわゆるお遍路さんスタイルではない我々にも過分のもてなし。頭が下がります。

長いトンネルに差し掛かるところで、トレイルに入ります。文化庁公式ルートにも載ってる安全?なルートのはずなので、そちらへ。

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こんなところを入っていきます。道、広そう。
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いい雰囲気の山道でした。
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夏はトレイルがいいですね。涼しい。
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舗装路も終わり、本格的にトレイルに。
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所々、主たる遍路道として使われていた名残りかなという跡を見かけます。
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今日も今日とて蜘蛛の巣払い…
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トンネル開通前は国道だったんでしょうね。こんなハウ○ルの動く城みたいな廃墟も。
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今回1番長いトレイルでした。いい気分転換。

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国道に出ます。ここから、1番札所前にあったグリーンライン復活!看板にも「お遍路さんの横断に注意」と。ありがたい。

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トンネルにも注意看板。お遍路さんを大事にしてくれていますね。
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こんなカフェもありました。室戸に向かうツーリスト向けでもあるんでしょうね。
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Reiさんの膝が思わしくなく、途中からウォーキングにしました。でも、ゆっくりと下っていくと、ほんのり海の香りを感じ始めます。

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自販機が定期的に見つかり、水分の心配はなし。やがて川を越え、

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遍路ではおなじみすぎる湧水で手を洗い、
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お遍路では有名らしいドライブイン?を通って下っていきます。海賊舟というらしい…
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日和佐の町に出ました。
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つきました。薬王寺です。今回は決めポーズなし…。

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見えるのは本堂じゃなくて仁王門。山腹に見えるのが本堂です。上ります。

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ここから33段女厄坂、42段男厄坂が待ち構えます。

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上り切ると日和佐の海が見えてきます。気持ちいいですね。

ここの秘仏薬師如来は本堂が火事になった時、自分で飛んで消失を免れたとか…ええ、はい。もう驚きません。

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第23番札所 医王山 無量寿薬王寺
(いおうざん むりょうじゅいん やくおうじ)

打ちました。

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弘法大師の1200年記念カードみたいなコレクターズアイテムは配布期間が終了しており、今回はミニカードをいただけました。流れるような筆の動きに今回も目を奪われます。ツアー客のみなさんの納経帳が山積みになってましたが、ツアーの方はこの筆を見ずに納経帳だけ受取るのかな。なんともったいない。よくお礼をいって納経所をあとにします。

これで徳島の札所はすべて打ったことに。達成感とともに、もうお遍路の1/4が終わってしまったんだという寂しさも。


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次は修行の道場、高知への道。目指すは24番札所、最御崎寺(ほつみさきじ)です。ルート次第で77〜90km。じっくり計画せねば。

今回通れなかった海ルートは、るーさんに任せるとしましょう。

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今日は流石に汗だくなので、あの番組で出川哲郎が立ち寄っていた「あせび温泉やすらぎの里」へ。ここ、公営なので500円で設備しっかり。ガッツリアイシングできました。f:id:RunTazzo:20220919180600j:image

距離は短い遍路でしたがリカバリー飯、今回は「びんび家」。25年ぶりくらいにきましたが、やはり味噌汁が絶品でした。これぞ鳴門ワカメ!堪能して、しばらく徳島とはお別れです。

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おっさんのごたく

今回も走りながらいろいろ考えたことを書き残しておきます。

 

この八十八ヶ所マラニックをスタートした時は、お遍路さんが空海の足跡を辿るものということも知らずに走り始めました。

空海真言宗の開祖とは知っていたものの、それ以上のことには興味すらなし。なんとも適当にスタートしたものです。

 

空海の教えって密教というそうですね。顕教に対して密教顕教が仏教の教えを明示する言葉によっていたのに対して、密教ではそれが秘されているんだとか。受験生にはおなじみの「てんさいのしんくう」、天台宗最澄真言宗空海ペアが伝えた、というあれですね。

 

これって、誤解を恐れずに言えば今でいう新興宗教だったのかなと思います。新しく伝わったものですから。でもそういうと、あまり良い印象を持たれないかも知れませんね。

 

でも、あのキリストだってローマでは新興宗教として迫害にあったわけですし、どんな宗教もはじめは受け入れられない時期、新興宗教だった時期があったはず。

 

それでも時を経て、人から信じられる存在、拠り所となる存在になっている。空海にもそんな時期があったのではないか。そんなことを考えながらのランになりました。

 

密教。教えがストレートに言葉で表されない新しい仏教、真言宗は仏教の中では中後期の宗派。それがなぜ、いかにしてこの地で受け入れられていったんだろう。

そのヒントが高野山金剛峯寺の公式サイトにありました。

 

「…衆生を救済し幸せにすること(利他行・りたぎょう)を考える実践的な宗派」

 

利他行なるものの本質的な意味合いについてはわかりません。しかし、文字通りに捉えるなら利他的な行動、ということでしょうか。

あくまで推測の域を出ませんが、空海の教えが利他的行動として信徒に広がってゆき、その人の行動に触れ、見聞きしてそれを認めていったとしたら。そんな出会いが人に「新興」な教えを認めさせ、信心を持つようになったと考えるのは行きすぎた想像でしょうか。

 

それは、私たちがこの遍路道で受けた様々な親切や励ましに表れていると感じたからです。利他的行動が浸透し、お接待文化まで高められたのだとしたら。それは人の心を打つに違いありませんね。

 

もちろん、世界を説明し、生死を意義づける高い宗教性もあることでしょう。それもさることながら、教師(仏教ならお坊さんのこと)のみならず信徒たちからも伝わる無私の行動が、新しい宗派としての真言宗を、時を経て土着の宗教たらしめる基盤だったのではないかと思います。

 

その遍路をマラニックとして楽しんでいます。ベースはマラソン。マラソンってマラソンブームなんて言われ方もしますが、市民ランナーや都市型マラソン大会などは、まだまだ新しい文化。歴史は浅く、広く受け入れられたものとまでは言えないのではないかと思います。

 

2020年代を象徴する流行病禍にあってマラソン大会やランニングそれ自体が科学的根拠もなく、いや誤った科学的根拠づけまでされて非難されたことは、記憶に新しい、むしろその最中かも知れません。

 

そんな状況下にあって、市民ランナーとして大会を楽しむ我々は、ただ楽しむだけでいいのだろうかと考えさせられることがあります。

 

もちろん、マラソンそれ自体が持つ高い競技性、トップアスリートの記録や成績は人の心を打ちます。しかし、それだけを錦の御旗に交通規制をかけて大会を開き、お祭り騒ぎをしていてよいのか。

 

単に健康になるとか、経済効果があるなんていう理由づけも可能ですが、それで100年、200年後にマラソンは文化として一定の位置を占めているんだろうか、我々が味わっている深い感動を多くの人と共有できているんだろうか。そんな風に考えたりします。

 

過日、北海道マラソン2022にて「不正ランナー」という言葉がTwitter中心に大きく取り上げられました。ショートカットで順位を上げる有名?ランナーが特定され、騒ぎになったようです。(以前から新川通をショートカットするランナーは多数存在したようで、今回も彼1人ではないようですが。)

 

これは、新興宗教の信徒が賽銭をくすねているようなものかもしれません。そんな信徒がいれば、その宗派がどれほど素晴らしくても、その教え自体に対して疑義が生じるかも知れない。信じることが難しくなるでしょう。

 

その一方で、私自身が体験したこと。フィニッシュ間際に熱中症で倒れた私を助け、救護を呼んでくださり、そのまま立ち去ったランナーの存在。それは宗派になぞらえれば、信徒同士の助け合いのような行為でしょうか。それは当たり前に見えるかも知れませんが、それでもこの経験を話すと走らない人でも感心してくれます。

 

空海が1200年を経てなお人を惹きつけ、文化を作り、心の拠り所となっているように、マラソンが今後も一つの文化として位置を占めるには。

そのためには、やはりランナーの振る舞いといったものが大きく影響するのではないかなと感じます。

単に競技として洗練し、多くの人が好成績を収めていくことも大切ですが、他方、競技を超えて、人の心を打つ行動で、走らない人にも気持ちのいい空気を送り続けていく必要があるのではないか、と。

 

交通法規を遵守したり、マナーよく走ったりすることも当然ですし、それ以上にランナーが一目置かれる存在となれるよう、様々な点で努力していこうと襟を正すような気持ちになれました。

 

今回は25キロほどと短い距離にはなりましたが、その道中でいろいろ思索を巡らせることができました。このお遍路という「仕掛け」を、まだしばらく楽しみたいと思います。

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北海道マラソン2022 技術的なことのまとめ

前回のドラマ編?では割愛した技術的なことのまとめです。まとまっていない個人用備忘録なのでツッコミは程々にお願いします。


目標、グロス2:59:59に対して、

結果、グロス3:01:46、ネット3:00:45という成績でした。


目標に対しては失敗で、熱中症アウトは大失態なんですが、公認自己ベストを14分以上縮めたのも事実なので、詳細を記録しておきます。来年への足がかりでもあります。


暑熱順化について

道マラといえば猛暑対応。

レースはもとより暑い時期にトレーニングしなくてはならず、何より先に体を暑さにならしておかないと始まりません。

5月。柴又前の時期から既にスタート。ヒートテックの肌着にウインドブレーカー着てバイク20kmなどで汗をかき、直後にプロテインドリンクを飲むパターンです。頭おかしいヤツに見られますが気にしない。これを連続して5日ほど行いました。時期が時期なので暑熱順化トレーニングのための暑熱順化といった位置づけです。そもそも日中ランするので勝手に暑熱順化されるんですが、そのためにも柴又のためにも早い時期から暑さ対策はしていました。

6月はトレランやロングがそのまま暑熱順化ですね。とくに月末の橋ピークス50kで暑さ慣れを実感。

7月はスピ練+ジョグ。

8月はスピ練+アップで発汗。

時期に合わせてムリなく滝汗期間を持つ、といったところです。ランスマでは、ラン直後10分以内に飲むヨーグルトアミノバイタルパウダー、バナナというルーティンだったと思います。そこまでできないですが、確実に水分はとってます。帰宅が早ければマイプロテインを1杯。

→春先から暑熱順化を進め炎天下ランに体を慣らすトレーニングは来年も実施。ラン直後マイプロorプロテインドリンクは確実にとりたい。

 
練習メニューについて

5/22 柴又100k

6/5 那岐ピークス32k

7/29 富士登山競走五合目

とレースを抱える中で2年半ぶりのフルに仕上げる流れになりました。

 

なんでもない時の基本的なメニューは

・スピ練=ガチユル3:20orキロバル3:45

・ジョグ4:30〜6:00 5〜15k

・街中ファルトレク4:00〜7:30

・トレラン 3〜6k

LSD 15〜30k 5:30〜7:00

・坂練 3〜6k 5:00〜7:00

・ペーラン 10〜20k 4:00〜4:30

の組み合わせなんですが、シンスプ≒疲労骨折への恐怖から全体的に負荷を落としての実施でした。練習メニューとしては常にフル3時間未満を想定しています。

 

ここ3ヶ月の練習を規定してきたのはフォーム改善。一言でいうと1軸→2軸です。

悪い癖で一直線上に足を置くように接地する習性があるんですが、外側から足が回り込んできて接地する時に脛の内側が伸ばされるんですね。それがシンスプの原因だったと思われるわけです。

以前もこれを補正しようとしたんですが、この補正は諸刃の剣で、オーバープロネーションが減ると、その分クッションも減る。つまり膝ダメージは増える。結果、推定ですが棚障害を引き起こしました。ランオフで治し、ストレッチで再発を防いできたんですが、シンスプになっては意味がなく、2度目の改善チャレンジ。

今回はハム側のストレッチを重点的に行いつつ、山トレ坂トレで脚筋力を鍛え、膝クッションによるダメージ軽減を狙いました。

股関節・ハム側のストレッチは、準備運動や整理運動ではなく、可動域を広げるためのもの。30秒3セットで毎日行いました。これはかなり奏功し、アップのハイキックも楽に行えるように。坂トレは後述しますが、脚筋力はそれなりについたと思います。ボディワンの先生からも足に筋肉がついた、可動域が広がったと言われました。

2軸化するのは、感覚的には「内股気味で走る」感じ。元がガニ股気味なので、内股にしたくらいでちょうど膝と足先が同じ向きになります。さらにいうと、膝の軌道に意識を向けると共に、親指を広げて地面を掴むイメージ。これを常々キープするようにしました。スピ練でもロングでもジョグでも、可能な限り意識的に行いました。

これが完成したのかどうかわかりませんし、シンスプが治っていっているのかも不明ですが、今のところ悪化はしていないようです。

→股関節・ハムの可動域を広げるストレッチは定期的に継続する。

→2軸走法、「膝の軌道と親指の向き!」は今後も継続して改善する。

 


スピ練は6〜8月で7回だけ。使用シューズを故障対策のズムフラからターサーに移行しつつ、キロバルからガチユルに切り替えています。これはシンスプが治まってきたと感じたことと暑さにやられたこと、道マラはターサーで(=サブ3狙い)という理由によります。炎天下でのガチユルで3:14を2本揃えたのがスピードのピークで、3:25くらいで走ると余裕がある、といった状態でした。また炎天下バル3:41ができたことは、道マラのレースペースを4:12にする背中を押した気がします。

場所はロードがメイン。トラックも使いましたがコーナリングの技術がなく足への負担が大きいため極たまにです。マラソンの実戦はロードですから不安定なロードでの練習の方がリアルかなとも思います。

また2軸を意識してもこのスピードで走れるようになったので、走行効率も悪くないんだと思います。ただ腕振り=上半身の捻りと骨盤の連動がいまいち意識できていなかったと思います。

また、ガチユルの場合、ユルが丁寧にできていないのがやや問題ですね。脂質代謝閾値アップのためにもこれは留意せねば。「あの練習をやりきった」という自信がないと、レース直前で落ち着いて臨めませんからね。

→2軸意識でスピ練継続。

→バル、ガチユルを万遍なく。ユルはレースペースまでビルドアップ。

→自分にとって効果的だと考えている練習はやりきって自信につなげておく。

 

定期的に行い、結果を出せているスピ練に対してロングはイマイチでした。時期のせいもあり、しっかりしたロング走ができていません。

6月こそ毎週末30〜50kmのトレイルやジョグができましたが7月は萩往還の応援ラン46k、8月に至っては3時間走24kとレースペースラン21kのみ。あとは10k台のジョグ・ペーランだけでした。これも不安要因でしたね。3時間動いたといえばトレイルでは長時間動けていました。夏の暑い時期には、これが効果的かもしれません。

→定期的なロングは欠かさない。それはメンタルにも影響する

→夏のロングトレイルで安定した負荷を長時間かけて、ロングの代替にならないか検討

 

その他のメニューについては、7/29の富士登山競走に向けて坂練の比率を高くしていました。橋メインの坂練から、キロ単位で坂を登るようにしていたことは脚筋力、とくにハムや、Vo2MAX増加に役立ったかもしれません。

→来年、山頂コースと道マラサブ3を狙うならこれは計画的に増量。

 

また、メニュー構成は相変わらずのロックンローラーで、スピ練とロングがあれば後はその日にやりたいランをするという行き当たりばったり練習でした。ノーストレスなんですが効果的でなかったり、走りすぎで故障の原因にもなりそうなので誉められませんね。

なお、月間走行距離目標は放棄し「週に75k程度まで」を目安にしています。

→スピ練&ロング=振り幅が大きい両輪は継続

→距離目標より内容・質をさらに向上。目的を持って練習メニューを先に決めるように

 

練習メニューと対をなすのがアップ・ダウン・メンテナンス。かなりの比重を占めるようになりました。

アップは、ハムのストレッチは徹底した一方で大腿四頭筋のストレッチがややおろそかで8月中盤まで断続的。スピ練前のアップジョグも暑さで減り、動き作りも減っていました。レースが近づいてからはかなり積極的に行い、特に本番に近い「時間内アップ」をシミュレートできたのは良いメニューだったと思います。

→主要箇所のアップストレッチは書き出してチェック。最低でも週2くらいは回す

→暑くても動き作りはしてから走る習慣づけ。腿上げ、股関節の可動式、ツイスト、スキップなど

→本番想定は大会ごとに早めに確認して実施

 

ダウンはウォークを不定期にしたくらい。ダウンストレッチが疎かになっていました。疲れを残さないためにも500mのウォークと一通りのストレッチは習慣づけが必要だなと思いました。意識が低いですね。

→ダウン習慣、ウォーク&ストレッチを。これこそ練習だという意識で

 

メンテナンス。アイシングはスネをメインに徹底しました。ゆるいソックスを履いて隙間に保冷剤、という雑なアイシングですが効率的なので継続したいです。

ストレッチははっきり言ってたまにしかできていません。広げるストレッチはできてもダウンとしてのストレッチは忘れがち。

温冷浴は週に1回程度。少ないですね。

フォームローラーでのマッサージは増えました。毎日やっていると痛みのポイントで疲労がわかってくるので指標としても大切ですね。フル後は痛くてできないレベルでした。また、オイルを使ったマッサージもたまに実施。

ジクロフェナクなど薬剤を使う頻度はかなり下がりました。食べて寝るほうが効いている気がします。

→アイシングは継続。ダウンウォーク&ストレッチはムダなジョグを減らしてでも実施

→炎症がなければめんどくさがらずに温冷浴

→フォームローラーでほぐし&体感トレ

 

栄養面

ベースは「1食30gのタンパク質」で、ラン後の速やかな糖質補給は心がけて実施。ガチユルやセット練で意図的に飢餓状態を作る日以外は朝プロテインを摂るぞと思っていましたが、ガチユルが少ない上にセット練は皆無でした。

→タンパク質摂取量の概算は継続。

→マイプロを朝、夕にわけるなど30gを分散、安定させる。

→練習メニューと連動させる。スピ練後のプロテインはしっかりと。

 


テーパリング

1ヶ月前に富士登山競走でオールアウトしてからの調整でしたので1番苦心したポイントですね。

富士翌週には、一般にテーパリング開始となる3週間前がきます。しかし、「坂15kレース」から「フラット42kレース」に切り替えたいのでペーランやロングをやりたい。そのため

4週前…回復の55km

3週前…走り込みの90k

2週前…疲労抜きの45k

1週前…目標ペースとアップルーティンを叩き込む20k

という調整をしました。

 


基本的には定石の「負荷は落とさず距離落とす」です。

ちょうど3週間前にレースペースのハーフ走をやろうとし、暑さに撃沈。

それを踏まえて、シングレット導入、給水量増加、塩分ローディングなどで数日後に再チャレンジ。29℃で4:18のハーフを走り切り、ほんのりと手応えを得ました。しかし、肩の日焼けがひどくヒリヒリ痛むという…。

そして1週前に4:10ほどで5kmペーラン。本番想定装備=ターサーRPでチェックし、ピッチとストライドの目安を得ました。

→テーパリングの流れは特に問題ないが、もう少し計画的に

→直前の服装変更などは何がおきるかわからないので、早め早めに

→自分のシューズとペースに合ったピッチやストライドは、普段から把握しておく

 


そして、レース2日前の金曜日にボディワンでマッサージを受け、レース前のチェックアップ。先生から「走れますよ!」とお墨付きを得ました。シンスプ≒疲労骨折の時は全力でブレーキを踏んでくださった先生からのお墨付きですから安心と自信が得られますね。

ただ、いわゆる揉み返しか、気にしすぎて触りすぎたかがあったようで土曜日は一日中スネがシクシク痛むことになり、不安が増大。これが揉み返しなのか、終盤のハーフペーランによるものなのか分からず、当日を迎えることになりました。

→2日前のマッサージ自体は効果的。揉み返しは気にしない。触りすぎや気にしすぎこそ注意。

 


直前のローディング関係+移動

金曜から炭水化物の比率を高めました。主食のTKGを増量したくらいですが。やや食べすぎ…。

土曜は朝から炭水化物メインに。味噌汁+白いご飯です。塩分とその他ミネラルを摂ります。飲み物の代わりに即効元気とポカリ。

昼も同様に食事+ジェル。

ただジェルは甘いので満腹感がすぐにきてしまいあまり詰め込めないという…。

→食べすぎ注意。

→普段からしてないことはしない。したいことは普段からやる。練習もする。


また今回はモルテンに頼ろうかなという気もあったんですが何せ「高級」すぎるので「なんちゃってモルテン」で対抗。ポカリに黒糖を溶かし込んだものを用意しました。これをちびちびと飲みながら過ごすことに。


移動〜受付〜宿舎

岡山空港から直行便にしました。移動ストレスは最小です。費用は馬鹿になりません。やや気負う結果に。

ホテルも大通りから近くて広いところ。妥協なし。

失敗だったのは近所のコンビニから塩むすびなどが消えていたこと。これは岡山で買っておくべきでした。

夕方のジョグは気分転換によかったですね。コース確認すればよかった気も。

夜の時間の使い方は良かったと思いますが、あまりに気負いすぎて寝つきが悪かったです。22時就寝。

→環境は金で買えるが、その分、結果を出さないといけないプレッシャーあり。

→食事は重くなっても事前購入。

→ジョグコースはコース下見も兼ねて。

→タイムテーブル通りに動けたが、プレッシャーは寝つきを悪くする。


当日の朝

4時起きして食事、の流れは毎度おなじみ。もっと前日に準備しておけば朝のストレッチに時間が割けましたね。

スネの痛みはなくなりましたが、今までにない緊張感。心音がわかるような感覚。

会場入りは6時過ぎ。無理やりテンションをあげていこうと、有名選手をチラッと見に行きましたが、ほとんどよくわからず…。東洋の選手グループがいたので柏選手もいたのかな。しかし、それでも緊張感が取れず。

荷物預り近くで動的ストレッチ開始。どうも手につかない。普段であればレース前には武者震いというか、「苦しいレース、かかってこいや」という変なテンションに入れるんですが、今回はそれがない。アップメニューがこなせたかどうか。

→朝の行動は事前準備が肝要。食も動きも。早めにメニューを決めてしまい、淡々とこなすこと。

 

くまさんに話しかけられて、ややテンションアップと落ち着きが取り戻せました。その後、ハッチさん&番長。仲間の合流でテンションはさらに上がりました。

トイレは行列が長すぎて並ぶか悩むほど。おかげて整列に遅れそうになり、アップどころではない事態に。

→シューズ円陣などは事前に時刻を決めてしまうこと。

→トイレは早めに並ぶ。整列してからその場アップも動きも作っておく。


スタート

Cブロックは西から曲がってスタート=非アスリートゾーン。冬の自己ベストより一回り速いタイムを書けばよかったです。鯖読みというか大盛りというか不正申告というか、走力と全く見合わない出走者が多数いるので、こちらも遠慮してはいけませんね。

→来年は2:59を書く。なんなら2:55でも。


スタートロスは1:01。グロスだと42キロかけてとりかえせばいいのでハーフ地点で30秒。つまり10:00:30でよい。このことが頭に入っていなかったことは反省。そして、あまりのロスと周囲の遅さに焦ります。

→10:00にスタートロスの半分を加えた時刻がハーフ地点の目安。

→後方ブロックだと、どうにもならない。


1キロ目。ペース4:29。

とにかく遅いランナーに阻まれ焦ります。前回のCブロックは速くて焦ったのと正反対。メタボ体型で体幹がブレてるのんびりペースのBブロックって何?と苛立ちます。

無駄な体力を使わず後から取り戻すか、無理してでも前に出るか。時計のペースはキロ5分台。5:20で1キロ走ると残りでキロ2秒ずつ取り返さなくてはならない。4:10に上げるなんて無理です。左右に振ってでも前に出ました。賭けですね。これは無理があったらしく、膝を痛めた模様。その場では大きな痛みにはなりませんでしたがハイペースで左右に振るのは危険ですね。ことぶき先生の言う通り、変にブレーキをかけることも多くなり、普段ではありえない負荷がかかりますね。

→あまりに遅すぎると取り返すのが困難。左右に振って前に出るなら、それ相応のトレーニングを。


2キロ目、4:04、3キロ目、4:09

ちょっとした下りもあり加速。平均ペースを取り戻そうとします。糖を過剰に使ったかも。

まだまだ混雑が続きます。急加速も多く、相当無理をした区間

→取り戻すスピードは危険。


4キロ目、4:17、5キロ目、4:16

やや走りやすくなり、流れに乗って回復。橋とカーブでペースは落ちましたが、大きな遅れはない。とはいえ、4:16ペースなんていう速さで走っても数秒失っているというのは精神的にキツいなと感じましたね。

→やはり4分フラット辺りで巡航できる安定感がほしい。


5キロ時計ラップは21:17。

5キロ地点ラップは21:33。

公式のスタート〜5キロ地点を通過するまで21:33かかり、

EPSONウォッチでの最初の5キロ走行ラップは21:17。

つまり5キロ地点までに約16秒分の無駄な走行があったわけですね。(5キロ地点までに5キロ以上走っている)以降5キロ毎にこの差異を計算しておきます。後半ほどズレが大きくなりますが、ざっくりとした走行効率は見えそうです。

→遅れを取り返すのは賭け。リスクが大きい

→走行距離も伸びてしまう。混雑中は疲労ほど取り返せない。


6キロ目〜10キロ目

4:11-6-12-1-16

やっと走りやすくなります。目標ペースと近い速さが出ました。

コースは下り基調に入ります。以前は感じなかった下り坂に気づいたのは走行ペースが上がったからでしょうか。

南7条大橋から創成トンネルにかけての区間は見た目にも下りなのでわかりやすいですが、普通の道路でのアップダウンへの反応は遅かったです。

スネの痛みこそないですが、まだ怖さもあってストライドを落とし、ピッチを上げて下るようにしました。

5kと7.5kで給水。やはりこのペースでの給水は難しく感じました。混雑の中で水の紙コップを掴んで正確に背中や腕にかける、帽子をとって頭にかける、スポドリ(ダカラ)をとって飲む、また水をかける。この動作はストレスですし、息が上がりますね。そして、足にかかればシューズは水びたし。雨ではないレースで濡らすのはもったいないです。これも工夫の余地あり。

またダカラはやや薄いです。実は夏場のロングでは欠かさず飲むくらい好きなダカラなんですが、本家スポドリポカリスエットに比べると一回り糖分も塩分もその他も控えめ。夏場のレースですから経口補水液でもいいんじゃないかと思います。

→アップダウンは見える場所、橋以外でも感じるようにしてペースなど調整を。

→下りの走り方は及第点。早く対処する

→給水でのムダのない動きをシミュレートするべき。落ち着いて、正確な動作を

→オフィシャルドリンクスポンサーがサントリーの場合、ダカラがスポドリ。1.2倍飲んでポカリと同じ塩分と心得る。


5キロ時計ラップ20:48

10キロ目の5キロラップ20:57

この5キロはムダ9秒。

目標ペース未満で走れたのはここと25kのみ。

→そもそもの走力不足を認識すること。

 

11キロ目〜15キロ目

4:11-17-14-15-13

まず新コース、創成川を北上ですね。

南7から北24までなので、この地域に住んでいた時の感覚で「こりゃ遠いぞ…」と思っていましたが、意外とあっという間でした。

ただ、平均ペースを4:12にするべく加速したつもりだったのに対して、さほど上がっていません。応援に思わずテンションを上げたんですが、むしろ冷静になろうとして、守りすぎたかなと思います。

給水手前でピットインジェルを半量摂取。15-20-25-30kでの摂取予定でしたが、早めに一口入れました。これは正解でした。

給水は10.8kのみ。スポンジをまず取りました。冷水ボウルに浸っているスポンジを掴み取るテーブルです。やや労力が。後は変わらず。

ワイナイナを抜いたのもこの区間。有名選手に会うとつい目で追ったり話しかけたくなりますが、これはロスなのでやってはダメですね。手前ですが道下美里選手も気になったので,これも反省。

→スポンジは冷やしたい部位を事前に決めておく。

→ジェルは「摂ってもタプタプしなさそう」なら積極的に摂る。常に早めに。

→第二の新川通こと創成川北上ルートはイーブンペースで刻みたい。

→毎キロでのラップ平均は確認しながら走り、全体平均との差異も把握しておく。

→有名選手を目で追わない…。

 


この5キロ時計ラップ21:10

10キロ目の5キロラップ21:19

この5キロもムダ9秒。左右に振る走りが減って、この辺りが平均的な「走行距離ー最短距離」(以後、蛇行ロス。42.195キロを超える部分)なのかもしれませんね。

時計ラップが21:00になれば計算通りですが、そこから10秒の遅れ。つまり、スタートロスと蛇行ロスの全ては取り戻せていないことになります。

時計に5キロラップが出るように設定すればいいのかもですが、平均ラップだけだと状況がわかりにくいですね。

→通過時刻で、目安を作っておくのもあり。


16〜20 キロ目

4:18-08-10-13-13

いわゆるコの字区間。短いと思っていたら長かったです。16キロラップが遅いのはきっと給水ロス。ピットインの残りを摂取したのと、12.5はエイドがないので、ここでしっかり取ろうとした、はず。確実に取ることを優先したので量を増やしたわけではないですね。その後は取り返そうとして、疲れて、という流れ。

それでも安定して4:12辺りで走れていた気がします。楽、とまでは言いませんが激しい苦しさではないです。

気になったのは左ふくらはぎをやや攣り始めた感覚。走れなくはないですが、奥の方に違和感。もしかしたら富士登山競走の時の足攣り=微細な肉離れが残っていたのかも。

→足攣り後は必ず整骨院で施術を受けておく。


この5キロの時計ラップ21:02

20キロ地点までの5キロラップ21:09

その差7秒。ここの蛇行ロスは悪くないですね。かなり周りが広くなってきて余裕を持ってコース取りできるようになっています。

なお20kエイド手前でマグオンピングレ。足攣りに対してマグネシウム&カフェインで対応、したつもり。

→給水ロスは最小にしたいが小さな遅れを取り戻そうと無理はしない。

→蛇行ロスはシビアにきいてくる。左右に振る走りはできる限り忌避すべし。


21〜25キロ目

4:10-9-11-10-14

まるまる新川通の区間です。ここのブラス応援が心地よく、いいイメージで新川通に入れました。

しかし、今回のレースでの大ミスの一つに気づきます。「1キロ毎のフォーム修正」ルールの失念です。

大会はどうしても普段と違う環境であったり、思わぬハプニングがあったりするので、距離表示を見たらフォームを直す、という自分ルールを課しているんですが、不安や焦り、キツさなどですっかり忘れていました。

慌てて、

骨盤前傾…骨盤のみを適度に前に倒す

胸の張り具合…肩を引き、自然な前傾に

軸のブレと腕振り…前傾に合わせて軸に反発が伝わっているか、バランスは取れているか

腕の引き方…腕振りの位置は適切か

骨盤のひねり…腕振りに合わせて骨盤が自然に回転しているか

膝の軌道と親指の向き…2軸が保てているか、母指球が使えているか

といつもの項目を点検。すっと走りが軽くなります。疲労や攣り感の原因はここか?という感覚も。ペースもそれを表していて、これまで頭打ちを感じていたペースがこの辺りを境に改善。非常にいいテンポで刻めています。これは非常に痛いミスですが、気づいて直せたことはまだ救いでした。

ハーフでの公式時計が10:00:31。

30秒取り戻しているんですが、30秒遅れていると勘違いして加速。4:09は上げすぎだったかもしれません。

もう一つのミス。25kmエイドでジェル補給忘れ。摂ったつもり、という1番悪いやつ。

→「1キロ毎のフォーム修正」は普段のペーランでもやる。

→むしろ、フォームは体に叩き込む

→通過予測時刻でのタイム管理。

→ジェル摂り忘れを防ぐ方法を考える

→むしろジェル不要な走力、脂肪代謝能力を。


この5キロ時計ラップ20:54

25k地点までの5キロラップ20:59

蛇行ロス5秒。直線のみですから、給水ロスと追い抜きによる純粋なロスということですね。

このレースで1番輝いていた区間でした…。


26〜30キロ目

4:14-10-11-10-17

25kmにもなると給水では水かけ手順は安定してきましたが、そもそも給水それ自体がストレス。キツいなぁ、でも寄らないとなぁ、という後ろ向きな感覚に。

スポドリ=ダカラのテーブルが少ないのでミスできないし、呼吸のせいでうまく飲めない。

また追い風に期待しましたが、むしろ無風に感じて暑いだけ。

この辺りでペースを犠牲にしてでも給水を増やし、ジェル忘れに気づけていれば結果は変わったなと思います。

30kmエイド手前でメダリストジェルのコーヒー味でラスト(と思い込んでいる)ジェル摂取。が、これは噛まないと飲み込めない硬いゼリー。大失敗です。ほぼそのまま廃棄。

この5キロ時計ラップ21:02

30キロ地点の5キロラップ21:09

蛇行ロス7秒。直線なので悪くないですね。

ハンガーノックの予兆に敏感に。むしろ、先回りして摂取を。

→後半は脱水していると仮定して、スポドリに喰らいつく。

→ゼリータイプは無理。300円くらい気にせず事前確認を。


31〜35キロ目

4:14-17-12-13-21

明らかに苦しさが増します。

柴又では、これは何が苦しいんだろうと考えて、足も平気、呼吸も平気、行けるぞ行ける!なんて鼓舞していましたが、じわじわとキツくなったのでそれに気づけず。

実際は糖の枯渇=ハンガーノックの予兆と脱水でしょう。フォーム修正もそれどころではなくなった気が。

グロスでのサブスリーは難しいなとボンヤリ考えましたがネットでの達成は諦めていません。仲間からの応援もあり、気力を振り絞り始めます。

→苦しさの原因を冷静に捉える。

→気力を振り絞る前に知恵を振り絞る。

→そもそも走力の問題。

→糖の枯渇は全体的な戦術失敗の元。


5キロ時計ラップ21:17

35キロ地点の5キロラップ21:26

蛇行ロス9秒。コーナー二つと、本人の蛇行かも知れません。

→苦しいときのフォーム修正を。そのためには機械的なトリガーか、糖のキープを。


36〜40キロ目

4:24-30-19-09-02

手の痺れを感じますが何もできません。うしろポケットにジェルあるんですけどね。摂ったつもり=ないと思い込み。志村!うしろ!うしろ!

苦しさのあまりコバンザメ。速そうなランナーについたつもりですが、あまり速くありませんでした。ここはタイムロスという失敗だったのか、回復という成功だったのか。判断が難しいですね。実業団・プロランナーでも一度落として再加速という戦略がありますからね。ただ、悔しさの残る激遅ラップです。こんな数字、見たくないです。

焦りと根性で北大獣医〜般教あたりは最後の加速をした模様。というのもだんだん記憶が曖昧に。前回見たはずのセーコマがあったかな?学生さん、いたかな?そんなレベル。

→もしもの可能性でポケットは探る。

→あえて落とすなら、取り返せるペースに落とす。4:20に落とし4:10に上げれば同距離なら4:15でまとめられる。

→苦しくてもペースコントロールできる走力を。


41,42キロ目〜フィニッシュ

4:31-34〜2:33(5:18ペース)

もはや、覚えてません。YouTubeで誰かが撮ってくれている映像ではあごが上がり腕の落ちた恥ずかしいフォームでフラフラしつつも倒れるように走る姿が…顔はあほの坂田そっくり。(坂田師匠ごめんなさい)

フィニッシュ直前で倒れて運ばれたのはご承知の通り。いろいろな方に迷惑をかけただけでした。こんなランでのタイムに意味があるんだろうかと思いましたが、フラフラの私をフィニッシュさせてくださったランナーさんがいるんですから、それは戒めも兼ねて残さないといけませんね。

熱中症ハンガーノックも、突然くるわけではない。常に可能性を意識。

→自分の体調との対話を切らさない。

→記憶が飛ぶようなランは、そこから何のデータも教訓も得られない。ただただ痛々しく恥ずかしい。

→他人に迷惑をかけるランは2度としない。

→記録を抹消したい気もしたが、支えてくれた人のことや意味を思うと、それもしてはいけない。

 


ラストの残りラップ11:38

40ーフィニッシュのラップ10:30

→ズレが大きいのであまり意味はない。

→最終的に285メートル差。キロ4:15ペースで1:12の差。


救護テントに運ばれ点滴と大量のOS-1でどうにか動けるように。医師の診断では軽度の熱中症

その間、何度となく足攣りや全身の攣り。これは微差な肉離れとのことでダメージが飛躍的に大きくなります。2週間は引きずるダメージでした。

内蔵疲労も大きく。カリウム不足からくる消化能力低下が起きているとのこと。1週間近く苦しみました。これが肉離れなどの回復を遅らせるんですね。

熱中症ダメージは複層的にくる。肉離れやリカバリー遅延。最小化を考慮して行動。

電解質バランスの回復を最優先。札幌の美味しいものは我慢。

→アイシング不足。動けても、疲れていても冷やす。

→直後はプロテインよりアミノ酸スポドリリカバリーを。


まとめ

救護テントから出てきて大通り公園の芝生に戻り、なんでがんばれなかったんだろう、と暴れました。冷静になれば、なぜか、などという問いに意味がないことがわかります。

 

「がんばれなかったのはなぜか?」

から

「何をがんばれなかったか?」

へ。

 


この失敗レースの主原因を考えます。走力不足は所与として、

・久々レースの緊張感

・走り切れるかどうかの不安

・後方ブロックの焦り

というスタート前からの落ち着きのない精神状態。

→アップ不足

→フォーム修正の失念

ストライドの減少


この強い不安を解消しようとしたことでくる「これは涼しいに違いない」「脱水はそれほどではないに違いない」「給水は充分に違いない」また「カロリー・ミネラルは充分足りている」という正常性バイアス

→給水不足

→糖の枯渇


脱水や糖の枯渇といった体調変化への対応力の欠如。糖の枯渇からくる判断力低下という悪循環。

熱中症ハンガーノック


一言でいうと、

不安の昇華に伴う正常性バイアスで引き起こされた給水・補給不足」に集約されると思います。


がんばれなかったのは、

・不安を解消するだけの準備

・必要総給水量と一回あたりの目標給水量の計画

・キツい時でも優先してジェルを摂ること

スポドリ(というかダカラ)を全力で飲むこと

これらですね。


たらればを話しても無意味ですが、フォーム修正して9ミリだけストライドが伸びていればタイムは1分以上縮んでいたはず。ジェル取り忘れがなければ、ダカラの薄さを計算して多く飲んでいたら……やめておきましょうか。


達成できたポイントも、一応。

・2軸走法で4:15ペースフル完遂。

→新しいフォームでありつつ実測42.195キロ地点は2:59で通過できた。

・25,6度環境での自己ベスト

→暑熱順化のとりあえずの成功。

・苦しい状況でも心を折らせない

→諸刃の剣だが、プラスでもある。


いまだに悔しさが込み上げる北海道マラソンになりました。ですが、惜しいとは言えないなと思っています。惜しいのは3:00:42を切ってからですね。

サブスリー達成を42.195キロに例えると3.5は何キロ地点ですか?」とサブスリーランナーさんたちに聞いたことがあります。10キロ地点より前、が1番多い答えでした。今回の記録で、30キロ地点までは来た気がしています。

実は道マラ2019も失速レースになりサブ3.5に失敗。その教訓を活かして10月に松本マラソンではホイミンサブ3.5を達成できたという苦くも甘い経験があります。

今回もここで得られた知見を最大限に活かして、秋の大会での目標達成、そして、来年こそは夢の道マラサブ3を取りたいと思います。

 

待ってろ、おかやまマラソン、待ってろ北海道マラソン2023。

北海道マラソン2022〜失態レースの顛末と人の温かさと

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富士登山競走から1ヶ月。待ちに待ったレース、北海道マラソンに参加してきました。

公認フルとしては防府読売2019以来の2年8ヶ月ぶり、フルレースとしてもBihoku Parkマラソン以来の2年4ヶ月ぶり。まさに止まっていた時計を動かす時がきました。

練習について

4月の長野マラソン前の故障、5月の柴又100k、7月の富士登山競走五合目コースという流れからの夏レース。特に柴又以降は暑熱順化を徹底し、炎天下でも4,5キロは無補給で走れることを目安に走ってきました。キロバルは夏場だとスピード走の距離が長すぎるのでガチユルメイン。故障後も3:10台までスピードが戻り、調子良く走れるようになりました。また6月はとくに山トレのロングを毎週実施。7月は富士登山競走に向けて坂トレ山トレ。つまり、暑くなるにしたがい、ショートスピ練と山トレ時間走という組み合わせで北海道マラソンに向けた練習メニューを組んできたわけです。視線の先には常におかやまマラソンでのサブスリー。夏でも妥協なし。ただ、走行距離は月間300km目標をやめました。故障しては意味がないです。


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目標ペース

北海道マラソンは気温によってタイムが大きく変動します。2019大会はスタート時の温度計が19℃。小雨混じりの絶好のコンディションでした。失敗レースをやったんですけどね。

今年はどうか。天気予報とにらめっこをする日々になりましたが、長期予報でも安定して20-25℃。場合によってはそれ以下で、涼しくなりそうな状況。3:30を切れたらいいかなという気持ちは徐々に公認自己ベスト3:15、シュガーカット=3:10切り、非公認ベスト3:06切りへと向かいます。そして「スタート時の気温が20℃未満ならサブ3ペースで入ってもいいのではないか」という欲が出てきました。道マラなら別大の上位カテエントリーに間に合います。

こっそり狙うサブ3

そこで計算したのが必要ペース。よく言われるのは4:15ですが、これは「スタートロスなし、42.195km」の場合。実際はスタートロスがある上に、最短ルートは走れない、給水ロスもあるためグロスだともっと高速ペースが求められます。

前回大会では42.5km、スタートロスが30秒程度でしたのでそれを計算し、4:12というペースを設定しました。

しかし前回大会ではまっすぐスタートできるブロックだったのに、今回はタイムが伸びているにも関わらず横からスタートする後方ブロック。スタートロスが大きくなります。1分は覚悟です。それでも4:12で走ればグロスタイムで間に合うはず。前回は周りに引きずられてオーバーペースで入った記憶がありますが、今回はそれに乗っていってしまえ、と算段。

直前のペーランでは気温29℃晴れでハーフまで4:18ペース。2.5kmにつき紙コップ1杯の給水で走り切れたので、これより涼しく、給水テーブルが長く、大会本番となれば走り切れると考えました。結果的に甘い想定でしたが。

暑さ対策

道マラと言えば避けて通れない暑さ対策。暑熱順化は必要最低限のトレーニングです。毎日欠かさず滝汗をかく日課は厳守。

補給に関しては、ピットインを事前に開封して伯方の塩を1g程度入れ、ポカリ数滴で溶かすという高ナトリウムピットインをテスト。かなり不味くなるんですが背に腹は代えられません。これを2本。

というのも26℃で高強度運動をすると1時間あたり1リットル程度の発汗、塩分は3グラム程度抜けるのだとか。(諸説あり)それを補うだけの補給をしてやろうという作戦です。ただ「26℃で走ると3時間で3リットル発汗」の方を失念してしまったのが後々の惨事につながることに。

ジェルは、加えて定番マグオンピングレで足攣り防止、メダリストコーヒー味でカフェインとミネラルを補給という体制に。またレース前にとるジェルにも塩を追加、ツーランをスタート1時間前に飲むことにするなど電解質不足に備えました。

ウェアはアディゼロのシングレット。アスフォームのマルチポケットパンツ。とにかく放熱を徹底です。帽子は、なし、キャップ、日除けつきキャップの3パターンを想定。

代謝関係

カーボローディングは金曜から。金曜はご飯大盛り。土曜は朝から大盛りTKG。残渣の少ないであろう白米中心に摂ります。ちょっと取りすぎたかな。やや胃が重いです。

また、モルテンを前日にチビチビ飲むというローディングを真似て、ポカリに黒糖と蜂蜜を溶かし込んだスペシャルドリンクを作りました。

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いざ、北の大地へ

土曜の昼にるーさんと合流し岡山空港から新千歳へ。家から4時間で北海道。直行便は早いですね。安い高速バスとLCCを乗り継げば安上がりなるんでしょうけど今回は贅沢しました。

道中、なんちゃってモルテンをちびちび飲みつつ移動。カロリーメイトジェルで栄養バランスも取ります。炭水化物に全振りしてた今までとはやや路線変更。新千歳から快速エアポートで40分程度乗ればもう札幌です。

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前日受付とエキスポと健康チェックと

3年ぶりの札幌を観光したい所ですが、即、受付会場の大通り公園へ。さすがに涼しい!大通り公園には溢れるほどのランナー!ついにフルマラソンだぜ。心躍ります。

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いろいろ簡略化され、ハガキではなくスマホQRコードで受付を済ませます。例のアレですが、オンラインで健康チェックをしていればそれ以上の問診や検温などはありません。もちろんワクチンチェックもなし。そもそもランナーは今までも自分の健康に最大限留意して大会に臨み、また健康不安があればDNSしてきたんです。何も変える必要なんてないんですよね。(私は2018.19の大会もバス、飛行機の移動中マスクしてました。呼吸器を加湿する目的ですが。ランナーの健康や感染症に対する意識は極めて高いんです。昔からね!)体裁は整えつつもランナー負担を最小にしている運営に拍手。他の大会も道マラくらいをお願いします。

エキスポではフィニッシャーズ・ジョッキの受け取り場所を確認。るーさんと「我々のゴール地点はジョッキ前」と申し合わせます。ここに先着した方が勝利!負けませんよ。

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エキスポもそこそこにホテルにチェックインです。

決戦前夜ルーティン

事前に決めた予定時間通り、軽くホテル周りをジョグをし、夕食を購入し、ホテルに戻ります。やや右脛に違和感。金曜のボディワンの揉み返しかもしれません。今週は20キロも走っていません。練習量は落としていますからシンスプが悪化したとは考えにくい。とりあえず、気にせずにおこうと言い聞かせます。

ホテルでディナー。セイコマのシャケおにぎりとカップうどん、アミノバイタルを夕食にして、だいたい18:30には食事完了。その勢いで朝ご飯も準備。

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ゼッケン装着、計測タグ固定、ジェルの配分を悩みつつ決めたら、シャワーからのストレッチ。朝のアップを考えたり、コース図をぼんやり眺めながらイメージを作っていると、緊張が高まりました。緊張というより、不安でしょうか。揉み返しだろうとわかっていてもスネは気になるし、やや頭の重さもある。過去最長のハイペースランはキロ4:13ペースで32キロリタイア。故障明けからウルトラ対策と山登りばかりでスピードレース対応が足りていない不安。予定ペースで走り切れるかどうか。

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大会前夜のツイート後、次々届く仲間からのメッセージでそれを少しずつ解消しながら、就寝。なかなか寝つけません。

当日の朝ルーティン

4:30起床。途中3回目が覚めました。すぐさま朝メシ。レンチンしたサトウのご飯に味噌汁。カップうどん。BPMがレースピッチに近い音楽を聴きながらイメージ作り。咀嚼に時間をかけつつ、ゆっくりじわじわストレッチ開始。お行儀悪いですが、気にしない。

ジェルを飲み物代わりにカロリー確保。これ以上食べると胃にきそうなのでやめておきます。カステラはおやつに回そう。そんな判断も大切。餅がなかったのが残念。

動的ストレッチ、臀筋、脛周りをストレッチ。座っている方がやりやすいストレッチをホテルで済ませた感じです。しかし、落ち着きません。なにも手につかない心持ち。こんな大会は初めてです。

ギア

シューズはターサーRP。軽量薄底フィット感重視。昭和ランナーには憧れの一足。アノ記録を狙うにはこのシューズ一択です。

ソックスはSTEPおすすめの五本指。

シングレットとマルチポケットランパンは予定通り。帽子は曇り時々晴れの天気予報から日除けなしのキャップに。ボロボロの古いものを準備したので途中で捨てる選択肢も作ります。

時計はEPSON。メガネはJINS

ジェルは塩増量ピットイン2本、メダリストコーヒー、マグオンのピングレ。ツーラン。念のためのロキソニン。その他の荷物はスマホ含めて何も持ちません。

会場へ

6時過ぎにはチェックアウト。シングレットで外に出ると空気が冷たい。肌寒いくらいです。他のランナーも半数は長袖長ズボンスタイル。この涼しさが,その後の判断を誤らせました。心は完全に4:12で押し切るレースへ。

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大通り公園はすでに多数のランナーで溢れます。エリートランナーゾーンを冷やかしますが、お目当ての選手は見当たらず。

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Cブロック荷物預りゾーンへ。るーさんと合流しました。ホイミンキャップを被ってアップストレッチです。足首周りと大腿四頭筋腓腹筋、ヒラメ筋、腸脛靱帯、ランジにハム伸ばしも。

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仲間っていいね

そこに声をかけてくださったランナーさんが!Twitter上でよくリプをくださるくまさんでした。全然熊じゃない!

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うれしいですねー。くまさん、サブ40狙いで走るとか。すごすぎ。超爽やかな方でした。かくありたいです。その後、岡山のレジェンド吉光さんにもご挨拶。

今回、応援に来てくださる予定のハッチさんがなかなか現れません。ハッチさんが来たら写真撮って荷物預けだと思っていましたが、姿が見えないので、道迷ったかと心配していたらひょっこり登場!

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そして、シューズ円陣をしたところで、「じゃ、シューズ円陣写真撮ろうか」と聴いた声。番長でした。サプライズで札幌に突然の登場。

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おいおい…。腰抜かしながら写真。ハッチさんと打ち合わせしてたそうで、それで時間かかったのか。そして、すこし歓談しつつ荷物を預けます。トイレに並んで、さぁアップだ…。なんとトイレの行列がめちゃくちゃ長い!人数に対してトイレ少なすぎです。トイレ到達時は整列完了3分前でした。アップは整列してからに…。この間、ツーランやジェルで最後の補給。すでに動悸を自覚できるレベル。

スタートへ

8:10、セレモニー開始。その場ジャンプ、その場軸取り、その場ツイスト、その場ストレッチで関節のなめらかさと心拍を確保。やはりCブロックはBが抜けてからの合流の様子。以前のDの動線です。これは不利…。

そして、道マラ名物、明治安田生命ビルの巨大温度計…25℃。どうする?

しかし、チャレンジするのが北海道。試される大地。一か八かの大勝負をしかける気持ち自体は一切揺らぎませんでした。

スタート

スターター鈴木道知事が挨拶し、テレビ塔がカウントダウン。そして、号砲。拍手。動かない列…。久々に味わう後方ブロックの悲哀。

それでも徐々に動き始めます。Bに合流する形でL字に右折。ゾロゾロとスタートゲートへ。

スタートロス1分。私には重すぎるロスがのしかかりました。ここで2646位。

想定していた序盤は「できる限り間を縫う動きは避け、周りに合わせてナチュラルに加速していく」こと。しかし、異様に遅いランナーたちに阻まれます。

以前は過去のタイム順ブロック。いくら速くても初回は後ろからという割り振りだったようで、2回目以降なら少なくとも周りは同レベルのランナーになる防府読売のようなスムーズな加速ができました。それが自己申告の目標タイム順にブロックが割り当てられるようになり「とにかく前からスタートしたい」だけのランナーが前ブロックに割り込む「都市マラソンのスタートあるある」に…あぁ。ま、言い訳です。

それでも前に出るしかありません。ついていっては後がキツくなるので、スペースを見つけては前へ。焦る気持ちを抑えるべく、見かけたカズボンバイエさんに話しかけます。疲労骨折明けで騙し騙し走ってるそうで、根性ですね。

1km目のラップ4:29。想定外のスロースタートになりました。

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序盤はコース変更がない様子だと思っていましたが、たぶんその通り。3年前の記憶が蘇ります。しかし違うのはペース。広いスペースを探しては加速の繰り返しで徐々にスピードを増します。2km目で4:04。上げすぎですね。ただ周りとの速度差がありすぎるのでいち早く走りやすいポイントに出ないと後半が厳しいと考え、とにかく前へ。

幌平橋は小刻みに上り、コース最南端ゾーンへ。気温上昇はさほど感じません。ここでやや呼吸を整えます。

5km。1171位。道マラおなじみの第一給水第一テーブル大混雑は避けて奥のテーブルで水を被り、ダカラを一杯。さほどの給水の必要を感じない状況でした。むしろ飲むのに力が入ります。これもミスでしたね。

同学年最速女子を抜く

走りやすくなってきましたが、まだ4:12ペースに合うランナーがいません。コバンザメできない。そんな時、前に小集団が。中継バイクの後ろに伴奏者ビブスが見えます。道下美里選手です。同学年女子最速の道下には勝っておきたいと思っていました。ベストが2:54の彼女ですから場合によっては並走したら最高のペーサーに使えるかも。と悪い考え。残念ながら調子はそれほどではなかったようで、すぐに抜いてしまいます。ズルはできませんね。

ゲストランナーのレジェンドぶりに驚嘆

再び北上に転じます。途中、歴代優勝者ゲストランナーの田中千洋さん、つまり田中希実選手のお母様もお見かけします。キレイなフォームですね。さすが。

また、女子のコースレコードホルダー嶋原さんも。「下の子が3歳で〜、最近全然走れてなくて〜、ちょっとジョクできるようになって〜」のようなことを隣のランナーと話してるんです。走れてなくて、このペースでおしゃべりラン?!レコードホルダー恐るべし。

さて、南7条橋を越えると、すぐに創成トンネル。約900メートルのアンダーパスを抜けます。日差しが弱い今日はむしろ蒸し暑いだけのトンネル。この橋とトンネルでのランは某YouTuberさんの動画に映ってました。ひどいフォームだな…。それでも橋からトンネルの下りは加速して最速ラップ4:01を記録。

トンネル抜けて10km。1083位。まだ間を縫うランが続きます。

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旧来のコースでは左折して札駅前を西に向かいましたが、今年からそのまま北上。第二新川通とも言えそうな長い直線が続きます。

ザバスピットインを半量摂取。10.8キロエイドでは、スポンジで首筋を冷やし、水を体にかけまくり、ダカラを1杯。なかなか2杯飲めません。

安定しないキツいランが続きます。そして目の前に見たことのあるランナー。エリック・ワイナイナです。デカいけどやっぱり速い。しかし、足の調子がイマイチだったそうで、あっさり抜き去ります。話しかける余裕はなし。

「マラソンには応援が必要だろ」

そこから程なくして、歩道橋の影にいきもの舎Tシャツ発見!ハッチさんと番長です。

「マラソンには応援が必要だろ!」のプラカードつき笑

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このコピーは、私がボッチ64kmランをした時ハッチさんが発した、我らの合言葉なんです。元気をもらって前へ。12.5kmに給水はありませんが、ハッチさんにはドリンクなどの差し入れはしないでほしいと頼んでいました。記録狙いの大会ではきっちりゼネラルドリンクだけで走りたいですからね。

元気をもらって意外とあっというまに24条。後輩が応援にきてくれているはずなので探しますが姿は見えません。テンションのさらなるアップ失敗…。しかたない。

苦難のコの字ゾーン

大きく左カーブからの右カーブしてから右折。新琴似方向へ。15kmエイド。1050位。ピットインを飲み干し、水かけ、ダカラ給水。ダカラのテーブルは短く、やはり1,2杯がやっと。

それでも慣れてきて減速も少なく補給完了。しかし、かけ水でシューズがグシャグシャに。マメは覚悟。ターサーの軽さと通気性、フィット感に賭けます。

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コの字を作る15〜20kmのゾーンへ。ここは比較的安定して走れました。ただ真綿で首を絞めるように発汗は進み、糖は枯渇へ向かっていたようです。

たしかこの辺りで60代人類史上最速女王弓削田真理子を捉えます。ゆっくり3:30くらいで走ると言っていた割に速いぞ。

おかげで気合も入り、長く感じる新琴似二条通りも通過。ただ、左足にやや攣りを感じ始めます。コの字ゾーンを抜けるとついに新川通へ。

過去最高のブラスと新川通

すぐに聞こえてきたのが、ブラスバンド。道立札幌国際情報高校だそうです。音圧がすごくてランナーにとってこんな心地よい応援はないですね!ダンスと笑顔と演奏に感動したランナーも多いのではないでしょうか。かけてくれるMCからのメッセージも温かい。私が通った時はたぶんワイルドアットハートという曲でした。写真は参加案内から。

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ここでマグオンピングレを摂り、20kmエイドへ。983位。スポンジはテーブル直置き。2、3個取って、水かけ、ダカラ、水かけのパターンへ。ここも給水は合計で100mLあるかどうか。

本格的な新川通が始まります。男子先頭とすれ違いもスタート。応援している三菱重工の定方選手を見つけてテンションあげます。

たしか、この辺りで自分のフォームの崩れに気づきます。最初に決めた1km毎にフォーム修正ルールを忘れていた模様。胸の張り具合や腕の引き、軸で反発を受ける感覚などいろいろ修正。大きなロスをしていたようです。まだまだ甘いですね。その結果ペースは上がりますが足裏の疲労感も出てきます。ターサーはトレーニングを要求しますね。

そして、中間地点。21.0975kmが見えてきます。時計は…10:00:31。スタートロスを30秒縮めましたが、縮め足りないと感じてしまいました。そのため、ここからの3kmは4:10で走っています。計算すべきだったか。

女子エリートランナーとすれ違い始め、天満屋の松下菜摘と自分がShimo部(ゆるい下門ファンのこと)でもある下門美春には声かけ。声かけっていいですね。自分に気合が入ります。

前田森林公園のランナーサポートエリアは今回からのアトラクションエイド。おかやまマラソンのラーメンエイドみたいなところです。私は寄るつもりもなかったんですが気づかずじまい。他のYouTube映像で見ましたが、中の人も言う通り呼び込みか大きな看板でもないとわかりにくいですね。雪玉やどら焼き、ペプシにマッサージ器などいろいろ用意されていたようです。

それからすぐに25kmエイド。ここで痛恨。ジェルを摂り忘れます。摂り忘れたことにも気づかず折り返しへ。後からポケットで見つけてとり忘れたことが発覚…。

気づけば折り返し点。過去大会では心を折られるほど長く感じた新川通を、今回はそれほど長いとは思いませんでした。成長なのか、ボーッとしていたのか。いや、ブラスバンドに気合い入れてもらったおかげですね。921位。

復路へ

見えるのははるか遠くにかすむJRタワー。しかし「見えてるところは近いところ」という柴又100kで得た感覚が恐怖心を取り去ります。折り返すとランナーの数も相当まばらに。前のランナーを拾い続けるランはまだ続きます。ペースの近いランナーがいません。折り返し手前で私にぴったりついているランナーはいましたが、つけるランナーと出会えないのは悲しい。なお、つかれるのは嫌いではないです。見かけたら後ろについてね。おっさん、ちっちゃいけど。

基本的に4:12を無駄なくロス数秒で走ると2:57くらいなので、そんなグループはそもそも遥か前方で追いつくはずがないんですね。しかたなく、抜き続けるランです。そのためなのか、序盤の無駄な動きのツケなのか、足は重く、呼吸も厳しくなってきます。

気づかぬミス

迎えた30km。メダリストコーヒー味でカフェインを投入!と思いますが、これがゼリー硬すぎて咀嚼が必要なレベル。試食しなかったことを激しく後悔。飲み込めぬまま、エイドに突入。残りを捨てて、スポンジ、水かけ、ダカラ、水かけ。慌ただしく補給しますが、ドリンクをうまく飲み込めません。飲もうとすると呼吸で吐き出してしまい、むせます。810位。31kmすぎの水も取りますが、一口飲み込むのがやっと。苦しさがいよいよ佳境へ。ただ30kmの壁という感じではなく、ただじわじわ苦しさが増していました。この「苦しさ」がどこから来ているのか、冷静に考えられていませんでした。足の痛み…×。腹痛…×。酸素不足…×。足が終わった…×。そうなれば、ハンガーノックか脱水を疑う場面。そこに思いが至りませんでした。

新川通もそろそろ抜けようかという頃、開けたところに再びハッチさんと番長の姿。ハッチさんが「とれるよ!」と声をかけてくれました。わかります。サブ3取れるよってことです。うれしいです。かけてほしい言葉をかけてもらった時って、どこから来たのかわからない力が湧いてくるもんですね。

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ただ、取ってやるぜという気持ちと、この苦しさであと10キロ以上持つのかという不安が内混ぜになっていました。こぶしを作って応えるのが精一杯でした。

対応の遅れ

再びブラスバンドに力をもらいつつ左折。新川通を抜けます。やはり、それほど長く感じない新川通。長いことに心を備えておけば、心は折られませんね。

コの字ゾーンへ。給水を取りますが、水がうまく飲めなくなります。呼吸の苦しさと咽せそうな感覚で嚥下できない感じです。

そして、場所ははっきりしませんが、コの字ゾーンのどこかで指先の痺れを感じました。この時、やっとハンガーノックの兆候を自覚。しかし、すでに35km付近。ジェルの吸収から効果までの時間から気力がわかず、摂り忘れたジェルを飲む手が動きませんでした。大きな判断ミスです。

35km給水。紙コップがうまく取れません。なぎ倒してしまうか、空振りするか。どうにか水をかけ、ダカラを口にします。ここでペースダウン、いや、立ち止まってでも給水しておけば、と後悔しました。位置は714位まで上げます。つまり、同ペースのランナー集団はまだ捕まえられず、です。

新琴似二条通は逆に長く感じ、苦しさが増します。そんな時、派手な髪色で若そうなAブロックランナーの後ろにつきます。この人なら速そうだし、リズムもいい。苦しさの中でコバンザメ。苦しい後には楽な区間が来ると信じて後ろに。これで少し楽になった…気がしました。しかし、これは成功だったのか失敗だったのか。このランナーさん、ちょっと落としたんです。それに気づかずしばらく並走。4:21-24-30というひどいラップになります。一気に30秒以上失う事態に。もちろん、休んで回復できたのかも知れませんが…。

遠のく記録

コの字ゾーンを抜けます。「自分の可能性を微塵も疑うな」という柴又で自分を鼓舞した言葉が思い出されます。とにかく諦めない。ラップをあげて北大ゾーンへ。しかし、次の給水でもほとんど飲めません。ひと口ふた口の水だけ。前のランナーを追う形で北大へ「入学」。フォーム修正もうまくできた記憶がありません。左右に振られるところなのでターサーで良かったと思います。ここまできたんだから、なんとしてでもネットサブ3だけでも取らないといけない。長野の悔しさを忘れたのか。伝家の宝刀ともいうべき悔しさを思い出して北大のメインストリートを南下。40km目のラップはレース2番目の4:02。まだ足は残っています。ただ、もう紙コップが取れませんでした。紙コップに視線が定まらないんです。目が紙コップを追えないことに気づきますが、時すでに遅し。飲めたのかどうかすら思い出せません。スポンジがあったのかも曖昧。651位は今回の最高順位。ここで同一ペースゾーンに到達したことになります。スタートロスを取り返すのが遅すぎました。

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アゴがあがる恥ずかしいフォームで走っていたようです。前には、その後私の恩人となるオレンジ色タンクトップのランナー。しばらく追走していたのでぼんやりとした記憶にあります。

遠のく記憶〜フィニッシュ

ラン中のことはかなり明確に記憶して文章に起こすのが得意な方ですが、残念ながらここから先は記憶が曖昧です。

その後、南門から出た気はしますが、ヨドバシの隣を通った記憶も赤れんがに入った記憶もない。ただ、いつになったら大通りに向かって右折だろうとばかり考えてました。コース変更のチェックを忘れていたんです。

そして、もしかしたらまだ間に合うかもしれないというその一心で走ったように思います。

見たことのないところを曲がったような、そして、次の記憶はフィニッシュゲート。

時計の表示、3:01:??だったでしょうか、間に合わなかった、とわかったところで一瞬意識が飛んだのか、地面に転がっていました。痛みも何も覚えていません。ただ、誰かが声をかけながら起こしてくれて、再びゴールに向かったような、計測の青いシートの上で倒れそうになり、オレンジシャツのランナーさんに支えてもらっていたようなことはぼんやりと覚えています。

救護テントへ

車イスが目の前にきて、そこに倒れ込み、テントの中を通って…。気づけばベッドに寝かされていました。飲みますかと聞かれ、ストローでドリンクを飲ませてもらい、その後、これまで経験のない激しい足攣りや背中の攣りに見舞われ、周りのスタッフさん数人に助けてもらっていました。

点滴を打たれ、何度かドリンクを飲ませてもらい、そこで徐々に意識が明瞭に。フィニッシュで倒れたんだな、救護テントに運ばれたんだな。タイムは?

時計は止めていたようです。ランナーの習性ですね。見ればネット3:00:44。情けなくて、ランで初めて泣きました。ほんと迷惑なランナーです。

若くてイケメンのスタッフさんに雑談のような問診を受けました。労いながらの問診。問診の手本とでも言うんでしょうか。責められている感じのない問診でした。そのうち足攣りが治まり、足が動かせるようになると、理学療法士さんや看護師さんが来てくださりいろいろとチェック。血圧や心拍の確認の後、点滴を外してもらいました。最後はドクターチェック。医師の問診を受け、ベッドから起きることに。ポケットの中のものが出してあり、見たことのない飴もあります。どなたかがどこかでくださったんでしょうか。

シューズも脱がされていました。スタッフの皆さんの献身的な救護の姿勢は思い出すだけで恥ずかしさと嬉しさで目頭が熱くなります。本当に申し訳ないです。

シューズを履き直し立とうとしますが、うまく立てません。支えられて立ち上がり、擦るような足で少しずつテントを進みます。

そこにボランティアスタッフの方が。◯◯さんですか?と。家族の方がお探しのようです、と。ハッチさんと番長のことですね。仲間が来てくれているんですと伝えると、わざわざ呼び出してくださいました。そのスタッフの方へのお礼も言えなかったなぁ。

温かい仲間と励ましと出会いと

ハッチさんと番長の姿が見えた時、顔を見れませんでした。岡山から札幌まで来て応援していただいたのに記録が出せなかった…。そして、どうやら、フィニッシュ後、手荷物を受け取ってないから行方不明だと思って捜索願いを運営に出してくれていたようです。金栗四三さんみたいだ…。

るーさんとも合流し、心配かけたことを謝ります。みなさん褒めてくださるんですよね。優しい…。るーさんとの対決はジョッキに間に合わなかった私の敗北です。

真夏の札幌の強い日差しの下で氷で足を冷やしつつ、ミニ反省会。気分も少し回復。

そんなことをしてるとスポーツオーソリティYouTubeチャンネルでおなじみの湊さんを見かけて写真を撮ってもらい、少し元気に。このターサーもランパンもオーソリティ岡山店で買いました!って。無理やりテンション上げた感じです。いいこともあっていいよね。

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その後、五丈原でランチ。変わらない美味しさなんですが、食べるための力が出ず、えらく時間がかかるという…。

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ホテルに戻ると、なんと…。

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ハーイ!挨拶してくださったのでエリック?!と。するとワイナイナの方からグータッチ!

なんて気さくなの!ますますワイナイナのファンになりました。落ち込んだ気分も少し上向きに。

夜には後輩にも会えて、応援のお礼を伝えることができました。オリンピックプレートの場所を教わり、パチリ。

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人の繋がりって大事ですね。こんな時でも応援し、慕って、必要としてくれる人がいるのは幸せなことです。

北海道マラソン2022終了

さよなら、北海道。忘れ物は取りに来る。

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テクニカルな反省点や達成点については、改めてまとめたいと思います。

 

謝辞

今回、北海道マラソン2022のチャレンジに対してはたくさんの仲間と大会運営スタッフの皆さん、そしてランナーのお世話になりました。

練習ではteamいきもの舎のみんなに給水やエイドカーをお願いすることで、1人ではできないトレーニングができました。失敗レースとはいえ真夏の大会で自己ベストが出せたのは給水練習込みのペーランができたからです。

大会運営スタッフの皆さんにお世話になるのはどんな大会でも同じですが、今回は特に医療スタッフの皆さんに大変お世話になり、ご迷惑をおかけしました。本来、自己責任であるべきランニング中の体調不良に対し、ボランティアで献身的にサポートしてくださったスタッフの皆さんに心からのお礼を申し上げたいです。

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そして、私がフィニッシュ直前で倒れた時、私を起こし、支え、フィニッシュさせてくださり、たぶん医療スタッフに引き継いでくださった方。登録競技者として1秒でもタイムを縮めたい場面で赤の他人である私のために止まって助けるなど、普通の人間には考えられないこと。フルマラソン最終盤の体力的にも限界であろう場面で、人を助けるなんてわたしにはできません。事実、転んだランナーを見かけましたが、私はそのまま走りました。今後も他人を助けるなんてできないと思います。それにもかかわらず私を助けてくださったあの方に、いつかお礼を伝えたいです。

 

北海道マラソンは前回に続きチャレンジと失敗のレースとなりました。そこから得るものはやはり大変大きい大会でした。この反省点を次に活かし、秋のサブ3、その後の記録向上、そして、来年の北海道マラソンで真夏のサブ3を達成したいと思います。

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第75回富士登山競走〜五合目コース参戦記〜レース編

さて、続いてレース編

ついにきた富士登山競走、当日です。

レース設定

目標を「2時間切り」としました。

サブ2:20目標でしたら、キロ9分平均で2:15。

しかし2時間切りとなるとキロ8を切る必要があります。

試走の感覚から、

  • スタート〜中の茶屋をキロ5.5
  • 中の茶屋〜馬返しをキロ6.5

→ロード平均キロ6

  • トレイルをキロ13

→全体でキロ8

と、取らぬ狸の皮算用…。

トレイルはペースを計ることをしてこなかったので計算できず、これはやってみるしかありません。

 

当日の朝、マラソンルーティン

4時起床。力うどんと米粉パン、ミネラルジェルで補給。アクエリでウォーターローディング。軽い動的ストレッチと気になるアキレス腱などを軽くストレッチ。

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尾籠な話ですがトイレはとにかく念入りに…軽量化軽量化。そして、ギアチェック。

 

ギア

シューズは、NB HANZO-S

軽量、フィット感、グリップの三拍子揃った,このコースにピッタリの一足。普段、全く使わないNBですが、登りonlyの富士山専用として準備。なお、スポーツオーソリティのセール品でした…

ソックス、UNIQLOのボーダーフィンガーソックス。ロングの五本指です。五本指派なんですが、トレイルだと足の保護のためにロングにしてます。スポーツ用はショートしかないので、ロングはグリップが不十分。シューズを選びますね。

バッグはユレニクイpro。ザックは重さと放熱に難あり。ボトル持つためにユレニクイ選択。ボトルはポカリにマグオンのピングレを混ぜてます。ツーランも溶かしておけばよかった…。他には塩サプリ、メダリスト(コーヒー)、iPhone12 mini、小銭も。

下着はエアリズム、パンツはサポーターつきNIKE、シャツはUNIQLOベースのいきもの君チームTシャツ。

モンベルの手袋、ワークマンのネックゲーターも持ちます。キャップなしです。

時計はいつものエプソンのみ。

全体的に軽量トレランスタイルですね。

 

会場へ

五合目コーススタートは9時。荷物預りスタートが7時とのことなのでのんびり出たらいいんですが、マラソンサニーさん出没情報や山頂コーススタートを見たいこともあって早めに出ます。6時チェックアウト。車で臨時駐車場へ。

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まだ駐車場はスカスカでした。眼前には富士山。あの中腹あたりまで駆け上がるんですね。胸熱。

前日受付しておいたのでウォークスルー検温を通れば赤バンド=検査済み証明完了。シャトルバスに乗り込むと数分で出発。動線も完璧で完全ノーストレス。

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富士吉田市役所は山頂コース参加者でごった返していました。この雰囲気、やっぱりいい!


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有名人やら仮装ランナーやらにワクワクしつつ、山頂コースランナーの装備品をチェック。

やはり、荷物はやや多め。サポートチームがいない人は防寒着は事実上必携ですね。低体温で大変なことになるランナーもいるとか。ジェルやドリンクも多いでしょう。マイヘルメットの人もいましたね。シューズは軽量タイプもいればアルファフライなどの厚底も。馬返しまでに全力なのかな…。

五合目コースの荷物預りは7時スタートとのことでしたが、スタッフの方が駆け寄ってきて預かってくださいました。なんて気が利く運営スタッフ。

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そして、サニーさん発見!ウマ娘マチカネフクキタルだそうです…わかんないよ笑

馬耳のために重そうなヘルメットをスタートから被ってます。さすが…。

そして、整列が進むと、セレモニーです。

魂を揺さぶられるスピーチ

開会式の挨拶の類は、私は基本聴いてません。拍手が起きたらとりあえず拍手するくらい。覚えてるのはおかやまマラソンの大森市長「飲みすぎてませんかー?」程度、です。

そんな私でも、きっちり聴いてしまったスピーチ。選手宣誓をされる芹沢さんの挨拶です。

覚えている限り、まとめます。

掴み。優勝10回、そして準優勝など戦績を立て並べて笑いをとりました。ゆかいな人です。連続出場39回。コロナで足踏みして、今年、ついに40回だそうです。還暦とのことですから18歳からずっと走ってきたということ。

そして、開催への感謝。富士吉田市もあらゆるイベントが中止になり、なぜ富士登山競走だけやれるんだと賛否がある、と。そのなかで開催を決断し実行してくれた市長はじめ大会スタッフへの感謝と拍手を求めました。もちろん、大きな拍手が。参加者としても開催への感謝を伝える場がほしかったでしょうから、共感と二重の感謝が湧き上がった気がします。

続いて、厳しいことも言いたい、と。芹沢さんご自身も年齢や怪我もあって走力が落ち、4:30の制限時間との戦いになっている、と。その中で、ペースダウンした選手が後続の追い抜きを邪魔する場面がある。1秒邪魔したら後方で1分ロスになるかもしれない。ペースダウンしたら右手を上げて、後続を先に行かせよう。そうすれば、グループ全体のペースがあがり、引っ張ってもらえばその選手も楽になる。そうしてみんなで関門を突破しよう。山頂に行こう、と。この提案には話している途中から次々と拍手が起きていました。

マナーのことも触れていました。ヘルメットでの安全確保、唾を吐くことへの意見など。ユーモアを交えながら。

そして、年齢と体力、膝の怪我、40回連続出場と還暦の節目。今日で富士登山競走を引退します、と。競走は引退するが、富士登山はやめない。富士登山競走はみなさんの手で盛り上げ、続けていってほしい、と託されました。

もちろん、割れんばかりの拍手でした。

選手宣誓では力強い言葉。儀式的な挨拶ではなく、心からの宣誓をされていました。

お恥ずかしいことに私は芹沢さんをまったく知りませんでした。富士登山競走のヒーローといえば鏑木さんや五郎谷選手。何も知らずにここに来たことを恥ずかしく思います。

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しかも、芹沢さんなのに芦沢さんと読み違いしていたのも懺悔しておきます。

大会レポやツイートでも芹沢選手のスピーチについては感動したとの声がたくさん上がっていましたね。

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芹沢選手のスピーチで一層高まる熱気の中、山頂コース、スタートしていきました。

 

いざ、五合目コースの部スタートへ

山頂スタートから五合目スタートまで2時間あります。まずは…軽量化。失敬。でも、とても重要。トイレはこのタイミングだとガラガラですね。

そして、日陰でストレッチをゆっくりじっくり。日陰に入らないと消耗するくらいの日差しなんです。徐々に集まってくる五合目選手たちも同様でした。

交通規制がかかると、公道上でアップが可能に。各々、ジョグや動き作りが始まります。私は動的ストレッチから始め、足首の柔軟、ハムのストレッチ、ヒラメ筋、腓腹筋を念入りに。股関節、肩甲骨周りも。トレラン対策のストレッチから丁寧にしておきました。公道では動き作り。日陰を探して、股関節メインで実施。ジョグも2キロ程度したでしょうか。

アナウンスがあり、計測は全てネットタイムとのこと。そうなると、無理に前列に並ぶ必要はありません。私は最後尾ブロック。ならばいっそ最後尾からスタートしてしまえと割り切ります。ただ「馬返し」=トレイル入り口から先は狭く追い越しが難しい。なので、そこまでに可能な限り前に出る必要はあります。そうしないと速い流れに乗れない。それでも、最後尾から落ち着いてスタートする方を選択。整列せずにギリギリまで日陰で動き作りをします。

そのうちに選手の整列が進み、セレモニーが始まりました。市長挨拶だったかで「富士吉田市は避暑地なんですが、今年はこんなに暑くてすみません…」「全国各地、46都道府県から参加を賜り…佐賀県だけ参加者がいません。みなさんのお知り合いに佐賀県の方がいたらぜひお声がけを」そんなユーモア溢れる挨拶で和み、リラックスできました。

そして、ついに私も整列。名物エイエイオーをエアで行い、気合を入れます。天気予報では27度。あるYouTubeの動画ではこの日、スタート時で30度を超えていたとか。とにかく暑い。日差しもきつい午前9時、ついに号砲。

ほぼ最後尾から五合目、2時間切りを目指します。

 

〜浅間(せんげん)神社まで

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スタートして左折するとすぐに登りに。有名な金鳥居のある坂を走っていきます。ここはまだウォームアップですね。それでも坂なので息は上がる。斜度は4%。キロ5分を切っていたので慌てて5.5くらいに落とします。というのも、久々の沿道からの熱い応援を浴びたから。マラソン人間にとってこれほどの好物はありません。テンションダダ上がりでした。落ち着くように言い聞かせ走ります。フォームチェックを行いつつも沿道からの声援に応えます。気持ちがいいですね。炎天下の平日にもかかわらず沿道に来てくださった皆さんありがとうございます。

そうこうするうちに、左に折れます。右手に見えてくるのが3キロ地点、浅間神社です。ここまで平均キロ5.5。順調。

最初のエイドがありますが、まだまだ不要と判断してスルー。本当は取りたいんですが、コップ給水は時間かかるし不衛生。ここは一気に前へ。

浅間神社〜中の茶屋

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普段なら車もそこそこ通るであろう道。つまり舗装のしっかりした道を登っていきます。ペースダウンしているランナーを次々と抜いていく気持ちの良い区間。発汗と呼吸は追い込み時のキツさですが、レースですから耐えられます。

試走で距離感覚があるため焦らずにリズム良く刻み、広い交差点へ。ここで、撮影している応援の方を発見。YouTuber?後で知るマリーンズ&ランのマリランさんでした。応援ありがとうございます。申し訳ないですが私はプロ野球なら日ハムです笑

閑話休題。道は徐々に山へ。舗装は古くなり狭くなります。それにつれさらに呼吸はキツくなってきますが、時折沿道から声援が。その中に軽快な音楽が聴こえてきます。キツい時は音楽応援ありがたいですね。そして、見えてきた人影に見覚えが。

「…あ、あいちゃん?…あいちゃーん!」思わず声かけてました。埼玉のはるな愛という名前で活動しているラン友さんです。ランナーズにも出たことあるちょっとした有名市民ランナーさん。柴又100k以来の再会でした。私をガチのマラソンに導いてくれた方。

通過してから「げんきでるわー」と声に出すと、周りのランナーさんからも「私も元気もらっちゃいました」「うれしいですねー」と声が。そのうちのお一人はいろいろお話をしてくださったんですが、

私「そ、そう、なんです…さいたま、からきて、くださった、みたいで…」とゼーハーなのに対して

「遠くから応援って、嬉しいですよねー」

と、余裕でお話しされるんです。この坂をこのペースなのに……。

!この人に引っ張ってもらおう。

その流れのまま、コバンザメ作戦に。この方、Tシャツからトライアスリートらしく、心拍能力すごそう。すぐに引き離されかけますが、置いていかれないように徹底して追跡します。

そして、見えてきたのは中の茶屋エイド。垂れ流しになっているタンクからの水を手で受けて、足を冷やします。ノンストップで抜けて、トライアスリートさんに先行!と思いきや、あちらもノンストップで抜けていて、まだ前方に。坂はいよいよ急になっていきます。

 

中の茶屋〜馬返し

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中の茶屋エイドを過ぎると道は狭く舗装も古くなり、やや走りにくくなってきます。コース取りも少し工夫が必要に。坂もさらに斜度を増し、序盤つっこんだランナーの中には歩き出す人もチラホラ。特に今日は暑さが堪えます。

応援かスタッフか、「ここで410番くらい!」との声を聞きます。数えてるの? すごすぎですね。馬返しまでに半分より前にいたかったので、順調です。

ゼーハーが速くなり、過呼吸にならないよう深呼吸。これはずっと気をつかいました。また、疲れてくるとフォームが怪しくなるので膝の軌道と足親指の向きには要注意。腰高キープにも留意してコバンザメ継続。キツい時、引っ張ってもらえるのはホントにありがたい。道はさらに狭くなります追い越しが難しくなります。ムリな追い抜きより体力温存。ポカリを一口二口取ります。走りながら飲む練習が活きますね。

金山走の最高斜度に近い斜度、つまり10%近くになり、ランとウォークのペースが均衡するくらいまでになります。歩いた方が速くなるくらいの坂ということですね。馬返しまで歩かないぞ、というのも立派なんですが体力温存とスピードを考えるとウォークもありです。

前方を見上げるくらいになってしばらくすると、ついに馬返し。その昔、参拝客がここで馬を返却したポイントです。ほぼロードの力を出し切る勢いで来たのでもう汗だく。エイドで配布のペットボトルの水を取ることに。富士山の冷水で体を冷やし山に備える作戦。

ペットボトルをつかむや否や、エイヤッと背中にぶちまけます。

「ひゃぁあ…ぁ?」…ぬるい。冷水じゃなかった笑

これじゃ単に濡れただけ。笑いを堪えつつトレイルに入ります。ここまで1時間5分。平均キロ6。予定通りです。

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馬返し〜三合目

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トレイルに入るとみなペースダウン。フラットで走れるところ以外はほぼ歩きになります。ゼーハーで来たので、助かった…。

前のランナーが走れば走る、歩けば追随。これが基本の流れに。

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トレイルとしては登りやすいですね。土砂対策の丸太が湿ってヌルついてますが、HANZOのおかげでスリップしないし、枝や藪に苦しめられることもない。これはさすがによく整備されたトレイルです。なので、とにかく前についていくことに集中します。

しばらく登り、一合目くらいでしょうか、少し慣れて呼吸,心拍も落ち着いたところで前方に目をやり、道の左右に人が分かれた時にサッとダッシュして抜く、を繰り返します。少しでも前へ。このパターンができて、トレイルでも順位を上げていきます。順位はさほどこだわっていませんが、前の人ほどペースが速いわけで、タイムをあげるため乗るなら前の方、なんです。

二合目ですでに大山を超える標高に。息が切れる苦しいトレイルが続きますが、ついにコバンザメさせてもらっていたトライアスリートの方を抜きます。やっててよかったトレイル練習。

晴れていたはずの富士山も気づけば雲の中。気温は下がりますが、体にこもった熱は中々逃げてくれません。発汗量はかなり多く、それを自覚できるほど。楽になる区間があるかなと思っていましたが、ぜんぜん来ません。気圧は下がり、酸素も薄くなっているんでしょうか。前日ほどの頭の重さは感じませんでしたが、深呼吸を交えて、呼吸のリズムを作ります。休みたくても休めない。苦しい。そんな中で見えてきた三合目エイド。ポカリをグイッと飲み、そこに給水します。5秒ほど休憩。満タンペットボトルにして再スタートです。

三合目エイド〜五合目フィニッシュ

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三合目エイドの看板に残り2kmとありますが、公式マップでも残り2.3km。試走での感覚的にも2.5km以上はあるなと思っていたのでぬか喜びは避けられました。この辺りで時計を見ると10:28。あと30分でフィニッシュすれば2時間切り。達成が見えてきて俄然やる気が湧いてきました。

しかし、エイドをほぼスルーして、補給もしないスレスレギリギリ戦略がついに限界にきます。急登で前を抜いた瞬間、両足が一気に攣りました。前腿です。今までない攣り方でした。慌てて爪先を上げ、接地のたびにストレッチをかける登り方にします。この辺は失敗の経験がいきますね。ただ失敗なのは肝心要のツーランを持ってなかったこと。残り30分では無意味かもしれませんが…。

フラットなところですかさずマグオン入りポカリを飲みます。治れ、足!

このあたりでスタッフに「給水ないですよね?」と尋ねる方が。そう、距離は短いですが通過にかかる時間は長く苦しいゾーン。三合目〜五合目は補給に要注意。フラスクなどを持つか、三合目エイドでしっかり給水しておかないとしんどいです。

4.5合の小屋〜岩場ゾーンでさらに攣り、痛みで一歩ごとに声が出ます。あ"〜!

それでもショートカットやダッシュで前へ!何が何でも2時間は切りたいんじゃ!

時計のアベレージペースが7:50を超え、2時間タイムリミット接近を知らせます。キロ8でアウト。応援の人が「あと600m!」。ラストのややこしいトレイル&ロードゾーンへ。

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上の図はラストの道順です。緑がトレイル、青がロード。

トレイルからロードに出て大きく左カーブ、

再度トレイルに入って少し走り、ロードをクロスしてすぐトレイル。ここからすぐロードに出て3メートルくらいで佐藤小屋フィニッシュゲート。試走される方は、ご注意を。

最後は前のランナーを抜こうとダッシュするも一歩及ばすフィニッシュ!

時計は10:57台。もらった…。

 

フィニッシュ〜

振り返って、必ずやりたい完走儀式、コースに一礼をして、ありがとうございました!あ"〜‼︎‼︎……足が完全に攣りました。その場でフリーズ。顔面ブルースクリーン

救護班の方に支えられてフィニッシュゾーンを抜けます。大変ご迷惑をおかけしました。

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その後、無事にコバンザメさせてもらったトライアスリートさんに再会しお礼を言えました。

そして、ボランティアの皆さんから水をもらい、梅干しをもらい、電解質補給…のつもり。1キロばかし歩いてバス乗り場のある五合目タウンへ。途中、ドロップバッグを受け取り、プロテインやらアミノ酸やら摂りつつアクエリ補給。

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なお、男子は更衣室がありません。路上?でお着替えタイムのみなさん。

前日に応援してくださった方にお礼を言いたかったんですが見つけられず。そのまま帰りのバスに乗ります。富士山五合目からの景色を堪能する気分のいいバス小旅行。

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フィニッシュ後のエキスポ会場、道の駅富士吉田に着き、吉田のうどんランチ。うん、爽快!

選手には500円クーポンがあるので、それで食事したり、ビール飲んだり、お土産買ったり。イベント感たっぷりで幸せな時間でした。

そこから再度シャトルバスで選手用駐車場へ。このバス、動線がわかりやすく、スタッフはたくさん。どれも待ち時間がなく、本当に快適なんです。感謝!駐車場を出ると富士登山競走は終わりです。一抹の寂しさを感じつつも、来年、山頂コースに戻ってくるぜ、と富士山に誓います。

 

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汗を流しに近くの温泉へ。浅間神社から1キロほどのスポットです。水風呂で足を冷やし、しっかりとアイシング&マッサージ。そして温浴。ふと隣を見ると、腕に富士登山競走の赤バンド。思わず「富士登山競走、走られたんですか?」と聞いてました。白髪のベテランランナーさんです。五合目コースに出られたとのこと。

聞けば山頂コースも走られた経験があるとのことで、来年走りたいからと攻略法を聞いてみました。二時間切りできる人に教えることなんてないよ、と言われるんですが、そこをなんとかと頼んで聞いてみると、これが情報の宝庫。

まずは試走だと。試走して山頂まで行ってみる。レースと違って給水がないから持参になるが、下からでも五合目からでも山頂まで登れば課題が見つかるから、と。その課題を克服する練習をしたらいいというわけです。なるほど。

基本は階段を一段飛ばして登ることを繰り返す練習がいいのではないか、と。その方、なんと鳥取だそうで、こちら岡山だと言うと岡山には◯◯さんや◯◯さんという速い人がいるだろうと。知ってる人の名前が。なんでわかるの?

そして、大山を海から駆け上がる、大山を往復してから海から大山を駆け上がる、キタハチのトレイル、那岐から那岐駅方向の急坂を数往復する、熊山に操山はどうだ、と。出るわ出るわのトレーニングメニュー。ありがたい…。

お名前をうかがってお礼をいい、温泉を後にしました。

気になって、あとからReiさんに聞いてみたら、トレランで有名な72歳のランナーさんで、萩往還250kやUTMF2022フィニッシャーの山本和市郎さんだと…。すごいランナーさんに気安くいろいろ聞いてしまってました。ありがとうございました🙇‍♂️メニューこなして来年戻ってきます。

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ご褒美リカバリー飯は、さわやか!

静岡限定のレアハンバーグ。これは文句なしの絶品でした。唯一無二の富士山擁する静岡らしい、唯一無二のハンバーグですね。来年もこれだな!

 

勝因と反省点

僭越ながら目標達成の勝因と反省点をまとめておきます。

 

練習としては、スタート〜馬返しまでのロードを想定した坂練が奏功しました。金山走がとくに効果的だったと思います。もっと回数を増やし、定期性を持たせると来年につながると思われます。

トレイルの登りに対応した練習は不足気味。階段練習などで鍛えるとともに直前にガチを入れるガチユル的トレーニングができそう。またトレイルはコンディションが変わるので、いろいろな山で練習しておきたいですね。

ちなみに月間累積標高は、

5月6000m、6月7300m、7月10000mでした。言うほど登れてませんね…。

何より基本のキは走力なので、これまで以上にガチユルやキロバルなどのランや筋トレにストレッチ、メンテナンスまで丁寧に計画的に進めたいですね。

ギアとしては、シューズは大正解。グリップ、軽量、フィット感のハンゾーSはベストチョイスでした。薄底なんですが、ソール素材がしっかりしていて登りのみの富士登山競走には問題なし。カーボンプレートの反発はsscで十分カバーできる距離ですしね。

ユレニクイ&ペットボトルも、気温との兼ね合いで概ね成功でした。ポカリのボトルにマグオンを流し込んだのですが、ツーランも入れてコッテリミネラル状態にしておけばよかったかもしれません。

ジェルは摂りませんでした。マグオンを溶かしていたので一本分だけ。消費カロリーは体重55kgの私で、斜度を含めても最大で1500kcal程度でしょうから、特に追加では不要と思われます。

ネックゲーターを帽子代わりにして、途中から首に回し、土埃対策としていましたが、五合目コースでは虫も埃もなくて不要でした。山頂コースでは下りで必要なようです。曇りなら帽子もない方が軽くていいですね。

愛用のEPSON Watch。無難に役立っています。表示設定をいじって単位時間あたりの獲得標高を意識した走りを練習に取り入れることもありですね。

レース戦略。

ネットタイム&暑さのため、最後尾スタートは正解でした。ただ、ロード区間で前を抜いていかないといけないので、ロスや消耗は小さくないです。流れに乗れたのは三合目くらいから。

とくに中の茶屋以降の舗装が古い区間は足元注意なので、できれば流れに乗って走りたいところ。走力の近いグループ内で進むのが理想なので、暑くないなら、たとえネットタイムでも走力順当なブロックからスタートしたいですね。

給水が紙コップではなくマイコップだったために、ペットボトルにしたことは、長短ありました。エイドをスルーするのでタイムロスは当然最小。一気に順位を上げられましたし、三合目以降の苦しい区間で飲めたことも大きい。また、コックは途中から開けっぱなしの垂れ流しになってましたが、序盤はやはり自分で触る感じでした。大勢が素手で触るのはどう考えても不衛生…。(垂れ流しはアンチ・エコだし、水浸しで足元ドロドロ。紙コップが衛生的で実質的なエコだと思います。)

しかし、繰り返しになりますが、ポカリ+マグオン一本のみで登るのはスレスレでした。暑さもあるなかで500mLプラス追加の200mL程度ではやはり脱水や電解質不足に。足攣りになってしまったのは必然ですね。発汗を考え、エイドでの給水を増やし、塩飴などの補給を取ればよかったと思います。

終盤の登り方は、やや無謀でした。大股で一気に最短距離を攻めるのは追い抜きには有効ですが、筋力を使う諸刃の剣。足攣りが対応可能な範囲でしたからフィニッシュできましたが、一歩間違えたら制限時間オーバー。今後の課題です。

 

来年に向け、この反省点を踏まえつつ、確実に山頂コース完走のためのトレーニングを積んでいきたいと思います。

関わってくださった皆さん、ありがとうございました。

次は道マラ!

 

 

 

 

 

 

第75回富士登山競走〜五合目コース参戦記〜準備編

2020年3月、クリック合戦に勝利してから2年4ヶ月…ついに富士登山競走に出走してきました。…長かった。

 

レース紹介

言わずと知れた富士登山競走。

富士吉田市役所から山頂に駆け上がるわかりやすいレースです。

人気が出てからは

「五合目コースで2:20切れたら翌年の山頂コース挑戦権あげます」ルールになり、クリック合戦含めて簡単には山頂に行けないレアレースになりました。そのため、五合目コースに出たら何が何でも2:20切りしたいわけです。

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↑は公式から作成した五合目コース分析。

簡単に言うと

・ロード11キロ

・トレイル4キロ

・全部登り

です。平均キロ9分で2:15。そんなレースです。

 

練習

走力的にはサブ4とか3:45切り相当など言われる五合目コースサブ2:20ですが、確実に突破するため、それなりに練習を積んできました。

大きく分けて2系統

・ロード坂ペーラン

・ミドルトレイル

ですね。

 

坂ペーランは、以前は児島湾大橋だったんですが、あまりにユルく短いため、金山メインに。南区は干拓地で激フラット。クラブハウスのある赤磐や岡山市中区・北区に練習の中心を移してきたんですね。

 

金山走は牧石小〜招き猫までの3.2キロか、

牧石〜峠までの6.2キロのどちらかですね。

斜度が浅間神社〜馬返しまでのロードに近く、距離もあるのでピッタリ。

いきもの舎前の「いきもの坂」は距離こそ500メートルですが序盤の斜度に近いので繰り返しダッシュ練。東山もいろいろ利用。

また、気分転換に本宮高倉山やぶどうの里コースなども走り「一定ペースで止まらず登り切る」練習をしてきました。

 

ミドルトレイルは「疲れた足でしっかり登る」筋力と気力を養うため。

富士登山競走、トレイルは短いですが、ロードで疲れてゼーハーで入るので、ミドルトレイルでその状態をイメージ。

続けてきたRezzoの週一トレラン練習に加え、那岐ピークス向け練習、その後の毎週連続ピークスでしっかり足を作った…つもり。

仕上げに、金山連続3登、萩往還板堂峠での追い込みと1人龍ノ口登山競走。ロードダッシュからのトレイル早歩きに対応する体になった、かな?

「こんな暑い中で走る必要ないだろ、北海道マラソンの練習になるからいいか」なんて思ってましたが、結果的に暑熱順化は奏功することになりました。

空気の薄さは対応が難しく、とりあえず2日おきのタバタ式トレーニングを継続しました。21秒9セットに負荷を上げ、最大酸素摂取量を伸ばしたつもりです。

唯一無二のコースを誇る大会だけに何が最適解かわからず、その中でできるだけのことはやった。そんな感じです。

 

いざ、富士山へ

前泊は決めていましたが、可能な限り早く富士吉田入りし高地慣れすることに。天気予報は曇り時々雨。気温よりも大雨が心配でしたね。

幸いなことに時間が取れたので、木曜早朝には富士吉田に着くことができました。晴れてる!

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道の駅に立ち寄ります。ここ、フィニッシュ後のエキスポ?会場。大会本部でもあり、荷物受け取りのホールなんです。参加者はクーポンで500円まで買い物もできちゃう。

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朝から五合目にバスで向かい山頂を試走することも考えましたが、WATARUさんブログでダウンジャケットなのを見て防寒具が弱すぎると判断。諦めてコース下見に。

下見…のつもりが完全試走

本番ではコース3キロ地点の浅間神社に。ここから日陰ゾーンになるポイントです。

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涼しいですね〜7:45スタートしたんですが、驚くほど爽やか。スイスイ走れます。

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第一給水ポイント。こんなに涼しかったら給水いらないんじゃ?というほど涼しい。

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たまに日も当たりますが、基本木陰ゾーンですね。

こんな爽やかな空気の中で走るのは久しぶり。坂もまだ緩いし、刺激入れを兼ねてもう少し走ります。

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少し大きい交差点。

マリランさんのYouTube映像のポイントですね。

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なかなか長い坂ですが、気持ち良すぎてどんどん進んでしまいます。

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気づけば中の茶屋エイドのポイント。コースはどれだろうと調べていると後ろから女性ランナーが。試走でしょうか。とりあえず着いていくことに。あ、他にも降りてくるランナーさんや散歩の方もいます。

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中の茶屋を過ぎると勾配も急に。なかなかハードですが走れます。前のランナーをペーサーにして、気持ちよく飛ばします。舗装がかなり崩れているので、足元は注意。コース取りも考えながら走る必要あり。

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馬返し手前で先行ランナーを交わして前へ。そのまま馬返し着。馬返しエイドから、トレイルです。

ここで思ったこと。「金山走2登の方がキツい。」気温が違いますけどね。

金山は九十九折ポイントやたまごファームからの左カーブなど斜度が一部突出して高い箇所がありますが、ここにはそれがないです。


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鳥居をくぐったり、他の下見の人たちに挨拶したり。楽しく富士山満喫。


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流れてくる土砂を食い止める石のプールがあります。映像では見ていましたが実物は初めて。左右に分かれて進みます。埋まってるところはそのまま進めます。これポイント。

二合目でヤマレコ起動。標高はすでに大山を超えてます。

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滑りやすい岩場。ここで思ったこと。「萩往還じゃん」

そして、頭が重く感じられてきます。気圧の低さでしょうか。

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そんなこんなで登っているとあっという間に五合目到着。これ、楽しい!

感じる歓迎ムード

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五合目は観光地ですね。登山客が大勢。ガイドの方にバス乗り場を聞くと「明日走られるんですか?」「どちらのコース?」

五合目に出ることを伝えると、山頂コース出られるようにがんばって!とみなさんで応援してくださいました。うれしい!

バスまでの時間、お土産屋さんを冷やかします。2200メートルの空気にも慣れたい。

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見つけた富士山メロンパンでカーボローディング。

そして、バスに乗ろうとするとバス案内の方からも、もしかして明日出るんですか?と。今日は他にもランナーが来ているそうで、ここでもまた応援されてしまいました。テンション爆上がりです。みなさん、富士登山競走に出る選手へのリスペクトを持っている感じなんですよね。身が引き締まります。

なお下山バスは富士山駅まで1570円…。

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富士山駅からまたコースにでます。沿道には青い「富士登山競走」の幟が。これ町中に立てられてます。

ここからまたラン再開し、車に戻りました。これで、ほぼ本番と同じコースを同じ距離走って確認したことに。時計止めてますが、荷物を背負って2:20くらいで13キロほど行けたので自信がつきました。

ファミマでガリガリくんを二つ買い、足をアイシング。それから、いざ前日受付へ。

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写真では分かりにくいですが、ドライブスルー方式なんですね。場所は市のワクチン接種会場をそのまま利用。体調チェックシートと、「免許証とワクチン接種シールを撮影した画面」を提示して、青いバンドを受け取ります。おばちゃんたちが満面の笑顔で、明日はがんばって!と送り出してくれました!

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これで完了。あとは当日の検温だけ。

街中で見かけた吉田のうどんが気になり、カーボローディングはコレに決めます。オススメをTwitterでたずねましたが、教えていただいたところが軒並み定休日…。

とりあえずドリンクなど購入し、ゲストハウスへ。

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二階建て、5部屋のゲストハウス。外観も廊下もぼろぼろなんですが

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中はめちゃくちゃきれい!

外国人を呼びたくて始めたそうで、畳、ふとん、和風ランプなどの要点は押さえつつ、風呂はシャワーのみ、テレビなし、出入りは暗証番号で自由など割り切ったシステムのゲストハウスでした。

おじさん1人でやってるらしく、料金先払いで早朝だと勝手にチェックアウトしてね、という素敵な仕組み。もちろん富士登山競走はよくご存知で、10時前に先頭フィニッシュの花火が上がるんだとか天気予報は当てにならないよとか教えてくださいました。そしてもちろん応援も。

吉田のうどんは、昼限定が多くて夕方以降はほぼやってないんです。仕方なくGoogleマップで検索。こんなときにshibaki王子がいてくれたら…。

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どうにか見つけた吉田のうどんの店。店に見えない…。とりあえず入ったらお姉様たち4、5人がビールとツマミで歓談。「ごめんなさい、女子会中で笑。どーぞどーぞ」という常連のためのお店。

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肉玉うどん、いただきました。

ほんとに手打ちでした。

おもしろかったです。

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宿に帰り、さらにカーボ。

最強どん兵衛アゲ抜き、米粉パンなど。

今回は試走でがんばりすぎたので、しっかりプロテインも摂るという…仕方ない。

また鉄サプリ、ミネラルジェル補給。発汗と高度に備えます。効くかどうかわかりませんが、何でもやっておく!

アドバイスと目標設定

夜、応援LINEをたくさんいただきました。

るーさんからは、「絶対突破できるから、落ち着いて入るように」とのアドバイス。「絶対突破できるから」…。いい助言でした。浮き足だった感覚や焦りが消えましたね。平常心を心がけよう、周りを見る冷静さを持とうと決意。

Reiさんからは「目標タイムは?」

当然2:20だったんですが、2時間切りを宣言します。明日は出し切ってみる、と。

お二人からのアドバイス、真逆に見えて実は同じ方向。それは、あくまで自分との戦いだということ。そこに目を向けることができました。周りの走りに惑わされず、自分のレースをします。仲間ってほんとありがたい。

外は大雨になっていました。トレイルはぬかるむんだろうか?もしや雨のレース?そんなことを考えつつ、21:30過ぎに就寝。

 

レース編に続きます。

第二回萩往還マラニック応援ラン

6月に入り、Rezzoでは毎週末ロングトレイルを実施し、また、番長に頼んで早朝ラン慣らしをやるなど、謎に高負荷トレーニングをしてきました。もちろん私の富士登山競走&北海道マラソンのトレーニングでもあったんですが…

Rei萩往還リベンジ、です。

今年は無理なく66kの部にエントリーしたReiさん。しかし、累積標高は2000を超えるタフコース。距離と標高で言うと、岡山駅から備中高梁を往復する感じですね。負荷はどう考えてもフラット100kを超えています。

去年は77kまで行ったわけですが高低差からいうと厳しい66k。油断できません。

 

さて、レース前日の土曜日、私は仕事を終えてすぐに山口にダッシュ(車で)。4時前に現地入りしました。すでに100kmの部はスタートしており、車内から小声で声援。

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写真は車載のドラレコiPhoneから。画質が悪いのはご容赦を。

今回は

・車で先回りしつつ車内から声援を送るワープ応援

・選手と逆走しつつ適当なところで引き返す逆走応援ラン

の繰り返しでお届けします。

 

第一ワープ 湯田〜一ノ坂ダム

スタート地点は湯田自動車学校。

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350人くらいかな?Reiさんとも合流します。

萩往還マラニック、セレモニー的なものは何にもありません。時間になると陣太鼓と共にウェーブスタートが始まるんですね。これ、好きです。いざ、討ち入り!(それ違う)

 

今回はスタート地点応援はせず、最初から天花(てんげ)に近いダム湖に先回りして逆走することに。


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わかりにくいですが、ウェーブスタートなのでランナーグループがいくつかできています。街を抜け、北に折れて萩に向かう山ゾーンへ。金山よりキツい感じの坂が出迎えてくれます。

 

第1応援ゾーン 一ノ坂ダム〜天花

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今年もホイミンで、応援です。

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怪しさ満点。

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こんなところに車を停め、ランで逆走しつつ、みなさんに声かけします。

車で移動したのに、開始直後に先頭ランナーが到着。めちゃ速い…。その後、ちらほらとランナーが。どんどん下っていき、登りと格闘するランナーと初めのご挨拶。

当たり前ですが、他に応援がいないんですね。早朝だし、山道だし…。

去年はほぼ最後尾ランナーまで応援して引き返しましたが、時間も体力もきついので今回はReiさん辺りで引き返すルールにしました。

まだまだ順調そう。気温も22度くらいで涼しいです。

 

第二ワープ 一ノ坂〜板堂峠f:id:RunTazzo:20220720220412p:image

車に戻ったら、自分の補給をしつつ次のポイントに先回りです。

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車中からも応援。民家もないので遠慮なく。
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しばらくロードが続きます。
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モヤの中、天花畑が見えてきます。
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この先が萩往還道の石畳の入り口。往路では私設エイドも出ます。車は入れないので、ロードでワープ。
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途中、選手の邪魔をしてしまいました。警備員さんが選手を止めちゃうので仕方ないんですが…。選手のみなさん、ごめんなさい!

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国境の碑というところの駐車場に停めます。

 

第2応援ゾーン 板堂峠から天花

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大会コース中の最高標高地点、板堂峠です。

選手たちにとっては最大の難所かも。

先頭ランナーは相変わらず速い!

そして、5、6位のランナーから「ここまで何人きました?」と聞かれました。先頭を追っているようです。かっこいい!

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私は車で登ってるので楽チン。下りながら、また声援を送ります。すれ違うみなさんが「え?」という顔をします。さっきのやつなの?どうなの?ということでしょうか。

あるランナーさんからは「…先ほどの方ですか?」と尋ねられました笑

こんな格好で走ってるのは2人も3人もいないと思います、はい。

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今年も、前日の雨で苔むした石畳がじっとり。ヌメッて滑ります。シューズがフラットなランシューのみなさんは、工夫しないとまともに登れません。去年テンポネクストで苦しんだので今年はアカシャ。成長したもんです。

Reiさん、気合いで登っていました。さすがにペースは落ちますが、むしろ落とした方が得策な場面。メリハリきいてます。トレランシューズが大正解。スリップしやすいとバランス取るために無駄な筋力を使って想定以上に消耗しますからね。

標高にして約600メートル。板堂峠を登り返して、車へ。

 

第3ワープ 板堂〜落合

ここから、ロードの長い下りになります。下の写真は、前回も見かけた気がするカニさん。何度もお会いしました。萩往還で仮装するってなかなかのツワモノ…。

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スピードが出やすく気持ち良く走れますが、疲れた脚へのダメージも大きい、実は難しいゾーンです。上りで筋力消費し、体のブレも大きくなります。その分、足のあちこちに負荷が偏りますからね。

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少し下るとすぐにお待ちかねの夏木原エイド。
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ウルトラならではのエイドの雰囲気、いいですね。選手たちはトレイルとロードを交互に繰り返しつつ下っていきます。私は先回りして佐々並市(ささなみいち)へ。ドロップバッグのある最大のエイドポイント。
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私は道の駅にお世話になります。ほぼポプラの道の駅あさひ。開店前。
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第3応援ゾーン 佐々並〜板橋

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トイレを借りたら、即選手たちに先回り…

のはずが先頭ランナーはすでに佐々並エイドをスタート…速すぎでしょ!

佐々並エイドは休憩ポイントなので、たくさんのランナーが休んでいました。

また、ここでは、応援されてる方がお一人いました。うれしいですね〜。

そこから逆走してまた応援ラン。いよいよ3回目ともなると、ランナーのみなさんから笑いが起きます。「またおまえかよ!笑笑」

Reiさんとの合流は早くなってました。下りを利用してペースアップしたそうで、かなり抜いてきたとのこと。攻めてます。

なお、この辺りの景色、石州瓦の赤茶色の屋根が山の緑に映える素敵な街並みです。旅ラン感が溢れてますね。

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第4ワープ 佐々並〜落合

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道の駅でマロンパイとシフォンケーキを買いました。選手じゃないから補給は自給!

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選手たちはロードとトレイルを交互しつつ萩往還道を北上しています。

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ロードに出るときは石の階段を登るところなどもあり、疲れた足に堪えますね。さらにコースもわかりにくい。ロストしてる速いランナーもいました。

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去年に続き、この辺りで車を停めます。急いでブランチ。シフォンケーキをプロテインで流し込みます。そして、逆走ランへ。

 

第4応援 落合〜佐々並

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この辺りになると完全に「おなじみのホイミン」に。(ホイミンというかスライムの人…)

ホイミかけて!」の声に「ベホイミ!」で応えます。キツい時に何か楽しいイベントが起きると痛みも忘れますから、なにかそんな役割ができていたら嬉しいですね。

すれ違うみなさんが笑顔になってくれるのがとにかく楽しい!

ブランチのためにランの時間は減りましたが、ここでも数キロ応援でした。この辺りから、エアサロ(コールドスプレー)が求められ始めます。

 

第5ワープ 落合〜萩往還道の駅

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ここからランナーたちはトレイルで乳母の茶屋エイドを目掛けて最短距離を直進。対して自動車ルートは大きく山を迂回するので、乳母の茶屋エイドはスルーして一気に道の駅萩往還へ飛びます。
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途中、ロード区間のランナーを応援。
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道の駅萩往還です。なぜか選手は立ち入り禁止ルール。トイレも自販機も使ってはいけない。入り口にはスタッフが5人も配置され、徹底的に封じられています。なぜ?

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私はただのドライバーなので気にせず駐車。トイレも自販機も使います。

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幕末の志士と記念撮影もしちゃったり。

そして、ホイミンとまた逆走応援へ。

 

第5応援ゾーン 道の駅萩往還〜明木〜梅林園〜道の駅

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コース逆走を始めると乳母の茶屋エイドから来たランナーさんたちが次々と走っていきます。下りで走りやすいところですね。

「走る私設エイド」というプラカードを掲げているので、それを読んで話しかけてくれる方もたくさんいるんですが、このあたりでは「(エイドを)手に持ってわかりやすくした方がいいよ!」と強くアドバイスをくださるランナーさんが…。それもしたいんですが、コ□ナの件もあるので、なかなかこちらから補給食や給水を勧めにくいという事情も。求められた時や体調不良っぽい人以外には勧めずに走りました。

もう少し落ち着いたら、たまに見かける駅弁売りスタイルの走る私設エイドも面白いかも知れませんね。

そうこうするうちに、Reiさんと合流。様子がおかしいので聞いてみると、左膝外側に痛み。那岐ピークスの時も傷めていた腸脛靱帯をまた傷めてしまった模様。上りで使い、エイドで縮み、長い下りで走る中で骨と擦れてしまった、そんなところでしょうか。まだ30キロ程度。残り距離の方が長いポイントです。

ここから、しばらく並走になりました。

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ペースを落としつつも、どうにか折り返し地点へ。去年より短くなっています。

梅林園エイドでサッと補給を済ませると、今きた道を引き返します。あぁ…。

下った分はすべて上り。痛む足を引き摺るように進むReiさん。そこに、赤いゼッケンのランナーが!100kmの部の先頭です。速いっ!

1時間前にスタートし、フルマラソンを走った後で66kのコースに入るようなものですから、その速さたるや…。

思わず、すげー!と声が出ます。

その後も次々と赤ゼッケン。そして、なんと10人目くらいに赤ゼッケンの女子ランナーが!

しかも、なんとReiさんの知り合い。エール交換がかっこいい!

66kの先頭もお知り合いだそうで、顔の広さにビックリです。

驚きの中、速いランナーから力ももらってなんとか道の駅萩往還へ。Reiさんを見送ります。

 

第6ワープゾーン 道の駅萩往還〜落合

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復路も乳母の茶屋エイドはスルーします。
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萩往還の難しさの一つはこの狭くて交通量の多いロードのストレスかも。信号もないし、車がなかなか飛ばすんですね。

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折り返し手前辺りから、ウォーク33kmの部の人たちも増えてきます。楽しいハイキング…というよりハードなトレッキングかな。不整地に悪戦苦闘するウォーカーさんも
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去年と全く同じところに停めて、逆走応援に向かいます。

第6応援ラン 落合周辺

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すれ違うランナーたちから笑いもいただけますが、それ以上に「おつかれさまです!」「がんばって!」をいただきました。

何キロ走ってるんです?!とも。いやいや、車で先回りしてるだけなんですけどね苦笑

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釿切(ちょうのぎり)エイドを過ぎると、こんな風景。気持ちいいですよね。

前回、ランナーから「エイドまでどれくらいですか?」「コース合ってますか?」と聞かれることが多かったので、今回はヤマレコにルートを入れ、時計でも距離を意識して、アナウンスできるようにしてみました。

「あと2キロでエイドです。」「1キロちょいで峠ですよ」そんな感じです。なにせ、距離表示も何もないですからね。

これは好評だった気がしてます。またエアサロが人気でした。すみませーん!貸してください!と駆け寄ってきて声かけてもらうことも。嬉しいですねー。私設エイドを見かけたらぜひぜひ利用してあげてください。使ってもらえるとすごくうれしいです。とくにちびっ子エイドは優先で!

Reiさんはペースダウンが大きく、なかなか登場しません。しばらくして合流し、痛む膝をエアサロで冷やしますがやはり厳しいまま。痛みに耐えてのランが続きます。気温も上がり水分が必要ですが、冷たいものからの胃腸ダメージも怖い。カロリーも必要だが、揺さぶられるとますます胃腸ダメージ。難しいギリギリの判断が続きます。

第7ワープゾーン 落合〜佐々並

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落合から道の駅あさひに戻ります。

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ウォーク部門の人たちも増えていますね。長袖だと大体ウォークのみなさん。暑くないのかな…。
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美しい瓦葺きの屋根を眺めつつ
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道の駅あさひに着。補給して、萩方向へ戻ります。

第7応援ゾーン 佐々並周辺

佐々並エイドに向かうと、もはや顔馴染みのランナーから「6回目!」という声が!

…7回目です。

いえ、わざわざ私との邂逅をカウントしてくれてるっていうだけでホント嬉しいです。

すれ違うランナーたちに疲労の色がありありとみえます。日差しが出てくるようになり、気温が上がると一気にキツく。100kランナーさんが、この暑さには敵わないね、という話をしてくれました。やはり敵は気温のようです。やや脱水を感じた私もついにハイドレを解禁。半解凍のハイドレバッグを背負ってのランに。

Reiさんはまだまだ後ろだと思っていたら、意外早くに合流しました。根性すごい…。

しかし、足や胃腸のことがあるので佐々並エイドでの休憩を提案して別れます。

 

第8ワープゾーン 佐々並〜一ノ坂ダム

ここから選手はロード上りなので、一気にダム湖に戻り、前の方の選手も応援することにしました。

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日差しが強くなります。選手たちは苦しいだろうな…。

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それでも走るランナーたち。
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広い道路で一気に山口市側にワープ。
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もう選手たちは次々と山を降りきって、ラストの街中ランに向かっていました。
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第8応援ゾーン 一ノ坂ダム〜板堂峠

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Reiさんに聞いていた、違反にならない路駐ポイント?に停めます。地元の人が車を停めて釣りに興じてたりするのが見えました。なるほど。よく覚えてたな…。

ホイミンと共にラン再開。するとすれ違うランナーから

「応援ありがとうございました!」

「今日は長時間ありがとう!」

そんな声が飛んできました。感動…。

応援ランしてよかった…涙。

邪魔くさいかもと思っていたのに、そんなふうに感じてもらえてたなんて。

モチベアップして、逆走の天花畑〜板堂峠へダッシュします。

ウォークの方から「おかわりですか?!」と、いえ、応援です。そんなタフなランナーいない…いや関さんあたりならやりそうだな…。

そんなことを思いつつ、板堂峠へ登ります。

石畳は滑るし激坂。必死でラン&ウォーク。

これは富士登山競走の練習にぴったりです。吸着するほどのグリップを誇るアカシャが本領発揮。

降るランナーに声をかけつつ登ると「上に足攣ってる人いるから!」と救援要請。ダッシュします。残念ながら?その方はわかりませんでしたが、救援部隊と思っていただけたことも嬉しいポイントでした。

板堂峠を越え、夏木原エイドまで降った先でReiさんと合流。佐々並でしっかり休憩し再スタートしたそう。佐々並でのリタイアも頭をよぎったそうですが、ツイートにたくさんの応援メッセージが書きこまれていて、思い直したとのこと。「マラソンには応援が必要だろ!」

それでもさすがに長いロードは堪えたらしくペースはかなりダウン。

去年は車で回収された地点を足で迎えます。ここを登り切ればあとは降りのみ。降りが痛むのでうれしくもないでしょうが、スタミナは節約できます。

足を曲げられなくなり、アンバランスなフォームで板堂を降ると、どうにか天花へ。いよいよ晴れてきました。暑さにやられます。

ウォーク部門の人数がおしゃべりしながらロスト。Reiさんが声をかけますが、話しに夢中なのかそのまま消えていきました。あぁ…。

瑠璃光寺へ右折するというポイントだけ伝えて私は車へ。

 

第9ワープゾーン 一ノ坂〜湯田温泉

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車でスタート&フィニッシュ地点、湯田自動車学校まで戻ります。
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もはや完全に晴れ。ギラギラの日差しです。
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Reiさんも無理せず進んでいる様子。
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山を降ると街中5キロランで締めくくりです。
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湯田温泉到着。フィニッシュ地点の向かいにある温泉に駐車。

第9応援ゾーン 湯田温泉

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晴れてしまった山口市内を走って応援します。

おかえりなさい!おつかれさまでした!

ランナーたちは笑顔でした。素敵ですね〜

とくに100kmランナーたちはここまで来てもかなりのペースで走っていました。さすがとしか言いようがないです。なんたるスタミナ。

私の走行距離がフルを超えるくらいのところでReiさん合流。並走します。暑くて、長いラストラン。そして、

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湯田自動車学校!

 

栄光のゴールテープです。

…フィニッシュ写真は…スタッフが多くて陰になって撮れなかったんです、すみません…。

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痛みに耐えてのフィニッシュとなりました。去年の借りはきっちり返す、そんな走りでした。

私も翌日に結構な筋肉痛が…。選手たちに比べると46kしか走ってないんですが、板堂峠2回はさすがにダメージ大。もちろん富士登山競走と北海道マラソンのいい練習になりました。

大会を開催された関係者のみなさん、選手のみなさん、ボランティアのみなさん、お騒がせしましたが、萩往還マラニック、外野からとても楽しめました。いいトレーニングにもリフレッシュにもなりました。ありがとうございました。

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萩往還マラニックは、マラニックとは名ばかりのハードでタフなコースで、高低差、路面、気温の高さやエイドの少なさ、関門時間の短さなど克服すべき課題山積の難関レースです。しかし、その分達成感は大きいと思いますし、何より往復コースで選手同士がエール交換し励まし合い、いわば仲間になってゴールを目指す、アスリートの一体感を楽しめる好レースでもあると感じました。しかも移り変わる景色と歴史ある街道がなんともロマンをかき立てますね。

Reiさんからは、100と66とでフィニッシュ時刻を競う直接対決を申し込まれましたので、富士登山競走の日程次第にはなりますが近年中にレース本線への出走を考えてみたいと思います。

柴又で叶わなかった直接対決は萩往還で!

 

さぁ、次は富士山登るぞ!

 

那岐ピークス2022 ミドルコース

※今回は、おふざけと大会批判を含みます。苦手な人は読まないでね。

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去年からの中止持ち越しになっていた那岐ピークスに参加しました。柴又100kから中2週なのは仕方ない仕方ない…足上がらないよ…

 

さらに言えば、タイム狙いでも順位狙いでもなく、その上かれこれ3回も試走してコースは叩き込んであるので、なんともざっくり&雑な準備で臨みました。いつもの練習トレラン気分。あ、なめてるわけではないですよ。いつもトレランは準備しっかりしてますからね〜

 

ただ装備品チェックがあるので、忘れ物だけは注意。高級レインジャケットや高級ヘッデンも(笑)ハイドレは缶ダカラ+蜂蜜のスペドリを冷凍。水分とカロリーをハイドレでまかないます。カロリー消費がデカいトレランですからジェルも数個をポッケに。

4:30にるーさんと合流し、Reiさんをピックアップして那岐へ。6:20には着いたかな。

 

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ウルトラダメージのtazzoと病み上がりReiは完走目標。るーさんには年代別一位で景品の奈義ビーフを狙ってもらいます。ビーフなかったら置いて帰るという容赦ない2人。

ルイーダ監督から奈義町に美味しいバーガー屋があると聞いていたので、完走したら奈義ビーフバーガー食べるぞ!と盛り上がります。

 

ここで背中に冷たい水滴が。雨?いいえ、ハイドレ水漏れです。蜂蜜入りスポドリが継ぎ目から漏れてます。慌ててホースを繋ぎ直す…。まだワンシーズンしか使ってないのにもうリークするの?ちょっと早くないですか、mont-bellさん…。あ、勘違いしないでください、大好きですから、mont-bell。カブトムシが集るんじゃないかとwktkしながら整列…。

 

参加者は500名ちょっと。和気あいあいのスタート。ロードが3キロほどあって、バラけたところで山に入るわけですが、これがなかなかの坂。体が重くて動かない…。

理由は…ウルトラダメージに加えてワク○チンを木曜に打ったせいで高熱にやられたのと(写真参照)、ほんのり残る腕の痛みで腕が振りにくいことなのかな。腕は下りでのバランス取りに影響しましたね。これはほんとに。

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富士登山競走がワク○チン3回打てっていうから仕方なく打ったんです…。

 

徐々にるーさんの背中が遠のきます。Reiさんは病み上がりで無理なく完走を狙うということで、makiさんなんかも含めてのんびり集団で走行。結果的に、この超抑え気味の前半が、後半に足も胃腸も残す結果に。

 

天気は曇り。景色は見えません。そうなると楽しみはエイド!食べ物の方はおにぎりがメインで和菓子やらゼリーやら。ブッセ一択じゃない!

蛇淵エイドで、UTMFフィニッシャーのFさんに(名前も顔も出していいそうだけど一応いつも伏せてます)写真撮って貰いました。MAKIさんとおにぎり!

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おにぎり食べてコーラ飲んで、エイド満喫。タイムに追われてないって、あー幸せ。

MAKIさんのご主人には数ヶ所で応援していただきました。ありがとうございました。

 

蛇淵(じゃぶち)〜声ヶ乢(こえがたわ)がミドルコースのメインディッシュ。晴れてたら稜線を気持ちよく駆け抜けるんですが曇ってて残念な景色。たまに見える奈義〜津山の遠影を楽しみます。

 

それにしても脚が重い。柴又の後、1週間内臓ダメージが続き、ろくに栄養が吸収できなかったことが響く結果に。

 

先週は、えびすだいこくに応援ツアーでした。しかし脚があまりに重く、ほぼ歩きのジョグで回るハメに。エールを交換しつつ刺激をもらったWATARUさんに少しでもお礼を、と思ってたのに脚が動かねーと情けなくなったんでした。

 

それでも彼の熱い走りに触発され、今日ここに来たんじゃないか…うん。でも、脚は上がらないよ…。股関節の痛みに耐えつつ滝山を越え、広戸仙へ。

 

そんな時、Reiさんが突然歓喜の声をあげます。なにかと思えば…アトムさん登場!いきもの舎以来の再会です!

先週、えびだいをソロで完走したばっかりなのに那岐ピークス…真・変態ランナー認定。

WATARUさんから、私とReiさんによろしく伝えてくれと頼まれたそうで、そのメッセージ、バッチリ受けとりました!なんて熱いバトン!

柴又からエールのリレーがここまで続いていたとは。感涙。

 

声ヶ乢エイドで和菓子とビスコをサクッと補給したら、本大会のラスボス級山形仙へ。急登が立ちはだかります。疲れた足には堪えますし、呼吸も乱れるほどの難関。

 

そこでReiさん、前に出ます。WATARUさんとアトムさんの心意気に応えるということは、いい走りをすることと見出したり。そんな感じでしょうか。数分で視界から消えます。追えません。

 

負けじとムチ打って走ってたら、崩れた階段か何かに足を取られ脚がもつれてしまう。と、ともに左のふくらはぎが攣ります。もんどり打ってコース上でダウン。声かけてくださった方々、ありがとうございます。

 

脚がもう限界…。これ以上がんばると故障になりかねない。シーズンターゲットは富士登山競走予選クリア&フルサブ3ですから、ここは手を抜きます。

 

「下りは歩くトレランの会」結成&会長就任!

 

三木防災マラソンで魅せた超高速ウォーキングで滝尾へ下ります。年代別3位の歩きは伊達じゃないぜ()

 

脚が少々攣ってても、動きながら治していけるものは治していけるようになったのは成長なのか老化なのか。どうにかこうにか山を出ます。

 

ここからロード7km。待ってました。水を得た魚。舗装路を得たジジイ、走ります。気分はあの日のディープインパクト(失敬)この日の最速ラップ4:48でぶっ飛ばし、前を追います。

 

そして、残り3kmくらいでしょうか、Reiさんの背中を捉え、一気に抜き去ります。

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山とは違うのだよ、山とは!

あとは、るーさん。待てぇー!!

 

あれ、ぜんぜん追いつかないぞ…と言ってる間に勝北スポーツ公園が。…フィニッシュ。るーさん、着替え終わってのんびり待ってくださってました。40分くらい前にフィニッシュしていたようです。完敗。

 

そして残念なお知らせ。iPhoneがゴーストタッチでパスワード誤入力10連チャンしたらしく、完全ロックアウトになってました。Apple様の鉄壁ガードでもう内部のデータは取り出せません。うん、それが気に入って使ってるんだもんね。まぁあとは帰るだけだし、家でiTunesから復旧しよう。

 

仕方ないので、とりあえず喉の渇きを…ん、どこかに水、ないかな…。…ない。

 

では、吉野家コピペ風に、大会に文句言いたいと思います。わかる人だけ笑ってください。

 

「そんなことより、>>1よ、聞いてくれよ。ブログのテーマとあんま、関係ないけどさ。那岐ピークス出たんですよ、那岐ピークス。ミドル終えてフィニッシュしたら、どこにも給水がないんです。スタッフに聞いてみたらフィニッシュ地点に給水はないって、自販機あるから買ってくれと言うんですね。もうね、おまえら、アホかとバカかと。スタート地点で荷物預かりの時、貴重品を入れるなと言ったのはおまえらじゃないのかと。財布は車の中だよ…。このすっとこどっこい。

ランナーってのは、きっちり水分を持参しつつもフィニッシュ時にほぼ使い果たして限界まで追い込む、これ最強。フィニッシュ時に1Lのハイドレ持ってたりしないよ。今日は曇ってるからいいけど、先週みたいな炎天下だったら熱中症で殺伐としてるぞ。シャトルバス乗り場まで500メートル歩かされ1時間待ちとか晴れてたら死人が出るぞ。安全対策は過剰なほどが最低ライン。おまえらはその辺の道でハイク大会でも開催してなさいってこった。」

 

ええ、そういうことなんです。トイレの水でも飲んでなさいってことみたい。安全のため、安全のため、と高額の装備を買わせたり、ビーコンレンタルさせたりするわりに、肝心要の水がない。

直近の柴又ではフィニッシュラインのすぐ目の前にブースがあって、スタッフがかけより強制的にアミノ酸スポドリを取らされました。もちろん飲み放題。

3月開催のとくしまマラソンはボディメンテ飲み放題でペットもプレゼント。極寒のさいたま国際ですら、いくらでもアクエリどうぞ、と。道マラに至っては真夏だけあって霧シャワーと氷まで準備。

フィニッシュ後も発汗は続くから体調悪化する人、リバースする人たくさんいますよね。ランナーは強いから結構我慢できる。その状態で炎天下のバス待ちさせるのは危険。山の中ばかりに目が向いて、その辺りの対策がおろそかだと思いました。

 

なぜ強い口調で文句言うかと言えば、大会をいい形で続けていってほしいからです。このご時世、なんかあったらよそ者から袋叩き。最悪、大会消滅になりかねない。那岐山系の素晴らしい景色と街を堪能できる大会、ランを知らない人に叩かれてほしくないです。何のために去年は中止したんだよ。

 

それ以外の運営は完璧だったと思います。熱中症対策がしっかりしていれば、まぁバス待ちも耐えます。あ、勘違いしないでください、那岐ピークス、大好きですから。

 

さて、るーさんと3人仲良く車に戻りまして、楽しいディナータイム。ルイーダ監督から聞いていた那岐のバーガーを食べにGoogleマップ頼って移動。3分で到着。

…「要予約」とのこと。がっかり。しかも、ルイーダ監督推奨のお店は実は別だったというオチ。で、次の店。

 

有名なピザ屋さんへ。

…「4時閉店」とのこと。がっかり。で、次の店。もう期待できません。せっかくランナーが、たくさんきてるのにお店やらないの?財布の紐が緩んでるランナーだらけだよー。

 

こんな時、頼りになるのは我らがリーダーshibaki王子。めしどこかたのむ。

Ping値3msほどでリーダーから返答。「まつぼっくり」に向かいます。さすが胃袋帝王。

「山の方なので気をつけて行ってください」と言われたので、心してかかります。山とか入ったことないし。

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さて、カーナビに従い3キロほどで左折させられると、道はロードからトレイルへ。おぉ、本格的。こんな山奥にある隠れ家的レストランなのね。

しかし、どんどん道は悪路に。腹を打ち始めたので車を止めてるーさんが偵察に。引き返した方がいいとのことで、途中の草原を使ってUターン……ガタン、ズリズリ…ん?!

 

脱輪しとる…。

なんとシダに隠れてたミゾにハマってました。トレランはできても、車のトレイルはダメでしたね、とるーさん…。

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しばらく格闘しましたが雨も降り出し万事休す。生まれて初めてJAFを呼ぶことに。入ってて良かった日本自動車連盟

 

危うかったのはiPhone。ええ、使えないんです。セキュリティロックアウトで。Reiさんに電話借りたから良かったけど、1人でなにかトラブってたらかけられるのは警察とかのみ。なんでゴーストタッチか犯罪者のハッキングかAIで判別してくれないんだよ、Apple!セキュリティ高めりゃいいってもんじゃないだろ〜。あ、勘違いしないでください、大好きですから、AppleBondi iMac買った時からのApple Userでございます。

 

閑話休題。30分も待たず、こんな山奥にウインチ付きの軽が登場。車からJAF隊員が降りてきます。なんていうか、見事なマッチョ兄貴。さわやかな笑顔と共に引き上げの準備&指示。反対側の杉の木にベルトかけて角度を作り、電動ウインチで真っ直ぐ引いてくれます。言われた通りにしていると、ものの数分でミゾから脱し、Uターン。助かった…。

 

いやはや、JAFメイトに書いてる自画自賛っぽいJAF体験談、あれでした。JAF隊員の兄貴に惚れそうになりました。爽やかだし、技術素晴らしいし、指示的確だし、なにより「まつぼっくりってビーフシチューが有名なお店ですよね?でも、場所は国道沿いの右側ですよ」

カーナビよりも道知ってる…。

 

って、おい、カーナビ!反対側じゃねーか!しかも、この不整地、廃道だからJAF会員無料の範囲外だって!

ホンダのロードサービスに入ってたから助かりましたが、これで請求きたらお前のとこでつけたカーナビだぞと文句言ってやる!…なんか文句多いな、今日。

勘違いしないでください、大好きですから、ホンダ。

 

shibaki王子に再度聞いたところ、河本食堂(こうもとしょくどう)を教わりまして、そこへ。

フィニッシュ地点から数分の場所ですね。

 

脱輪にビクビクしながら縦列駐車し、店内へ。

私は親子丼550円を注文。るーさんカツ丼、Reiさん、生姜焼き定食。で、しばらく待ってるときました。

 


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…で、でかい。

箸でそっとさぐると、上げ底なし。すき○家ならメガ盛りサイズです。それに味噌汁とお新香セット。「大盛りにしなくて良かった…」とるーさん。完全に同意。Reiさんは味噌汁のふたに生姜焼きを分けて我々に事前配分。肉の下のスパゲッティはまるまる一食分ありそう…。

うまい!那岐ピークスもだけど、山奥脱輪事件もあって腹ペコだったけど、それ以上に美味い!そして、減らない!

食べ終わる頃にはお腹の皮がはち切れそうになってました。あ、勘違いしないでください。大好きですから、満腹。

 

そんなわけで、てんわわんやでひっちゃかめっちゃかの那岐ピークスになりましたが、3人の珍道中になって、たいそう盛り上がりましたとさ。

 

真面目な話。

 

私個人でいうと、7月末の富士登山競走、道マラに向けて足づくりをしていく起点になりました。ロードから山という流れを確かめつつ、25kからのロードで猛チャージでフル終盤を味わえました。前モモ破壊もいいトレーニングです。

 

るーさんは、トレラン自体4回目?初トレランレースが那岐ピークスっていう益荒男でした。強すぎ…。良い子は真似しないでね。還暦手前のシュガーカッターは本物のガチアスリートです。

 

Reiさんは、えびだい応援&アトムさん再会効果でモチベーション爆上がり。とくに後半になってペースアップし、ロードでもヘタれることなくフィニッシュしたのはかなりの収穫では。今後に期待が持てますね。

 

大会は、…給水に文句言いましたが、もう一言。もっと奈義町を盛り上げる形にできないのかなというのが正直な感想です。

せっかくランナーが大勢来ており、奈義町になにか恩返ししていきたいっていう気持ちがあるんですね。でもそれを表す場所が閉店タイムだったり、そもそもなかったり。

その辺が充実するともっと楽しい大会になりそうです。

 

さぁ、次はグランドスラムの一角、富士登山競走5合目コースだ!待ってろ、富士山!