紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

福山階段 イカレポンチへの道

「10往復したら『イカレポンチ』の称号」が与えられるという福山階段。

総社と倉敷の境にある、福山城跡に登る1234段の丸太階段です。

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ここで脚をぶっ壊して、tazzoは富士登山競走、Reiさんは萩往還100kに耐えうる脚筋力をつけるぞ、ということで果敢にして無謀なアタックをやってきました。Rezzoらしいアホなチャレンジです。

 

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スタート地点。あずまやがあり、ここにドリンクやジェル、軽食を置いて補給しつつ往復します。

目標は私が12、Reiさんは10往復。始める前はどんな負荷なのか検討がつきません。なおReiさんは2年前に8往復しているとのこと。「自分を超える」がテーマなんだとか。

 

7時スタート。まったく勝手がわからないのではじめの往復だけ一緒にあがり、コース確認。確認するまでもなく一本道の階段で、別れ道も階段を選べば山頂に着きます。15分くらいでしょうか。

道は全て丸太階段。3割くらいは朽ちていて、足場を選びます。段差も当然バラバラで慎重に進まないと踏み外す箇所も。

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山頂からの景色はなかなか素晴らしい。山頂にもあずまややベンチがあり、ここでランチを楽しむハイカーさんが大勢います。

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下ったら、ペンで「1」を手に書いてあらためてスタート。私はトレランシューズをやめて、ターサーエッジに変更。軽いシューズを選択しました。乾いているのでスリップは気にならないと判断。これは当たりでした。

ここからは各自のペースでいきます。

 

最初の200段辺りまでは傾斜が緩やかで、しかも脇のスペースがあるので、ランしやすいポイント。上りも下りも、ここをランするのが時短のコツになります。

 

あとはランせずにひたすら歩いて登ります。いかにムダなくペースを上げたまま動き続けられるかが勝負。

また下りはダメージ最小化が課題。膝がガックガクになるので要注意。筋肉を使わないようにも留意して次の一歩を選びます。

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さて、福山階段は山トレーニングの有名ポイントだけあって、同じように上り下りを繰り返している人がたくさんいます。序盤で会った3人組はすれ違うたびに「速いなぁ」「がんばるなぁ」と応援してくれました。こういうのが嬉しいですね。力が出ます。

 

3往復もするとコース全容が頭に入り、攻め方が決まってきます。200段目までのランの他にも、滑りやすいから慎重に進むところ、腕振りで一気に上るところ、小刻みなステップでダメージを減らすところなどパターンが出来上がりました。

 

しかし、同じコースの往復はメンタルにきます…。しかも、景色は「丸太階段」のみ。山頂もすぐに引き返すので楽しくありません。

すれ違いや追い抜きでは誰かとトークもできないので、とにかくつまらない…。

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そんな中、先の3人組を追い抜く時に「今日は何往復するの?」と質問が。ここで何を血迷ったか「15往復」と答えたらしいです。

 

その後、すれ違ったReiさんが「すごいなー、15もするんじゃなぁ」と。ん?なぜ15?

…なんと、すかさず3人組から聞いてる安定のRei耳。さらに3人組に「あの人はクレイジーだから」と言ったという…それはReiさんもだろ…。

 

5往復目くらいで、飽きました。

あずま屋でクリームパンなどを詰め込み、ポカリで流し込んで飛び出すんですが、飛び出す気力がどんどん萎える…。徐々に伸びる休憩時間。1往復20分だったものが22分平均くらいに。

 

それでもなんとか続けられたのは、やはり他のハイカーさんたちからの賛辞。よく回数を聞かれるので15往復すると話すと「なにかアスリートなんですね!」「えー!しんじられーん!」などなど声をかけていただく度に回復しました。ベホイミ

 

半分を過ぎたあたりで気温の上昇にやられ始めます。暑い…。ドリンクを持たずに登るので、25分くらいは無補給。暑くてフラフラです。

上りきって下り始めるとき、膝がガックガクで脚を踏み外しそうになる…。実際、何度もスリップ。

 

この辺りから、もはや修行。心を無にして、淡々と上る、下る。上りはまだ全力で上っていればいいだけですが、下りはダメージ最小化のためのルート取りと膝の使い方を考えるので疲れます。

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ちなみに、基本的にハイカーさんたちはとてもマナーがよくて気持ちよくすれ違ったり追い抜いたりなんですが、マナーの悪い人たちも。どこかのスポーツ少年団?のような20人くらいのグループは、道に広がり、道を譲らず、挨拶も「言われたから、しましたよ」のような態度。その中にある高校の陸上部Tシャツがいたのが本当に残念…。

 

13往復目で声をかけてくださった方は「7時くらいにあったんだけど、そろそろ10超えた?」と。13だと言うととても驚いてくださいました。ありがたいですね。

 

14往復を終えて、あずまやでReiさんと合流。山頂で写真撮りたいからもう1往復に誘いました。そう、今回は私が鬼軍曹だったんです笑

答え?もちろん二つ返事でオッケーでした。

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ラスト1往復はビクトリーロードならぬ、ビクトリー階段。下ってる時に「時間さえあれば20いける」と豪語していました。

 

下りきって15往復ゴール!

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イカレポンポンポンポンポンポンチ!

しかも駐車場までの歩きも気になりません。

脚が残ってるぜ!

 

いきもの舎で飲んだアイスコーヒーとカレーのうまいことうまいこと。最高のご褒美でした。

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さて、その翌日、過去最高の筋肉痛に…

前言撤回!20往復ムリ!

15でもやりすぎ…。

 

獲得標高は3680メートル。富士山と同じくらい。しかしUTMFはこれの2倍以上ですから、まだまだですね。今後もしっかり鍛えて、山力を伸ばしていこうと思います。