昨年は5月の柴又100k。フィニッシュ後に出会ったランナーさんから言われた「柴又でサブ10できたなら、サロマ湖ならサブ9できる」という言葉。その時はウルトラなんてもう嫌だ、と精神崩壊していたわけですが、思えば思うほど募るサブ9への憧憬。気づけばクリック合戦に参戦していました。
ホイミンと走ったえびだいから1ヶ月。サロマ湖100kmウルトラマラソン参戦記です。
練習
走行距離でいうと
1月302km
2月342km
3月356km
4月336km
5月441km(えびだい込)
6月247km(サロマ湖抜)
だいたい週80km前後で推移。
えびだい後のリカバリー、練習、テーパリングには悩みましたね。
負荷を抑えつつ距離はキープして回復に努め、遅筋で後半を支えるイメージです。えびだい後もほぼ変わらない距離で筋力を維持し、最終週で疲労抜きをしました。スピ練はほとんどせず、金山バル400m30本くらい。
また、しっかり食べて回復、ロングに耐えられるようにと考えましたが、少し不安だったのは体重増。だいたい55kgくらいが通常なので2kgほど増加。
また体脂肪率が5%超えになったこと、筋肉つきすぎかなという重さ。これがグリコーゲン量、脚の強さとしてレースにプラスになることに期待します…。
スタート地点にどう移動する?
サロマ湖ウルトラは湧別スタート。これがなかなか大変なんです。
札幌まではいいとして、札幌ー湧別間の直線距離って、岡山ー防府間とほぼ同じ。しかも、交通手段が限られる…。
女満別空港〜北見市泊〜シャトルバスで会場入りする公式ツアーもありますが、全体の旅費を抑えたい…。
さぁどうする。
特攻野郎ぺーteam結成?!
うちの元常連さんで札幌在住の子がいるんですが、その子にチラッと話したんですねサロマ出るって。そしたら今年で北海道も最後だから連れてけ、と。なんでも来年4月から内地に就職だそうで、まだ行ったことのない道内を回れたら嬉しいとのこと。それならばと飛行機が安くなるように長めの滞在にし、土曜〜月曜の3日間レンタカー借りて、その子と運転しつつスタート会場には車中泊で乗り込むことにしました。利害一致!予約やら旅程やらは丸投げです。ちなみにオンラインのリレマラに参加してくれたり、いきもの舎に何度も行ってる子で、私よりもマスターと話が弾むという…さすが旧◯理◯同士…。さらに薬剤師の卵なので医療的知識も豊富。帯同してもらえたらこんなに心強いことはない!…まさかほんとに頼ることになるとはこの時まだ知る由もなし。
2人とも「ぺー」な学校つながりなので、特攻野郎ぺーteam。Aチームのパクリです笑 あのアメリカのドラマですね。ドライブしながら各地を漫遊して悪事を懲らしめる水戸黄門みたいなやつ…懐かしい。我々は観光とグルメで道内を漫遊します笑
いきなりノリが軽くなったな…
北海道へ
金曜日、岡山から直行便で札幌へ。楽ですね。緊張からか、やや胃腸が不調…。
札幌到着。Y1000投入で胃腸を労わります。
安定の東横イン。ホテルチェックインしたら体をほぐしにジョグへ。
懐かしい場所巡りをば。
20年以上前に住んでたアパートが健在でした。隙間風が入るヤバさ満点の部屋。
サロマ湖エイドで出るリボンナポリンのラッピングバスを見つけたり、生活圏だったところをごきげんジョグ。
途中、サロマ湖Tシャツで走るランナーさんを見かけ話しかけたらやはり参加者の方。今年の天候を尋ねたら涼しそうですね〜と。うんうん、そうだよね。天気予報は曇りってなってるし。エール交換してテンション爆上げしました。会場で会えるかな。
そして、ペーteam合流。
カーボローディングはラーメン!
あっさりリクエストしたら近場の函館ラーメンのお店に連れてってくれました。炭水化物うまい!
ホテルに戻って、さぁレース準備。
ギア
シューズはhyper speed2をチョイス。過去2回ウルトラはズムフラ4でしたが今回は母が買ってくれたこともあり、軽量薄型にしてみました。hyper speed1が相性が良く、ポートタワー80kmが気持ちよく走れたイメージで選択。
ウェアは最後まで悩みましたが、最終的に「寒くはないだろう。日差しは弱いだろう」とシングレット。ビニールポンチョにレインコートで朝の冷えに備えます。
タビオ、アスフォームのマルチポケット、メガネバンド、エアリズムブリーフなどはえびだいと同一。帽子はホイミン…じゃなくてサロモンの日除け付き。
ジェルは、しんどくても美味しく食べられるアスリチューンにしました。ネット販売しかなくて大量買いするしかないのが玉に傷ですが相性はバツグン。
また陸連登録だとスペドリを置けるというテンション爆上がりレースなので、100均のはちみつケースに生徒が描いた似顔絵を貼り、アスリチューンもまとめて貼りつけました。これを3本。これ、やってみたかったんですよね!なお内容物は元実業団の方から教えていただきました。ベースは経口補水液OS-1。これも伏線になります。
その他、念の為にアミノバイタルの粉末やツーラン、塩など持ちました。
レースプラン
レースプラン策定は、ウルトラでは特にギアと表裏一体。そして今回、スペドリが使えるわけです。これにスタート時とドロップバッグを加えると、
0kmマルチポケット
30kmスペドリ
54kmドロップバッグ
65kmスペドリ
80kmスペドリ
という補充ポイントが使えるんですね。ぜいたく…。
ここでジェルを毎回補充すればポケットの中は最大2個のジェルで済むとふみました。とにかく軽量化いのち。
目標設定
ついでにここで目標の話。
以前からサロマ湖ではサブ9をやると公言していました。公言で追い込むタイプです。ただ、えびだい前の50kmサブ4や、えびだいでの前半キロ5通過など仕上がりは上々。故障なく迎えたサロマ湖なので欲が出ます。
50kmサブ4がキロ4:48。私が「自動運転」で走れる=走ってるんだが走ってないんだかわからないくらい楽に進めるツボペース=4:42というところを考え、4:45を1つの基準としました。
距離は101キロを想定。過去のフルマラソンはロス0.7%付近。それよりエイドやトイレロスが多くなるため1%ロス想定です。
101キロを4:45ペースだと…7:59:45!
なかなか素敵じゃないですか?奇跡的に調子良く、西風に乗り、日差しなく、涼しければ…と甘い期待。
現実的には5:02ペースで8:28。つまりサブ8.5。
ここで意識したのは先月の柴又で大高さんが出していた8:37:55。これを上回れます。こうなると俄然やる気が湧きますね!
もし71キロ地点まで平均4:45ペース通過できたら残り30キロは5:45でサブ8.5できる計算。地獄の70キロの壁ですが「残りは5:45でいいぞ。キロ1分落ちても達成だぞ。」と自分に囁けたら、その時の自分は走るかもしれない。
こんな取らぬ狸の皮算用をやりまして、頭の中は完全にサブ8.5モードでした。そのため、サブ9ペースは知ってはいましたがあえて正確な計画は立てずに臨んだんです。サロマサブ8.5計画。後はそれをどれだけ削れるか。もし柴又のようなノンストップ給水ができたら、万が一の大記録も夢見ました。今思えば…アホか…ですけどね苦笑
そのため、えびだいとはガラッと変えて、ジェル主体(相性のいいアスリチューンのみ)、スペドリは高カロリー、徹底した軽量化に振ったわけです。
なお、スペドリのペースは経口補水液OS-1。これが命綱になるとは…。
レース前日〜カーボローディングツアー
食べたこと意外、内容がないので読み飛ばしてください。
朝ウォーキングして軽くほぐしたのち、朝食。
東横インのビュッフェを地味に利用。これ以外にプロテインドリンク、マルチミネラルサプリ、エビオスはとってます。胃腸はかなり回復。もう大丈夫。
特攻野郎といえば車!ペーチーム後輩がサロマ湖ウルトラ優待価格より安くレンタカーを手配しといてくれました。多謝。
で、各地の悪者を懲らしめるんじゃなくて、主にカーボローディングの旅をします…
とりあえずセブンで炭水化物。見つけたのは北海道らしいイカメシおにぎり!…岡山でも売ってたという苦笑 そしてハスカップメロンパン。
モグモグしてると、日本一長い直線道路へ。
まっすぐ約30km走できます。
そして砂川スイーツロード。噂に聞くナカヤ菓子店のアップルパイ。
しつこくなくてあっさり完食。脂質が多い?気にしない気にしない…。
なんでも、プリンコンテストで全国1位になったことがあるとか。濃厚でとっても滑らかでした。糖質に加えてタンパク質も摂れていいですね。
またまたセブンおにぎり。なんとベルダレのジンギスカンおにぎり。これ美味かった!
続いて、網走方面へ。途中、セーコマでシャケと筋子のおにぎりを買って食べました。親子丼おにぎり。
能取湖を横目に、岬へ。
能取岬。オホーツク網走マラソンでおなじみの光景です。実際に行けて感激。できたらランで来たいですね。
観光を終えたら、コース下見がてら常呂〜湧別へ向かいます。
車からでもアップダウンはわかりました。最大高低差こそ40メートル程度と大きくはないんですが、緩やかで短いアップダウンは何度もやってきます。知らず知らずのうちに脚を消費するタイプのコース。特に後半は要注意ですね。
道の駅、愛ランド湧別。ネーミングはさておき、入場無料の遊園地なんですね。なんとも言えない雰囲気でした。車中泊にはいいポイントかも。スタート地点まで15分くらいです。なおレースではこの施設の裏側を走ります。
そして、サロマ湖ウルトラマラソンの看板をたどりつつ、到着しました。湧別町。
すでにランナーがたくさんで、テンションあがります。ちなみに、近くに牧場がたくさんあって、あの香りが常に漂ってました。
まずは食べようと向かった食堂はすでに閉店…。ご飯が売り切れたか。
しかたなくコンビニまで歩きます。近くにセブンとセーコマあるんですね。とっても便利。
セブンにこんなコーナーが!おにぎり売り切れじゃないかと不安でしたが、たくさん仕入れていただいてました。ランナー用に大福も!思わず買っちゃいました。
そんなこんなで、夕食は塩むすび、わかめおにぎり、ネギ味噌おにぎり、大福。カーボローディングは万全でしょう。これまでになく順調にエネルギー溜め込んで前日を終えます。
冬用のジャケットに身を包み、午後9時就寝。
スタートまで
3時起床。気温11度。起床というより寒さで目が覚めた感じです。たまらずエンジンをかけて暖を取ります。上げたはずの足がバッグから落ちて、やや鬱血気味。
朝メシ。しゃけおにぎり、梅おにぎり、塩むすび、マルチビタミンミネラルサプリ、エビオス、Y1000。胃腸を労わりつつ、無理なくエネルギーを確保。発汗で失われるミネラルなどもチャージします。
お着替え。ワセリンは足指メインにたっぷり。日焼け止めも忘れません。資生堂のお世話になります。しかし、塗り損なって不足していたようですが、それは後ほど。シングレットにはカイロを貼りお腹を冷やさないように。さらにビニールポンチョの上にDAISOレインコート。体の冷えを避けることでトイレが近くなるのを避けたつもりです。使い捨てられるように軍手もはめます。寒さによるストレスはありません。この時、まさか暑さにやられることになるとは思っていませんでしたね。
スタート地点は広く、キャンプしている人もたくさん。楽しそうです。早々に荷物を預け、トイレ行列に並びました。万全です。この時点ではそう思ってましたが、預けた荷物に帽子が。某サイトの曇りの予報は見事に外れることに。
スタートゾーンを確認していると、声をかけてくださる方が。アトムさん!サロマ後で同郷のランナーに会えるとホッとしますね〜。エール交換できたのはほんと幸せ。力が湧きます。
そして、動的ストレッチをしながら待機。シューズ調整も丁寧に。場内アナウンスで天候は晴れ、最高気温26度と。ウソだろ?!半信半疑で聞き流します。実際は28度近くまで上がることになるんですけどね。
持参したアミノバイタルを飲んで最後の補給。なお、アミノバイタルは無料配布されていました。大盤振る舞いです。ありがとう、AJINOMOTO。
スタートブロックはA。ここまで恐ろしく順調に来ました。ブロックに入り、ゼッケンを見てまわります。…いた!
勝手にライバル視している大高さん発見!おかやまマラソンで声をかけていただいた以来の再会です。柴又でサブ9を上回る8:37:57を叩き出したウルトラランナー。Twitterで4:45ペースを公言している彼です。できれば追随したい。ご挨拶して、いろいろ質問。ハッキリとはおっしゃってませんでしたが、サブ8.5を狙っていることを確信します。
あっさりとしたセレモニーが終わるともうスタートが近い。いそいそとレインコート、ポンチョを脱ぎ、軍手も外します。丸めてコンパクトにし、スタッフに渡すかゴミ箱シュートの準備。そして、カウントダウン。100kmの死闘、始まります。
スタート〜10km
スタートロスは気になるほどではありません。
ゆったりと走り始めます。しかし、意外とペースが上がってきません。えびだいのダッシュと大違い。混雑しているので抜きたいですが、手にはレインコートの塊、間を縫うにはまだ早い。スタートゲートからしばらく走ってもゴミ箱もないし、回収スタッフもいない…。フルマラソンとちがう…。同じように手にレインコートの塊を持ったままのランナーも目にします。ちょっとマヌケな我ら。
スタートしてから町内一周するんですが、その間、ずっと手にレインコートの塊…でした。
大高さんから、サロマンブルーでもゆっくりな人がいるから、ペースを上げなくては、という声をかけていただきます。そして、あっという間に前方へ。追いますが、速度差が大きく追随は諦めます。
5時スタートにも関わらず、すでに明るく、感じる気温もじりじり上昇。しかし、5km給水はレインコートを捨てるだけに。それほど焦りはありません。まだまだ余裕です。ここからコースどりも気にしました。最短距離になるように先を見て走るルートを決めます。(これは奏功して、最終的に100.5kmで終えました。)
なんと、今回はスマホ持参かつ写真撮りながらランしました。えびだいは2枚くらいしか写真撮ってなくて寂しかったので、10kmに一度だけ撮影する自主ルールで走ります。途中で撮影どころではなくなりそうですが、その時はその時!
まだ6時もきてないのに、この太陽…。そして…牧場の香り。苦手な人は苦手かもしれませんね。次の給水はしっかりポカリ確保。テーブルも長く、スピード落とさずに給水できました。しかもポカリ!これは理想の給水です。
スタート混雑の1kmこそ5:08でしたが、入りの10kmは平均4:40。上々の滑り出しです。やや速いですが、走りやすい前のランナーを追いつつ、体が動くのに任せます。
20kmまで〜第一折り返し、サロマ湖へ。
やがてコースはサロマ湖西岸へ。西側の半島部分に進みますルートです。港があるんですが、早朝にも関わらず応援がたくさん。うれしいですね。
なお港特有の、網を干す香りが漂います。この先、牧場と港の香りが交互にやってくるんですね。サロマ湖ウルトラの香りって、この二つだなと思います。つまり…苦手な人は要注意。呼吸や給水が大変…かも。
さて、コースは半島へ。ウルトラとは思えないペースの先頭集団。すれ違いざまにエールを送ります。私はと言えば予定より5秒ほど速いため、ややキツさがきていたようで、ファイトの声が自分に効きます。すでに日差しにやられはじめていたか。この時はまるで気にしていません。
そして、半島の先へ。この辺りでバニーセーラー服のお兄さんの背中を借ります。すごい人気でした。うらやましいぞ、仮装ランナー。
折り返しでペースの速さを実感します。やや飛ばし過ぎか。しかし、70kmまで持ってしまえば後は粘り勝ちできると信じます。
20〜30km…目指せスペドリ
折り返すと、後続ランナーたちとすれ違えて、さらにいろんな仮装ランナーさんの姿を見られます。シャア大佐や全身トマト、志村けんソックリのバカ殿様などなど。バカ殿は声かけたらリアクションくれました!
そしてアトムさんともすれ違えました。元気もらえます。
スライドゾーンが終わると、牧場ゾーンを抜けていきます。北海道らしい景色と牧場の香り。
そして、写真からわかる通りの強い日差しに。帽子のない頭にストレートに日射を受けます。頭皮が灼ける…。ただ、レースの高揚感と内地の暑さ慣れからか、やはりまだ意識には暑さ問題がのぼっていませんでしたね。
25までのラップ。ややつっこみましたね。このペースが維持したい。
30km。見えてきました。お待ちかねのスペシャルドリンク!人生初のスペドリ体験です!
テーブルはゼッケンごとに細かく分かれており、ドリンクも十分に広げて並べられてました。そして似顔絵次のボトルを探して…バシッとキャッチ。ペースをほとんど落とさずに掴み取れました。グビグビと飲み干してゴミ箱にズドンと投げ込みます。クーっ!これこれ、ランナーっぽい!初マラソンの時、はじめての紙コップ給水も感動しましたが、こちらも感動でした!
30〜40km 重い序盤
牧場周囲の直線、直角ゾーンからサロマ湖の湖畔に向かう10キロです。
遮るもののないまっすぐな道。北海道らしくて気分はいいですが、足が軽くなってはきません。ペースがまだ速いか。しかし、押せるだけ押す。
このしばらく前から、何度か「かわいい!すごい!」というような声援を受けていました。なんとなく気付いてはいたのですが、ポケモンのイーブイ着ぐるみを着たランナーが真後ろを走ってるんです笑 声援は全て後ろの人に向けられたもの!まぁ、私もホイミンやら牛やらで声援独り占めランやってますので気にしません笑
それにしても、パジャマになりそうな重いワンピースタイプの着ぐるみを頭まですっぽりかぶって炎天下ウルトラ。給水のたびにかぶり水をガンガンしてます。そりゃ暑いでしょうな…。
かなりの距離を引っ張った気がします。なお、なんと最終的に完敗でした。速いランナーさんに使ってもらえたのは光栄ですね。
ちょっと写真のポイントが違うかもしれませんが、サロマ湖に再び出ます。ポカリ給水をしっかり摂り、カロリーと水分を確保。まだ序盤の40なのに体は重い。このキツさの原因がわからないまま進みます。
40〜50km 消耗のサロマ湖湖畔
サロマ湖ウルトラには42.195kmの計測とフルマラソン距離の碑があるんですね。だいたい3:18くらいで通過。キロ4:41ペース。タイムとしては全く悪くありませんが、フルベストより30分下げているペースにしては体が重くキツいです。日射の浴びすぎで輻射による体温上昇、発汗、脱水が進んでいっていたんでしょう。そのことに気付けず、そのままのペースと給水量でサロマ湖湖畔をいくことに。
真綿で首を絞めるような消耗こそがウルトラだなと思いますが、まさにそんなダメージ蓄積が進みます。なんとなくわかっていたのは、このペースで71kmまで粘るのは極めて難しくなったこと。そして、そのままフィニッシュはまず不可能だということ。ペースダウンは確定だろう。あとは、どこまでどの程度まで粘れるか、そんなことを考えるようになりました。消耗の理由を考えて対処すべきでしたね。心の弱さ。
上りの途中、狭い歩道にある50kmの中間地点。ここには3:58で到着。キロ4:45。予定と寸分違わぬペース。しかし、このペースの維持は不可能という前提で、まずはエイドステーションまで走り、帽子をかぶれば多少は粘れるのではないか。そんな意識で通過します。
50〜60km 帽子とスタッフのありがたさ
サロマ湖湖畔の先の方を眺めて走ります。豆粒のような先のランナーを見て、あそこがエイドステーションかな?あそこまでがんばろう。そんな意識でした。
やっと見えてきた最大エイド。54.5kmのステーション。手前にスタッフが2人。前の方がゼッケンを読みあげ、もう片方が無線連絡、だったと思います。違ったらごめんなさい。
エイドに突入すると、スタッフ数人で鮮やかにドロップバッグが手渡されます。待ち時間ゼロ!素晴らしい連携!
すぐに帽子を被り、アスリチューンを補充。しかし、バッグに入れていたジェルを飲み忘れたままバッグをリターン。すでに気付かぬうちに判断力が鈍ってましたね。
給水へ。ここで、スタッフの方とちょっと歓談。暑さでバテバテですよ、そんな一言二言。数秒でしたが、言葉を交わすと意識がはっきりして、自分の中の力を再確認したようで、まだいけるなという感覚が得られました。ウルトラって、これだなと感じます。苦しい時に心に余裕を持たせてくれるスタッフの存在,大きい。
かぶり水をし、氷を掴んで走り出します。さぁ、どこまで回復するか。
帽子をかぶると、それまでいかに日射にやられていたかがわかりますね。熱々の脳天が帽子に守られます。日除付きだから首周りも快適。ただ日除が首周りにまとわりついて不快すぎ、帽子の中にしまい気味にしました。
日射による頭部への輻射熱ダメージこそ減りましたが、全身への日射、そしてグングンあがる気温は容赦なく、ランはキツくなる一方。スモールステップで乗り切るため、63kのスペドリを楽しみにしつつ走ります。
しかし、暑さで胃の重さと胸焼けがあり、アスリチューンを取る気力がもう湧きません。
サロマ湖対岸には竜宮街道にかかる橋が見えます。写真の中央あたりです。霞んでますが、少し盛り上がって見える部分。肉眼では明らかに橋。あそこまで行くんです。気が遠くなるほど遥か遠方ですが「見えてるところは行けるとこ」というロング走時の格言を唱えて心を守ります。児島湾よりはるかにデカい…。
やがて60kmがみえてきます。今回はえびだいでのコーラ飲み過ぎトイレ行き過ぎ問題の反省から、柴又同様30,60,90kmのみのトイレピットインを予定していたので、そこまで我慢して飛び込みました。
ちょっと濃いめのレモネード色でしたが、夏はこんなものなので特に気にも留めなかったんですね。ここまでの平均ペースは4:50まで落ちていました。
60〜70km 早い失速
キツいロードになりました。足が重いのに加えて、呼吸も苦しい。小さなアップダウンがこたえます。
今思えば、序盤に帽子なしで日射を受け通常より脱水が進んでいること、気温が想定より高く発汗量が多いこと、そのためにキツくなっていることに気づき、対処すべきでしたが、そこに頭が回っていませんでしたね。
63kmエイド。スペドリが待っています。ジェルを取るのがキツくなっていましたから、すがるような気持ちで向かいました。ここではドロップバッグと同じように、事前に無線でゼッケンナンバーが伝達され、エイドに到着するとスタッフがボトルを手渡ししてくれます。
苦しさを紛らすため、受け取ったボトルの似顔絵を顔の横に並べてスタッフに見せて「似顔絵、にてます?」と。スタッフさんたちは空気を読んで、似てる!!と爆笑してくださいました。
大会を楽しむ余裕、ともいえますがむしろ、苦しさを紛らすための会話でした。休みたかったのかな。
コースはサロマ湖の山場の一つ、通称「魔女の森」へ。ここは快適でした。木陰は涼しく風は爽やか。そして、なぜか前後にランナーがいません。…魔女に化かされてる?!
数キロで森を抜けると前方のランナーが見えます。気持ちよく走れたのは、ここまででしたね。
森を抜けると一気に暑さがきます。ますます上がる気温にどんどん失速。見えてきたエイドのかぶり水を思い切り頭からかぶりました。これが大失敗。頭の上でたまっていた塩分が溶けて一気に目に入ります。ぎゃぁあ!
目が開けられません。日除もシャツもシャカシャカで目が拭けない。薄く目を開ければなんとなく前は見えますが、痛い。これでは走れないぞ。万事休すか。
その時、沿道に並ぶ応援の皆さんがなんとタオルを差し出してくれます。ここだったか、サロマ湖名物の私設エイド、白帆!
「ありがとうございます!」思わず声が出るほどの喜び!助かった!
冷えたタオルをランナーに渡してくださってたんですね。他のランナーもキャーキャー言いながら顔拭いてました。これは本当にありがたい。
ただ一方で、ペース維持はもう厳しいなと、どこで失速かな、と悪魔の囁きが増えます。どこからか忘れましたが、左足ふくらはぎが攣り気味に。それでも70kmまでこのペースなら、まだサブ8.5は狙えます。平均キロ5で終盤の自分にバトンを渡せば、あいつはなんだかんだでそのまま走り切るんじゃないか。苦しい自分にはあと数キロで減速していいぞ、と騙しつつ、先の自分に残りの記録を託す。そんなメンタルでした。平均ペース4:58。
70〜80km 異変と判断
次のトイレは90km…のはずが強い尿意を感じます。そんなにポカリと麦茶、飲んだっけ?でもエイドのたびにポカリと麦茶を飲んでる気がする。でも…どう考えても発汗量の方が多くないか?
苦しさもあいまって、空いているトイレに飛び込みました。
尾籠な話で恐縮ですが、濃いめのレモネードが出るはずが、コーラが出ます。しかも、少ない。濃いから少しだったのか?判断ができません。とにかくトイレを飛び出します。しかし残尿感。体調の異変なのか。
サロマ湖東岸を北上する足がさらに重くなります。平均キロ4分台がナチュラルには維持できなくなり、必死で蹴らないと進まない状況。予定の71キロ目。どうにか4分台でしたが、これ以降4分台のラップはありません。
苦しさのあまり、前のランナーの背中を借ります。フォームを直すも、苦しさは変わらず。苦しい波があれば、楽な波もある。それまで耐えろ。と、走りますが、攣り気味に加えて、キツさが。さらに尿意。給水はとりますが、判断がつきません。増やすことも減らすこともせず同じような給水。
そして、またたまらずトイレに。前回にもまして濃いコーラ。しかし、ちょろっとしか出ない。これは、なんだ?
ウルトラランナーが血尿に見舞われるという話は聞いたことがありました。しかし、その原因もリスクも対処法もわからない。血尿というほど赤くもない。一体何が起きているんだ?
続いて左足腕〜肩あたりが攣り始めます。腕がふれません。肩を回して対処しますが、変な痛みが。最後まで腕の攣りには悩まされました。
給水おかわりやかぶり水でタイムロスがどんどん大きくなります。
道路の看板は、コースがワッカ原生花園に差し掛かっていることを示します。噂のファイナルステージへ。
原生花園に向かう大きな橋を超えます。今年はコース変更でこの橋からワッカに入ることになったとのこと。初参加組にはよくわかりませんが、景色は感動的です。
これまで走ってきたサロマ湖沿岸が見えます。しかし感慨に浸る余裕なんて皆無。ただ、上りの筋力は残っていたので、少し気分転換に。
ワッカ原生花園の竜宮街道は左手がサロマ湖、右手がオホーツク海の細長い半島なんですね。地図で見ると海の上を走ってるみたいに見えますが、左右が土手なので谷です。植物に明るい方はきっとすごく楽しい場所なんでしょうね。
60kmくらいで見えた橋が、芥子粒みたいなサイズで見えており、チリほどのランナーの姿がチラホラ。まさか、あそこまで行くんじゃないよね?
途中で、ものすごく力強い走りですれ違う女性ランナーが。ここをあんなにパワフルに走れるのか!?後で見ると、優勝された方でした。それに比べて自分の情けないこと。もうヨレヨレです。
さらに大高さんとすれ違います。思わず「ファイト!」と声が。ええ、自分への喝でしたね。
耐えて耐えて走っていると徐々に橋は大きくなり、橋上からついに見えた折り返し。80km地点。
しかし、橋を下るとしばらく不整地。砂利道なんです。足裏が強烈に痛い!どうした、俺のズムfl…
hyper speed2なんだった…。ここは厚底が良かったな…
しかたなく道の端っこ、草のところを選びます。走りにくい。エイドまでの少しの距離が苦行になりました。足ツボが刺激されすぎて、もう…。
80km折り返しエイド。もうフラフラです。スペドリを受け取りますが、もう会話の余裕がありません。立ち止まって飲み始めます。
目の前には80km計測マット。応援ナビには今こうしてる間も、私の灰色の点が停止中なんだろな、と。見てくれてる仲間は「あー失速したか」とガッカリだろうな…。
大急ぎでゴクゴク飲み干し、マット通過。よし。
そして…トイレに。いよいよ強い尿意。さらに濃いコーラがチョロ。ポカリも飲んだのに、なぜ?
とりあえず走り出します。
(これって、やばいやつなのか?)
不安がよぎります。道マラではフィニッシュ直前にぶっ倒れました。このまま行って大丈夫なのか?意識ははっきりしているし、まだ体は動く。道マラの時のような危険な雰囲気ではない。しかしキツさは増大中。倒れるやつなのか?
これは賢明な判断だったのか、単に心が折れたのか、わかりません。目標をサブ9に下方修正します。キロ5.5でもサブ9は十分可能。8.5を狙って倒れるより、確実なサブ9。
どちらにしても、サブ8.5を狙った戦いはここで終わります。平均ペース5:01。貯金は底をつきました。
80〜90km 燃えきらない死闘
諦めたことで、やや力が抜けます。悔しさよりもキツさが大きく、とにかく攣りの痛みに抗い前に進むだけ。給水はポカリと麦茶、かぶり水は欠かさず、氷も握る。このパターンで粘ります。サブ9は死守しなくてはサロマ湖まで来た意味がない。
狭い竜宮街道は回収バスも遅れることが公式に伝えられるようなコース。医療班は自転車で巡回してくださっています。その姿を目にして、この尿の問題を聞いてみようかと思いました。対策を教えてもらえたら、大丈夫だと言ってもらえたら、また加速できれのではないか。しかし、もしドクターストップになれば即刻リタイヤ。選手に選択権はありません。よくない判断とはわかっていましたがリタイア宣告が怖くて医療班のみなさんの前は素通りしました。
やや追い風になり楽になった気もしますが、逆にムワッとした暑さも感じる展開。ワッカに入って次々と抜かれる中で前を追えません。その人たち、50kmの部の人。でも、抜かれるのは精神的にキツイですね。
いつまで続くんだろうと気が遠くなります。素晴らしい貴重な景色なんですが、もはや単調な風景にしか感じません。
サロマ湖の東の端までいくと、過去一狭い折り返しが。これは崩落に伴う変更で仕方ないです。ここまで見てほしいという運営の配慮ですからね。
折り返して90kmを迎えます。残り距離が一桁になります。残り9.999キロだな。そんなことを淡く考えます。平均ペース5:07。ペースが7.5に落ちてもサブ9は達成。すっきりしないラストになります。
90〜100km 長い長いラスト
90km計測を踏めば、数キロで苦しかったワッカ原生花園を抜けます。相変わらずの給水とトイレ。体調チェックと、なにかこれは出しておかないとヤバいんじゃないかという思い込みでまたトイレに寄りました。コーラは変わらずコーラ。
もと来た橋を引き返すんですが、スライドなので後方のランナーたちが大量にワッカに進んでいきます。その人たち、とくに50kmの部の方たちが応援してくださるんです。嬉しかったなぁ。ほんとに元気が出たんです。
あとは常呂町のフィニッシュ地点まで走るだけ。残り距離は6キロほど。これが長い。いつもなら走った気にならないほどの距離なのに、まるで減ってくれない。周りの選手も少なく応援もほぼありませんから、ただただ走るだけ。北海道の広々とした景色を楽しもうと考えるんですが、むしろ変化がないと感じるようになってました。ペースを上げたいけど、上げた瞬間に足が攣ります。こうなると何もできません。
フィニッシュ地点が見えてきたところで別のランナーに抜かれます。まだ悔しさがあって追随。背中につきます。攣らないようにストレッチをかけながら、食らいついていると、その方が「どうぞ前に行ってください」と。もう限界で攣りそうなんだと答え、そこからしばらくおしゃべりランになりました。苦しい時にお話ししてもらえて、最後の500メートルは気分良く楽しく走れたんですね。
100km走ってグロス同タイム。通じ合うもの、仲間意識、そんな感覚が生まれやすいのもウルトラの面白さです。
フィニッシュゾーンではとてもたくさんの応援をいただきました。時刻は13:37。平均ペースばかり気にしていましたが、グロスタイムはどうやら8:37あたり。柴又での大高さんの記録とほぼ同じと気づきます。なので、ちょっとだけダッシュ。
8:37:55。ネットでは8:37:39でした。
「サブ9!」と叫びましたが、ほんとは8.5と叫びたかったのが正直な気持ちです。
見ての通り、トイレで時間ロスでかすぎ…。
猛省の医務室行き
フィニッシュすると後輩が待ち構えてくれてました。薬剤師の卵なので体調相談すると、おしっこ出んのはやべかろー、ということで医務室へテクテク歩いて行きます。道マラと違って倒れることはなかったです。
医務室でドクターに問診。脈が浅い、はい点滴!
筋肉が壊れたミオグロビン尿だろうということでコーラ色になることはよくあることらしいですが、「おしっこがでないのは危険です!」と看護師さんからも釘を刺されました。道マラに続き、医療班のお世話になってしまったことを猛省します。暑さに慣れたことと、平気であることとは別ですね。点滴後、OS-1もいただき、しばらくしておしっこが出た時は心底ホッとしました。
この日、気温は28℃くらいまで上がったとのこと。帽子なし55kmの直射日光と道マラレベルの気温の中で9時間近くキロ5付近で走っていれば、そりゃ脱水しますよね。なぜその判断ができなかったのか。情けないです。
結果的にスペドリのOS-1が命綱でした。あれがなかったら、リタイヤでしたね。
なお、サロマ湖ウルトラではフィニッシュすると1000円クーポンで屋台を満喫できます。後輩に譲って、私が点滴受けてる間に写真撮っておいてもらいました。
ホタテ三昧!初日に食べ損ねたホタテカレーも含め、次来たらタラフク食べるぞ〜
さよなら、サロマ湖
バニーちゃんランナーのお兄さんは見つけたので背中を借りたお礼を伝えました。北海道マラソンも同じスタイルで出走するそうでお会いできるといいですね!
余裕があれば他のランナーさんたちを応援し、フィニッシュを見届けたいんですが、この日の宿舎を旭川にとってもらってるので、早々にサロマの地を発ちます。それに…やはり悔しさも。不完全燃焼の感が否めず、気分も晴れませんでしたね。
汗を流しに層雲峡温泉へ。
しなび…てない小洒落た温泉街でした。硫黄の香りのする良い温泉と岩肌の覗く険しい山々の力強い景色を堪能。しかし、日焼け止めを塗り損ねた部分が真っ赤に日焼けして火傷状態。日焼け止めを塗れてるところはなんともなかったので、日焼け止めの効果の高さも実感しました。
温泉から旭川への道中、OS-1とポカリ、プロテインドリンクなど、ちびちび飲み続けてリカバリー。1ヶ月後の富士登山競走に向けて、すでにスタートです。
そして、旭川に到着。
完走の祝杯は旭川ラーメン!
胃腸ダメージがあるのでラーメンはどうかなとも思ったんですが、あっさり系なら大丈夫だろうと「すがわら」へ。塩分が全身に沁み渡るスープでした。
なお、夜までコーラ色のアレはおさまりませんでしたが、ちゃんと出たのは安心でした。
ご褒美?ツアー
もはやマラソンとは無関係ですので読み飛ばしてください…笑
翌朝、相木さんからおすすめされた「らぅめん青葉」へ。
今大会のご褒美はコレ!
開店10分前に到着するともう数人のお客さん。先代のおじいちゃんが出てきて注文を取るんですが、なぜか「どこからきたの?」と聞かれ、岡山だと答えると、伝票に書くんです。
さらに、しょうゆを頼んだら、おまえは塩にしろ、と半ば強制的にメニュー変更…笑
中に案内されると、若大将(65歳だけど)が、岡山なら山陽放送の番組に出たことあるよ、といきなりの絡み。それから大将のラーメントークを聞きつつ雑談で盛り上がるという愉快で楽しい空間を満喫できました。先代の女将さんはといえば他のお客さんに「次は味噌ラーメンを食べてね〜」と次回のオーダーを決めちゃってました。
ラーメンも濃厚ならキャラも濃厚。忘れられない旭川ラーメン体験になりました。
青い池
富良野ランチ
ラベンダー畑
ディナーはトリトン!
と、北海道を満喫させてもらいました。
夜は北大ナイトジョグで血行促進して疲労回復。後輩がジョグを習慣化したいとのことで一緒にジョグ。これ、ランナーとしては嬉しいですね!
構内にある東京オリンピックのプレートも教えてもらいました。
特攻野郎ペーチーム、これにて解散。
翌日、新千歳空港への移動中にFビレッジも見学。ここはまた立ち寄りたいポイントですね。
ご褒美たっぷりで、5日間の長期にわたるサロマ湖ウルトラは幕を閉じました。目標未達ですが、苦しいあとにご褒美を与えてないと、次の苦痛の時に脳ががんばれないので、ちゃんと苦痛に応じたご褒美は与えておくのがいいだろうという…自分の甘やかしです。
レースまとめ
えびだい100kmでの目標達成から調子良く迎えたサロマ湖ウルトラは、ほぼ完璧な準備で怖いくらい順調にスタートできました。
しかし、天候の読み間違いが帽子ドロップ問題となり強烈な直射日光ダメージ。そして気づかない給水不足。重なった体調の問題がコーラ色トラブルになって、判断を誤らせました。
天気予報を冷静に見極めていれば、帽子があれば、給水増量していれば…サブ8.5は取れたんじゃないかと自惚れています。
その一方で、走り込み不足を感じました。走行距離を確保するようにしないと、これより上は望めないなと感じます。
サロマ湖でリベンジを図るか…どうかわかりませんが、また走りたいのは事実ですね。次の目標は確実にサブ8.5です。
おわりに
いつにも増して応援のありがたさを痛感した大会でした。私にとってウルトラはほんとにメンタルですから。早朝から沿道に出て応援してくださったみなさん、人がいないような場所まできて声をかけてくださる方、苦しいところをよく知って声援をくださりありがとうございました。ランナーからの声かけもうれしく、50kmの部の方からのリスペクトに満ちた応援はむしろ頭が下がる思いでした。スタッフさんとの雑談やたわいもないやり取りがリラックスのきっかけになり、気づかないうちに固くなっていた動きをなめらかに戻すことができました。
チームのみんなにも感謝。いつも応援してもらえてることが、今日も応援してくれてるんだろうなという確信になって投げ出せなくなる好循環。ありがたいです。
会場でお会いできたアトムさん大高さん、やっぱり知った人がいると安心しますね。お話ししてくださってありがとうございました。特に大高さんには精神的にも引っ張っていただけました。
そして、旅程からホテルやレンタカーの手配、行き帰りの運転に土産物探し、果ては医療的なケアまで至れり尽せりのサポートをしてくれたペーチームの後輩。楽しかったぜ!
4ヶ月連続月末大型レースシリーズ、次は富士登山競走!市民ランナーグランドスラムをかけて挑みます。