11/14に実施した愛媛マラソン試走会をまとめておきます。あくまで私見ですのでご了承ください。事実誤認等ありましたらご指摘いただけると幸いです。
全体の高低差
まずは高低図から。
オレンジが愛媛マラソン
青がおかやまマラソン
ピンクが名古屋ウィメンズです。
名古屋は高低差がありそうに見えますが、10mを5キロ区間で上下ということは斜度0.2%。起伏に入りません。
おかやまは恐ろしくフラット。岡南大橋ですら気になる程ではないことがわかります。
それに比べると愛媛は「平田の坂」のみならず何ヶ所か起伏がきつい箇所があるようです。
参考までに萩往還との比較を再度見てみます。
左下の黄色い部分が愛媛マラソンなど。
こう見ると愛媛もフラットですね(棒読み
スタートブロック
スタートまでの集合は、例年通りなら松山城の城山公園。ここからスタートブロック別に誘導されて県庁前に整列してスタート。
参加者によれば、かなり手慣れた誘導でストレスなしとのこと。
見ての通り吹きっさらしなので寒さ対策は必須ですね。ビニールカッパにカイロ、軍手などで防寒したいです。気象データでも5度前後が多い模様。
コース前半
スタートしたら、松山城を半周する形で街中を抜けていきます。道はやや狭く混雑するかも。南北に走る国道に出るまではウォームアップのつもりで焦らないことも肝要。この辺りは都市型大会にありがちです。
国道に出ると北上。7キロくらいまで下り基調。路面電車の線路を越える箇所があるようなので、そこは注意が必要ですが路面は全体的にきれいなイメージでした。
起伏ゾーン
約7.5キロでコース最大の要所となる「平田の坂」を越えます。
ここの高低図が以下。
往路では最初の500メートルで一気に上り、細かい起伏の後、ゆっくり下ることになります。
まだ足も呼吸も元気な段階ですから、ついつい駆け上がってしまいそうですが、糖の枯渇や乳酸シャワーが怖いですね。ここはペースダウンや目標次第では歩きで抑えたいところ。
下りも気をつけないと膝や前腿を破壊しかねません。適切なペースアップとダメージ最小化を図って突破したいですね。まだ10キロもきてません。
これで終わりではないのが、注意ポイント。
国道は下に川やら道やらを通しますから、緩やかで細かい起伏が続きます。上っているのか下っているのか意識して、無理なペース維持や気づかないうちの加速で足を終わらせないように留意です。
トンネルもあり、傾斜が当然ついています。気分転換に使えるといいかなと思います。
国道北上ゾーン
旧北条市へ向かいます。やや起伏はゆるやかに。瀬戸内海の景色が左手に見えてくるので気分の上がりそう。しかし、反面、風も強く吹く可能性が。うまくペーサーや周囲のランナーを利用して省エネ走行で通過したいです。
景色はあまり変化しません。右手の山のミカン畑の景色にも癒されつつ、いいリズムを刻みたいですね。ここでいかにペースに乗ってムダなく走り切るかがタイムを伸ばす鍵かも。
折り返しゾーン
ハーフが見えてくるくらいに折り返しゾーンに。後半に備えてジェルなどで補給するならこの辺りで確実に。吸収までの時間を考えて30キロ以降のために摂取したいです。
やや道は狭くなりますが、気にするほどではなさそう。コーナーが多いので最短距離を選択です。川沿いは、東端までしっかり上っていくので、それなりにアップダウンを覚悟する必要があります。また、下るとここも吹きさらしになるので風向きに逆らった無理な走りは禁物。変化の多い区間なので、気づけば25キロが見えてくる感じでしょうか。他のランナーとのエール交換で元気をもらいつつ、復路に入ることになりそうです。
復路
復路のポイントは、「逆」ということ。
アップダウンも風向きも基本的に逆。
向かい風だったら追い風に、上ったところは下るわけなので、往路の記憶を頼りにペース配分を。
また、気温は上がってくることが多いでしょう。冬のレースは気付かないうちに脱水するので、水分補給は意識的に行いたいところです。
ラストのためのジェル補給もだいたい30キロくらいでしょうか。モルテン組はタイミング違うんだろうけど…。
復路はしばらく国道快適ゾーン。いかにリズムよく走り切るかでしょうね。往路と同じ状態で走れたら理想的。
往路と違い、まずゆるやかな起伏があり、トンネルがあり、いつのまにか平田の坂です。
ゆっくりと上って気づけば平田の峠。遠くを見ておいて、山を越えそうならそれが平田の坂。肩の力を抜き、小刻みなピッチでペースダウンを最小に抑えられたらいいですね。
下りは慎重に。最大傾斜の下りですから、ヘタをすると40キロ手前で足が終わります。もう疲れがきているでしょうから足攣りが怖い。30k辺りでミネラル補給(ツーランなど)の予防的投入もありですね。
下り切って左折すれば、松山城まで一本道。計算できる残り5キロです。緩やかに上りますのでペースは上がらないと思っておくといいかも。キープなら御の字です。
左手に松山城の城山が見えてきたらゴールは近い!お堀を途中で左に折れたら栄光のフィニッシュゲートです。
対策
1.起伏への対応
復路の平田の坂が最大の難所でしょう。折り返しゾーンもアップダウンですから、坂対策は必須ですね。
感覚としては、児島湾大橋と岡南大橋の間くらい。なのでこの橋で橋練することで十分な練習になるでしょう。
また、山陽団地やネオポリス、金甲山周辺も感覚としては近いかもしれません。2号線の倉敷岡山間も意外と似た起伏だと思います。風の道も緩やかな起伏という意味では使えそうです。
逆に金山走はキツすぎてオーバースペックかなと思いました。
ロング走のラストにその辺りの橋や峠を配置してみることもできそうです。
またアップとダウンでのペース配分の練習も効果的かも。Garminなら分析してペース配分を決めることもよさそうです。
2.寒さ対策
スタート地点での寒さ対策も考えたいですね。アームカバーは調整可能ですし有効かも。
カイロは2個貼って臨むのもあり。
ビニール袋とビニールカッパを二重に着ておいて、段階的に脱ぐのもあり。
トイレが近くなりそうなので、タイムロスしないためにタイミングなども図りたいです。
軍手など捨てられる装備も忘れないようにしたいです。
あとはソーシャルディスなんたらの兼ね合いで集合がどんな形態になるのか。隙間だらけで寒いようなら、さらに防寒を進めたいです。
3.給水とエイド
最初は飛ばすのもありですが、脱水とガス欠が怖いのでスポドリを一口ずつは補給かなと思います。真冬レースの怖さですね。…給水があることを期待します。
タイム狙いだと給食は取れませんし、個包装だといよいよ不可能なので、ジェルは必須だと思います。起伏の多いコースなので、エネルギー消費は大きいと見積もるべきでしょう。
あと2ヶ月。緻密に対策したいものです。