紙ペーパー師匠のぺらっぺらジョグ日誌

ホイミンとマラソンするおっさんの日記

2021/08のまとめ 

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第1週

鬼ノ城トレイルに始まり、モルカー試走や失敗バルなど。暑さに苦しめられた週でした。この失敗バルから何を学ぶか。

第2週

「モルカー、1500TT、しまなみ94k」という「ファン、スピード、ロング」に振り切ったランを満喫。

第3週

しまなみダメージが大きすぎてレスト週。ワクチン発熱というよりウルトラ疲労でした。

第4週

大山に始まり、いきもの舎ペーラン、総社の峠走、金山、龍ノ口トレイルと起伏走メインの週。ラーメンダッシュも行い、秋大会への準備に勤しみました。

 

第5週 週報から

 

ランナーズバイタル

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日 ガチユル 46.5k

月 ほくじ 3.2k

火 60jog 10.4k

水 撃沈バル 10.5k

木 ペーラン 21.3k

金 坂トレ 13.7k

計 105.6k

 

日曜

「俺たちの北海道マラソン

炎天下で図らずもガチユル、ハイドレザック、累積標高800超というタフマラソンでした。

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月曜

俺道2021がキツすぎてほぐしのみ。

火曜

新しいランパンのお試しジョグ。タイム狙いのレースではポーチではなくポケットにジェルを保持して走る予定です。

水曜

誤って2食飛ばしてバルに突撃、撃沈しました。バルは食べないと走れませんね。練習の目的として、心肺を追い込むなら代謝は気にしないことが大切ですね。

木曜

後半に5kペーランを入れたハーフジョグ。児島湖周辺の新たなコースを楽しみました。

金曜

高倉山ラン。スリップしまくって筋肉痛になるほど。

 

第5週のまとめ

ロング、スピード、ペース、坂練をきっちりできました。負荷が高すぎてやや疲労気味。しかし、レースが次々と中止になり脱力。このタイミングでさまざまな時期の大会が中止になるということが意味するのは何でしょうね。

 

8月まとめ

高負荷イベントランラッシュとなりました。しかし、高負荷を別のイベントランでほぐすという流れができて、楽しみながら癒すことができています。とくに、ロング後の登山は効果的。クリールでも登山を勧められていましたが、足首を柔らかくしたり、使わないところをつかったりして、トレーニングと回復を両立できますね。

一方で、ペーランが足りていない気がします。メリハリはいいことですが、スピ練かLSDでは振り幅大きすぎ。ガチユルからのペーランはやっておきたいですね。

また筋トレが適当すぎ…少なくてもいいので確実に継続したいです。

大会が消えて計画立て直しですが、大きな目標に向けて着実にトレーニングと経験を積みたいと思います。

 

俺たちの北海道マラソン2021

毎年、8月最終日曜は北海道マラソン開催日。

しかしオリンピックのあおりで2年連続中止に。去年は原尾島から平島、赤磐、いきもの舎を巡るフルマラソンを決行したわけですが、今年もやりました、俺たちの北海道マラソン2021!

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ハッチさんがロング誘って!ということだったのでハッチさんが参加してくれそうなスタート地点としてサンロード吉備路を設定。ラン後に汗を流そうという企画です。残念ながら緊急ナントカに阻まれましたが…。

コースは、ぐるっと一周コース+吉備高原自転車道の利用を考えた42キロ。

総社市街地→豪渓周辺の水辺→総社三和線で峠越え→吉備高原自転車道→サンロード吉備路です。

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スタートは朝7時。各自アップをして定刻キッカリでラン開始です。

予想最高気温は35度。しかし、まだ28度程度で日差しも弱く、さわやかな朝の空気の中を走り始めました。shibakiさんから早朝メッセージをいただき、日曜の朝に起きてるとは余程調子が悪いんだなと心配しながらの序盤です。

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最初の曲がり角を過ぎて、さてルート確認をiPhoneキョリ測で……あれ?iPhoneどこだ?ポーチ?ザック?…ない!

ルートはだいたい頭に入ってますが、細かいところはわからないし、支払いもできない、万一の連絡手段もない。炎天下ランなので非常時の可能性もある。引き返すしかありません。平謝りして1キロダッシュ。車に戻りiPhoneを取ってきました。つまり、1キロダッシュ2本…。ええそうです。これがガチユルフルマラソンになった真相。ダサい。

仕切り直して再スタート。フルマラソンなのにガチユルになるとは…。Reiさんは、車のキーを忘れて2往復するオチを期待していたようですが、そこまでアホじゃない…

総社市街地ゾーンは日曜の朝ということもあり、車も少なく走りやすかったですね。やや路側帯走行が不安でしたが、気合で抜けました。途中、謎の「ひとり鍋 こ林」なるラーメン店?を見つけたり、山崎製パン岡山工場前で焼き立てパンの香りを満喫したり。約8キロ、パン工場に隣接するデリ山でパンやジェル、ドリンク類を補給。ここからしばらくトイレもないので、長めの休憩をとりました。写真は塩バターパン。

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また、この辺りからバイクのツーリストが多くなりました。なんでも道の駅かもがわ円城が岡山でのバイクの聖地なんだとか。グループによってはこの辺りがルートになる模様。

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しばらく行くと高梁川。豪雨の際は完全に水没したという道路を走ります。今はいい風景です。

日陰を気持ちよく走り、徐々に登るラン。豪渓駅近くを右に折れ、槇谷川に沿う県道57号へ。気温は上がり始め、日差しも少しずつ強くなります。日陰を見つけて給水をとる流れができてきます。高速の高い架橋の影すら貴重な休憩場所。確実な給水休憩がキーになりますね。

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15キロ地点の自販機で補給。私はアクエリアスをハイドレにチャージ。コークオン、便利ですね。

ここで右に折れ(写真では正面)、県道76号線へ。今回最大の難関、虎々路峠(と、勝手に命名)を越えます。

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3キロの登りは徐々に急勾配に。川沿いの道はたまにバイクが通るくらいでとても走りやすく、吹き抜ける風は爽やかなんですが、とにかく日向は暑いし、坂はキツい…。日陰で休んでると鬼コーチから、いつまで休むの?と檄が飛びます。日向に出るのが苦痛…。道が狭くなるラスト500メートルはほんとにキツく、ほぼ歩き…と思いきや、軍曹が前に出て引っ張ってくれます…頼もしい!

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約18キロ地点が最高地点。峠を越えたら下り基調。一気に5キロ下ります。それでも2、3回は木陰休憩。続けてのランは3キロが限度です。体温が上がりすぎる…

登りでハムを使い、下りで前腿を傷めつけ、吉備高原自転車道へ。約25キロ。

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地区の雑貨屋あづまやさんはお休みなので自販機補給。下り坂は緩やかになり、エネルギー消費が普通に戻ります。使ってしまった脚では緩い下りは平地〜登りのような感覚に。

吉備高原自転車道は、吉備路自転車道と違って車道そのままが多く、看板も少なければ、標識もほとんどありません。普通に路側帯走行もあります。そんなストレスの中、南下していきます。国道から脇道に入り、ほたるの里を左手に進みます。清流なんでしょうが、欲しいのは日陰!

少し行くと久々のセブンイレブンが見えてきます。オアシスですね。私はハイドレにロックアイスとポカリを補給。アイス食べたり、ドリンク飲んだり、思い思いの冷却タイムをとります。

再スタート後はまた国道沿いを…あれ、トンネルが見えてきたぞ、おかしいぞ。…ロストでした。ちょっと戻ります。その戻るルートで発見したのが、この橋。

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アイスマラニックでも盛り上がった、欄干もない、揺れまくる狭い橋です。あれよりもっと狭い!こんな橋があれば、当然やります。


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30キロ走ってきて何やってんだか…まるで夏休みのア○学生ですな…。ともかくめちゃくちゃ楽しい橋ジャンプでした。番長、いかがですか?

その後、近水園沿いを抜け、ピッコロテラスの裏を通り、足守川を降っていきます。

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足守駅に自販機あり、というところで、Reiさんが遠くにファミマ発見。あそこに寄ろう、と。

予定にない田んぼの畦道に突撃。草むらをかき分け、無理やりファミマへ。アイスマラニックで立ち寄ったファミマです。あまりの暑さに迷わず選んだのが…

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熱々の肉まん!

暑さを熱さで制するという秘策!?コタツアイスの夏バージョン?!

でも、固形物を取って元気が出ます。さらに、ハッチさんがミネラルウォーターを買って水浴び。これにみんなで盛り上がります。コンビニ前で水かけあって騒ぐ中年3人組…。ただ、めちゃくちゃ気持ちよくて感激。

ここから元の吉備高原自転車道=アイスマラニックの帰路を通って足守駅周辺へ。ここでハッチさんショートカットルートへ。40キロコースをつくります。

フルのルートは高松城跡を抜けるコース。f:id:RunTazzo:20210830171941j:image

例のプルタブが綺麗に片づけられており道に迷いかけましたが、自販機を見つけて、すかさず補給。さらにセブンに立ち寄ってこっそり水浴び。マラソン大会だと当たり前にやってるんですけど、コンビニでも100円あれば2リットルの冷水でできちゃいます。ハッチさん、ナイス!

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県大前セブンでハッチさんと合流。残り約3キロ。

ここからは、ラストの根性ランです。北海道マラソンなら北大に突入して涼しい林の中を栄光のランになるんですが、吉備路は電柱の影で休みつつ、次の電柱にダッシュ

そして日が傾く中、ついにサンロード吉備路にゴール!

フィニッシュ後の写真がないのでReiさんのツイートで。3人とも暑さと疲労でヘロヘロでした。

俺たちの北海道マラソン2021は3人でバカ騒ぎをしながらのランになり、灼熱の吉備路にフラフラになりつつも愉快な40〜46キロになりました。

負荷としては秋のおかやまマラソン比で1.5倍はあると感じました。これが完走できたら秋〜冬のレースは余裕ですね!

真夏のフルによりパフォーマンス確認や課題を見つけることで秋以降のレースに備えていく、まさに北海道マラソン通りのランができたと思います。北海道マラソンで見つかった課題克服でサブ3.5は確実に取れましたから、ここでの反省を踏まえたトレーニングによって今後の伸びが期待できそう。それもまた楽しみなバースデイランになりました。お祝いメッセージをくださったみなさん、ありがとうございました!

 

週報 8/22〜27 村岡への道。好循環を作る

ランナーズバイタル

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日 トレラン+ws 6k

月 ガチユル竹 15.9k

火 ビルドアップ 11k

水 坂トレ 18.7k

木 坂トレ+ペーラン 5.3k

金 ガチユル梅+トレラン 11.8k

計 69km

75の目標に比べてやや少なめですが、距離より内容の週でした。

 

日曜

大山登山でした。中学か高校か忘れましたが子供の頃に登ったはずの大山。記憶にあるのは、断崖と木道、そして崩れゆく山を保護するとかで石を運ばされたこと。「これって自然の摂理に反してね?」と生意気なことを言った気がします。

天気予報では「登山に向かない」天候。でもベテランの皆さんは普通に躊躇うことなく登っていくんですね。夏山登山道だったので、ルート自体は楽で、道も整備されていて、福山階段の3往復分といった負荷でしたが、木道に出たところでロープにつかまらないと立っていられない程の暴風に見舞われました。台風の中継リポーターみたいな悲惨な状態に。

そこでうずくまっていたインドネシア人留学生のガルちゃんが同行し、愉快な?暴風登山になりました。それでも登山客は次々やってくるからビックリ。山頂の石碑前で写真の順番待ちすることになるとは。

もはやただのアドベンチャー。まぁたまにはいいでしょう。下山後、スキー場の芝生で坂ダッシュして刺激を入れました。

 

月曜

東山あたりの墓地坂ジョグから旭川河川敷に出てガチ。暑くて体重くても3'20"台が安定して出せるのは成長かなと感じます。

しかし、途中バテバテになり慌てて給水。日射がないと油断します…。
鍋倉式で、レースペースまでビルドアップし終盤で4'15"。これを巡航ペースにしてしまいたいですね。

 

火曜

このコースは定番になりつつあります。

イオンから旭川河川敷までアップジョグ

河川敷で動きづくり

ランニングコースでペースランニング

岡北大橋からジョグ

県営グラウンドでペーラン

イオンまでダウンジョグ→ウォーキング

コース特性を利用した効率的な練習ができました。

 

水曜

村岡まであと一月なので、坂練を増やしています。金山行こうと思って何も考えずに原尾島河川敷から行ってしまい、牧石小に着いた頃にはもうバテバテ。ろくに走れない坂練に……

効果的な練習場所を普段から知っておかなくては。

 

木曜

8/29の「俺たちの北海道マラソン」コース下見でした。車で走れるところを周り、歩道や自販機チェック。

難所の峠は私が登りを、taromiが下りを走って確認。後半は自転車道なので、下見できません。

その代わり?番長推奨の塩元帥からラーメンダッシュをしてネタ投下。その日の朝に番長から聞いたばかりの塩元帥〜サンロード吉備路ランを実行できて、愉快でしたね。

ウルトラでは食べて走るしかないので、どんな物、どんな食べ方、どんなタイミングがいいのか、いろいろ実験です。

 

金曜

Rezzo練
今回はReiさん主導の新しいトレーニングメニューをテスト。

アップ2キロジョグで土手に出て、ガチユルです。

一本目は最速で4:20くらいを設定し、遅くて4:39までという範囲を決めてこちらが引っ張ります。

Reiさんは前半突っ込むので、まずは抑えるペーサー。しかし、時計のペース表示って序盤は安定しないんですよね。なので体感で4:20くらいを作る必要が出てきます。時計が安定してきたら、ラップタイムも見ながら修正。後半、落ちてきたら引っ張るという流れ。だいたい私のレースペースなのでその付近のペース感覚を体感で作る練習になります。

3分後、2本目。Reiさんスタート後、1分ハンデで追いかけます。4:20で走られると3:20。向かい風になって落ちると判断して3:30あたりで追えば差せると思いスタート。

ほとんど豆粒にしか見えないんですね、1分ハンデって。しかし、慌てて追うと失速必至。きれいに3:30あたりで冷静に追います。

徐々に姿が大きくなるんですが、500過ぎても追いつく気配なし。徐々にペースアップしてギリギリで差せるかなと粘りますが50メートルくらいは残してReiさんフィニッシュ。実際は4:14で走られてました。追い風よりも向かい風の方が速いとは。

Reiさん側で考えると、一本目は飛ばし過ぎを抑えてオールアウトしないガチをして、ペース感覚を掴みつつ動きを大きくでき、二本目はその感覚で逃げ切りゲームをするのでいいスピードが出るのだと思います。

両者Win Winなガチユルなので、これはまたやりたいですね。

その後のユルは龍ノ口山巡り。ロード部分が結構あって暑さトレーニングにもなりました。足首などもほぐせるので、トレランユルはなかなか効果的。村岡に対するアップダウントレーニングとしても効いたと思います。

 

まとめ

ガチユルやロングなどハード系トレーニングの後、トレランや登山でほぐす、というのは故障リスクを減らしながら、継続的に追い込める効率的なメニューだなと感じています。

またペアガチユルは新たなペース感覚&スピード練習として効果的。

高効果、高効率なメニューを今後も模索、実施していきたいですね。

週報 8/15-20 ひとやすみ

ランナーズバイタルなし

 

日 ジョグ7.5k

月 ジョグ3.6k

火 ジョグ3.5k

水 ランオフ

木 ランオフ

金 BU 7.1k

計 21.8km

 

日曜

しまなみ海道のほぐし…のはずが番長にひっぱら、うわ、何をする…

 

月曜

足裏のジンジンがおさまらないのと、しまなみ海道疲れのためにヨワヨワのジョグで繋ぎました。いわゆるワクチン接種を控えてランオフ2日を確保するため、つなぎは忘れずに計画的に。

火曜

同じくつなぎジョグ。

しまなみダメージがなかなか大きく、足裏のジンジンがまだ残ります。

 

金曜

水曜にワクチン1回目。医師は「1回目に熱が出るのは若い女性に多いみたいね」と。

見事に熱が出たので私は若い女性のようです。

それはさておき、発熱はしまなみ海道疲れのところにワクチン打ったからでしょうね。

しまなみで低体温になったダメージは思いの外大きく、疲労度はMAXでした。そこからやっと回復した感じです。

 

まとめ

計画的に落とし&ランオフの週でした。

走力キープのために3日空けないことが必要だと「自分では」思っているので、出来るだけ刺激入れは行いつつ、落としてみました。

ランオフは確実に回復して故障リスクを低減できるので、結果的に走力アップになりますからね。のんびり構えようと思います。

 

 

 

週報 8/8〜14 メリハリ

ランナーズバイタルなし…

 

日 LSD 21.4k

月 60分ジョグ 12.2k

火 1500TT  5.7k

水 ジョグ 19k

木 ジョグ 9.3k

金 LSD 94k

計 161.6km

 

日曜

番長提案に乗っかり、モルカーお絵描きランを敢行しました。

YouTubeでモルカーを描く手順を学び、その動画から線画を切り出し、PC上でモルカーレイヤーを地図レイヤーに重ねてルートを探すという効率的な手順を踏みました。目を決めてしまえば、あとは近いルートを無理やり選ぶだけでそれっぽくなりますね。先週、試走してルートを修正。キョリ測アプリをチラ見しながらのランでした。
しかし、キツい…。何がキツいって2:50起き。準備して4時スタート。これもまぁウルトラの練習ということですね。

コースはまさにシティアドベンチャー岡山駅周辺を走り尽くす愉快なランニングでしたね。深夜スタートで気温も低く、余裕をもって走り切れました。お絵描きランは結果を見て楽しむというオマケもついてくるというお買い得なランなので、今後も企画してみたいと思います。

 

月曜

台風一過?のジョグ。体が十分暖まったところでダッシュ練をしました。滑らかな加速と無理のない減速。肉離れは避けたいので、その点だけは気をつけています。しかし、全力の9割くらいで走ってしまったのでウインドスプリントではないのかも。

火曜

思うことがあり、1500mタイムトライアル。いわゆるセンゴ。これまでタイムトライアルはフルレース意外だと「今日は体が軽いからやってみるか」という走り始めてから切り替える行きあだりばったりだったのだが、今回初めて狙って実施。

めんどくさいので、某氏に送ったレポートを転記。

 

前々日LSD21k キロ7分ペース
前日12k jog キロ6.5分ペース+ws10本
負荷はかなり落として疲労抜きつつ、脚筋力はキープ。

当日は朝食抜きでヤクルト一本。エナジードリンクブドウ糖inゼリーがなかったのでブドウ糖入りのドリンクにした)を飲みながら浦安公園へ。

シューズはasicsのhyper speed。カーボンプレートなしの厚底シューズ。

アップは、
前に披露した動的ストレッチ(ニーアップ、サイドリフト、上腕3種)
静的ストレッチは腓腹・ヒラメ筋、大腿四頭筋とハム(これはタナ障害対策なので不要)
動きづくりは、
下門式?の軸取り、腿上げ、サイドステップ。
腕と足を連動させるスキップ、後ろへの跳ね上げ

アップジョグは1.5k キロ6から4くらいまで上げて動きとフォーム確認。心拍数140切るくらいでスタート。

感覚として3’10-20辺りで入ったつもりだけど追い風で2’55まで上がっていたので300m辺りでやや減速(ピッチ落とした)
フォームでは、骨盤前傾キープ意識。腕振りで軸のブレを抑えることに全力。
400辺りで落としすぎに気づき、ピッチアップ。800辺りで上げすぎ、1000で下げるという上下動が痛い。しかし、まだ平均ペース3分1桁なのを確認してテンションアップ。
その辺から呼吸が苦しくフォームは腕だけ意識してあとはとにかく必死で吐く&吸うことと、粘れ粘れとメンタルを鼓舞。
ここでフォーム修正すればまだいけたのかも。ただその余裕がないのは実力不足。
ラスト300は50m毎にペース上げ下げというか、落ちる→必死で立て直す(これはフォーム修正)の繰り返し。
終盤は気力。リラックスとスマイルを意識。のこり100でスパートしたつもりだがそれほど上がらず。フィニッシュ。

2.4kダウンジョグ&ウォークして終了。追い風3メートルだから、相当風に助けられた。風がなかったら10秒遅いとしても、5分は切れてるから御の字か。

よかったのは、動きづくりで股関節可動域を作ったこと、上腕動的で腕振りスムーズにできたこと、軸ブレを抑える意識での走り、吐くことメインの呼吸、粘り切れたこと。

マイナスは、骨盤前傾や腕振りの肩の高さ、骨盤のひねり、全体の前傾、足の運びなどにあまり意識が向かなかったこと。ペースの上げ下げが多くムダが出たこと。現場からは以上です

 

水曜

昼間はゲストとラーメンツアーしたのでお盆休みを有効利用の夜ラン。やや小雨も降ったが心地よい。速筋高負荷の翌日は低負荷ジョグで。

 

木曜

5'15"あたりのユル走ジョグ後に1kだけ刺激入れ。翌日にしまなみを控えているのに、やや走りすぎた。

 

金曜〜土曜

しまなみ海道ウルトラマラニック

無謀なアホ練に見えるが、収穫は多かった。

装備は過不足なし

前半は補給万全

後半は補給不足

鍛えるべきは足裏

 

まとめ

しまなみ海道ウルトラマラニックのためのおとし週でした。それを利用したセンゴTTは成功。思い切りメリハリの効いた週になりました。

ロングの脚づくりはスピ練を下支え

スピ練による循環器系・代謝系トレはロングでのスピード持久力を伸ばす

この好循環こそ、サブスリー以降にメリハリが必要と言われる所以でしょうね。

そして何より「走り」を思う存分楽しめたと思います。

 

しまなみ海道 西条〜向島ウルトラマラニック【後編】

50〜60キロ 「伯方の塩!」の伯方島

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大島のアップダウンに足を使いつつも、まだメンタルは元気。走ります。50kを過ぎて宮窪峠。不思議なオブジェが並んでたり、謎のイスで休めたり。

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サイクリストたちを楽しませるポイントがたくさんありました。どのお店にも自転車を停めて施錠するためのポールが準備されていますし、案内標識や地図も充実。

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こんな感じで、コンビニに限定品のタイヤまで売ってました。

また大島北インターではトイレを借りれるようになっていました。SAではなくインターです。料金所にあるんですね。至る所でサイクリストをサポートする雰囲気があって、取り組みの浸透度を感じました。

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坂を下ると宮窪港。海沿いを走ります。岬を回るたびに見え隠れする伯方・大島大橋。その度に大きくなっていきます。島の牧歌的風景と巨大構造物とのコントラストはしまなみ海道の景色を形作っていますね。

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そして、伯方・大島大橋へ。Google先生の示した徒歩最短コースは原付道路で、実際はずっと長かった…。

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降りる時も長い下りを2キロほどたどっていきます。この時、Reiさんは足裏に焼けるような痛みを感じていたそう。やはり舗装道路の下りダメージは大きいですね。しかしまだ中間地点を過ぎたばかり。耐えて走って、ついに伯方島に上陸です。時刻は9時をまわっていました。

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Reiさんは足の痛みがかなりひどい様子。道の駅「はかたSCパーク」に立ち寄りチェックすると足はふやけ大きな水ぶくれが。カットバンとテーピングで固定して再スタートです。持っててよかったエマージェンシーキット。萩に続いてしまなみでも活躍。テーピングはいろいろな場面で活躍しますね。ナギピークス試走会では私もお世話になりました。

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道の駅では伯方の塩アイスや伯方の塩ラーメンに心惹かれましたが、その余裕はなかったです。むしろ、誰もいない食堂に突撃する勇気がなかったのかも…。

そして、私も足裏にかなりの違和感が。チェックしてみると、ボコボコに足がふやけていました。水ぶくれもありますが、まだそれほど心配ないレベル。丁寧に履き直しておきます。少しのソックスのズレでも致命傷になるのでロングでは特に要注意ですね。

道の駅を出て少し走れば60k。先は長い。

 

60〜70kキロ サイクリストの聖地、大三島

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石切場や石材店が多かった大島に比べ、造船所のような建物が見受けられます。島々に産業があり暮らしがあり文化がある。そんなことを思いつつ歩を進めます。

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(よく見るとフォーチュンクッキー号)

もちろん伯方島は製塩業が盛んなんでしょうね。せっかくの伯方でしたが、結局、塩に関しては何も触れられずでした。

大三島橋を渡って、伯方島に別れを告げます。次来た時は、塩ラーメンと塩ソフト食べたいぞ!

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大三島橋は300メートルちょっとのアーチ橋ですが、上りはじめから下り終わるまでの距離は4キロも。最初は楽しかった橋への登り降りも苦痛、苦行に。自転車用と別に階段でショートカットがあるところは見逃さずに使うようにします。もっとショートカット増やして、しまなみさん!

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この辺りから、レモン畑だらけに。手を伸ばせば届くところに青いレモンがびっしりとなっています。喉の渇きを癒すため、こっそりと齧ったり…してません。

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水分補給は自販機で。大三島はラストにファミマがあるだけ。伯方島中盤から無コンビニ区間が続くので自販機はありがたいです。特にCokeONの自販機は現金不要な上に購入時刻までアプリに履歴が残るので後からラン分析する助けになりますね。リアルゴールドいろはす桃をチャージしました。

ここまでサイクリストをほとんど見なかったのですが、徐々に増え始めます。タンデム車にも追い抜かれて、サイクリングロードであることを実感。一方、ランナーにはまだ出会いません。お盆の土曜日、こんな走りやすい道があるのにみんな何してるの?

しかしランナーたる我々ですがキロ6分台で走れる時間がほぼなくなり、走れても7〜8分、歩きも混ざります。前半でシューズを濡らし、ふやけきった足で走るとシューズ内でパンパンになり、まるでずっとつねられてるような痛みがくるのです。筋肉痛のような痛みに加え、ジンジンとした痛みも襲ってきて、まともに走れない区間が長くなってきます。体験しないとわからないことって多いですね。

それでも潮風に背中を押されて海沿いを走っていくと、ついに見えてきました。多々羅大橋です。あの橋を渡れば広島県

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徐々に大きくなっていく多々羅大橋を励みに痛い足を前へ。見えてきたのは道の駅「多々羅しまなみ公園」。このあたりから、カフェインとり過ぎてトイレが近くなり、トイレ探しにも必死の走りに。なので道の駅はとてもありがたい。

道の駅に「サイクリストの聖地の碑」という看板を見つけ、行ってみることに。

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本当に聖地なのかどうかは知りませんが、サイクリングする人たちにとって走りやすいコースにしようという地域の意気込みは感じられるしまなみ海道ですね。

一息ついたら、いよいよ多々良大橋へ。

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70〜80キロ 歓喜の多々良大橋、地獄の生口島

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サイクリストたちとたくさんすれ違いつつ多々良大橋に登ります。県境はどこだー?と走っていくと、「多々羅 鳴き龍」の看板。

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ちょうど主塔(というらしい)の真下から見上げた写真です。ここで手を叩いたり「ヤッホー」なんて叫ぶと、何十回もこだまが返ってくるんです。平行に並んだ2本の柱の間で音がきれいに跳ね返るからなんだとか。その音は甲高くなりつつ上に登っていくように聴こえるので、まさに鳴き龍!拍子木なども置いてあり、そこでしばらく遊びました。

そして、多々羅大橋のちょうど中間地点までくると、念願のペイント発見。

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県境です。

ありがとう、愛媛県。こんにちは、広島県

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海上の県境をしばし楽しみます。ずぶ濡れなので、座り込んでも気にならないという…。

多々良大橋は足の痛みを忘れて、束の間の休息を与えてくれました。今思えば、ここが最後の楽しいポイント…。

多々羅大橋を渡り切ると生口島瀬戸田町瀬戸田レモンの里です。

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しまなみ海道としては、生口島は北側を通るのがメインのコースです。しかし、事前の計画でGoogle先生によれば南側コースの方が1k短く、高低差も少ないので南を通ることにしていました。橋を渡ると、南に降りる道を……ない。地図にあったのは原付道だった模様。調べると別にも南に降りられる道があり、そこを進むことに。急な下りが足裏に響く…キツいです。とにかく耐えてレモン畑の間を下ります。

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(73k付近。写真撮る気力がなかったのでストリートビューで雰囲気を味わってください…)

やっとの思いで一般道に合流。生口島橋へ続く道をスタート。もはや、足は棒のようになり、足裏の痛みで足全体が麻痺したような感覚に。まともにはとても走れません。Reiさんは爪先立ちのようなフォームで痛みを分散。ふくらはぎが終わるのが先か、フィニッシュが先かというギリギリのスタイルに。

またエネルギー切れも感じます。固形物もジェルもしばらく取れていません。自販機のドリンクだけで糖質を取り、体脂肪で走ります。少しでも坂なら歩くしかありません。

生口島の景色はレモン畑と点在する住宅、そして瀬戸内海。穏やかでほっとする風景も、もはや代わり映えしないただの背景に。

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(78k付近。貴重な自販機ゾーン)

Reiさん、最長不倒距離を更新。萩往還を超えます。ここからの一歩一歩が最長距離の記録更新になりますね。しかし、その一歩が重い。まだ尾道まで30k近くある上に、生口島がとにかく広い。先を考えるのではなく、今に集中します。

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道沿いの中学校です。なんと、校庭にトイレと自販機があり、サイクリストに開放されています。これはありがたい。

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雨で人には会わないんですが、しまなみ海道を走ると歓迎されていることを感じられますね。

 

80〜90キロ はっさくの島、因島

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長い長い…長い生口島ラン。

徐々に因島が見えてきて、少し元気が戻ります。対岸にハローズ。広島を実感します。

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因島に渡る前にセブンに寄り、ドリンクチャージ&補給。…した記憶はあるんですが、内容が思い出せない。もう眠気と疲労低血糖で頭が回りません…

そして、ショッキングな出来事が。なんと新品でバッテリーが長持ちするはずのReiさんのGarminがバッテリー切れで終了。ここまできて、そんな仕打ちが。かなり凹んでいました。なお、後から80キロまでのデータは復旧できました。設定を省エネに振っておかないとウルトラには対応しないようです。

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この生口島橋も登り降りに4キロかかります。走る力が出ません。下りは走れそうな気がしますが、足裏が痛むのでむしろ下りが辛い。

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ショートカットを探るリスクは取らず、素直に自転車用の長い道を進みました。

そして、因島上陸!今回のお楽しみ、はっさく大福のお店に立ち寄ります。

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「はっさく大福は11月から6月しかないんですよー」

83km走ってきて、この仕打ちかよ…笑

しかし代わりに食べた夏レモン大福がはちゃめちゃに美味しく大満足。溢れるフルーティかつジューシーな柑橘の甘味に元気が回復します。

お店のご夫婦もコミニュカティブで楽しくお話しさせてもらいました。また行きたいですね!

近くのファミマでコーヒー補給。シロップ2個入れてエネルギーを稼ぎます。

因島は、かなり街です。人も多く、サイクリストも多い。(ランナーはゼロ…)通り過ぎるサイクリストと交わすあいさつにパワーをもらいつつ、ひたすらにしまなみ海道の青線に沿って走ります。キロ6分台まで上がることはほぼなく、7分台で粘る、止まるの繰り返しでした。

 

90キロ〜 追憶の向島

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それまで、事前に調べた最短距離を走ってきたわけですが、因島ではその気力が消えました。とにかくしまなみ海道のコースを走ります。交通量のある道の路側帯走行もあるんですが、スマホを取り出してコース確認する余裕もなく、ただただ青線を追うことに。

島の中盤はまたもや峠越え。金山や萩に比べればフラットなんですが、今の足には苦痛です。

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農道っぽいところに入ると交通量が減って走りやすくなります。

写真も書き加えることもありません。痛みの少ない接地とフォームを探りつつ、黙って進むだけになりました。時計は16時をまわり、タイムリミットが迫ります。

海沿いに出ると右手に因島大橋が。橋の遠影は希望だったのですが、あの高さに登るのか、下るのか、とげんなりします。そして、もう時間がない。気力を振り絞って登りはじめます。

北田さんのように悪魔の天使のやりとりをさらに上から眺めるような境地には至っていません。悪魔が勝ちっぱなし。走る気力はなくなりました。歩いて橋の上へ。

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因島大橋に登りました。この橋では、歩行者自転車そして原付は車道の下を通ります。車道が屋根になり、ほとんど雨がかかりませんが、隙間から水が滴ります。これまであれほど浴びてきた雨粒を、なぜか避けようと端によって歩きます。この時、それほど意識してなかったのですが、歩きメインになると濡れた体に風が吹きつけ体温を奪われていたんですね。かなり冷えていました。長い長い因島大橋を渡っていくと、向島の道が見えてきます。青線です。あの道を行くんです。尾道まであと12キロ。気が遠くなりました。

そして、ついに私のEPSONもバッテリー切れ。記録上は94キロです。途中、時計のスタート忘れをかなりしていますし、精度を下げたための誤差も大きいので、これがGarminだったらと思わずにはいられません。今回、走行距離が100kmに到達していた可能性は十分にありました。でも、お楽しみは次に持ち越しです。

そんな悲しい状況に拍車がかかります。はっさく大福屋さん近くのファミマからすでに10キロ以上無補給でドリンクも補食もなし。見える道は狭くこのパワーでは路側帯を走るのは困難そうです。

日は暮れていきますが、ヘッデンは切れ、スマホのバッテリーも危うい。モバイルバッテリーもいつまで持つか。

タクシーは?島に来てもらえるのか?バスはあるのか?そんなことを頭によぎらせながら渡り切ると、歩行者用の階段を下ります。福山階段15往復目よりもキツい下り階段でした。

下り切ったところでReiさんからリタイアの提案。ホッとした自分がいました。止める理由しか考えていませんでしたね。Rezzoの挑戦は向島-立花臨海公園で終了となりました。

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しかし、バス停は遠く、タクシーは来てくれるのかどうか。この絶望感は忘れられません。

島内のタクシー会社があり、電話すると15分で来てくれることに。長い待ち時間に感じました。

レインジャケットを敷物がわりにしてタクシーに乗り、しばらく走って渡し船乗り場へ。この距離は走れんかったね、とReiさん。10キロ以上残っていました。

渡し船を待つ間に、震えがきました。ひどい悪寒です。これは低体温だなと。慌ててレインジャケットを着て、飴玉を放り込み、少しでもエネルギーを入れます。ガタガタ震えながら、100円の渡し船で対岸の尾道駅前へ。

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お風呂で暖まろう、まずは荷物だ、と震える足でヤマト運輸へ。

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大雨で閉店していました…絶句。

そして電話をかけても繋がらない。翌日ヤマトの話では電話パンクしていた模様。そりゃそうだろね。

セブンで下着など買い、スーパー銭湯へ。服を脱ぐにも時間がかかり、しかも低血糖で頭も回らない…。温泉では1時間かけて体を温めましたが燃やすものがなく、たいして温まりもしない状態。足はぶよぶよで、床の石畳に悲鳴をあげたいくらいの痛み。ロボットのような生まれたての子鹿のような、そんな動きでお湯から上がります。終電が近いので戻らねば。

期待していた尾道ラーメンにもありつけず、寂しいフィニッシュに。駅のセブンで買った暖かいほうじ茶にしがみつくようにして帰路へ。

駅でSuicaの乗車取り消しをします。ここで乗車証明には「備前西市(大多羅)から乗車して岡山から特急で伊予西条」に乗ったと書いてあり、言われた通りに支払ったわけですが、なぜか駅員から金額が足りないとの指定をうけ、Suicaで追加分を支払うことに。備前西市には特急は止まらないし、岡山から特急に乗ったと伝えていたのも関わらず、正しく請求していないという…。JR四国にはほんとに失望しました。しかも、こちらを責めるような言い方をする尾道駅の駅員にもがっかりです。全てそちらのミスですよ!

そんな残念なこともありましたが、無事に終電には間に合い、帰宅することができました。

 

まとめ

しまなみ海道ウルトラマラニックは、最後の島である向島に渡ったところでタイムアップになりました。

しかし、やるだけのことはやったかなという充実感があります。

スタート地点トラブルでの9キロ延長や大雨への対応、徹夜でのラン、想定外の橋登りアップダウン、歩行者道と原付道との混同など、計画段階でのミスがやや多かったかなというのが反省です。

その一方で、蒜山大山、サロマ湖萩往還などでわかってきたロングへの対応力で、装備品や補給、保温など持ち物準備の面では洗練され、無駄のない荷物で走れたと思います。

また初挑戦となった徹夜ランが無事にできたことも大きな収穫。なんとかなるもんですね。

足裏の痛みは3日4日では取れない様子で、しばらく治るのに時間がかかりそうですが、回復したら足底トレーニングをしていきたいですね。

しまなみ海道は、島の中を車で走り、橋だけランニングするならとても楽しそう。いつかteamいきもの舎で再チャレンジしたいと思います。

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しまなみ海道 西条〜向島ウルトラマラニック【前編】

計画

Reiさんから「萩リベンジだ!しまなみ海道だ!」と提案を受け、企画したマラニックです。

真夏にしまなみ海道はヒートデス確実なので(ヒートデスの意味違う…)夜中に走らねば…

しまなみ海道までの移動時間と走行時間…など勘案して思いついたのが

「深夜スタートして完徹ラン。そのまま夜明けのしまなみ海道に入り、午前中にほぼ決着をつける」という案。

再来年あたり、制限時間24時間超なレースにも出たい私はナイトランや徹夜ラン練習がしたかったので利害一致です。

徹夜ランに備え、私は1週間前からカフェイン抜きも開始。ビワイチ(200キロ超走)をやったランナーがカフェイン抜きをして、当日のカフェインの効き目を上げていたのでマネしてみました。

しまなみ海道のサイクリングコース自体は約70キロ。プラス33キロを作るため愛媛は伊予小松駅からスタートし、尾道駅(あとから近くのスーパー銭湯に変更)をフィニッシュ地点にした103キロコースを構想。

 

コース作りは、たいてい

キョリ測でざっくり距離決め

Google先生に「徒歩可能最短ルート」を聞く

キョリ測で「徒歩可能走りやすそうルート」に

ストリートビューで確認

キョリ測で微調整

・コンビニ・トイレ書き込み

の順で作るんですが、しまなみ海道はサイクリングロードなので、ストリートビューがないんですね。

しかも、

「歩行者自転車道

「原付道」

「高速の車道」(以上しまなみ海道

「普通の車道」

「歩行者のみ通れる階段など」

「サイクリングロード以外の道(農道)」

が混在していて、地図上では計画が立てにくい…。「青い線を辿れば良い」とのことなんですが、これがGoogle先生最短ルートとずいぶん違っていて、悩みました。

そのため、行き当たりばったり上等の突撃コースにすることにしてしまいました。キョリ測で見る限り、かなりフラットで走りやすそう。萩往還と比べてずいぶん快適に見えました。

そして、帰りは尾道駅から電車なので着替えたいんですが、着替えを持って走りたくないのでヤマト運輸尾道商店街センターに着替えとラン後補給食を事前に発送。受け取り可能時間の18時がタイムリミットになりました。

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スタートは伊予小松駅。ここから尾道駅までがピッタリ100kmなんです。岡山を夕方出て、終電で小松に着く電車を調べました。するとスタートは22時半に。平均キロ9分で走り、15時間半かけて14時が到着予定時刻。プラス4時間の余裕あり。ウルトラなので予測は難しいですが、無理のない計画に思えました。この時は…

 

装備

天気予報が雨から変わらず、夜間ランなので保温を考えました。Reiさんからは萩往還と環境を比較して準備するように指示が。

私は真夏装備ですが、お腹に貼るカイロ。雨なのでほぼ全身ワセリン。レインジャケットも念のため。メガネはバンドで後ろに留めます。シューズはサロマ湖の反省を踏まえテンポネクストでアーチ保護のクッションを最優先に。帽子にはクリップヘッデン。夜行タスキにザックで車からの視認性を確保。ユレニクイに最低限のカード&現金を持ち軽量化。補給はコンビニ購入で済ませます。

Reiさんは、真夏トレイル装備(濡れに強い)にミニカイロ、asicsポンチョ。100円レインコートを脱ぎ着して走る保温体制。お腹を守る装備に振ってます。ザックにフラスク、エマージェンシーキット。海峡部での風に備えサングラスで目を保護。ホカ・クリフトン7はウルトラ請負シューズですね。そして、買ったばかりのGarmin 245。

これらが007ばりに活躍することになろうとは。

 

出発当日

豪雨による警報が続き、計画の中止もギリギリまで検討しました。しまなみ海道が閉鎖されたら当然中止ですが、児島坂出ルートが閉鎖の場合、尾道スタートも検討。またJRが止まれば中止です。

その中でネットと睨めっこし、夕方、ラン範囲には洪水災害警戒の区域がほとんどなく、決行を決定。アップ代わりに備前西市駅までジョグです。

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岡山駅Reiさんと合流。特急しおかぜで伊予小松へ。車内できっちりローディングしました。テンションあげあげ!他にパンも食べて備えます。

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途中で切符拝見タイム。Suicaはどうするんだろうと思ったら、伊予小松ではSuica使えないと思うと車掌。たぶん伊予西条なら使えるから西条で降りて相談して、と。そんなご無体な

現金をあまり使いたくないタイミングなので、素直に従い、伊予西条へ。

伊予西条駅で降りると、なんと「Suica使えません」と。なにそれ…。JR職員ならそれくらい知っておけよ!怒!

(ちなみに高松〜多度津間は使えるらしい)

慌ててカード払いし、乗車証明をもらい、Suica乗車取り消しの場所やら手順を聞いてるうちに、終電はすでに…。

スタート地点は伊予西条駅に。距離にして伊予小松より9キロ東。慌ててルート変更です。ショートカットを調べ、106キロに抑えることに。四国のコンビニではSuica使えるのにね…。交通系ICAカードってJRが開発したんじゃなかったの?怒

気を取り直して、しまなみ海道マラニック、スタート。22時くらいでした。

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スタート〜10キロ…西条から小松へ

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(↑今回は地図をランキーパーから持ってきました。向きを変えられるのと、タイム表記可能なこと、そして距離がGarminに近いのが特徴。EPSONGarminより短く出ます。特に精度を落とすとテキメン短く。またランキーパーは時計の動かし忘れを補正してくれてるような気もします。)

西条は大きな街なので、道も歩道もそれなりに広く、街灯もあって快適です。ヘッデンもいりません。雨は小雨でランに影響なし。穏やかにスタートできました。

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下調べの足りない西条市内は、基本的にスマホ持ったまま地図と睨めっこラン。最初のセブンに寄りドリンクやジェルを持ちます。こまめな補給を欠かさない戦略。なお、西条駅のセブンは閉まってました。

県道13号を西に進みます。道が暗くなりヘッデン必須に。伊予小松より先は右側に歩道がある箇所が多いので、先んじて右側に行けばと思って走ると…歩道が消えました。仕方なく地下道に降りて左側にうつって大きな橋を越えたり、土手っぽいところに登って降りてを繰り返したり。市内中心部から外れると、下調べがない上に真っ暗なのでまさに手探りで進む道を見つけていく状態に。ヘッデンの取り付け位置も頭だと雨粒反射で見えにくく、胸や腰だとブレが大きいという難点が。そのため、かなり水溜りにハマりました。序盤からシューズズブ濡れになり、足をふやかしてしまいます。あとあと響くダメージは、実はここからでした。ペースは走りやすいとキロ6くらい。水溜りを避けていると7〜8分に落ちていました。

 

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(約5キロ、新中山川大橋)

大小3つの橋を越え、小松付近へ。坂はゆっくりと。この辺りで、路側帯走行区間あり。深夜に差し掛かり、車もほとんどないんですが、通りかかる車やトラックは爆走なので気を遣います。水溜りを避けるため車道に大きくはみ出すこともあり、左右に跳びながらのランはかなり体力、筋力を使いました。

雨は大降りと小雨を繰り返す状態。10キロ手前でローソンに立ち寄り、補食と給水です。日付が変わる前、ツナマヨおにぎりで晩ご飯。チョコも買います。チョコ補給は今回試したいエネルギー源でした。

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(約10キロ。東予港、日本製鉄などを遠くに見る)

 

10〜20キロ…峠越え、今治湯の浦へ

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ここからしばらく闇の中を西へ走ります。ペースは変わらず。岡山で言うと、原尾島から平島方向へ走る雰囲気でしょうか。

港入り口がやや街になっており、田舎のヤン○ーがバイクでイキって駆け抜けていきます。

そこを過ぎるとまたしばらく暗い道です。

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(15キロ付近)

雨はやはり強弱を繰り返していました。しかし、寒くなく暑くなく、ちょうどいい体感温度。ランの熱を雨が冷ましつつ、冷え過ぎることもないバランス。真夏のランは真夜中のシャワーランに限る?!そんな気持ちのいいランニング区間でした。

そして、橋の上で潮騒を聴きます。海です。

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ちなみに今回のブログ写真はiPhoneのナイトモードで撮っているので実際は下のように真っ暗です。1人では怖くて走れません…👻

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海の香りと波の音。しまなみ海道を否が応でも意識させられ、テンションアップ。そこから、登りに。今治に入る峠越えです。

登りは、とにかくペースダウンか歩きに。雨でスリップもありうるので脚筋力を使わないよう気をつけます。平均ペースは順調な区間でデータ上では7分ほどでした。(時計の省エネのためオートストップ無効で走ったので、時計止め忘れによって表示ペースは遅くなっています。そのため実際にはこの辺りはキロ6分台だったと思います。)

斜度7%の0.5キロ坂が峠最大の難関。計4キロほどで峠を越えると、いよいよ今治市です。

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時計は0:50。眠気がすでに何回かきています。峠をくだってすこし進めば道の駅「今治湯ノ浦温泉」。だいたい20k地点。トイレ休憩して再スタートです。この時点でGarminEPSONに1キロほどの誤差。むむむ。このGarminEPSONの邂逅はいろいろなドラマを生んでくれるんです。

 

20〜30キロ 今治市街地〜今治城

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今治市内に入り、徐々に中心部に向かう区間です。午前1時を過ぎ、すっかり深夜ラン。雨は降ったり止んだりに。道も広くなり走りやすくなっていきます。

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(約23k、伊予桜井駅ちかく)

何度かパトカーとすれ違います。オールナイトしてるランナーさんから「深夜ランは職質受ける」と聞いていたんですが、なぜかどのパトカーからも無視されました…。きっと、しっかり夜行タスキ&ヘッデンで走っていると不審者には見えないんでしょう。59番札所、金光山国分寺などが道沿いなので、もしかしたらお遍路ランナー?に見えたのかもしれませんね。

静まり返った住宅地を進みます。雨は小康状態。定期的にコンビニに寄り、トイレ&補給。西条〜今治はコンビニが充実していて、とても走りやすかったですね。

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(約27k、喜多村公園)

午前2:50を過ぎ、サブエガスタートの恐ろしさを実感。これは早朝じゃない。120%深夜です。

少し周囲が開けたところに出ます。今治城です。地図上で見かけていてせっかくなのでコース沿いに設定していました。のんびり写真撮る余裕がこの時はあったんですね。

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30〜40キロ しまなみ海道

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今治城を過ぎると中心部。きっと昼間は賑わっている場所なのでしょう。大通りは広々としていて気持ちのいいランです。新聞配達のバイクとすれ違います。そんな時刻です。

そしてまた住宅地へ。32kあたりで「しまなみ海道」の標識登場です。嬉しいですね!

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そして、


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ここからずっと追いかけることになる標識。サイクリングロード沿いにこれが整備されていて
、たどっていけば尾道まで迷わずに到達できるんです。

さらに住宅地を進むと公園のような雰囲気になり、徐々に道は傾斜していって、しまなみ海道へ続く通りに。

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今思えば相当な急登と階段の連続だったんですが、私の大好物である立体構造にテンションはレッドゾーンに振り切れて駆け上ります。

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いざ、しまなみ海道

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写真の通りしまなみ海道では、島と島とを繋ぐ橋の部分に歩行者自転車専用道が車道と並走する形で整備されており、安全に渡ることができます。道幅はほぼ広く取られており、自転車に追い抜かされる時も危険はほとんど感じません。

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晴れていれば朝焼けと日の出を堪能してできたはずの来島海峡大橋。しかし、Reiさんの言うように靄に霞む瀬戸の島々の幻想的な風景はこんな日でないと楽しめません。潮風に吹かれつつ、海の上のランニングが始まります。

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来島海峡大橋は三連吊り橋。

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これ、ご存知の方もいらっしゃるでしょう、あのバリィさんの王冠です。

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閑話休題。橋の上からは瀬戸内海の風景を満喫できます。雨もほぼ降っておらず、キロ6程度で走れました。途中、馬島でトイレ休憩。

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ガラス張りのエレベーターで島に降ります。原付も乗れるのでぜひお立ち寄りを。

 

40〜50キロ「村上」の聖地?大島上陸

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来島海峡大橋の上でフルマラソン突破。時計の止め忘れやGarmin -EPSONギャップで正確な地点がわかりませんが、この辺りでフルを超えました。ウルトラも繰り返しているとフルの距離は通過点にしか感じなくなるから不思議ですね。

橋を渡り終えると、高速道路と離れて島に降りるランプへ。このランプウェーが今回のマラニックにおける最大のハードルになりました。

急登であると同時に距離が長いんです。自転車が安全に走れるように十分な旋回半径が確保されており、大回りして登り降りすることになります。距離と斜度の看板もあり、1キロ以上続くところも。

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舗装道路を下るので足にダメージが大きいことも計算する必要がありますね。下り切ると道の駅「よしうみいきいき館」です。この時はまだ看板を撮影する余裕もありました。サイクリストの聖地として売り出しているんですね、しまなみって。

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そして「村上」だらけなのもポイント。小さくて見にくいですが、村上鐵工所。ほかにも村上歯科や村上酒店など村上姓のつく看板がたくさんありました。さすが村上水軍ゆかりの地。

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 島に降り立った感動のまま、道の駅を通過し次の坂を上ったところで、Reiさんがやっぱり道の駅に寄っていこうということで坂を下って補給など。元気いいな…。ジョージアboostを飲んで目を覚まします。

早朝になり、お散歩中の方を見かけるようになりました。まだ5時台なのに結構たくさんのお年寄りが。元気いいな…。島のおじいちゃんたちの会話はまったく聞き取れませんでした。

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再度、坂を登って峠越え。島とはいえ、ガッツリ山が立ち塞がりました。フルを超えて眠気も強くなります。コンビニに立ち寄り、カフェイン系補給。お茶、エナドリ、コーヒー、チョコパン、チョコ。全てカフェインの入っている食品!ビシッと決めて島を駆け抜けます。しかし、登りは歩くことが増えてきます。足には痛みが出始めます。濡らしたまま、水溜りを跳んだり、舗装道路の急な下りを走ったので、足裏にきました…。そのため、徐々にペースダウン。どうにか50kmを迎えますが、折り返しはまだ先。そう、全長106kなので折り返しは53k…。

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(約50kにあったマンホール)

 

後編に続く…