紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

サロマ湖100Kウルトラマラソンオンラインチャレンジ

去年はクリック合戦に敗北したサロマ湖ウルトラ。富士登山競走が中止になり負荷をかける余裕ができたので、サロマ湖ウルトラオンライン大会に急遽、突撃しました。

サロマ湖オンライン自体は知っていまして、頭の片隅にあったんです。27日限定で一気に100キロ走る部門があり、抽選でホカのシューズがあたる確率が高いことに期待してこの厳しい部門を選択しました。

27日はハッチさんと走る予定がありました。深夜ランナーワッフル番長と4時から走れば、60キロくらいを午前中に走れそう。そうなればあとは気力でフルマラソンすれば達成なので、これはチャンスだ、と。1人だと100キロはつらいので、メンバーを最大限利用するコバンザメ作戦です。ハッチさんとの30kがなかったら50kにしてたと思う…

番長もサロマ湖オンラインに参戦していることもあり快諾していただき、Reiさんも午後ランにおつきあいいただけることに。shibakiさんにもお伺いを立てましたが用事ありとのこと。夜いちに乗り込んで交渉を試みましたがどうしても無理でした。残念…。

もしshibakiさんが参加されたら、モンキー番長と忠犬ハッチ公、shibaキジを家来に桃tazzoが鬼(軍曹)を討つ「桃太郎ウルトラマラソン」になったのに…失敬。

エントリーしたのは火曜か水曜。本気の準備期間は3日での参戦になりました。

 

コースは、

番長と河川敷からの中区一周コースから

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tohoシネマズに移動し、

ハッチさんとおかやまマラソン28-36、8-25キロ地点辺りの下見コースを走り

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原尾島河川敷に移動し、

Reiさんと距離調整+いきもの舎フィニッシュコース

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を組み合わせて100kmを作ります。

私といえば蒜山大山ランの疲労が残る状態。左足首の違和感があったので外科を受診。疲労骨折ではないという診断を得て様子見。土曜日に違和感の消失を確認して出走を決断。というギリギリの判断でした。

赤穂線でのミスやポートタワーランの成功から、軽量装備で臨むことにしました。ザックなしです。ギアはウルトラマラソン請負シューズhyper speed、股擦れFREEのNIKEランパン、五本指マラソンソックス、エアリズム&さいたまTシャツ、キャップ、ユレニクイ、朝はヘッデンも装備です。時計は心拍数計測を停止。省エネに振ります。一回計測&当日限りの100kmじゃないと認められないので、電池切れになると恐ろしいことにそこでリタイア扱い。なんてシビアなオンラインマラソン…。

前日は軽くカーボローディング。仕事前に追加のパン、甘い飲み物、ひと押しするラーメンなど詰め込みました。

最初の戦いは早く寝ること。午前3時起きなので9時就寝。寝られないし、目が覚めるし、気づいたらアラームが鳴っています。Yakult halfを飲んで家を出ます。

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雨の中、原尾島の河川敷到着。夜景を見ながら動的ストレッチ。腓骨筋腱炎のストレッチもしておきました。

3:46、サロマ湖ウルトラマラソンオンラインチャレンジ、スタート!

雨です。見事な真っ暗闇。ヘッデン点けないと怖くて走れません。真夜中のランは恐ろしい。

2キロほど走ると、暗闇の中に人魂と幽霊が!

…番長でした。

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さすが番長。深夜から超元気。なんとガチユルです。5:20で引っ張れ、と。こんな時間にガチユルやってる人って、そんなにいないんじゃ?

その途中、ヘッデンつけたランナーが抜いていきます。そしてガチ区間を終えてジョグしていると、先程のランナーさんが話しかけてくれました。

サロマ湖ですか?」

「はい、こっちもです。そちらも?」

「はい、1日100キロです」

そんなやりとりしてるうちに番長に私の意図がバレます。

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これが、この寅次郎さんなら中々面白い偶然の出会いですね。岡山のランナーは今回2人だけ…。

その後、水門マニアトークをしたり、蒜山大山ランの話をしたり、あっという間に百間川河口へ。そこから県道45号に回り込み北上。セブン休憩へ。朝食です。

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ワッフル番長にワッフル共食いさせるという暴挙…

そして、原尾島まで戻って番長フィニッシュです。約27キロ。お世話になりました。副業に出勤される番長を見送り、tohoシネマズへ。

ハッチさんに8:30と言っていましたが、距離設定のミスでどうしても届きそうにない事態。8:45に変更してもらいます。途中、ポカリ補給して、シネマズへ。10キロほどの距離ですが、ちょっと急いでしまいます。そのため32キロくらいで左足に違和感が。これ、腓骨筋腱炎の痛み。ペースがキロ5分というのもいけませんが、やや左足をかばい気味だったこと、序盤の調子よさも油断を呼びました。そこからペースダウンしてシネマズへ。

37キロすぎでハッチさんと合流。セブンでドリンクを入れ替え、おかやまマラソン28キロ地点辺りからスタートです。応援地点や給水ポイント、私設エイドなどわかる限りのおかやまマラソンの見どころを紹介。楽しいですねー。

もず先生の破天荒な発言の数々を教えてもらい、100kなんて大したことないなと実感。

そういうしているうちに気温は上昇、日差しも出てきます。とくに折り返しを過ぎてからは暑さとの戦いでした。熱中症への対策で水分は先回りして飲みます。しかしドリンク飲み過ぎて今度はトイレが近い…。ただトイレ休憩を使って足を休ませ、ドリンク入れ替えるのはウルトラでは有効ですね。ミネラルのinゼリーを摂ったり、冷凍アクエリアスを首に巻いたりしつつ、数本ドリンクを飲みました。ポカリ一気飲みもやるくらいの脱水量でしたね。

余裕で走るハッチさんと違い、ヘロヘロな私…。55キロあたりで左足が攣りかけツーランも摂取。フルマラソンの距離を超えると、フルマラソンで起きうるあらゆるトラブルに見舞われる可能性があると心得ておいた方が良さそうです。攣ったまま走ればバランスを崩して当然他のトラブルにもなります。あと10キロなら根性ですが、まだフルマラソン以上の距離。小さなトラブルでも早めに解消して、万全のコンディションを少しでも維持したいですね。

浦安公園が見えてきた時、クラクションを鳴らす車が!Reiさんです。マラソンには応援が必要だろ!

暑さにグッタリしつつ、シネマズに戻ってきました。

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私が撮った写真がないのはスマホのバッテリー節約のためです。Reiさんはシネマズのフィニッシュ地点で待っていてくれて冷凍みかんやエアサロの差し入れまで。ありがとうございます!

ここで70km。左足首だけでなく、右腸脛靱帯も軋み始めます。ポートタワーの70k地点より遥かに状態は悪いです。

Reiさんはここから車で一旦いきもの舎へ。私は原尾島河川敷に向かいます。日差しが強くなり気温も上昇。タフなランになりました。この辺りで足裏の痛みが増大。腓骨筋腱炎ではなく、着地点の母指球辺りが痛みます。足裏がカチコチに凝りまくり、そこを叩きつけるようなダル重い痛み。全部で12万歩走ったので、この時点で9万歩くらい。やりすぎたフォアフット走法のツケがここに出ました。思い通りに走れません。

そして、気分転換に塩っぱいものが食べたくなり、コンビニに入ろうとしますが、道のこっち側にコンビニがない…。いくらでもあると思っていたコンビニ。欲しい時は見つからないんですね…。

やっと見つけたローソンでツナマヨおにぎりとお茶休憩。メンタルは一気に回復。しかし、そこからしばらく走ると、ついに足が止まり始めます。痛みによる停止ではないので今思えばハンガーノック。しかし、その時はそれに気づけない。何もないところで足が止まった時は、自分の弱さを実感しました。

どうにか83キロくらいで原尾島河川敷に到着。ジェル補給して水分も取り、距離調整しながらいきもの舎からランで駆けつけてくれるReiさんを待ちます。芝生をジョグしていると、軽やかにReiさん登場。エアサロも持参してくださいました。エアサロを足裏に吹き付けた時の爽快さは忘れられません。超気持ちいい!

気合を入れ直して再スタート。足裏の痛みが最大の敵になりました。河川敷で距離を作り、89キロ地点で、いきもの舎まで11キロの地点。カウントダウンです。

いつもいきもの舎に向かうこのコースが、これほどキツかったことはありません。真夏のピーカン38度でももっと楽に行けます。とにかく足裏が痛い。フォーム維持ができない。体が動かない。泣きが入ります。

牧石ローソンでコーラ投入!全身にコーラが染みていく!自分史上最高に美味いコーラでした。いきもの舎で飲むコーヒーと食べるカレーを想像して、ラストスパートへ。

ここ辺りでReiさんから、番長の来店を聞きます。サライだの負けないでだの、愉快なやり取りが聞こえてきます。

しかし、足が動かない。痛みに耐えきれなくなり、ウォーキングが混ざります。思い出すのは、はじめてのフルマラソン30キロ以降。辛かったな…。途中、計測ミスで失った1キロくらいを返してくれ…。

98キロ目はウォーキング。99キロから、もう一度気合を入れてランに。桜吹雪のサライの空がどうたらこうたらで、とにかく走る。そして、18時過ぎ、時計が100キロを告げます。フィニッシュ。

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これほど、100kmがキツイとは…。

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過去最高に美味いコーヒーとカレーはこちら。

そして、なんとわざわざ番長がローソンまでいってロックアイスを買ってきてくださいました。感涙…。嬉しさのあまり震えがきたんですが、それは体の冷やし過ぎだったのかも…

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その後、反省会やら称え合いやらで盛り上がり、番長&Reiさんと8時くらいまでいたんでしょうか。ご迷惑をおかけしました…。

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なぜポートタワーに比べて、ここまでキツかったか

ポートタワーランは、

・準備期間十分で疲労なし。

・気温が15-22度、曇り。

・hyper speedがおろしたてでクッション抜群

・故障や怪我がなく、意識せず自然なフォーム

・水は持たず、5キロごとに必ずコンビニで飲む&食べるルール

・後半ほど都市部で道が広くてキレイ

という好条件でした。80が楽でした。

対して

・準備期間3日、前週大山60kの疲労

・気温28度、後半晴れ

・hyper speedがヘタってきた可能性。

(500kmの耐久性だが、母指球着地だと圧力数倍)

・故障明けで、左足をかばう走りに

・コンビニは飲む方優先。ドリンクは持って走る

・狭くて汚い傾いた道が多数。

という違いがありました。

とくに、走りのクセに加えて、フォアフットの作りすぎ、左を無意識にかばったことがフォームを崩しました。

シューズダメージについては、左アウトソールの摩耗もですが、母指球直下のクッションがヘタることも留意しなくてはいけませんね。hyper speedはインソール交換不可能なのでヘタリがわかりにくい。次のウルトラには使えません。

補給は、もっと固形物を前半に摂るべきでした。胃腸もそこそこ鍛えられているので、もう少し食べてもよかったです。またハイカロリーなジェルを投入するのもありでした。

 

後から計算したところ、

ドリンク計4.5リットル

摂取カロリー約1500kCal

でした。

私のグリコーゲン貯蔵量を2500kCalとして、消費量が7000kCalですから、不足分3000kCalは体脂肪で補った計算になります。やはりこれは糖質不足だったかなと思います。

 

今回の100kmオンラインマラソンはみなさんの協力で完走できました。番長が早朝ランナーであり夜中から引っ張ってくださったこと、ハッチさんが34kも引っ張ってくださったこと、Reiさんが炎天下で引っ張ってくださったこと。これがなければ単独走フィニッシュはなかったです。

陸連公認100kmウルトラで初レース初サブ10できるように、さらにトレーニングを積んでいきたいと思います。

みなさん、ありがとうございました!

…なんかリーダー不在感がすごいな笑