おかやまマラソン2023
各方面から寄せられる「他のマラソン大会で🐮コスプレを見た」情報。YouTube上でも、小布施ミニマラソンなど仮装ランナーの多い大会を見ていると、同じタイプの🐮ランナーの出走を確認できます。これじゃ誰が誰だかわかんないぞ…
と、いうことで、ホイミンランナーらしく、牛の頭にホイミスライムを乗せることにします。
いつものホイミンキャップを乗せることも考えたんですが、重すぎて頭が凹んじゃうんですね。なのでちっさいホイミンを召喚。それでも角に乗せると頭が傾くので真ん中にくっつけることに。
牛飼い番長に見てもらって、皮のたるみ調整が必要だと気づきます。
そして、いろいろ試した結果、牛の頭の中にアートバルーン?を使って支えを作れば皮のたるみを解消しつつ、ホイミンをうまく乗せられることに気づきます。
こんな支えを帽子にマジックテープで留めるわけです。
ホイミン、乗りました。
帽子と牛との固定もマジックテープを増やして改善。おかやまマラソンは仮装ランナー顔出しルールがあるので、顔を固定するのも大切。
また、足の内側にシリコンスプレーを施し、動きをスムーズに。そして、チームロゴを前後にプリントしました。ゼッケンケースは前後に。前につけるものはB5サイズのコンパクトなものにしてランを邪魔しないようにしました。カスタマイズしまくりです。
レース直前には浦安公園で試走。散歩中のおじいちゃんたちに応援されてしまいました。一応、ジャンボリミッキーも練習。他の大会でそんな応援動画があったので、もし流れたらレッツダンス!吉備高原では演奏ありましたが、ヘロヘロで踊れなかったですしね。
他にもボランティアの高校生たちにも牛マラソンをアピール🐮💦これはわかりやすい、と行ってもらえました笑笑
おかやまマラソン開催
さてさて、おかやまマラソン前日。
牛じゃなくて人間で受付へ。ゼッケンは栄光のSブロック!
…しかし、牛なのでSでは出ません。ざっくりサブ4くらいで走る予定でいたのでReiさんやことぶきちゃんあたり=Bブロックから走ることに。Reiさんのサブ4サポートランをやります。
そして、エイド完食という目標に向けてあんちょこも用意してます。
会場ではWataru兄に声をかけていただき、テンション上げ上げの受付になりました。
レース当日
すけさんをピックアップし、一緒に会場に。途中でも🐮はとても人気で話しかけられたり写真撮られたりで見事にチーム集合時間に遅刻…
今回のおかやまマラソンはスペシャルゲスト…なかみちゅさんがエントリーということでチームみんなワクワクでした。ラン女子を集めておもてなしだ!ということで、Reiさんから「シューズ円陣のツイートして人を集めるべし」との号令がかかり、かつてないシューズ円陣企画がスタート。想像を超える30名超の参加をいただきました。ご参加くださったみなさまありがとうございます。めちゃくちゃテンションあがり、楽しいおかやまマラソンになりました。ただ、私の段取りが悪く、あまりに慌ただしくなってしまって、どなたが参加されたのか、Twitterの誰が誰なのか、まるでわかりませんでした…申し訳ない…。
なかみちゅさんをラン女子で囲んで写真撮影したのはご承知の通り。傑作ですね。
そして、なんと番長のお弟子さん、みかりんは🐮に合わせて牛コーデで参加してくれました!
これ、めちゃくちゃうれしいやつ!
2頭の牛が並んでます🐮🐮
はい。
その後、補助陸でアップ。
牛ベスト3:26に対してサブ4は余裕がありそうですが、エイド全制覇、ラーメン完食、可能な限りハイタッチ、応援に感謝&煽りというフルコースで臨むとなれば、真剣にアップせねばなりません。
全力でふざけるためには、全力で準備が必要なんですね。基本的に、牛スーツでなければ2:50で走り切れるイメージで仕上げてます。つまり手抜き一切なし。
ウォーキング、気になるポイントの静的ストレッチ、動的ストレッチからのジョグ2km。動きづくり、とこなしました。
さて、スタートブロックに入るとテンションさらにアップ。Reiさんのご友人の男性ランナーさんとしばし歓談。セレモニーはよく聴こえないので、こんな出会いや交流がうれしいですね!
牛では写真撮れないので、後から撮ったやつです…
レースへ
そして8:45スタート!去年は初のサブスリーをかけて緊張のスタートでしたが、今年は気楽です。うえーい。
左端を陣取って走れば、うれしい沿道からの声!「うしっ!うしっ!」「モーモーきたよ!」
去年は雨とアレのせいで応援も少なく、そもそも人間で走っていたため沿道とのコミュニケーションは皆無でしたが、今年は最初から全開です!応援ありがとう!
1キロペースは5:35あたり。だいたいReiさんに合わせます。ただ、多人数ですし、牛は走行経路をある程度限られるので序盤はペース合わせに苦労しました。間を縫う動きはムリ…
後楽館の吹奏楽、就実の演奏、学芸館の和太鼓…序盤で立て続けに応援の楽団があるってホント贅沢。ありがとうを連呼しつつ、岡山駅前へ。
ここでTV局のカメラマンっぽい人からインタビューを受けました。なぜコスプレで?というような質問に真面目に答えてしまい、リーダーから「そこは『生まれつきの姿です』と言い張れ」と…たしかにボケればよかった。次からがんばります。
毎年、母がドンキホーテ前で応援してくれてます。今年はめちゃくちゃわかりやすいぞ!
しっかりハイタッチ🤚実は仮装を歓迎してるのは母だったりします。ランナー多いとわからないですからね。
市役所を過ぎる頃には徐々に集団もバラけてきて走りやすくなります。毎年変わらぬねりわさび三兄弟さんたちの応援や花番長のヤングマン。もちろんYMCAは全力でやりました!牛だとわかりにくいけど…
給水もしっかり取ります。今回は顔出ししてるので飲みやすいですね。暑さに発汗が進み、すでに脱水の悪寒が。ただ、その後は気温が上がらず、脱水は心配不要でした。
それにしてもボランティアのみなさんからの応援のすごいこと!これ、力になるわー
泉田の跨線橋からいつもの応援横断幕…は見当たらず…残念。しかし、この辺りから沿道からの大応援が始まります。この辺り、うちの近所。
牛、大人気につきハイタッチにつぐハイタッチ。楽しい〜!しかし、油断するとペースが上がります。いかんいかん…。
エイド食レポ
さてさて、今回のおかやまマラソンの大目標は「エイド完食」。全部食べて回りますよ!
10kmくらいで最初の給食、シャインマスカット晴王!ウマー。以前はハズレを引きましたが、今年は甘く瑞々しい!草食動物には嬉しい緑色です。
そして、瀬戸大橋まんじゅう。いわゆるミルクまん。博多通りもんみたいなおまんじゅうです。通りもんほどのねっとり加減はないんですが、マラソン中はこれでいいかも。
カバヤのメロンパンクッキー…岡山が有する全国区の菓子メーカーなんですが…サクサクパンダの方がうまいですな…笑
カバヤの国産果実グミ…悪くはないが普通のグミ。噛むのがダルい笑 カバヤには、なし太郎を投入してほしいところ。
マラソンの給食って、目玉になる地元スペシャルな一点物と、栄養目的で数が用意される一口お菓子系とがあると思うんですが、おかやまマラソンではカバヤが後者を一手に担ってる感じです。なんといってもカバヤは「塩分チャージタブレット」が超有名。全国各地の大会でランナーの塩分と糖分を支えてくれてますね。感謝!
さて、水で流し込んでゴミをゼッケンケースにしまったくらいで、源吉兆庵の工場前へ。ここでは毎年、私設エイドが出てます。源吉兆庵さんはオフィシャルエイドも出してくださってるわけですが、さらにランナーサービスしてるんですよね。ほんと感謝。今年は果実系のミニゼリー。別ブランドで販売されてるお菓子かもしれません。これもしっかりいただきました。高級和菓子屋さんだけあって美味い!
そこから3キロほどで次の給食なんですが、そこに源吉兆庵の水ようかん「清水かげ」。今年初登場のエイドです。みずみずしい水ようかんなのでスルッと食べられて甘くて幸せ。マラソン中はこういうのが助かる!パッケージも開けやすく、吉兆庵さんわかっていらっしゃる。
さらに新登場、佐藤玉雲堂さんの「吉備の雪」。柚子風味の求肥ですね。がっつり柚子!味わって食べたいけど、お隣にトマトが待ってるので、それを掴んで走りながらムシャムシャ。
そして、そのトマト。トマピカルという品種?らしいです。なんでも甘さがウリとか…確かに甘い,と思う。うん。隣が水ようかんと柚べしだったからよくわかりませんがきっと甘いトマトです。並び順が悪いよ!笑
この第4エイドは3つとも新登場でした。どれも定番になってほしい逸品ですね〜
藤田地区を毎年恒例の半オフィシャル応援、佐藤鐵工所のベンチャーズ!今年もエレキのサウンドがランナーを鼓舞してくれます。くぅ!たまらん
倉敷川を渡り紅陽台が見えてくると第5エイド。ここは第一きび団子ポイントです。スポーツきび団子をチョイス。以前のスポきびは味がイマイチでしたが今回はレモン風味になって食べやすくなってました!
そして、カバヤのゴールドチョコ。マラソン中のチョコって美味しさ32倍なので口へポイ。ん、溶けない…。外気温が低いため、チョコが口の中で溶けてくれない。冬季限定の「あっさりショコラ」なら口どけなめらかなんですが、気温が上がったら配布前に溶けちゃうから難しいのかな…。それにしてもカバヤのチョコ、おいしくなりましたよね。わたしが小学生の頃は………でしたけど笑
あっという間に折り返し地点。カーブの奥までしっかりハイタッチにまわります。仮装ランナーの義務ですね。
この辺りで強烈な尿意が…。気温が下がってる状況、序盤からの給水、エイドを水で流し込む食べ方、全てが水分過多の要因に。チコちゃんは、緊張時の尿意は気のせいって言ってましたが、これは気のせいじゃないぞ。
Reiさんを放置して、19kmでトイレに駆け込む🐮💦
そして、後方からReiさんを追いかけます。後ろから探した方が見つけやすいですからね。
すぐに第6エイド。清水白桃ゼリー!ちっこいお猪口みたいなカップに冷凍カチカチの清水白桃ゼリー…ゼリーじゃなくてアイス。他のランナーも「これは難しいわ!」と叫んでましたが、ほんとカップから出てこない。味は本物でした。清水白桃の甘み凝縮。桃の香りが広がります。落ち着いて食べたいやつです。
そして、みかん!丸ごと一個!Reiさんが見当たらず、ここのラップがキロ4:21まで加速する中、みかんをむいて味わいつつ、皮を牛の中に収納する芸当…。みかんは甘かったです。早稲っぽいのに酸味より甘みの強いおみかんでした。
再度、佐藤鉄工所のベンチャーズが聞こえてくると中間点。超えて第7エイド。新登場の敷島堂は「いちご夢二」。しっとりミルクまん系で餡はいちごクリームという幸せテイスト。これ、美味いわ。敷島堂さんには、ぜひマスカットきび団子も追加してほしいですね。どうせなら岡山のきび団子メーカーが勢揃いして、きび団子食べ比べエイドとかやりません?
また、鈴木屋の「オリジナルたまごせんべい」も。これは、ありがちなたまごせんべいなんですが、おかやまマラソンのロゴ焼き印入り!ちょっと硬いですがお土産にぴったりです。口の中が痛い笑
干し梅は、甘い系のやつ。食べやすくて美味しいです。ただ、これはとんでもなく取り出しにくかったです。張りつくんですよね、袋に。牛には試練でした。
以前にあった「千両ナスの浅漬け」は今年も無し。なぜ復活しないんでしょうか?あれほど美味く、ランナーに大好評のエイドを出さないなんて…。フィニッシュ地点で販売したらバカ売れ確定だと思うんですが。
北上すると私の練習拠点、浦安公園が見えてきます。ランスマで金さんがやってきた聖地!そして、ここは第8エイドでもあります。第二きび団子ポイントで白桃きび団子。喉につかえる笑 水で流し込みます。美味しいきび団子なんですけどね。やはり、中にシロップの入ったマスカットきび団子希望…。続いて、バナナ!バナナ…丸ごと一本…。思わず「一本ですか…」とため息が。なにせ、もうお腹はかなり膨れてます。さらにバナナ一本いくの?ええ、食べましたよ。美味しいバナナでしたよ!
南区役所前の環状通りに。まだReiさんが見えません。どこだ、Reiさん。
そんな折、見慣れた赤色ウェア発見。ことぶきちゃんです。なかなかのペースで走ってるじゃん。後ろから膝カックンしてやろうかと思いましたが、整骨院を出禁になったら困るので普通に接近。
話せばReiさん知らない、前にいきものTシャツのランナー見たよ、とのこと。ハッチさん?すけさん?
Reiさんを追い抜いてしまった悪寒はしましたが、どうせラーメンエイドで再度抜かれることを想定し、そのまま走ることに。
Tシャツはすけさんでした!すけさーん!
お孫さんたちが応援に来てくれてたようで、後から動画いただきました。ありがとうございます。しかし、ハイタッチできてない🐮💦ごめんね!
いつも走ってる道を駆け抜けると、第9エイド。ここはみかんなので鮮やかにスルー。
続くはおかやまマラソン最大の「名所」岡南大橋。難所というのはテレビ局が勝手に言ってるだけで、30キロ地点くらいで緩やかに17メートル上るだけのわかりやすい橋ゾーン。計算しやすいし、足もあるからペースを落とせばなんてことはないです。景色いいですからね。ご堪能あれ。応援や私設エイドも多くて楽しいポイントですよ!
ここを下ればお楽しみのラーメンエイドじゃが!もちろん、カーブの奥まで応援に応えつつ折り返します。ラーメンエイド看板を持つボランティアさんに「あ、腹が減った!」と無駄にアピール。ウケてくれました。減ってないけど!
なんかラジオ中継をかき乱したらしいですが、飛び込んだラーメンエイド。今年は、桃太郎商店の塩、八方の豚骨醤油、のんきぼうの味噌から選べる3色屋台。一瞬、塩と迷いましたが、胃の調子を考え、慣れた八方へ。初めて八方のラーメンを待ち時間ゼロで食べます。お店に行ったら開店前から大行列ですからね。
んー…。熱々のスープが染み渡ります。角切りチャーシューも嬉しい。丁寧に作られた豚骨醤油は癖がなく、マラソン中でも問題なく最後の一滴まで飲み干せました。これは美味い。美味すぎる。ずっとカメラに撮られてたので緊張しちゃいましたが、八方を満喫できました。
餃子や桃ジュースがなくて残念ですが、土手に上ってレース再開。しなきゃ、さてReiさんは?なぜか応援ナビが使えず、そのまま「前にいる」と思って追いかけます。実際は後ろだった模様…。
空は雨模様に。そんな中でも声援を送ってくれる沿道のみなさん、ありがたいです。「雨の中、応援ありがとうございます!」思わず叫びましたね。
今年もホテルXOは電光掲示板で応援してくれてました。こんな人がワラワラ通ると、商売あがったりでは?
土手から降りると第11エイド。私設エイドでドリンクをいただき、そこからモンキーバナナカステラへ。これ、工場直売所に買いに行くくらい好きなんですが、口の中の水分を完全に吸収します。もうパッサパサ。たまらず、フルーツコラーゲンゼリーを投入して水分回復、水で流し込みます。
高瀬舟羊羹もあるんですが、たまらず立ち止まりました。走ってたら食えない…。口の中のカステラとゼリーがなくなったら、羊羹を一口で。うん、いつもの高瀬舟。シャリシャリの表面は小城羊羹のそれと同じテクスチャ。お茶と一緒にいただくと美味いんですが、とにかく水で流し込む…。うん、まんぷく。これにて、おかやまマラソンエイド、全制覇!やったね!
重いお腹をさすってリスタート。これで4時間切れば自分のミッションコンプリート。しかし、Reiさんどこ?もう見つかりません。
とにかく走ります。ハイタッチにありがとうシャウト。まだまだ余裕ありまっせ!
東山中吹奏楽部にも全力ありがとう、シンフォニックバンド、山陽学園吹奏楽にもありがとう!で、土手を抜けます。
新鶴見橋も声援に応えつつ越えました。走力に余裕ができると、最後まで応援に応えまくれる。初マラソンの後、走力を伸ばしたくなったのは応援に応えたいからでした。それが今できてます。これだよ、これ。マラソンのおもしろさ。
就実のギターマンドリン部のかっこいい演奏にも背中を押され、レースは最終盤へ。ファイナル給水でも、ボランティアのみなさんが爆笑しつつ応援してくれます。あがるー!
清心町交差点を右折すればビクトリーロード。ここで沿道から「あ、ホイミン」の声が!牛の頭のホイミンに気づいてもらえました!牛のインパクト強すぎてホイミンには気づかれないまま終わるかなという終盤にきて、ちっちゃなホイミンに声がかかるとは感激です。
スタジアムまでの大通りでは、「もっと応援して〜」「声小さいよー」の応援煽り!どこかの大会で応援してる時、この応援煽りしているランナーさんがいて「なんだ、もっと応援ほしいんだ?!」と応援が楽しくなったことがあり、マネしてやってます。走ってても他のランナーさんがやってたりしますね。
スタジアムへのゲート付近ではずっとハイタッチでラン。そのまま入場へ。
スタジアム内に入ると、逆に応援が遠くなります。このままフィニッシュでもいいんですが、防府読売マラソンが3週間後に迫っているため、少し心肺に刺激を入れねばとトラックだけダッシュ!牛コーデみかりんがその様子を見ていてくれたらしいです。本日のパーソナルMVPですね笑
なお写真は今年もさんデジ写真館から。かっこよく撮っていただきありがとうございます。大阪の時みたいな必死フィニッシュになってるよ笑
その後、ことぶきちゃんとReiさんがほとんど同じゾーンで悔しいサブ4逃し…。Reiさんのリベンジマラソン、加古川は帯同して懺悔予定です。
🐮シリーズランは、これにて一旦終了。
岡山のローカルレースを多少は盛り上げられたかなと自負しておきます。
あとはおまけ↓
おっさんのごたく番外編
〜仮装ランナーのレゾンデートル
〜っていうか仮装の言い訳
大型の大会ではランナーは公道を貸し切ってマラソンをしています。これが許されるコンセンサスの根拠は、一つは経済効果でしょうし、一つは市民の健康増進にあるのではないかと思っています。明確な公益が推定可能。
しかし、それだけではないはず。二次的な根拠かもしれませんが「限界へ挑戦するランナーが与える感動」であったり「応援すること、されることでの地域コミュニケーションの増加」もあるかもしれない。市民目線で見れば、実は経済効果や健康増進より、こうした感情的なものがマラソンに市民権を与えているような気もします。
その「コンセンサスの感情的根拠」って、「ただ走ること」だけが唯一認められるものでしょうか?たしかに、努力を重ねてトレーニングし限界へ挑戦するランナーの走りは人に感動を与えます。私もその1人のつもりです。
しかし、ただ中年が走ってるだけで面白くもなんともないという人もいるでしょう。応援していてもほとんどのランナーは反応できませんから、つまらなく感じる人、とくに子どもなどは少なからずいるはず。
だからこそ、普通のランナーに加えて、仮装ランナーがいることが、このコンセンサスを補強していると思うのです。全員が仮装ではただの仮装行列になってしまってなんのことやらわかりませんが、フルコースの中のデザートのように色合いの違うランナーがいることが、市民マラソン大会を彩り、その街を彩るように思うのです。そして、仮装ランナー目当てでも、沿道に来た子どもの目に必死で走るランナーの様子が焼き付けられれば、いつかその子がランナーとして戻ってきてくれるかもしれない。そんな役割も仮装ランナーにはあるのではないかと考えています。
あるランナーさんが神戸マラソンで招き猫仮装でサブスリーを達成されたことは記憶に新しいですが、そのツイートで、これまであれこれ言われてきたことを告白されていました。これには驚きました。それを言ってしまうなら、練習せずに参加している冷やかしランナー全てにクレームを入れるべきということになるでしょう(そんなランナーでも、マラソンにハマるきっかけになるかも知れませんからね。)
もちろんやっかみだとは思いますが、彼に文句を言う人は、彼よりも素晴らしい感動を与えているでしょうか。公道を貸し切って行う以上、公益との釣り合いは必要なのです。(これはマラソンそれ自体についても言えることですが。プロスポーツが興行として成立するのは、観客がいて初めてありうるわけで。)
もちろん、他のランナーや運営に迷惑をかけることはあってはいけないと思います。その上で、仮装ランナーには意義も公益もあると信じて今後も牛やホイミンで走り続けようと思います。ええ、もちろん、防府や別大、長野みたいな大会は別ですし、おかやまの顔出しルールなどはきっちり守りますけどね。
さてさて仮装ランナーのごたくは以上。
ここからスピード系に切り替えていきます。
防府→別大は自己ベスト更新をかけて臨みます。